流水舞花

流水舞花

流水舞花 9話・10話・11話・12話 あらすじ

流水舞花 2024年 全40話 原題:流水迢迢

第9話 滕瑞生存発覚、裴琰と江慈が投獄される

第9話の見どころ

滕瑞が死んでいないことが判明し、事件は一気に大きく動き始めます。ところが、滕瑞の死を巡る証拠が次々と裴琰に向けられ、江慈とともに牢獄へ送られることに。衛昭は滕瑞を密かに逃がそうとしますが、裴琰の反撃によって計画は崩壊。さらに、衛昭を守るため仲間たちが次々と命を落とす、緊迫した展開が描かれます。

第9話のあらすじ

平無傷は、滕瑞をいつまで隠しておくのかと衛昭に尋ねます。このままでは裴琰に見つかるのも時間の問題ですが、衛昭は焦らず、滕瑞を外へ出すには適切な機会を待つ必要があると判断します。一方、裴琰は滕瑞が生きている可能性を掴み、事件を一気にひっくり返すべく動き始めます。月落を長年苦しめてきた卢瑜を排除することも視野に入れ、皇帝に再度の検視を願い出ます。

皇帝は大尉国との関係悪化を懸念し、表向きには動かず、密かに検視するよう命じます。裴琰は江慈を連れて停尸間へ向かい、焼死体を詳しく調べた結果、その脚の骨には滕瑞が以前負ったはずの骨折の痕跡がないことを確認します。滕瑞が生きていると確信した裴琰は、刺客が短時間で彼を城外へ運び出すのは不可能だと考え、長風衛に城内の捜索を続けさせます。

やがて部下たちは、怪しい二人組が馬車で卢公府へ入るところを発見します。さらに、その際に落ちた靴が滕瑞のものだと判明。滕瑞が卢瑜の屋敷にいる可能性が急浮上します。しかし、卢瑜は辺境を守る重臣であり、衛昭も勝手に踏み込むことはできません。皇帝の判断を待つことになります。

そんな中、雷震が裴琰を糾弾します。停尸間へ向かった謎の刺客が長風衛専用の飛鏢を残したうえ、滕瑞の口からは江慈がもらった玉葫芦まで発見されたのです。さらに裴琰が事件当夜に持ち場を離れていたことも重なり、雷震は裴琰こそ滕瑞殺害の犯人だと主張します。皇帝は裴琰に自ら潔白を証明するよう命じ、やがて裴琰と江慈は牢へ入れられてしまいます。

太子が牢を訪れると、裴琰は母親への伝言とともに、江慈を助けるよう頼みます。彼女こそ刺客を目撃した唯一の重要証人だったからです。一方、衛昭はこの隙を利用して滕瑞を城外へ逃がそうとします。しかし裴琰もすでに手を打っていました。衛昭の部下である阿俊と阿正は長風衛に襲撃され、滕瑞も奪い返されます。

さらに裴琰は、刺客の仲間である老賀と賀婶を捕らえ、街中で取り調べます。衛昭は彼らを利用して逃げようとしますが、二人は自ら命を絶ちます。しかも賀婶は最後まで衛昭を守るため、彼の耳に噛みつき、あえて衛昭への疑いを逸らそうとします。多くの仲間を失いながらも、衛昭と江慈は釈放されますが、二人の間には深い因縁と複雑な感情が残されるのでした。


第10話 仲間の死に涙する衛昭、裴琰が兵権を手放す

第10話の見どころ

和談成功の裏側で、衛昭と裴琰の知略戦はさらに激しさを増していきます。仲間を失った衛昭に江慈が寄り添い、彼の苦しみに触れる一方、裴琰は皇帝の疑念を解くため自ら兵権を手放す大胆な策に出ます。さらに、衛昭のもとには「南霊で兵器が造られている」という情報が届き、裴家への新たな疑惑が浮上します。

第10話のあらすじ

皇帝は和談を成功させた裴琰を称える宴を開きます。その席で衛昭は酒を飲みながら剣舞を披露しますが、華やかな姿とは裏腹に、心の中では仲間を失った悲しみを抱えていました。宴が終わると、江慈は衛昭に二人だけの合図である「月」の形を手で示します。

再会した江慈は、賀婶が自ら命を絶ったときの衛昭の目を見て、かつて自分が飼っていた猫との別れを思い出したと話します。大切な存在を失った人間の悲しみが理解できると伝える江慈に対し、衛昭は突然彼女の首を掴み、今回の騒動で多くの人間が死んだ原因は江慈にもあると責めます。しかし江慈は怯まず、すでに自分が書いた告発文を焼いたことを明かします。

彼女は衛昭の行動が正しいのか間違っているのか判断できないものの、これほど多くの人間が彼のために命を捨てたことを知り、自分にも責任があると感じていました。そして、もし衛昭が助けを必要とするなら、自分も協力すると告げます。

衛昭は亡くなった仲間たちの名前を一人ずつ木牌に刻み、籠の中へ納めます。そこにはすでに数多くの木牌があり、彼がこれまで失ってきた仲間たちの多さを物語っていました。さらに、賀婶夫婦の娘・小蘭についても必ず仇を討つと誓います。

