錦月如歌(きんげつじょか) 強く美しき誓い 2025年 全36話 原題:锦月如歌
第9話の見どころ
禾晏と肖珏が互いの秘密に一歩ずつ近づき、二人の信頼関係が大きく動き始める重要な一話です。毒香による暗殺計画を阻止するための機転や、浴槽で身を潜める緊迫感あふれる場面は必見。そして、禾晏がついに宿敵・丁一との因縁に決着をつける復讐劇は最大の見どころです。さらに、孫家が隠し続けてきた女性失踪事件の真相も明らかとなり、物語は陰謀と復讐が交差する新たな局面へ突入します。
第9話のあらすじ
楚昭に送り届けられた禾晏は、宿で休息を取ることになる。しかし、楚昭が孫祥福に呼び出されて席を外すと、丁一が禾晏の様子を探るように近づいてくる。一方、応香は楚昭へ密かに調査結果を報告し、孫凌の部屋へ忍び込んだ際、肖珏が地下の密室へ入っていく姿を目撃したことを伝える。
その報告を受けた楚昭は、肖珏が狙っているのは掖州衛の税簿であり、徐敬甫と孫祥福の裏帳簿の存在までは把握していないはずだと冷静に分析する。互いに異なる目的で動いていることを理解しながらも、それぞれが相手を警戒し続けていた。
その頃、丁一は禾晏が本当に失明しているか慎重に確かめたうえで、彼女の衣に付けられた香袋を毒入りのものへすり替える。わずかな違和感から異変に気付いた禾晏は、毒が自分だけでなく肖珏にも及ぶ危険を察知し、慌てて彼のもとへ駆け出す。
しかし丁一の監視が続いているため、真実を口にすることはできない。禾晏はわざと肖珏へぶつかり、身振りだけで毒入りの香袋を知らせる。そして咄嗟に彼を巻き込んで池へ飛び込み、香の効果を消し去ることに成功する。突然の出来事に肖珏は禾晏を抱き上げて助け出し、毒殺計画は再び失敗に終わる。
作戦が潰えたことに孫祥福は怒りをあらわにし、丁一もまた「これほど偶然が重なるはずがない」と、禾晏が失明を装っているのではないかと疑い始める。
水に落ちた禾晏は入浴して体を清めるが、視力が戻っていることを悟られないよう、最後まで盲目を演じ続ける。そんな彼女に肖珏は何も言わず帯を差し出し、上着まで掛けてやる。そのさりげない優しさに、禾晏は複雑な想いを抱く。
夜になると、禾晏は夜行衣へ着替え、屋敷の屋根へ忍び上がる。そこで丁一と孫祥福の会話を盗み聞きし、自分が次の標的になっていることを知る。しかし気配を悟られて逃走した先で、同じく夜行衣姿の肖珏と鉢合わせしてしまう。互いに一瞬剣を交えるが、すぐに正体を悟り、協力して追っ手から身を隠す。
肖珏の部屋へ戻ると、彼は湯船につかっていた。そこへ禾晏が飛び込んでくるが、肖珏は彼女が失明を演じていることを見抜いてしまう。さらに丁一が部屋へ押し入ってきたため、禾晏は息を殺し、肖珏と同じ湯船へ身を沈めて隠れる。丁一は部屋中を調べるが何も見つけられず、肖珏の冷静な対応によって追い返される。
その後、肖珏は失明を偽っていた件を深く責めることはせず、禾晏もまた「助けてもらった恩を忘れないで」と冗談めかして返す。しかし二人はそれぞれ別の秘密を胸に抱えていた。
禾晏は丁一が肖珏の命まで狙っていることを知り、復讐と護衛の両方を決意する。一方の肖珏も、屋根の上で聞いた会話から、丁一が何如非の命令で動いていたことを知り、何如非が自分を狙う理由、そして禾晏との関係について疑問を深めていく。
やがて禾晏は自ら丁一の前へ姿を現し、ついに復讐の時を迎える。正体を隠す必要はないと判断した彼女は面紗を外し、真正面から勝負を挑む。実力では禾晏が圧倒的に勝り、戦いを人気のない仏堂へ誘導する。
