狼殿下-Fate of Love- 2020年 原題:狼殿下 The Wolf 配信版 全54話 ※オリジナル版は全49話
NANAさん |
第49話 あらすじ
渤王は溍国(しんこく)と同盟を結んだが馬摘星は相変わらず渤王を不倶戴天の敵だと思っていた。でも渤王の事が気になっているのか、今まで以上に川王妃(せんおうひ)としての職務に力を入れているようだった。疾沖は本当の渤王を知っているだけにそんな馬摘星と渤王に心を痛めていた。
六野(りくや)が罠で足を怪我をするが、馬摘星は渤王と協力しててきぱきと罠を外し治療する。二人の息の合っている様子を見た六野は馬摘星が渤王の好きな人だと気付くが馬摘星は否定した。もう二人が過去を認めることもないのだろう。
皇帝・楚馗は健康祈願の祭祀を行う為に迄タン国に允王たちと向かう。遥姫は一足先に渤王に会い祭祀で生贄になる文衍達の救出を約束する。そして二人は以前に約束した生死を共にすると誓った時を思い出し互いを家族だと言い絆を確かめ合った。今まで敵対した時もあったが今は互いを認め合っている様だ。
迄タン(きったん)国に着いた允王は太監の張錦(ちょうきん)を籠絡して楚馗に毒を盛るのを手伝わせていた。そのせいで楚馗は失明してしまうが、毒見をしていた張錦が解毒薬を飲んでいたのに気づいた遥姫がこっそりと楚馗に事実を教えた。激怒して張錦を殺そうとする楚馗を遥姫は次の策略があると止める。そして張錦を利用し允王をハメる計画を立てるのだった。
溍国に耶律宝娜がやって来る、允王の策略を止めて、自分達こそが迄タンと同盟を結ぶため馬摘星と疾沖(川王)は迄タンに向かう。そして新国王と允王の会談に割って入り国王を悩ませてしまった。だが国王は馬摘星の話に利があると気付いたようだった。
第49話感想
渤王に会いに来た遥姫も今までの怖い顔の時と違って恋する乙女の様、ニコニコしてると凄く可愛い。二人ともとても素敵でした。
以前、渤王が遥姫に言っていた「生死を共にすると本気で誓った”お前は一人じゃない”俺がいる」その言葉で家族だと認めたって思ったと。家族だったのか・・・愛する人じゃないの?遥姫が可哀そう・・・でもそう告白してた時の笑顔が素敵。これは絶対愛であっても良かった。抱き合う二人のお互いを温かく温め合う姿に胸が熱くなります。文衍達も助けてくれるって有難い、本当に良かった!
允王は楚馗を毒殺してくれると喜んでいたけど、失明しただけってガッカリです。でも遥姫が真相を暴いてくれてよかった。これで允王を逆にハメることができるでしょ。でも楚楚は毒のこと知ってたのかな?不安そうな顔してたのは本当に心配してたのかな?楚楚の父親は以前の耶律宝娜誘拐事件で主犯にされて、残虐な処刑で死んだことを考えたら、私なら絶対に復讐しちゃいます。あの事件の主犯はそもそも允王だったのですから。父は娘のために罪をかぶったのですから楚楚は辛かったと思います。
第50話 あらすじ
渤王は遥姫の手引きで楚馗の元を訪ね、次の皇帝を有禎に譲れば命を保証すると提案する。その代わり允王は討伐すると言う。楚馗も皇位を譲るか、殺され奪われるのかでは選択の余地はない。
祭祀が行われ生贄に文衍達がささげられた。允王に毒薬を飲まされた彼らは文衍にもらった解毒薬を飲んでいた。だがその解毒薬は経脈を絶たれた者には効かない薬だった。そのため文衍だけは 毒にやられ死んでしまった。しかし渤王のおかげで莫霄(ばくしょう)と海蝶(かいちょう)は助けることができた。
一度はその場を離れた允王だったが渤王が戻ることを見越し戻ってきた。しかしそこにいたのは馬摘星だった。そして允王が馬摘星に矢を放つとそこには渤王が助けに来た。互いを助け合う運命は逃れられなようだ。
文衍を一人で弔う渤王は自分の血を捧げようとするが、彼の血は真っ黒で毒が回っていることに気づく。そして「もうすぐ会いに行く」と文衍に呟いたのだった。
疾沖は渤王に助けられた馬摘星が自分の気持ちを胸にしまい我慢している姿を見て、秘密を隠しきれなくなり、本当のことを馬摘星に教えて離縁を申し入れる。あの大戦の時、自ら狼骨花の秘密を教えたことや、自ら死で償おうとしていた事、全て渤王の策略だったこと、そうでなければ緻密な渤王が策にはまることはない。
