狼殿下-Fate of Love- 52話・53話・54話(最終回) あらすじと感想

狼殿下-Fate of Love-

狼殿下-Fate of Love- 2020年 原題:狼殿下 The Wolf 配信版 全54話 ※オリジナル版は全49話 

NANAさん

第52話 あらすじ

渤王と馬摘星は一足早い七夕を祝い巧果(こうか)を食べた。でもこの巧果には赤い糸は入っていなかった。その事に渤王は気が付いていて赤い糸を用意し互いの小指に結んだ。だが馬摘星の小指の糸はほどけるように結ぶ、それは自分にとって女子は馬摘星一人だが、馬摘星には自分が死んだあと自由になってもらいたいという心遣いだった。

二人は残された時間が少ない事を実感して寄り添い抱き合って互いのぬくもりを確かめる。その時馬摘星は渤王の胸元に隠すものを見つけた。いつか馬摘星が贈ったあの狼の牙だった。燃やしたはずなのに隠し持っていた渤王の一途な思いに心温まる馬摘星。

でも楚有圭との戦いの時が迫っている。日々体調の悪化を感じている渤王だが、有禎を助ける為には命を懸けて戦わなければならない。その夜、夢枕に大兄上・有裕が現れ渤王に剣の手ほどきをする、渤王は何か悪い予感がして何かの警告なのではと有禎の身を心配する。

その頃都では禁足中の允王が挙兵した。允王は渤王と楚馗が繋がっていることに気づき楚馗を射殺する。遥姫も兵士を集める為に都を離れていたが允王の兵に襲われてしまう。そして有禎に近い側近たちも殺され有禎だけを人質に残す。

この事件を知った溍国は洛(めい)州攻めを決め兵士を集め始める。耶律宝娜は家出し疾沖に会いたくて溍国にやって来て、偶然兵士を募集しているのに気づきその中に紛れ込んだ。公主として何不自由なく暮らしていた彼女だが疾沖への思いは強く軍営で馬の世話をしながら辛抱強く疾沖との再会の時を待っていた。そして最後の戦いの時はすぐにやって来る。

第52話感想

ついに楚馗が弓で射殺されました。ベッドから起きて目が不自由なためフラフラと部屋の中を移動する楚馗。こんなおじいさんになってしまったのが可哀そう、でもその瞬間までじっくり時間を取ったシーンが今までの楚馗の悪業を思い出しながら、思わず自分が弓を打ったかのように感じていました。

だけど射たのは允王なのよ。悪が悪を倒しただけ、しかも近くまで行かず弓でいるなんて血も飛んでこないところで事を終わらせる允王は卑怯者だわ。その上邪魔な者は皆虐殺、楚馗以上の極悪人が皇帝の地位を奪うなんて許されない。でも有禎を人質にしたのは偉いわ。有禎を元気な姿で生かしていてくれた楚馗も可愛い有禎には手を下せなかったって事だね。

だけど遥姫も允王の兵士の剣に倒れ、渤王の体もどんどん悪くなってる状況で、今頼りになるのは疾沖だけなのかな?すぐに洛(めい)州を攻め落として、允王を追い詰めないと有禎や煬国にも未来はなくなりそうです。

この物語も残り2話を残すのみ、渤王VS允王の最後の戦いが刻々と近づいていてドキドキしちゃいます。満身創痍の渤王が戦うなんて今は負けそうで怖い、戦わせたくなくて今のまま残りの時間を二人でゆったり過ごして欲しいしドラマも終わって欲しくないです。

第53話 あらすじ

耶律宝娜は軍営に潜り込み馬の世話をしていたが、疾沖に見つかり国へ送り返えされそうになる。しかしその仕事ぶりはさすが騎馬民族らしく的確だったようで、疾沖の為に頑張っていたことがうかがえた。しかし疾沖はその身を案じて国に帰そうと耶律宝娜にきつい言葉を投げかける。

允王が有禎を人質に取り溍国の渤王に使者を送ってきた。有禎の命が惜しくば5日以内に皇宮に来るようにとの事だ。遥姫も怪我をして渤王のもとに現れたが、渤王は満身創痍で遥姫の気配すら気付かなかった。このままでは渤王の命が危ないと馬摘星は渤王を捕らえ牢に入れる。

その間に馬摘星は自分が一人で皇宮に行き有禎を救い出そうと考えていた。疾沖も命を捨ててでも有禎を救い出そうと考えて煬国の皇宮に一人で乗り込むが古井戸の抜け道は罠だった。

馬摘星も遥姫に会いに行き倒れてしまう。しかも馬摘星からも黒血が出て残りの寿命は数日だという。残された時間の少ない事を知った馬摘星は最後の決戦に臨む前に渤王の前に婚礼衣装で現れる。そして牢から出された渤王に解毒薬ができたと嘘を付き永遠の愛を誓い新しく生まれ変わった日として婚礼の盃を交わす。そして口づけをするが美しく塗られた口紅の中には薬が入れられていて渤王はそのまま気を失う。もう生きて帰れないと思っている馬摘星は蝶をみつけ二人は来世でもきっと出会えると言い狼仔の幸せを祈るのだった。

第53話感想

疾沖は一人で皇宮に有禎を助けに行ったけど、またまた弓で射られてしまった。罠にハマってしまってどうなっちゃうんだろう、彼だけは最後まで残って欲しかったのに・・・

何度見ても馬摘星の花嫁衣装は素敵、どの衣装よりこの華やかな赤い色が似合ってる。もうこれが別れって事だよね。渤王との仮の婚礼はこれで二度目だけど結局本当の婚礼は挙げずじまい、はかない人生だなって思いました。でも限られた時を懸命に生きようとする馬摘星も渤王もカッコイイ!

