大明皇妃 45話・46話・47話・48話 あらすじと感想

大明皇妃 -Empress of the Ming-

大明皇妃 -Empress of the Ming- 読み方:だいみんこうき エンプレス・オブ・ザ・ミン   2019年 全62話 原題:大明風華

dim-sumさん

第45話 あらすじ

第45話 子だくさんの宦官

太皇太后(たいこうたいごう)・張妍の弟である張克倹(ちょうこくけん)が、宣大(せんだい)一帯の交易の管理者に自分を任命するよう、張妍に頼みに来る。異例の抜擢をしぶしぶ受け入れた若微だったが、案の定、克倹はあくどいことを始める。時は流れ、祁鎮はすっかり大人になっていた。若微は祁鎮のお付きの宦官、王振(おうしん)に6人の養子がいるのを突き止め、地安門外の骨董店で行われている官吏との裏取引を暴く。若微は王振を死罪に処そうとしたが、祁鎮は反発するのだった。

出典:kandera 大明皇妃 -Empress of the Ming- ストーリー

第45話 感想

張克倹は辺境貿易利益を得たら張妍に渡し、これで若微に牛耳られた朝廷の役人たちを買収すれば、太皇太后として権力を振るえると姉を唆します。朝儀で若微には敵わないと思っていた張妍にとっては渡りに船に思えたでしょう。

揚士奇たちも張克倹の件を若微に相談。若微は、張に官吏の経験がなく金目当て。規則を簡単に破ると国が乱れると心配しますが、揚は今は張妍と若微が仲良くし、宮中の安定が国にとって大切と、張が辺境貿易を担当することを黙認。陳将軍を目付け役にしました。

成長した祁鎮は相変わらず頼りなく、王振を処分しなければ笑いものになると言う若微に、笑ったものは皆殺しにすると言い、王振を守ると譲りません。その上若微も大臣全員を味方にしている。王振が養子をもって何が悪いと言いました。さらに自分は大人なので親政したいと言い出します。若微は落胆して去りました。

辺境では、張克倹がオイラトの商人を襲って殺したうえ、毛皮を奪っていました。その上その毛皮を都に送るため、本来軍報を送るための早馬を使うと言うのです。陳将軍は張を諫めますが聞き入れず、そのうえ状況を問い質しに来たエセンの使者を明と自分を侮辱した、と切り殺します。

若微が瞻基が望んだ仁義の政治を行おうとしても、息子正統帝・祁鎮にはその想いが伝わら無かったようです。祖母張妍やお付きの太監で宦官の王振に甘やかされ勘違いして、「愚かな」皇帝になってしまいました。

補佐役の母若微が、朝廷の大臣たちに信頼されているのも気に入らないのでしょうね。張妍は元々庶民の出で恐らく政治とか権力に関する知識が無いのでしょう。夫と息子に先立たれた不安もあるのか、お金で権力を買えると愚かな弟に唆されてしまいました。

この弟のせいで異民族との関係が悪化し、また戦が始まるのでしょうか、交易を再開は善政と判断して努力した若微が報われず、空しくなります。

第46話 あらすじ

第46話 新たな戦いの始まり

克倹の行う略奪は、オイラトとの衝突を招いていた。若微は戦争を回避しようとするが、皇帝・祁鎮やその取り巻きはなかなか同意しない。そんな中、略奪を繰り返す克倹がエセンの娘・チムグによって捕らえられる。将軍・陳文栄(ちんぶんえい)は、オイラトに使者を送り克倹を解放するようエセンに求めるが、克倹に対する遊牧民の恨みは深く、エセンは明との決戦を覚悟の上で、克倹を殺す。克倹の死を知った祁鎮は、オイラトとの決戦に挑もうとする。