そこは孫家が罪を隠すために利用してきた忌まわしい場所だった。激闘の末、禾晏は丁一の目を潰し、最後は自らの手で喉を斬り、長年追い続けた宿敵へついに復讐を果たす。
しかし、その一部始終を肖珏が目撃していた。禾晏が「命を取りに来た」と語る姿を見た肖珏は、彼女の正体への疑念をさらに強め、「禾姑娘」と呼びかける。禾晏は柳不忘が用意した偽の戸籍を利用して何とか疑いをかわすものの、完全に信じてもらえたわけではなかった。
戦いで背中に傷を負った禾晏は、恥ずかしさを隠しながら肖珏へ薬を塗ってほしいと頼む。さらに九旗営へ入りたい理由を語るが、その説明にも肖珏は納得せず、「真実を話さなければ掖州衛を去れ」と最後の警告を与える。
その頃、飛奴は丁一の遺体を埋めようとして仏堂の地中を掘り返し、そこから数多くの女性の遺体を発見する。長年続いていた女性失踪事件の真相は、孫家父子が若い女性を誘拐し、虐待した末に密かに葬っていたという衝撃的な事実だった。こうして復讐は果たされたものの、さらに巨大な闇が姿を現し、掖州を揺るがす事件は新たな局面を迎える。
第10話の見どころ
掖州を揺るがせた女性失踪事件がついに決着を迎える第10話。亡くなった女性たちの無念を晴らそうとする禾晏と、軍の使命を優先する肖珏の価値観の違いが鮮明になります。一方で、楚昭は裏から巧みに利益を得ようと暗躍し、応香や飛奴による帳簿争奪戦も緊迫感たっぷり。孫家の悪事が暴かれ、掖州の民が肖珏へ寄せる信頼が高まる中、禾晏は楚昭へ自らの正体を明かし、新たな人間関係にも大きな変化が訪れます。
第10話のあらすじ
激しい雨が降る中、禾晏は傘を握り締めながら、仏堂から掘り起こされた数多くの女性たちの亡骸を静かに見つめていた。そのあまりにも痛ましい光景に怒りを募らせ、「必ずこの無念を晴らす」と固く誓う。
一方、楚昭も丁一が禾晏によって討たれたことに驚きを隠せずにいた。何如非の腹心として知られる丁一を倒せるほどの腕前を持つ禾晏への警戒を強める。応香は犠牲となった女性たちを哀れみ、何とか救うべきだったと口にするが、楚昭は目的のためなら手段を選ばない自らの信条を崩さず、慈悲など自分には無縁だと言い放つ。孫家の悪事についても、自分が動く必要はなく、正義感の強い肖珏が必ず動くと見越し、その隙で利益を得ることだけを考えていた。
しかし禾晏は違った。彼女は無残に命を奪われた女性たちを放置することなどできず、自ら真相を暴き、公正な裁きを受けさせると決意する。一方の肖珏は、掖州衛を維持するために必要な軍糧と軍資金の確保こそ最優先だと考え、感情だけで動くべきではないと禾晏を諭す。二人は同じ正義を抱きながらも、目指す道筋の違いを改めて痛感する。
翌朝、禾晏が目を覚ますと、机の上には肖珏が残した薬が置かれていた。直接言葉は交わさないものの、その心遣いに励まされた禾晏は、たとえ一人でも女性たちのために戦い抜く覚悟を新たにする。
その頃、飛奴は失踪した女性たちの身元を調べるため町を駆け回っていた。一方、京では何如非が徐敬甫へ取り入ろうとするものの、徐敬甫は彼を相手にもせず冷淡な態度を貫いていた。
肖珏は一連の出来事を整理し、鳴水の戦いで何如非が意図的に援軍を遅らせたこと、そして今回自分を暗殺しようとしたことは、徐敬甫への忠誠を示すためだったのではないかと推測する。
一方、丁一が姿を消したことで孫祥福は落ち着きを失う。帳簿こそが自らの命綱であり、それを失えばすべてが終わると理解していたからである。
宴席では肖珏が堂々と税簿の提出を要求し、楚昭も巡察使として調査を支持する。逃げ道を失った孫祥福は渋々承諾するしかなかった。