風が吹く中キスする二人とそばを飛ぶ蝶・・・別れを告げる馬摘星は口紅に睡眠薬を塗ってた。渤王を眠らせ一人皇宮に向かうなんて死にに行くようなもの。でも黒い血が出てたから数日の命だって言われてたし彼女が一番いい選択だと思た気持ちはよくわかる。好きな人には自由に生きて欲しいって私もそう思うもの。

一番綺麗だった自分を覚えててほしいんだろうな、次回が最終話で馬摘星が命がけで有禎を助けに行きます。女一人でどこまでできるのか、肝心なところで疾沖も敵の手に落ちてるし、やっぱり渤王が最後の力をふり絞って助けに来るはず。

長かったこの物語もここで終わるのかと思うと寂しい、大兄上の事とか、耶律宝娜の結婚とか、まだもっと詳しく知りたいことがいくつもあったのにここまでだと思うととても残念です。でも最後は笑顔で終われるラストだといいな。

第54話(最終回)あらすじ

馬摘星は遥姫と共に有禎の奪還計画をたて允王に会う為に城門に現れた。允王は馬摘星だけと会うと言い一人だけ城内に入れる。馬摘星は遥姫と髪飾りを交換して別れを告げるのだった。馬摘星は「星(せい)が最後に望んだのは狼仔の幸せだった」と、もうここで死ぬ気の馬摘星に怖いものはない。

疾沖は矢で射られたが、耶律宝娜の琥珀の護身符にささり命を救われる。そしてまた皇宮の中に潜入していくのだった。

允王の前に現れた馬摘星は別人のように強く、兵士たちを次々と倒していく。その頃渤王は目覚め馬摘星を救うため単身皇宮に向かう。抜群の身体能力で城門を登り雨の様に降りそそぐ矢を避けながら傷だらけで城の中に入る。

そこにいたのは渤王軍の兵士たちだ。彼らは渤王を殺すことはできず道を開けた。渤王は馬摘星の元にたどり着くのだった。馬摘星も矢が降り注ぐ中で驚異の精神力で允王の目の前にたどり着いた。

しかし馬摘星は允王の刀で致命傷を負う。そこに渤王が現れ馬摘星を抱きしめるが彼女の命は尽きようとしていた。馬摘星は狼狩山での楽しかった日々を思い出しながら来世での再会を誓い亡くなった。渤王は声をあげ泣いた。そしてその場に現れた疾沖も泣き崩れた。そして允王も渤王の手で殺されてしまう。

半年後、死んだ允王の悪業が暴かれた後、有禎・勲王は皇位を継承したが最後には皇位を退き国々は友好関係を築き始めることとなる。「天下は一つ」という馬摘星の願いを叶えた。

そして疾沖は川王の立場を離れ耶律宝娜に会いに行き琥珀のお礼を言う。そして共に天下をさすらい星を見ようと誘うのだった。耶律宝娜は嬉しそうに後ろをついていくのだった。そして莫霄(ばくしょう)と 海蝶(かいちょう)、遥姫もそれぞれの道を見つけたのだった。しかし馬摘星と共に去った渤王はそのまま消えた・・・「二人の愛が別の世界で続きますように・・・」有禎は祈りを捧げた。

第54話(最終回)感想

まさか馬摘星が死んじゃうとは思わなかった。きっと毒は遥姫が消してくれると思ったのに、やっぱり黒血は治せなかったんだ。本当に残念でした.でも遥姫と髪飾りを交換しただけで遥姫並みに強かったのは驚きました。それでも結局助からなかった。

出会った頃の狼仔と星の狼狩山での楽しかった日々、二人は愛し合ってることさえ気付かなかった様で、敵対し憎み合う時も超えて二人の愛は消えなかった。最後二人は死んでしまったみたいだけど、「二人の愛が別の世界で続きますように」という有禎の願いはきっとかなっているはずだと思いました。今二人の心はきっと狼狩山に戻っているのです。

馬摘星の最期の時に渤王が言っていた言葉、狼仔が怪物だと呼ばれてたけど、本当の怪物は私利私欲にまみれた冷酷な人間たちだって、その通りだ楚馗や允王こそ地位や権力に取りつかれた怪物だと思う。自分達の私利私欲のためにたくさんの人間に毒を使って殺していた。結局渤王も馬摘星も大兄上や文衍も楚馗でさえ毒を盛られたことが命取りとなったのです。

でも允王は最後はあっさり簡単に渤王に殺されたのが、小物だったなと思いました。城の中にいた渤王軍はこの渤王のピンチに道をあけて通してくれて渤王がヒーローみたいで允王とは大違いでカッコ良かったです。

楚馗や允王みたいな人間たちの為に狼仔と星は犠牲になったのかと思うと切なくて胸が苦しくなります。狼仔は狼狩山にずっといた方が幸せだった。人間たちの世界の方がずっと苦しくてつらかったはず。来世ではもっと幸せになって欲しいと心から願います。

最後に疾沖と耶律宝娜、莫霄と海蝶が幸せを掴んだ様で本当に嬉しかった。

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