大唐流流 1話・2話・3話・4話 あらすじと感想

大唐流流~宮廷を支えた若き女官~

大唐流流~宮廷を支えた若き女官~ 2021年 全55話 各45分 原題:骊歌行 英題:Court Lady

dim-sumさん

第1話あらすじと感想

盛楚慕(せいそぼ)はケンカは弱いが「長安(ちょうあん)一の色男」と呼ばれている。しかし、父親である魯(ろ)国公は、息子が宿敵の息子に負けたことで怒り心頭。父親の折檻(せっかん)から逃げ出した楚慕(そぼ)は「長安(ちょうあん)の女に飽きた」と言って、友人の杜寧(とねい)と共に広州(こうしゅう)へ行くこととなる。一方、広州(こうしゅう)一の美人と呼ばれる傅柔(ふじゅう)は花嫁衣装に身を包み、陳(ちん)家に向かう。しかし、陳夫人(ちんふじん)の元に「花嫁は純潔ではない」と書かれた文が届き、夫人は柔(じゅう)に陳(ちん)家の門前で純潔を確かめさせるが…。

引用元:BS12 大唐流流~宮廷を支えた若き女官~

盛楚慕は、友人の杜寧が広州で行われる親戚の結婚式に参加すると聞き、広州へ同行して父の怒りが収まるのを待つことに。式の前に陳夫人は、花嫁の家は長女の夫が科挙に合格して県令になってから威張り散らし、結納金を5千貫要求された、嫁は女狐だと不満そう。

陳夫人が傅柔の純潔を確認後、傅柔は顔を隠した扇を投げ捨て、門燈に頭をぶつけて自害しようとします。一部始終を見ていた盛楚慕が傅柔を抱きとめ、命を救いました。花嫁は輿に乗りそのまま実家へ帰って行きます。

実家では母親が花嫁の母で傅家の第二夫人が、傅柔に陳家の姑に謝って帰るよう泣いて頼みます。傅柔の姉は、仲人から傅柔自身が陳家への手紙や検査など全てを頼まれたと聞き傅柔を問い質すと、結婚が嫌で仕組んだと認めます。更に弟の傅涛が人を殺したので、賠償金5千貫が必要だったと打ち明けました。

傅柔に一目ぼれした盛楚慕は、家人の君慧に調べさせて傅柔宅へ入り込み、第三夫人と主人を騙して泊ることにします。そして夜更けに傅柔の部屋へ入り込もうと様子をうかがっていると、そこへ傅柔の元許嫁・厳子方が現れました。

「晩媚と影」で陰のある女刺客を演じた李一桐と、「瓔珞」で一途に主人公を想い続ける軍人を演じた許凱が主人公。李一桐演じる傅柔は、兄妹のように育った許嫁の厳子方を慕い続け、一生嫁がなくて良いと考えています。三姉妹の次女で家政を任されるしっかり者。嫁入り先の夫人に怒鳴り込まれても一歩も引かず、法律を盾に望まない結婚はせず、結納金を手にして弟の賠償金を用意します。

一方の許凱演じる盛楚慕は、長安一の美男子を自称し妓女を巡って問題を起こしました。武人気質の父からは放蕩者と言われ、母に溺愛されています。

このドラマは、当時の風俗を出来るだけ再現して作られたそうです。化粧も淡く女性の素の美しさが引き立っていると感じます。また主人公の実家が刺繍と染物の店ということで、衣装や簪に至るまでとても丁寧で美しく見応えがありました。衣装も髪形も、歴史の教科書に載っている飛鳥時代の宮女のよう、素朴で自然な感じに好感が持てました。

第2話あらすじと感想

傅柔(ふじゅう)と傅音(ふいん)に書を教えることになった盛楚慕(せいそぼ)は「自強不息」の4文字を書いて見せ2人を感服させる。次に傅涛(ふとう)に兵法の解説を頼まれるが楚慕(そぼ)にそのような知識はなく、得意の詭弁(きべん)を弄して、なんとかその場を逃れる。しかし、永遠にごまかせるはずもないことは百も承知だった。そこで楚慕(そぼ)は一大決心をし、兵法の教えを請うべく母方の叔父である牛無敵(ぎゅうぶてき)の元を訪ねる。