出典:kandera 大明皇妃 -Empress of the Ming- ストーリー

第46話 感想

太皇太后・張妍の弟張克倹が遊牧民たちから略奪しているとの奏状が届き、遂にはオイラトのエセンも、賠償しなければ明を攻めると通告して来ました。張妍は若微から話を聞いても、永楽帝たちが異民族を殺しても賠償していないと言い張り、克倹の行為も皆認めていると気にも留めません。若微は張妍に、克倹の行為はただの賊、手遅れになる前に克倹を辺境から呼び戻すよう半ば命じます。

揚士奇たち大臣が祁鎮に、辺境のオイラトが他民族を征服したと報告します。祁鎮はそんなオイラトに賠償金を払えば、臆病者と思われると尋ねました。揚士奇は、皇太后が金を支払うのは、祁鎮の治世を安定させるためと応えます。すると宦官が突然「中華を侵略するものに死を!」と叫びます。屏風の後で聞いていた若微が現れ「誰から聞いた?」と聞くと、市中では皆そう言うと応えました。若微は明は孝で天下を治め、天理に則し四海を平定している、ばからしいこと呟きます。

若微は祁鎮に、皇帝の気に入ることを言う者も出るが、安易な出兵は国の幸いにならないと諭しました。自分は祁鎮に対して厳しすぎると思うが、良い皇帝になってくれれば母は嫌われてもいいと話します。

 

克倹は都に戻ることなく略奪を続け、遂にはオイラトに捕まります。辺境を守る陳将軍が交渉してもエセンは解放しません。ついに他の部族長たちの意見に押し切られる形で、明が攻めて来たら応戦すると確約させたうえ、克倹を惨殺しました。

宮中では、正統帝・祁鎮付きの太監王振が権力を持ち、遂には文官たちのなかにも王振を「義父」と呼び媚びる者が現れます。中にはブラジリアンワックス?もどきの方法で髭を抜く者も。お金と権力の為なら何でもする?太監の王振も権力と不気味さが増してきました。

宮中では克倹が殺され祁鎮がエセン討伐を主張。揚士奇たちが呆れる中大臣たちも祁鎮の主張に乗っかる始末。若微の声は届かず、愚かな皇帝になってしまいました。

第47話 あらすじ

第47話 深まる溝

祁鎮は皇帝とはいえ自分の思うように政を行えないことにいらだちを覚えていた。戦を経験してこそ真の皇帝といえると考えた祁鎮はオイラトへの親征を申し出るも、若微に今回の戦はするべきではないと反対されてしまう。そんな中、張妍は祖廟(そびょう)の前で、若微が女帝の座を狙っていると先祖たちに泣きながら訴える。そして翌朝、祁鎮の本心だという言葉を若微に聞かせる。若微はその内容に大きな衝撃を受けるのだった。

出典:kandera 大明皇妃 -Empress of the Ming- ストーリー

第47話 感想

正統帝・祁鎮が朝儀でオイラト攻撃を訴え、大臣たちも賛成。揚士奇たちが黙っていると、于謙が現れ戦争は回避できると訴えます。オイラトが攻めて来るのは、辺境にいる張克倹が略奪や遊牧民殺害を繰り返したのが原因だと明かしました。祁鎮が聞いていないと言うと、克倹が太皇太后・張妍の弟だから皆黙っている、賊のために出兵せよと言われるか?と問い質しました。祁鎮は怒りに任せて于謙を50叩きの刑にせよと言い、皇太后・若微が朝儀を散会にし、その場を収めます。

若微は祁鎮に、朝儀では皇帝の意見に異論が出るのは当たり前。祖父も父も大臣の意見は大切にしていたと諭します。祁鎮は、于謙を軟弱だと言い、意見を受け入れたら太皇太后が何というかと反発します。

祁鎮と若微は揚士奇たち3人と于謙を呼びつけます。若微は于謙に、罰を受けられず英雄になり損ねたと嫌味を言いました。そして真実を告げ、皇帝に冷水を浴びせ追い詰めたと叱りつけます。続けて揚たちは大臣なのに一役人の于謙に声を上げさせ、自分と皇帝を軽く見ていると怒ります。于謙は、皇太后が息子可愛さに兵を上げれば後世の笑い者になると言い、これに激怒した(フリ?)祁鎮が退出。若微が祁鎮にオイラト派兵を止めさせようとした作戦は失敗しました。