その後、禾晏は肖珏へ、自分が失明を装っていたことを打ち明けた理由を説明する。孫家父子へ揺さぶりをかけ、真相を暴きやすくするためだったと語ると、肖珏もその覚悟を理解する。
その頃、孫祥福は密室へ入り帳簿を確認するが、その一部始終を応香が密かに見届けていた。しかし帳簿のある部屋は厳重に警備されており、簡単には持ち出せない。楚昭は「肖珏が必ず道を開く」と冷静に見通しを立てる。
やがて掖州の豪商たちが孫家へ集められる。彼らは孫祥福に弱みを握られていたため口を閉ざしていたが、肖珏は彼らを仏堂へ案内する。そこには無数の女性たちの遺体が埋められており、その中には豪商たちの愛娘も含まれていた。娘たちの無残な姿を目にした父親たちは悲嘆に暮れ、ようやく孫家への怒りを爆発させる。
それでも孫祥福父子は最後まで罪を否認する。しかし宋陶陶が現れ、自らも孫凌に襲われた被害者であると証言し、宿の者たちも証人になれると告げる。さらに禾晏は仏像を造った職人を証人として呼べると指摘し、追い詰められた孫祥福は守衛を呼ぶため笛を吹き鳴らす。
その隙に応香は密室へ侵入し帳簿を入手するが、飛奴も覆面姿で現れ、二人は激しく争う。応香は咄嗟の機転で偽物と本物の帳簿をすり替え、本物だけを持って逃走することに成功する。
一方、援軍が来ると思っていた孫祥福の前へ現れたのは肖珏の兵だった。逃げ場を失った孫祥福は真実を語ろうとするが、その直前に何者かの手で暗殺されてしまう。肖珏は、この口封じが楚昭の背後にいる勢力によるものだと察しながらも、決定的な証拠は得られなかった。
事件終結後、身元の分からない女性たちは「乗風」と呼ばれる山へ丁重に葬られる。掖州の民は肖珏が正義を貫いてくれたことへ深く感謝し、自発的に軍資金を寄付し始めるなど、掖州衛への信頼はかつてないほど高まる。
京へ戻る前、禾晏は楚昭へ自らの正体を明かす。楚昭は肖珏の目の前で耳打ちし、女性であることを知っているが秘密は守ると約束する。その言葉に禾晏は複雑な表情を浮かべる。
掖州衛へ戻ると、宋陶陶はようやく本物の程鯉素と再会する。しかし程鯉素から「毒娘」とからかわれた宋陶陶は怒って彼を追い回し、軍営には久しぶりに笑い声が響き渡る。激しい事件を乗り越えた仲間たちは、束の間の穏やかな時間を迎えるのだった。
第11話の見どころ
鳴水の戦いに隠された陰謀が少しずつ輪郭を現し、禾晏が真相解明への決意を新たにする第11話。肖珏が禾晏を親衛に任命し、自ら傷の手当てまで行う姿からは、二人の距離が着実に縮まっていることが伝わります。一方で、徐敬甫の軍資金横領を示す帳簿や、栗台で始まる新たな戦いなど、朝廷と戦場の両面で物語は大きく動き始めます。笑いあり、陰謀あり、そして新たな戦火の予感が交錯する見逃せない一話です。
第11話のあらすじ
掖州での事件が一段落した後も、禾晏の胸には新たな疑念が渦巻いていた。何如非がこれほど執拗に肖珏の命を狙う理由を考え続けた末、その根源は五年前の鳴水の戦いにあると確信する。
かつて自分が何如非として生きていた頃、鳴水からの救援要請を受けるや否や、すぐに援軍を率いて駆け付けたはずだった。しかし肖珏は、援軍が遅すぎたと責め続けている。その食い違いから、禾晏は鳴水の敗戦そのものが肖家軍を陥れるために仕組まれた陰謀だったのではないかと考え始める。
さらに、正義感の強い肖仲武は朝廷で何度も徐敬甫へ異を唱えてきた人物だった。権勢欲の強い徐敬甫なら、その存在を疎ましく思い、肖家軍壊滅を企てても不思議ではない。そして何如非が肖珏を消そうとしているのも、学生時代から自分を知る肖珏に、正体を見破られることを恐れているからだと推測する。
