大明皇妃 49話・50話・51話・52話 あらすじと感想

大明皇妃 -Empress of the Ming-

大明皇妃 -Empress of the Ming- 読み方:だいみんこうき エンプレス・オブ・ザ・ミン   2019年 全62話 原題:大明風華

dim-sumさん

第49話 あらすじ

第49話 土木の変

樊忠が己の誇りを捨てて太監(たいかん)に賂(まいない)を渡したことでようやく祁鎮への謁見が認められる。樊忠が祁鎮に事の重大さを伝えるも祁鎮はまったく意に介さず、若微からの軍報には逆上し樊忠たちを追い返してしまうのだった。一方、騎兵の準備が整ったオイラトは悪路をものともせず明軍へ奇襲を開始する。祁鎮を守るべく樊忠や文栄らが奮闘するが、オイラトからの攻撃を防ぐことができず祁鎮はオイラトの軍に包囲されてしまい…。

出典:kandera 大明皇妃 -Empress of the Ming- ストーリー

第49話 感想

樊忠は、孤児だった自分の命を救い、側に置いていた永楽帝を心から尊敬していた人物。忠義に厚く真面目な樊忠は、自分が宦官に賄賂を贈ったと永楽帝が知られたら、墓から飛び出し叱られると嘆きます。

恥を忍んで卑屈になり祁鎮に進軍を頼んだのに、結局祁鎮は王振の顔色を伺い、樊忠の訴えを拒否。さらに祁鎮は自分が行程を変えたことを若微に告げ口した者が居る、自分が叱られるのを見て嬉しいかとへそを曲げます。

雨が止み、王振の命令で稲の穂を踏まないようゆっくり進む明軍に、エセン率いる遊牧民たちが攻撃を仕掛けました。樊忠は奮戦しますが50万の大軍を失います。祁鎮に報告したあと王振を殴り殺し、「自分が死ねば明が死ぬ」と言って亡くなります。祁鎮は驚き腰を抜かしました。

その後明軍は奮戦しますがオイラト軍の勢いに押され、結局祁鎮は捕えられます。

エセンは遊牧民と勝利を祝う宴会で、これからのことを話し合います。エセンは精鋭兵50万を失った明には、もう防衛力が無い。今が長城を超えて攻め込むチャンスだと団結しました。祁鎮は捕虜となりエセンの娘チムグが見張ることになりました。

祁鎮は親征が始まって以来(その前からも)、我がままで子供のよう。母親から行軍の変更を咎められ不貞腐れる所を見て、樊忠たち将軍が手を出さないのが不思議です。王振はオイラトが攻めてきたことより、財宝を奪われたことの方が重要だった様子です。私ならその場で祁鎮は無理でも王振を殺してます。そうすれば多くの人が死なずに済んだのに…

そんな中、大航海から徐浜が戻りました。心細い思いをしていた若微には精神的な支えになりそうです。徐浜は、生きることは苦役で人が生きるのは真摯な芝居。若微は皇太后を、自分は道士を演じていますと不思議なことを言いました。立場を大切にし距離を取ろうという徐なりの気配りかも。

それにしても皇帝が捕虜になるとは…これから明はどうなってしまうのでしょう。

第50話 あらすじ

第50話主なき都

正統(せいとう)帝・朱祁鎮(しゅきちん)がオイラトの首領・エセンに捕らえられた。オイラト軍は長城を越え、北京に迫ろうとする。明(みん)全土の支配をも目論んでいたのだ。一方、皇帝を失った明の朝廷は動揺。圧倒的な敵軍に対し、明にはわずかな兵力しかなく、臣下たちは非戦派と主戦派に分裂してしまう。戦いを回避し、南京へ遷都すべしと主張する徐有貞(じょゆうてい)に対し、于謙(うけん)は首都・北京を死守し、民を守るべきだと主張する。未曽有の国難を前に、孫若微(そんじゃくび)は苦悩する。

