大明皇妃 -Empress of the Ming- 読み方:だいみんこうき エンプレス・オブ・ザ・ミン 2019年 全62話 原題:大明風華
dim-sumさん |
第60話 あらすじ
第60話 白雪に散る
妻子の死から立ち直れずにいた祁鈺。その悲しみは祁鎮に対する恨みへと変わり、幽閉されチムグと子とともに静かに暮らすだけの祁鎮に謀反の疑いをかける。そして祁鎮の屋敷を捜索。謀反につながる証拠は何も出てこないが、刀の持ち主としてチムグを連行するのだった。帝位に未練などない祁鎮だったが、チムグの死により、石亨、徐有貞、曹吉祥と結盟して反逆することを決意する。一方、朝廷では于謙が退官を願い出ていた。
出典:kandera 大明皇妃 -Empress of the Ming- ストーリー
第60話 感想
祁鎮は、幽閉されている南宮で掃き掃除をしながら、チムグに故郷へ帰りたいかと尋ねます。チムグは帰る家は無く死んでも祁鎮と離れないと言い、もし自分が死んだら庭の木の根元に埋めて欲しいと頼みました。
若微は、祁鎮が静かに暮らしていて、罪を着せる必要がないはずと祁鈺に訴えます。祁鈺は、自分は皇帝で祁鎮より上のはず、なのに自分には妻子が居ないと応えます。更に本当は母が皇后で自分が皇帝になっていた、妻子も生きていたはず。全ては若微と祁鎮のせいだと責めて笑いました。若微は何も言えなくなります。
祁鎮たちの元に祁鈺から命令を受けた太監の興安が突然現れ、金英が持っていた刀は誰のものだと聞き家を捜索します。そして自分の物だと答えたチムグを連れ去り、殺害します。その後祁鈺が若微を訪ねて来て、分を恨まないように、そして身辺に気を付けるよう祁鎮に伝えてと言いました。
若微とは冷静に話をした祁鎮が、ある夜石亨たちを家に呼びます。そして太監の曹吉祥、占い師の徐有貞の4人で謀反を計画。祁鎮は自分の血を混ぜた酒を4人で飲み干し、血盟の証と言います。
年始の朝議の後、辞職願いを奏上した于謙が若微に面会しました。若微は、揚士奇たち3人が辞職した時は、于が内閣に居れば明は30年安泰と言っていたと、辞職の理由を問います。于は、皇帝は国を道連れに自分も滅びようとしていると訴えました。
妻子を失った祁鈺は、怪しい薬を大量に飲んで精神を病んだようですね。母善祥から吹き込まれたウソや祁鎮への妬みもあるでしょう。
巻き添えになって殺されたチムグは、祁鎮のため広々とした草原から狭く寒々しい宮殿に幽閉され、食事にも事欠く日々を送り、苦労の末に殺されて気の毒。残された祁鎮が祁鈺に復讐を考えても仕方がないです。でも仲間に選んだのが直情型の石将軍と、出世の為に宦官王振の養子になった徐有貞と宦官、先が思いやられます。せめて于謙に相談して欲しかった…。
第61話 あらすじ
第61話奪門の変
石亨と徐有貞、曹吉祥らは、祁鎮の復位を画策して謀反を起こし諸門を制圧していく。祁鈺は祁鎮の復位を祝福する言葉を聞くと、丹薬を飲んで自害。于謙は祁鈺が登用していた官吏らとともに詔獄に入れられる。祁鎮が徐有貞や石亨に押し切られ、仕方なく于謙の死刑執行を認めると、徐有貞は于謙に会いに行き、新帝へ助命を求めるよう諭す。だが于謙はかたくなに聞き入れず、辞世の詩歌を遺し、黄泉に旅立つのであった
出典:kandera 大明皇妃 -Empress of the Ming- ストーリー
第61話 感想
于謙は若微に会い、大臣を辞めて江蘇省などの海賊被害を見に行くと訴えます。若微は大臣と巡検使を兼務し全権を任せる、賊を跡形もなく消してしまえと命令しました。于謙は若微が元気そうだと喜び、年賀にと自分が模写した絵を渡します。
宮中では新年の宴会が行われる中、石亨と徐有貞が祁鈺を除き祁鎮を復位させるため、兵を率いて宮中へ向かいました。制圧後徐が祁鎮を迎えに行き、復位を宣言します。
翌朝大臣たちが登朝するとその場で祁鎮が復位を告げられます。祁鈺を無能と言う徐に反発する者も、石将軍が反対すれば斬り捨てる、と言うと皆平伏。若微が反対の声を上げますが祁鎮は、朱家の者が皇帝なら他は誰が大臣でも良いのでは?と呟き若微も黙りました。