禾晏は、何如非に自分の名を利用され続けるわけにはいかないと改めて決意する。一方の肖珏も、禾晏が敵ではないことは理解しながらも、完全には警戒を解かず、沈瀚へ密かに彼女を見守るよう命じる。
そんな中、肖珏は禾晏が王霸たちに誘われ、温泉へ連れて行かれそうになっていることを知る。女性である彼女が男たちと同じ湯に入れば秘密が露見してしまう。禾晏自身も傷が治っていないと断るものの、仲間たちは強引に誘い続ける。
危機一髪のところで肖珏が現れ、「禾晏は体が弱い」と言って温泉行きを禁止する。こうして秘密は守られたものの、「禾晏は虚弱体質」という噂が軍営中へ広まり、王霸や小麦たちは滋養のある料理を作って彼女を気遣い始める。
その話を聞いた宋陶陶も、「体が弱くても気にしない」と真剣に励ますが、禾晏にとっては名誉を傷つけられたようなものだった。納得できない彼女は肖珏へ抗議し、「責任を取ってほしい」と迫る。
押しの強い禾晏に根負けした肖珏は、彼女を自らの親衛へ任命し、自分の営舎にある個室まで与える。喜びいっぱいの禾晏は荷物を抱えて新しい部屋へ移り、その夜は壁越しに肖珏へ延々と話しかけ続ける。返事はなくても、その穏やかな時間に二人の距離は少しずつ縮まっていく。
その頃、京へ戻った楚昭は孫祥福から押収した帳簿を徐敬甫へ提出する。帳簿は一部しか手に入らなかったが、徐敬甫は責めるどころか静かに受け取るだけだった。
さらに何如非も徐敬甫のもとを訪れ、肖珏暗殺の失敗を詫びる。丁一が行方不明になったことについても、「決してこちらへ火の粉は飛ばない」と言い切り、徐敬甫も表面上は咎めなかった。
しかし何家の当主は、何如非が徐敬甫へ深入りすることに強い危機感を抱いていた。それでも何如非は、一度関わった以上、徐敬甫から逃れることはできないと覚悟を決めていた。
一方、楚昭は密かに隠していた別の帳簿を調べ、徐敬甫が皇帝に隠れて莫大な軍糧や軍資金を横領しているという衝撃的な事実を知る。国家を揺るがす不正を前に、楚昭は静かに次の一手を考え始める。
そんな折、栗台県が烏托軍の襲撃を受け、掖州衛へ援軍要請が届く。肖珏は九旗営を率いて出陣することを決めるが、傷が癒えていない禾晏だけは同行させなかった。
出発前夜、背中の傷へ薬を塗ることができない禾晏のもとへ肖珏が自ら現れ、無言で傷の手当てをしてやる。そのさりげない優しさに禾晏は胸を熱くするが、翌朝目覚めると肖珏たちはすでに栗台へ向けて出発していた。
残された宋陶陶は禾晏を気遣い、体力回復の薬を煎じるだけでなく、雪山へ薬草採りにも向かう。その途中、偶然にも重傷を負った一人の男を助け出すことになる。
一方、栗台へ向かう肖珏たちは、悪路のため進軍が大きく遅れていた。そこへ一人の兵士が近道を知っていると申し出る。肖珏は提案を受け入れる一方、飛奴へ密かにその兵士を警戒するよう命じ、不穏な気配を見逃さなかった。
京では楚昭が徐敬甫を訪れ、その屋敷で娘・徐娉婷と出会う。外見こそ上品で優雅な令嬢だが、使用人には容赦なく暴力を振るう冷酷な一面を持っていた。
徐敬甫は「掖州衛は帰還後、あまりにも順調すぎる」と意味深に語る。その言葉を受けた楚昭は静かに微笑み、「そろそろ掖州衛にも風が吹く頃でしょう」と応じる。
平穏を取り戻したかに見えた掖州衛だったが、その裏では新たな陰謀が静かに動き始め、次なる戦いの幕が上がろうとしていた。
第12話の見どころ
