狼殿下-Fate of Love- 1話・2話・3話・4話 あらすじと感想

狼殿下-Fate of Love-

狼殿下-Fate of Love- 2020年 原題:狼殿下 The Wolf 配信版 全54話 ※オリジナル版は全49話 

NANAさん

第1話 あらすじ

奎(けいしゅう)州城主・馬瑛(ばえい)の娘、馬摘星(ばてきせい)は、狼狩(ろうしゅ)山に亡き母の好きだった花を摘みに行き、狼に育てられた青年・狼仔(ろうし)と出会う。病で弱っていた狼仔を助けた馬摘星。それから山を訪れるたび交流を続けた馬摘星と狼仔は友達になり、狼仔も人間の言葉を覚え始める。

馬摘星は城主の娘でありながら母が側室だったため、屋敷では孤独で寂しく暮らしていた。狼仔と共に狼狩山の美しい自然の中で遊ぶ日々はかけがえのないものだった。一方街では「狼肉は百病に効く」と言われ狼肉が珍重されていた。狼を守りたい馬摘星と狼仔は狩人達に狼を殺されない様。狼怪(ろうかい)が出るとニセのうわさを流し、城主代理の義兄・馬俊(ばしゅん)に 狼狩山での狩りを禁止させる。

ある日、馬摘星は初めて山を下りた狼仔を連れて街を散策していた。狼仔には見るものすべてが初めてで驚くことばかり、でも二人にとっては貴重な楽しい時間となった。

その頃任務で城を留守にしていた城主・馬瑛 が一人の客を連れて城に戻ってきた。客は陛下の義弟の夏侯義で狼の肉を食べる為にやって来たのだった。夏侯義は戦続きの日々で風湿の痛みに悩まされていた。(風湿とはリウマチの事)そして狼の子の肉を食べると治ると言われているのだった。

屋敷で威張り散らしている客人・夏侯義を見てその行いをたしなめた馬摘星。「虎の威を借る狐」と揶揄されたことで怒る夏侯義。せっかく狼の狩りを禁止にしたのに、夏侯義は絶対に狼肉を食べさせろと言う。どうして良いものか、厄介な客人がやって来てしまった。

第1話感想

主演の 馬摘星を演じるのは「驪妃(りひ)」や「慶余年」に出演していたリー・チンと狼仔役には映画「私の少女時代-OUR TIMES-」のダレン・ワン 、そして途中から陳情令のシャオ・ジャンも加わり恋の三角関係を繰り広げるアクション・ロマンス時代劇、恋愛と戦いをどんな風に描かれるのか楽しみなドラマです。狼仔の純真な笑顔がワイルドで可愛くって、馬摘星と二人で過ごす森の中での様子が美しく描かれていました。父親の 馬瑛は優しい父親ですが任務で留守がち、義母と義兄は馬摘星には意地悪で屋敷では孤独で寂しい女の子です。でも馬摘星はとってもいい子で民たちからは慕われる郡主です。「驪妃」の時のカッコイイ女侠客役に比べると、 第1話ではちょっと子供っぽい演技が気になります話が進むうちには彼女らしいカッコイイ演技が見れると思うのですが・・・

夏侯義を馬摘星が怒らせてしまったことで、狼の狩りができないと断りにくくなってしまいました。しかし気に入らない客だからと相手が何者か確認せずに言いたいことを言ってしまう馬摘星は困ったものです。素直な良い子だけど、ちょっとした気の緩みで一家に悲劇が訪れるかもしれない、そんな時代なのですから・・・馬摘星と狼仔にとっては大切な家族の様な狼たちをどう守れるのでしょうか?相手が権力者だけに心配でなりません。

第2話 あらすじ

馬府に滞在している夏侯義(かこうぎ)は生きた狼の子を捕まえさせ、屋敷の中で殺して食べようとしていた。そのことに気づいた狼仔は屋敷に忍び込み狼の子を奪い返していた。騒ぎに気づいた馬摘星の父・馬瑛や屋敷の者が部屋に行くと、夏侯義はすでに死んでいて、逃げていく狼仔を見つけたのだった。

犯人を狼仔だと確信した馬瑛は、馬家軍をすぐさま狼狩山に行かせ狼仔を捕まえる。山狩りの兵士たちの前には、狼の群れが現れ狼仔を守ろうとするが、狼仔は狼たちに去る様に促して、自らは兵士に捕らえられた。