引用元:BS12 大唐流流~宮廷を支えた若き女官~

傅柔に一目惚れした盛楚慕は、傅家の人達との食事の席で、傅柔の気を引こうと剣舞を披露します。それを見た傅柔の弟・傅涛は、楚慕の舞いを批判。楚慕は素手の傅涛と手合わせして負けてしまいました。

妹の傅音と一緒に楚慕に書を教わった傅柔は、楚慕に自分が送った土産の松の実の礼をせよ、赤いボタンの花を刺繍した香袋が欲しいと言われ、作ると約束します。楚慕は、傅柔に好かれたいと友人の杜寧に相談。以前武芸を教わった事がある、母方の叔父で武芸者の牛無敵を嫌々尋ねます。

長安では楚慕の父驍靖が、皇帝が主催した陸雲戟が蔡国公、息子の陸琪が将軍になった祝いの宴会に出席しました。そこで皇帝と陸父子から楚慕の妓楼通いを笑われます。帰宅すると妻に、楚慕に戦で功を上げさせるため、自分が鍛えるから呼び戻せと命じました。

牛無敵は楚慕が現れると漸く後継者が出来そうだと喜びます。根っからの怠け者だった楚慕は、短時間で兵法を覚え、逆さ吊りの状態から5射で縄を射貫きました。無敵は天賦の才があったかと驚きます。その後楚慕は無敵の試験をパス?して逃げ出します。

傅家では、傅柔が次女曰く「通常の100個分もの手間をかけた」刺繍の香袋を用意して、楚慕を待っていました。

楚慕の書「自強不息」は自ら向上を怠らないと言う意味で、楚慕が叱られるたびに何千回も書かされ、上達した唯一の文字だそうです。それで傅柔も感心する程達筆だったと。長安一の放蕩息子だった楚慕は、兵法の知識も武術の心得も無く、仕方なく叔父の無敵に助けを求めます。叔父は幼い楚慕を教えた時に楚慕を虐めたと姉に責められ、家から叩き出されたとか。

その姉(楚慕の母)は、夫に平穏が一番、息子を戦などに行かせないと夫に喰ってかかります。両親の教育方針が違っていただけで、本当はできる子だった?傅柔に嫌われないよう頑張るなんて、楚慕は口先だけの男じゃなかったみたい。兵法家の叔父が天賦の才があると言う彼が、どう変わっていくのか見ものです。

第3話あらすじと感想

傅柔(ふじゅう)から香袋をもらった盛楚慕(せいそぼ)は、傅涛(ふとう)と妓楼(ぎろう)に酒を飲みに行く。楚慕(そぼ)は、傅柔(ふじゅう)が妓楼に行く男が嫌いと知り帰ろうとするが、不能呼ばわりされ、2人は妓楼で一夜を過ごしてしまう。弟が妓楼に行ったと知り激怒する傅柔(ふじゅう)。傅涛(ふとう)は「楚慕(そぼ)に誘われた」と言うが、楚慕(そぼ)は何も知らないふりをして、何とかその場をしのぐ。急接近する傅柔(ふじゅう)と楚慕(そぼ)であったが、楚慕(そぼ)のついたうそがバレてしまい…。

引用元:BS12 大唐流流~宮廷を支えた若き女官~

傅涛は盛楚慕に姉傅柔の何処が好きなのか尋ねると、楚慕は賢く器用で自分の事を立派な男だと尊敬の目で見てくれるところと話します。傅音は杜寧に字を教わり、海の絵を描いて貰いました。そこで楚慕が書いた字を見た傅音は、傅涛よりも下手な文字だと呟きます。

楚慕は刺繍をする傅柔に張り付き、自分が得意な武術と傅柔の刺繍を併せて何かできないか質問します。傅柔は、針目や縫い方に意味を持たせて戦場に伝言を送れると答えました。楚慕がその方法で恋文をやり取りできると言うと傅柔は軽薄だと言います。そして子方は誰かと尋ねると、傅柔は盗み聞きをしたと知り怒りました。

長安から来た叔母が、長安で有名なドラ息子3人の話をします。その長男が盛楚慕だと知り、傅音は遊び人の楚慕よりも杜寧の方が有能で素敵だと話し、傅柔は噂話で決めつけてはいけないとたしなめます。

楚慕は盗み聞きの件で傅柔を怒らせたので、その挽回のため慧娘子の刺繍を誕生日に送ることにします。そこで杜寧と飲んでいた時知り合った、陸雲戟の甥で校尉の陸漢星に入手を頼みました。