敵襲の中で、禾晏が再び“飛鴻将軍”を思わせる圧倒的な戦いぶりを見せる緊迫の一話です。救った猟師・胡元中の正体への疑念、軍営に潜む内通者の存在、そして濡れ衣を着せられ投獄されるという絶体絶命の状況から、自ら罠を見破り反撃へ転じる展開は見応え十分。さらに烈赫軍との激戦では、命を懸けて宋陶陶を守る禾晏の勇気が胸を打ちます。最後には程鯉素が禾晏の秘密を知り、肖珏との距離にも新たな変化が生まれる重要な転機となります。
第12話あらすじ
宋陶陶に助けられた猟師・胡元中が目を覚まし、自らの名を名乗ります。しかし禾晏は、彼の装いや立ち居振る舞いに違和感を覚えます。傷の手当てをしながら探りを入れると、胡元中は烈赫の民であることを認めますが、敵ではないと言い張ります。さらに禾晏は、彼の手に烈赫兵特有の赤い発疹があることや、身に隠していた烈赫文字の手紙を見つけ、不審を深めます。胡元中は亡き妻の恋文だと弁解しますが、禾晏は簡単には信じません。
その後も禾晏は密かに胡元中を探ろうとしますが、事情を知らない宋陶陶は嫉妬しているのだと勘違いし、二人の仲を取り持とうとします。証拠がない以上、禾晏も無理に追及することはできず、慎重に様子を見守ることにします。
そんな中、夜の軍営に黒衣の刺客が現れます。禾晏はすぐさま応戦し、竹を武器にして相手の肩へ一撃を加えます。しかし刺客は逃走し、その途中で馬大梅教頭を殺害。さらに、その罪を禾晏になすりつけるという卑劣な罠を仕掛けます。
沈瀚は禾晏を拘束して事情を聞きます。禾晏は刺客の正体が胡元中だと推理しますが、連れて来られた胡元中の肩には傷一つありません。証拠を失った沈瀚は禾晏を牢へ閉じ込め、肖珏の帰還を待つことを決めます。
牢の中でも禾晏は冷静でした。敵には軍営内部の協力者がいると見抜き、その内通者の正体にもおおよその見当をつけます。面会に訪れた宋陶陶へ睡眠薬と帯を用意させ、さらに沈瀚へ密書を届けるよう依頼。沈瀚は手紙を読むと何も語らず、ただ軍営の警備を厳重にするよう命じます。
翌朝、烈赫軍が一斉に掖州衛へ襲来。混乱の最中、昨夜の黒衣の刺客も再び現れ、牢の禾晏を始末しようとします。しかしこれは禾晏の狙い通りでした。待ち伏せしていた禾晏は刺客を制圧し、仮面を剥ぐと、その正体は雷侯だったのです。雷侯こそ胡元中と通じる内通者でした。禾晏は睡眠薬を飲ませて雷侯を無力化し、牢を飛び出して戦場へ向かいます。
烈赫軍を率いるのは日達木子。兄の日達木基は、かつて飛鴻将軍だった禾晏に敗れた因縁の相手でした。まだ十分な実力を備えていない新兵たちを守るため、禾晏は単身で日達木子と対決し、時間を稼ごうとします。
激しい戦いの末、体力では劣る禾晏は腰を斬られながらも傷口を縛って戦い続けます。その不屈の姿は、かつて戦場を駆けた飛鴻将軍そのものでした。日達木子も彼女の戦いぶりに既視感を覚えますが、正体までは見抜けません。
戦況が膠着する中、宋陶陶と程鯉素が敵に捕らえられてしまいます。宋陶陶が禾晏のもとへ駆け寄った瞬間、日達木子の刃が襲いかかります。禾晏は迷うことなく宋陶陶を引き寄せ、自らが盾となってその一撃を受け止め、肩に深手を負ってしまいます。
絶体絶命のその時、敵の陽動作戦を見抜いていた肖珏が九旗営を率いて帰還。烈赫軍を撃退し、軍営は危機を脱します。
戦いの後、肖珏は程鯉素に禾晏の診察を命じます。脈を取った程鯉素は、禾晏が女性であることを知ってしまい驚愕。動揺しながらも治療は自分ではなく肖珏へ任せ、「舅媽(義理の叔母)」と冗談交じりに呼んでその場を去ります。こうして禾晏の秘密を知る人物がまた一人増え、肖珏との関係も新たな局面を迎えるのでした。
















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