出典:kandera 大明皇妃 -Empress of the Ming- ストーリー

第50話 感想

若微は明軍50万が全滅したこと、皇帝が捕虜になったと報告させます。そしてオイラトが北京へ向かって来ており、対応を朝議で決めよと命じます。于謙は首都北京を守り敵と戦うべきと主張、戦いは不利だと言う徐有貞を、王振の「養子」のくせに、と殴って黙らせました。

結局朝議で結論が出ず、揚たち3人と于で、皇族を南京へ避難させ北京で敵を迎え撃つ案を取り纏めます。于は若微に、山東から援軍を呼べば、城壁が頑丈な北京城なら3年は籠城できる。苦難に耐えて好機を待とうと提案します。皇帝が居ない今、若微に何かあれば国が再興もできないと。

若微は太皇太后・張妍に南京への避難を報告します。オイラトが攻撃しても残ると言い張る張妍に、負ければ奴婢になる、先帝に何と言い訳するかと尋ねました。若微は皇帝が出征する前夜、先帝が枕元に立った。何かを知らせるためだったなら、気付かなかった自分の責任だと呟きます。すると張妍は自分が悪かった、赦して欲しいと涙を流しますが、若微はあなただけは許さないと言います。

山東への使者が全てオイラトに捕まり、于謙は石亨将軍に決死の使いを頼みます。揚たちと若微は遷都について決断しようと話し合います。揚たちは山東から援軍が来れば負けない、と言いますが、若微は北京が落城すれば周辺の民数十万が犠牲になると知り、がく然としました。

遂に張妍が謝りましたねえ…今更だけど。ただ若微にもっと自分を年長者として立てて欲しかったという理由もこじつけっぽい。50万人の兵を殺し、子が遊牧民の人質になるほど若微は酷い扱いをしたのかな?そもそもデキる嫁に嫉妬し、馬鹿な弟を溺愛した張妍が悪いと思う。夫が生きている間は口は悪くてものほほんとした奥さんだったのに、女性も権力を持つと変わるんでしょうか。

若微の妹で皇太妃の善祥も、精神的に不安定で子や嫁に暴力を振るっているようです。過去の罪に怯えているのか、不満が溜まっているのか、作り笑顔が怖いです。

第51話 あらすじ

第51話 中原の女神

オイラトの捕虜となった祁鎮を切り捨てる覚悟で心を鬼にして、敵と戦うことを決意する若微。万一に備え、郕王(せいおう)・朱祁鈺(しゅきぎょく)へ譲位を考えていると告げ、その母・胡善祥(こぜんしょう)とともに南京へ送り出そうとする。だが、祁鈺は一度出ていくも戻ってきてしまう。若微は祁鈺の気骨を認め、総指揮権を付与された于謙のもとで弓兵となるよう命じる。そして若微自身が鎧に身を包み将兵と生死をともにすることを誓い、戦いの火ぶたが切られた。

出典:kandera 大明皇妃 -Empress of the Ming- ストーリー

第51話 感想

皇太后・若微は揚士奇から、北京城が落ちれば数十万の民と城内の人々が死ぬ、それが戦の代償と言われます。それを聞き、皇帝である息子祁鎮は自分の過ちの代償を支払ったが、民たちに支払わせる訳には行かないと、自分は城に残り戦う決意を固めました。

エセンが送ってきた使者に対し、長城を超えれば八つ裂きにすると伝え、于謙の作戦に従い城にある9つの門を守る作戦を立てました。再度使者が来て、城を明け渡すかどうか尋ねます。若微は使者の侮辱的な言葉に怒り、皇帝の母である自分を侮辱するのは明国の恥辱、我々を怒らせるとどうなるか見せてやると使者を追い返しました。

若微は城に居る徐浜に、都から出よと命じますが、徐は最後まで若微の側に居ると拒否します。若微は徐は愚かだ、もし自分なら徐と舟に乗ってペルシャやイスラムへ行くと呟きます。

やがて北京城外にエセンたちが姿を見せ、鎧を身に着けた若微は馬に乗り、兵たちを鼓舞。于謙は大砲や弓兵に攻撃を命じます。すると若微の様子を望遠鏡で見ていたエセンが、娘のチムグに祁鎮を連れてくるよう命じました。

皇帝が捕虜になった土木の変が起きたのは、現代では高速道路で北京から2時間くらいの場所です、近いですね。

この年日本では、銀閣を作った足利義政が8代将軍になりました。義政の奥さんはあの有名な日野富子です。この時代アジアの女性は強かった?