一方事件を聞いた馬摘星は狼仔を助ける為、狼怪の話が嘘だったことや、狼仔は優しい少年だと父に訴えるのだが、陛下の弟である夏侯義が殺されてしまっているので、父や兄たちは馬摘星の話に効く耳は持たない。しかも嘘を付いて騙していた事に馬瑛は怒り馬摘星を部屋に閉じ込めるのだった。

捕まれば殺されてしまうかもしれない狼仔を守るため、馬摘星はある作戦を立て実行する。馬家軍に捕まった狼仔を自分の持つ鈴の音でおびき寄せ、山に連れ戻すのだった。檻を破り逃げる狼仔と山で再会した馬摘星は人を殺したと怒り、山から去る様に言い放った。でも狼仔は馬摘星のそばを離れようとしない。馬摘星は泣きながら「私は事件に巻き込まれて不幸になる」と言い狼仔に石をぶつけた。純粋で馬摘星の事を友と信じる狼仔を泣きながら突き放す馬摘星。これも狼仔を死なせたくない馬摘星の思いやりだった。

数日後には陛下が奎州にやって来ることになっている。犯人を捕まえられなければ馬瑛や家族はどうなってしまうのか。その頃、馬摘星は待女から厨房で薬草の匂いを嗅いでから吐き気が止まらないと言われ何かに気づく、夏侯義の事件と何か関係があるのか、馬家に災難が降りかからなければよいのですが。

第2話感想

狼仔が馬家軍に捕まりそうになった時、狼たちが狼仔を助けにやって来たけど、狼たちを巻き込みたくなかった狼仔は彼らを山奥に帰らせます。それを見た馬家軍は狼仔には情義があると感心します。彼ならきっと良い武将になる素質があるとまで言っていました。

そんな優しい狼仔が夏侯義を簡単に殺してしまう事はありえません。何か裏があると思うけど、今のままでは狼仔が殺されてしまうので、どこかに逃がすしかありません。自分が嫌われても狼仔を逃がそうとした馬摘星の優しさも切なくて胸が痛くなりそうでした。馬摘星が二人を繋ぐ鈴を箱にしまった時に流れる挿入歌がとても素敵。このドラマのOSTは良い曲ばかりなので要チェックです。別れのシーンで二人を照らす夕陽の美しさがとても素敵でとても印象的でした。

狼仔役のダレン・ワンの人懐っこい笑顔と自然な演技が印象的で、私の大好きなリー・チンとの共演が楽しみな作品になっています。そして恋の三角関係になるもう一人の男性の登場も待ち遠しいです。

第3話 あらすじ

馬摘星は薬草をヒントに夏侯義(かこうぎ)を殺した犯人は狼仔ではないと皇帝に進言する。そして薬草を利用した犯人は馬府の使用人だった。彼は前朝の残党で皆殺しされた主の仇であった皇帝の義弟・夏侯義を殺してしまったのだ。今までずっと馬府に潜んでいたのだった。

馬瑛にとっては前朝の王は自分にとって恩人だったため、皇帝の命令に反して妊婦だった屏芫(へいげん)公主をこっそり助けていたのだった。その後側室と偽って馬家にかくまっていた。馬摘星は屏芫公主の娘だったのだ。そしてこの事は誰にも知られてはいけない秘密だった。

馬瑛は犯人だった使用人の首を斬り皇帝に差し出した。一方無実だった狼仔はその事実が知らされる前に馬瑛の息子・馬俊によって山を追われ千尋の谷から落ちてしまった。狼仔を助けようと山にやって来た馬摘星は馬俊に足を折られ大けがをしたのだった。皇帝は狼仔の捜索を自らが行うと言い放った。事件を穏便に済ませたい馬瑛は皇帝の言葉に従った為、馬摘星は何も手出しできなかった。皇帝は狼仔の話に興味を持ち密かに狼仔を探し出すと、野生の目が気に入ったと爵位を与える。狼仔に試練を与え育てて自分の手駒にするつもりだ。

8年後、奎州では馬摘星が城主代理を務めていた。結婚話を自分で破談にする姿は相変わらずのお転婆ぶり。一方の狼仔は馬摘星の本心を知らぬまま皇帝の操り人形に仕立てあげられてしまう。あの純真で優しかった狼仔の面影はどこにもない 冷酷な男・渤(ぼつ)王となった。馬瑛は皇帝の横暴な態度をみて奎州の民と馬家を守るため、兵権を皇帝の楚家に返し国境に駐留する馬家軍を皇帝に帰順させることにして奎州城に帰る事を決めた。