今までずっと馬摘星を守ってきたこと、父の死には関与していなかった事。疾沖はこんな大事なことを隠して夫婦を続けられなくなっていた。そしてその事を知らずに馬摘星が渤王に冷酷に接する姿を見るのが不憫で耐えられなかった。疾沖は本当に優しい男だった。
話を聞いた馬摘星は全てを聞いて納得した。そして渤王のもとを訪ねた。しかし渤王は態度を変えず馬摘星を受け入れないまま黙って去っていった。でも馬摘星の手には真っ黒な血が付いていた・・・
第50話感想
ここまで煬国を追い詰めたのに、渤王は皇帝・楚馗に会いに行って皇位を譲ることを約束させた。私は楚馗はずっと悪い事ばかりして我が子にまで手にかけた血も涙もない人だと思うのに、そんな楚馗にちゃんと話を通した渤王は凄いなって。
乱世だからここまでする必要はないと思うのに義理堅いと思います。楚馗もここまで言われたら諦めるしかない。あとは允王を倒すだけです。
この人は極悪で他の兄弟とは似てないって前に書いたけど、よく考えれば楚馗に一番似ていたのかも・・・兄弟にも父親にも一番冷酷な事しちゃいますもの。好きにななれない人です。
渤王とはおお違い、渤王は良い時も悪い時もいつも全力で立ち向かっていく。そんな勇姿をずっと見てきて本物のスーパーヒーローです。それでいて心は優しいし、この50話でも亡くなった文衍の為に泣く姿は見惚れてしまった。
せっかく疾沖が馬摘星を離縁してくれたのに、真っ黒な血を流してる渤王。毒のせいでこのまま死んでしまうのか、でも馬摘星が気付いてくれた。きっと彼女が助けてくれるはずです。
第51話 あらすじ
疾沖から離縁を言い渡され渤王の元へ戻るように言われた馬摘星は、倒れた渤王に寄り添う遥姫の姿を見てしまう。でも9年前牢狩山の崖から落ちた時、楚馗に狼骨花の薬を飲まされていた。それから先日の馬摘星をかばって受けた矢傷が致命傷になってしまったという。そして遥姫は渤王の命があと半年だと告白し恨みを捨て最後まで寄り添って欲しいと言う。
実は馬摘星も渤王と遥姫の関係に嫉妬していたと告白、今まで支えてくれた遥姫に感謝する。遥姫も家族同様の関係ではあったものの狼仔と星の間には誰も入り込めないと感じていた。二人は共に渤王を守りたいという気持ちで抱きしめ合うのだった。彼女たちにも絆が生まれたのかもしれない。
馬摘星は渤王と二人で奴隷たちと暮らしていたあばら家で暮らすことにする。たった半年だけど狼仔と星に戻り一緒に静かな時を過ごすという。新婚家庭の様に妻の作るご飯を一緒に食べ二人で散歩を楽しむ日々。平凡だけど最高に幸せな時間だ。このまま時間が止まってしまえばいいのだが・・・。
失恋した疾沖は馬摘星を想い星空を見ながら涙を流していた。それでも馬摘星が恨みで縛られた籠の鳥だったのを自由にしてやれたことが良かったと後悔はしていない様だ。三人の関係に未来をみつけたのだ。そして長い人生また新しい道を見つけていこうと考える。
その様子を見つめていた耶律宝娜は疾沖の輝く瞳をみて彼を好きになってしまう。疾沖は渤王を悲劇の英雄でまるで芝居の主人公の様だと言うが、まさにヒーローそのものに見える。そしてライバルをたたえる疾沖の流す涙もとても美しかった。
第51話感想
渤王があと半年の命だなんて、せっかく二人が一緒にいられるようになったのに切なくて悲しくなりました。狼仔と星に戻った二人がとっても可愛くって愛しいです。渤王が優しく微笑む笑顔が好き、またこんなふうに笑う顔が見れて凄く嬉しかったのに・・・
自分の幸せをずっと諦めている渤王の様子を見ていて、あきらめちゃダメだって思ってたのに。夜煞隊(やさつたい)の不始末や楚馗の悪業まで背負う姿はを見ていて重すぎるとずっと思ってました。
だから今の小さな家で静かに暮らす様子は凄く憧れます。特に渤王が大事な妻の為に魚の骨を丁寧に取りのぞく姿は馬摘星を大切にしたい気持ちがあふれています。
水を届けに来た六野に武術を教えてる姿は残りの時間で少しでも六野を育てたいと言う渤王の気落ちがこもっています。この様子を見ていると半年の命にはとても見えない、このままずっと幸せに暮らして欲しいと心から願います。もし今文衍がいたら助けられたのかな?他に誰か助けられる人はいないのか?切ない運命のいたずらに泣けてきます。
だけどまだ允王と対決する気みたい今はまだ死なないで欲しい、それに有禎の事も助けてあげたいです。
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