鎧姿の若微は勇ましく格好良かったです。そんな強気の若微でもやはり戦は恐ろしかったのか、徐浜には弱音を吐きました。それにしても徐浜は大航海で随分遠くまで行ったのですね。

若義の妹善祥もまた強い母なのか、息子を圧迫していたようで、祁鈺は母から離れられるなら戦死しても良いと言い、北京城で弓兵として戦うと決意します。

息子の犠牲を止む無しと戦を決意した若微。でも望遠鏡で息子祁鎮の姿を見たら、砲撃が続けられなくなりそう。砲撃を止めれば敗戦は確実で、今後の展開が心配になりました。

第52話 あらすじ

第52話 皇太后の決断

一旦は優勢となった明であったが、エセンの弟が命を落としたことによりオイラトが勢いを取り戻し、さらに祁鎮を北京城の前で辱める。自分の息子であり明の皇帝である祁鎮がオイラトに辱められる姿を目にした若微は激しく動揺して倒れ、前線の兵たちも士気を削がれてしまう。兵たちがこの戦は意味がないと感じていることを知った于謙は、伏せる若微のもとを訪れ直訴。母親としてではなく明の皇太后としての決断を迫る。

出典:kandera 大明皇妃 -Empress of the Ming- ストーリー

第52話 感想

兵部尚書・于謙の指揮で、北京城の防衛戦が始まりました。明軍は厳しい戦を続け、兵が次々と失われます。若微は宮殿で祈り緊張の日々を過ごしました。そこへ于謙から山東へ遣いを頼まれた石亨が、50万の兵を率いて戻って来て明軍は反転攻勢をかけます。

明軍優勢と聞き、若微は生気を取り戻します。戦況を報告に来た祁鈺にも上機嫌で話しかけますが、祁鈺からは城外でオイラトに祁鎮が辱められていると聞き、城門からその様子を見て倒れてしまいました。

若微は、戦況を報告に来た于謙に、わが子が皇帝なのに辱めを受け、先帝に顔向けできないと泣きました。于謙は、祁鎮は朱姓を持つただの愚かな子供に過ぎないと訴えます。若微は激怒しますが、于は不甲斐ない息子のために母として泣くのは良いが、皇太后としては間違っている。兵たちはこの戦いには意味がないと哀しみ恥じており、あと数日で投降する者が出るかも知れないと続けました。

徐浜が一理あると言い、若微も冷静さを取り戻します。徐は、この地を異民族に明け渡し文化を失えば、若微は愚か者になってしまう、母と皇太后の立場を混同してはいけないと説得しました。

若微は、祁鎮が側近のみ信じ正道を外れ、誤った親征を行ったと廃帝を宣言します。

祁鎮の祖父洪熙帝が科挙で見つけ曽祖父永楽帝が命を助けた于謙は、ここぞの時に明と若微を助けるために生かされたのかも知れませんね。高慢で嫌味な男でしたが、石灰工場で苦労をしたことで、若微を命懸けで説得して兵士の無駄死にと国の誇りを守った英雄になりました。

これまで日陰の身だった祁鈺も、勇敢な兵士として戦いました。この祁鈺の存在があったからこそ、若微は廃帝を決断できたのでしょう。

祁鎮を辱め、明兵の戦意を失わせる提案をしたのは、オイラトに捕まり祁鎮の世話をしている宦官の喜寧でした。殺された太監の王振と言い、このドラマに出てくる宦官は人としてクズばかりで嫌になります。

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