念無双~刹那の想い、永遠の誓い~ 2025年 全36話 原題:念无双
第7話
韓女は姬谭音が人界へ戻るのを阻止しようと術を放つが、姬谭音は巧みにかわして下界へ向かおうとする。
一方、有狐族の長老会では、戦鬼族が再び現れたという棠華の主張に対して異論が出ていた。ある長老は、戦鬼人が降臨したという邪術そのものが偽造されたものだと断定し、棠華が族人を欺くために仕組んだのではないかと激しく追及する。棠華が反発すると二人は衝突し、さらに番天印の神光によって棠華の全身には黒い偽の呪文が浮かび上がる。やがて棠華は、自分が戦鬼人の降臨邪術を偽造した張本人であることを認める。会場に非難の声が広がり、丁戌は棠華を連行するよう命じるが、源仲がそれを阻止する。
その頃、神界では神手をめぐる姬谭音と韓女の対立が激化していた。姬谭音は泰和神君も源仲を公平に扱うべきだと主張するが、韓女は聞き入れず、二人は激しい戦いを繰り広げる。工匠の神である姬谭音は仙術では韓女に及ばないため、自ら造った旱龍を呼び出して対抗する。韓女は圧倒的な仙術で旱龍を抑え込むが、その隙を突いて姬谭音は下界へ逃走する。
第8話
姬谭音の葬儀が行われ、子非から侍女のために経を唱えるか、浄水によって生前の業を洗い流すか尋ねられた源仲は、経を唱えることを選ぶ。源仲と子非は姬谭音に向けて謝罪し、源仲は彼女を見つめながら、最後まで疑いを捨てきれなかったものの、自分が彼女に多くを負っていることを認める。二人は姬谭音の肉体を火葬するが、神界にいる姬谭音はそれを知って急いで戻ろうとする。しかし韓女はすでに間に合わないと告げ、巻物を広げて術を施す。すると晴れ渡っていた人界の空から突然激しい雨が降り始め、燃え盛っていた炎は一瞬で消える。その光景を見届けた姬谭音、韓女、龍伯は安堵し、韓女が巻物を閉じると雲と霧が晴れ、雨も止んでいく。姬谭音は二人に別れを告げ、再び人界へ向かう。
一方、烏山では千麟が母親を探していた。そこで片足の不自由な男から、戦鬼人たちの悲惨な境遇を変えるには有狐族の大寂司を殺すしかないと教えられる。千麟が蛊婆婆の神龕を覗くと、そこには韓女に取り憑かれた蛊婆婆の姿があった。韓女は戦鬼族の族長・郦朝央に「弑神」と呼ばれる骨刃を授け、大寂司・源仲を殺すよう密命を下す。
第9話
姬谭音は密かに楼舟へ乗り込むと、阿雪に術をかけ、自分を親しい友人だと思い込ませる。阿雪は姬谭音を船内へ案内し、船工たちにも友人として紹介したうえ、自分の船室に泊まるよう誘う。
一方、源仲と子非は船室で姬谭音の正体について話し合っていた。子非は、近頃の出来事を考えると姬谭音は戦鬼族の人間で、しかも非常に高貴な血筋なのではないかと推測するが、源仲はその意見に同意しない。ところが源仲は甲板で桶の水を浴びせられ、さらに風車に傷つけられるなど不運が続き、子非から「天罰」だと言われて怒りをこらえることになる。その様子を姬谭音は偶然目撃する。阿雪の部屋に戻った姬谭音は、源仲が善人なのか悪人なのか判断できずに思い悩む。そんな彼女に阿雪は、人は変わるものであり、一つの出来事だけで本性を決めつけることはできないと語る。
その頃、衛兵長は戦鬼族の流亡者を探すため船内を捜索し、棠華の部屋まで訪れる。しかし棠華は強硬に拒み、調べたいなら兗都の使者本人を連れてくるよう要求する。棠華が船にいると知った使者は、養元丹失踪事件を調査しているのではないかと不安になり、贈り物を送って探りを入れるが、棠華は贈り物も情報も受け取らず、使者はひとまず胸をなで下ろす。
第10話