第3話感想

狼怪の事で騙されていた馬俊は狼仔を捕まえる為、馬摘星の鈴を持ち出して狼仔をおびき寄せます。しかも摘星が裏切ったかのように狼仔に話をして、2人の仲を引き裂こうとまでしました。いくら騙されていたとはいえ義理の妹の足を折ったり、狼仔に嘘を言ったり馬俊の意地悪な態度には心底腹が立ちました。

それにその行いを父親から叱られ国境で苦役に服すことになったのにはスカッとしました。しばらく苦労するのもいい薬です。父と兄が留守となると馬摘星が城主代理になって、今までより嫌な思いをしなくて済みそうです。

でも年頃になったのに結婚話を自分で潰そうとするところはお転婆娘の様で困りものです。狼仔の事を好きだったのかな、ただの親友だと思っていたのですが・・・

乱世では、有能な将軍は時に逆賊に仕立てられ殺されてしまうこともあります。このドラマでも有能な将軍が無実の罪で殺されていました。その殺したのが狼を引き連れた渤王です。初登場のシーンの渤王がクールで冷淡だけどカッコ良くて圧巻。馬にも独特な衣装?着せてて見た目が凄い、この先楽しみになってきます。

皇帝役のディン・ヨンダイは「琅琊榜」や「花様衛士」でも皇帝役で出演していて、皇帝はまさにはまり役ですが、この皇帝は少し残酷すぎます。それから声も違うような気するの(吹き替え?)がどうなのかな?

第4話 あらすじ

皇帝・楚馗(そき)は馬家軍の強さを警戒して馬瑛を殺そうと考え、渤(ぼつ)王に奎(けいしゅう)州へ行き馬瑛を見張るように指示する。渤王は3人の凄腕の配下を連れ奎州へ向かった。

この8年間厳しい訓練を受け冷酷な渤王となった狼仔は故郷に帰る事をどんな風に思っているのだろう、街の中では懐かしい山査子飴売りの男の声や肉まんを売るおばあさんの声も聞こえる。

茶屋では摘星が出した謎解き(問題)が置いてあり、それを見た渤王が謎を解いた。答は「狼」これは狼仔でなければ解けない難しい問題です。一方の馬摘星は城主代理の仕事をしながら父の留守を守っていた。そして名家の子息たちの求婚をことごとく断っている毎日だった。求婚者たちに摘星は三つの箱を見せ、「一つだけ蝶が入っていている箱を当てよ」と言った。蝶の羽音を聞く事ができれば当たるのだ。こんな難題を当てられるのもやはり狼仔しかいないだろう。郡主は今も狼仔を探していたのだった。

渤王は町の宿屋に滞在することにしたが、そこは8年前に摘星と影絵芝居を観た場所だった。懐かしい場所にたたずむ渤王の前で、偶然影絵を演じていた摘星。再会するかと思った時に配下の者に呼ばれ渤王はその場を離れた。ここで再会できていたら渤王の誤解は解けたかもしれなかった。涙を流す摘星を見たら、摘星の本当の気持ちに気づけたかもしれない。

宿屋には顔にやけどの跡がある娘がいた。友達のいない彼女は「狼と星の物語」が好きで、2人の様にいつか本当の親友ができると信じていたのだけど、渤王は「友人なんていらない自分が強くなれ」と娘に言っていた。それは摘星に裏切られたと思っている証拠だろう。でも摘星がくれた狼の牙の首飾りはまだ大切に持っている。狼仔の心の中も複雑に違いない。

皇帝はまだ摘星には利用価値があるようなことを言っていた。いったい摘星に何をさせる気だろう。不安の中、奎州城に馬瑛が帰って来る。何事も起こらないで欲しいと願ってしまうのだが・・・

第4話感想

皇帝は厄介な人物の様で、摘星は馬瑛に「馬家軍の兵権を手放しても危険はある」と言い皇帝への忠誠心を疑われる事を心配していた。馬瑛はその言葉を聞いて摘星が男なら良い武将になるだろう。と摘星の聡明さを誉めていた。

狼仔の事を思い嫁にも行かない摘星が切ない。そのことを心配する馬瑛の親心にも同じくらい切なくなる。でも今の冷酷に見える渤王が摘星の前に現れたら、摘星はどんなふうに思うんだろう。以前と同じような気持ちで渤王にも接することができるのかな。早く再会する二人を見てみたいです。

ところで街を散策する時も摘星の衣装の裾が長くて引きずって歩いていました。人混みでそんな衣装では危なくないのかな。他のドラマではあんまり見ないしちょっと不思議な感じです。でも8年後の馬摘星の城主代理の姿は凛としていてリー・チンにはピッタリな女性に成長しています。

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