若微が張妍を尋ねると、首を吊る準備をしていました。若微は自分が克倹を辺境に送ったのが失敗だったと嫌味を言います。対して張妍は、若微が死ななければ本当の皇帝になれないと祁鎮が言っていると告げ、若微は衝撃を受けました。

日頃から、皇帝なのに母若微が目の上のコブで自分の意見が通らず、疎ましい祁鎮。太監の王振に唆され、親征して人を殺してこそ皇帝と信じ、オイラト攻撃しか頭にない様子。張妍も弟が殺され復讐したいのか、嫁若微への恨みと嫉妬か、祁鎮は自分に親しみを感じ何でも話すと若微を見下し傷つけます。若微は息子との絆を取り戻し、不毛な戦いを避けられるのでしょうか。

第48話 あらすじ

第48話 オイラトへの親征

若微は祁鎮の語る本心に衝撃を受けるも、祁鎮の意を受け入れオイラトに送り出すことを決意した。若微は3人の楊閣老(ようかくろう)に万全の策を立てさせ、祁鎮の身を守らせることに。しかしそれを知らぬ祁鎮は、勝手に行程を変更。さらに名声を気にし、あぜ道しか通らぬように兵に通達していた。将軍の樊忠(はんちゅう)は、進軍が遅いことに焦り陛下のもとへ行くも会ってもらえない。その頃オイラトでは、明の戦略がすべて明らかになっており徴兵が進められていた。

出典:kandera 大明皇妃 -Empress of the Ming- ストーリー

第48話 感想

若微は正統帝・祁鎮に、太皇太后の張妍と自分の双方に良い顔をして挑発した、朱家は争ってばかり嘆きます。祁鎮からは若微の自分への愛情は、濡れた綿入れのように着ると重たく脱ぐと寒いと言われてショックで寝込みます。

同じころ皇帝に反抗した于謙は、都近くの石灰工場送りになります。いつか祁鎮の助けになって欲しいという若微の計らいでした。揚士奇は于に、皇帝に重用されるよう期待している、生き延びよと声を掛けました。

若微は揚士奇たち閣僚に、祁鎮に世の中を見せたい。実際に戦にならなくても視野が広がれば良い、万全の作戦を立てて欲しいと頼みました。戦に向かう祁鎮を天下の民が祁鎮の子女、謙虚と哀れみを忘れないようにと諭し、平伏して見送ります。

祁鎮は行軍の途中、王振の故郷に立ち寄るため進路を変更します。そこでぬかるんだ道を通り、王振の金や財宝を積んだ馬車が動けなくなりました。荷馬車を待つ祁鎮に、樊忠将軍はこのままではオイラトに攻めらてしまう。20里先の懐来城に行けば城壁があり皇帝の安全が守れると訴えます。しかし王振は樊忠叱りつけ祁鎮に取り次がず、樊忠は怒って出て行きました。

そのころオイラトのエセンは、明の皇帝が50万の兵を率いて来たと聞き恐れて兵を出さない他部族と言い争っていました。エセンは、今の皇帝は子供と同じ、永楽帝たちとは違うと訴えますが皆逃げ腰です。しかし明軍が雨で進めず火器が使えない状況だと知り、他部族も百年に一度の好機と盛り上がり、明と戦うことで一致結束します。

祁鎮は太監の王振の言いなりですね。本来太監は朱家の奴婢なのに、将軍までしかり飛ばすとは…この親征も、王振が故郷に錦を飾るための軍隊に成り下がってしまいました。一方のエセンは、戦上手の永楽帝も恐れた相手です。太皇太后・張妍の弟に仲間を殺され怒り心頭でしょうから、祁鎮などすぐ潰されそう。若微や振り回される将軍たちが気の毒でなりません。

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