姬谭音は一度神界へ戻るが、龍伯から源仲が二度も神を殺したことで、必ず天罰を受けることになると告げられる。源仲を心配する姬谭音は、自分がすでに彼を許していることを直接伝える決意をする。その頃、楼舟では源仲、棠華、使者が夕食をともにし、舞について語り合っていた。源仲は棠華に囲碁の勝負を挑み、負けた方が皆の前で踊るという条件を提案する。棠華も面白がって勝負を受け入れる。
一方、姬谭音は再び下界へ戻り、阿雪の姿に化けて源仲を探す。そして使者が棠華と源仲を宴席に招いていることを知り、源仲を待つことにする。しかし船室で千麟と鉢合わせし、争いになった際、千麟が持っていた「弑神」の匕首で首を傷つけられてしまう。千麟はそのまま逃走する。青龍庁では源仲と棠華の囲碁勝負が続き、激戦の末に源仲が敗北。約束通り、船上の客たちの前で踊りを披露する。姬谭音は千麟を追って甲板へ向かうが見失ってしまう。千麟は踊り手に紛れて源仲へ近づき、弑神の匕首を抜いて襲いかかる。姬谭音は源仲を守るため割って入り、千麟を退けるものの、源仲は深手を負ってしまう。源仲は神の左手で傷を治そうとするが、なかなか回復しない。そんな中、姬谭音が源仲を許したという言葉が天へ響き渡ると、源仲の神の左手が再び神聖な光を放ち、傷口を癒やしていく。
第11話
楼舟が動力を失い、空から落下し始める。姬谭音は神力を解放し、全身の力を振り絞って船を支えようとする。一方、源仲も目の前の危機を見過ごさず、神の左手の力で楼舟の霊力を補い、どうにか無事に地上へ着陸させる。
雨を避けるため、姬谭音、源仲、子非は林の中にある古い東屋へ移動する。姬谭音は、また源仲に追い出されるのではないかと不安を抱えていた。そんな中、源仲から十方鎮の白家へ手紙を届けるよう頼まれた姬谭音だったが、またしても騙されてしまう。東籬茶肆へたどり着いた彼女は、ここが白頭山であり、山には間もなく天劫を迎える高人・眉山君が住んでいると知る。源仲は子非に姬谭音を山下で引き止めるよう命じるが、姬谭音は自作の帰虚弩を自分に放ち、姿を消して山へ向かう。
一方、源仲は眉山君と出会い、天劫の護法を引き受ける。眉山君は以前、混元亀息酒で半年間天劫を欺いたため、今回は過去半年分の劫まで一度に襲ってくるという。想像を超える雷の力に追い詰められた二人の前に、姬谭音が現れ、自ら雷を受け止める。
第12話
姬谭音が目を覚ますと、そこには源仲が付き添っていた。しかし、凡人の身体となった彼女は両脚の筋を傷め、まったく動かすことができない。源仲は眉山君を呼んで診察させるが、眉山君は一人であの天劫を耐え抜いたことに驚きつつも、姬谭音の脚は経脈が完全に損傷しており、回復は極めて難しいと告げる。それでも源仲は諦めず、早く元気になれと姬谭音を励ます。そして「脚の動かない侍女は必要ない」と言いながらも、彼女をそばに置こうとする。その言葉を聞いた姬谭音は、源仲が自分を追い払うつもりではないと知り、嬉しさを隠せない。
その後、源仲は神の左手の聖光を使って姬谭音の両脚を治療するが、効果は現れない。源仲が眉山君と他の四つの器霊の封印について相談していると、眉山君は姬谭音を残して雷を受けさせようと考えるが、源仲はそれを拒む。さらに眉山君は、姬谭音が源仲についてきた理由は「好きだから」だとあっさり指摘する。二人が命を預け合うほど深い縁で結ばれていることを知り、源仲は複雑な表情を浮かべる。
やがて源仲は姬谭音を探す途中、温泉で仙鶴に菓子を与える彼女を見つけ、その美しさに思わず見とれてしまう。ところが姬谭音が水に落ち、源仲は慌てて彼女を助ける。濡れた姬谭音を抱き上げる源仲との間には、気まずさとともに、これまでとは違う淡い情感が漂い始める。

















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