陸漢星は、県令の徐又同に慧娘子の刺繍を入手を命じ、10日以内にできなければ首を斬ると言いました。夫を心配した傅君は、妹の傅柔に相談。傅柔は祖父から貰った家宝の刺繍のニセ物を作るため、不眠不休で刺繍。漸く縫い上がった作品を姉に渡すと、丸1日寝込んでしまいます。

翌日目を覚ますと楚慕から誕生日の祝いにと渡されたのは、自分が作った慧娘子のニセ物。傅柔は楚慕を権力をかさに着た遊び人と罵り、楚慕は訳が分からず怒りに任せてもう顔も見たくないと言い、長安に帰ることにしました。

傅柔は、許嫁だった子方が楚慕に逢わせてくれたと考えたのですね。だから楚慕を信じたかったのに、彼はウソつきの遊び人で、県令の首と引き換えに家宝を渡せと言うような人物と思い失望した。子方の厳家は、慧娘子の刺繍がらみで陸雲戟に陥れられたらしく、更に陸家は楚慕が落ちぶれるのを望んでいる、複雑です。気持ちがすれ違った傅柔と楚慕は、誤解を解いて向き合うことができるのでしょうか。

第4話あらすじと感想

楚慕(そぼ)が長安(ちょうあん)に戻ってくる。広(こう)州で叔父の牛無敵(ぎゅうぶてき)から兵法を習ったと言う楚慕(そぼ)を、盛驍靖(せいきょうせい)は信じようとしない。そこへ義兄である韓(かん)王から呼び出しがかかる。韓(かん)王も楚慕(そぼ)の話を信用せず、兵法の師を呼んで試験を行う。一方、広(こう)州では傅涛(ふとう)が従軍することを傅柔(ふじゅう)にだけ告げ、家を出てしまう。また傅柔(ふじゅう)は染料の仕入れのため自ら船に乗ることに。しかし「船旅は過酷なうえ、海賊に襲われる危険もある」と母親に猛反対されるのだった。

引用元:BS12 大唐流流~宮廷を支えた若き女官~

姉夫婦の前で兵法書の解釈と、さらにジオラマ上の模擬演習で師を負かした盛楚慕。韓王の弓のテストにも無事合格しました。姉は今まで楚慕の放蕩振りに泣かされたがもう安心、と嬉し泣きし、韓王は広州で何があったのか尋ねます。楚慕は立派な男も悪くないと気付いただけですと応えました。

広州の傅家では、長男の傅涛が姉傅柔に軍に入って国を守りたいと言い出し、母の三夫人に置手紙をして出て行きました。三夫人は傅柔が弟を唆し、従軍させて殺そうとしていると取り乱します。

その後家業で必要な染料の買い付けの為、止める母を宥めて傅柔が舟に乗って出掛けました。しかし途中で海賊・毒竜に身代金目的で連れ去られます。毒竜が傅家の舟を襲ったと聞いた四海幇幇主の方(厳子方)は、傅柔を助け出しました。

方に救い出された傅柔は、方の長命鎖が許嫁の厳方子の物と気付き子方の行方を聞くと、川で死んだと聞かされました。その後タダ飯は喰わせないと外套を縫わされ、次に香袋作りを命じられます。

長安から広州へ戻った楚慕は、傅家で傅柔が海賊に攫われて身代金を要求されたと知り、水軍を動かして四海幇の本拠地へ乗り込み傅柔を助けようとします。傅柔は方に連れ去られましたが、手がかりに刺繍の伝言を残していました。

盤子方は海賊の長になって、楚慕の父がライバル視する陸雲戟への敵討ちを考えていたんですね。その雲戟は反乱軍の財産を横領して故郷に隠していました。今回は故郷へ荷を運ぶため陸漢星が護衛していたのに、四海幇に財宝を奪われます。

子方は傅柔をこのまま手元に置くつもりのようですが、傅柔は子方に「他人の財や女子を略奪して男として恥ずかしくないか。死んでも味方にならない」と堂々と宣言します。傅柔にとって公明正大であることは、何よりも大切なんですね。それにしても刺繍の伝言を残したのは、楚慕が助けてくれると思っていたから?対する楚慕は、今度こそ傅柔の期待に応え無事救出できるでしょうか。

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