詔獄に捕らえられた于謙は、祁鎮を認めるよう言われても応じません。そして自分は「一世を争わず万世を争う」自分の志は古人より大きい、死罪を受けるのも徐のようになりたくないからだと話し微笑みます。
兵士たちが于宅へ行き、汚職の証拠を探しますが家には書物以外何もなく、家族も寒々しい服装です。見かねた隊長は兵たちから金を集めて夫人に渡します。そして自分たちは任務で来ているが、于謙が忠臣だと知っていると言い、帰って行きました。
宮中では若微が皇帝になった祁鎮に面会せず、侍女の双喜がもう邪魔はしないと伝言します。それでも連日会いに来る祁鎮に、遂に若微が面会を許しました。
于謙が若微に渡したのは、文天祥の掛け軸の模写でした。文天祥が望まれても新皇帝に仕えず死んだ忠臣と知る若微は、不吉だと呟きました。于謙は、この時から自分の運命を悟っていたのかも。
靖難の役で役人だった父たちを目の前で惨殺された若微には、祁鎮や石たちの行動は耐えられなかったはず。今までの努力や我慢が何だったのか解らなくなったでしょう。
祁鈺が無能で確執はあっても、祁鎮に他の方法が選べなかったのかと残念に思います。
第62話(最終回)あらすじ
第62話(最終話) 永遠なる航海へ
若微は天順(てんじゅん)帝となった祁鎮に于謙の助命を懇願し続けるも聞き入れてもらえず、祁鎮と親子の縁を断つことに。さらに自らの生い立ちを祁鎮に打ち明けその場を去るのだった。ある日、心身ともに衰弱し寝台に伏せている若微のもとを徐浜が訪れ、于謙が生前記した詩を渡す。国への揺るぎない忠誠心とともに正義を貫き通した于謙に心を打たれた若微は、于謙に捧げる詩をしたためる。そして徐浜はある決意を胸に祁鎮に会いに行き…。
出典:kandera 大明皇妃 -Empress of the Ming- ストーリー
第62話(最終回) 感想
若微は于謙助命の願いを聞き入れない祁鎮に、自分の父は建文帝の臣下、宮中には永楽帝を殺すために入ったと告白。更に永楽帝は若微を殺せと遺書を残したが、祁鎮を妊娠し命拾いし、さらに夫の宣徳帝・瞻基は自分に殉葬を命じようとしたが、瞻基が皇位に就いた後死ぬまで補佐すると約束し、死なずに済んだと打ち明けます。唖然とする瞻基に、自分の信念は打ち砕かれたと言い縁切りを告げました。
瞻基と縁を切った若微は妹善祥(曼菌)を尋ね、昔話をしながら馬車遊びをします。善祥は安らかに亡くなりました。
若微は于謙が死に、もう自分の知らない世の中になったと徐浜に話します。徐浜は、于が処刑前に書いた詩を若微に見せ、処刑当日多くの人が于の死を惜しんで泣いたこと。自分が于の死体を引き取り、故郷の杭州に立てた祠に参拝する者が居て、正義は心の中にあり世の中は変わっていないと告げました。
話を聞いた若微は、于の絵に詩を書き加えて祠へ祀り、さらに自分の装身具を売り子孫に与えて祠を大きくするよう伝えよと頼みます。徐は弱った若微を見かねて、皇太后として充分尽くした、もう若微に還って一緒に航海に出ようと手を取ります。
徐浜は祁鎮に、若微を宮中から連れ出すと申し出ます。祁鎮は、妻が死に母が消えて徐浜まで居なくなれば一人になると応じません。しかし徐の決意は変わらず、若微の心は灰になってしまった、このまま皇太后として死ねば自分も死ぬと言います。祁鎮は諦めて徐浜に若微を託し、二度と中原に近づくなと命じ、2人は舟に乗り航海に出ました。
若微の説得で少しは心が動いたのか、祁鎮は于を救おうとしますが間に合わず、絶望した若微は死を待つのみの心境に。そんな若微を見て、徐は祁鎮の補佐役を投げ捨てても若微を皇太后から解放し、一緒に過ごすことを選びます。格好いい!最後航海に出た2人はかなり若く見えたので、若微の願望だったかも。例え死の直前でも、2人の想いが叶ったのなら良かったです。
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