一方、皇帝は和談成立を祝うため遊船を用意します。衛昭はこの機会を利用し、微服姿の皇帝に、民衆が裴琰の功績を称えている様子を意図的に聞かせます。皇帝は裴琰への猜疑心をさらに強め、陶公公に命じて調査を開始します。そして、滕瑞を捕らえた長風衛の出動記録が調べられることになります。

裴琰は、江慈が自分を避けていることに気づきます。賀婶たちの死について、自分が彼女の忠告を聞かなかったことを責めていると理解し、職務上やむを得なかったのだと説明します。しかし江慈は納得できず、崔亮も彼女を無理に事件へ巻き込まないよう裴琰に忠告します。

さらに、容国夫人は裴琰を呼び、皇帝が裴家を疑う理由を明かします。皇帝はかつて、老裴侯が燕氏姉妹を故意に逃がしたのではないかと疑っているというのです。皇帝の疑念を晴らすには、燕氏姉妹を見つけるしかありません。裴琰も自分が力を見せすぎたことで皇帝の警戒を招いたと反省します。

そんな中、衛昭のもとに老四から密書が届きます。南霊では武器が鋳造されており、その土地は老裴家の封地でした。この情報から衛昭は、裴琰が謀反を企てている可能性を疑い始めます。

一方、陶公公は姜遠に趙五の情報源を調べさせ、衛昭も姜遠の素性を探り始めます。そして烟儿は乔燕に旅費を渡しますが、自分には残していかなければならない仲間たちがいるとして、一緒に逃げることを拒むのでした。


第11話 裴琰が自らを刺す、南霊への捜査が始まる

第11話の見どころ

皇帝の疑念を解くため、裴琰は自ら長風衛の指揮権を手放すという大胆な決断を下します。その裏には、江慈を利用した巧妙な計略がありました。さらに南霊の兵器問題が発生し、裴琰は再び事件の渦中へ。そこへ衛昭まで監視役として派遣され、二人の対立は新たな舞台へと移っていきます。

第11話のあらすじ

裴琰は江慈を連れて船遊びに出かけます。江慈はその機会に、そろそろ剑鼎侯府を離れたいと打ち明けます。しかし裴琰は、刺客に狙われる危険がある以上、まだ屋敷に残るべきだと説得します。

そのとき橋の上から人々が裴琰に気づき、「剑鼎侯」と歓声を上げます。裴琰は笑顔で手を振りながら、突然江慈を抱き寄せます。驚く江慈でしたが、船が橋の下を通った瞬間、裴琰は匕首を取り出して彼女に握らせ、そのまま自分の胸へ突き立てます。

周囲から見れば、江慈が裴琰を刺したようにしか見えません。江慈は殺人未遂の罪で牢獄へ入れられますが、そこへ衛昭が現れます。衛昭は、裴琰がすべて計算したうえでこの芝居を打ったのだと説明します。

皇帝はすでに裴琰を警戒しており、長風衛の兵権を握ったままでは疑念を払拭できません。しかし、和談で功績を挙げた直後に兵権を取り上げれば、世間から皇帝が功臣を冷遇したと見られます。そこで裴琰は、自分が江慈に刺されたという「色沙汰」を演出し、自らの立場を一度落とすことで皇帝に兵権を返上する口実を作ったのでした。

裴琰は皇帝に面会すると、長風衛の指揮権を自ら返上します。そして江慈に刺された原因を、自分の軽率な振る舞いにあると説明し、江慈の釈放を願い出ます。さらに彼女を今後も自分の屋敷に置くことまで願い、皇帝は呆れながらもこれを認めます。

容国夫人は息子の行動を理解しながらも、表向きは厳しく叱り、三日間の閉門を命じます。江慈が見舞いに訪れると、裴琰は母親に代わって彼女へ謝罪します。

そこへ南霊鋳造司の兵器に問題が発生し、皇帝が激怒しているとの知らせが届きます。裴琰は自ら南霊へ赴いて調査することを申し出て、皇帝の許可を得ます。さらに江慈も同行させたいと母親に願い、容国夫人はそれを認めます。

一方、衛昭は長風衛も燕氏姉妹を探していると知ります。自分たちだけで探すよりも、裴琰たちが加わったほうが発見できる可能性は高いと判断します。

しかし、裴琰が南霊へ向かうと知った衛昭は、皇帝のもとへ行き、再び裴琰への疑念を吹き込みます。もともと裴琰を警戒していた皇帝は、衛昭に光明衛を率いさせ、南霊で裴琰を監視するよう命じます。

こうして裴琰と江慈の南霊への旅に、衛昭も同行することになります。二人の知略戦は、長安を離れた新たな場所でさらに激しさを増していくのでした。


第12話 南霊で裴家と対立、兵器問題の裏に迫る

第12話の見どころ

南霊へ向かった裴琰たちは、早くも裴家一族との対立に直面します。衛昭は裴琰を守るように見せながら、巧みに一族を牽制。一方、兵器問題の調査では表向きの帳簿に異常がなく、真相はさらに深い場所に隠されていることが示されます。江慈のいたずらも加わり、緊張とユーモアが交錯する一話です。

第12話のあらすじ

裴琰は南霊へ向かう前、母親の容国夫人に別れを告げます。母は道中で注意すべきことを細かく言い聞かせますが、息子が出発した後、乳母に対しては別の顔を見せます。

南霊では、裴琰が一族から妨害を受けることを予想していたのです。老裴侯が亡くなって以来、裴家の一族は母子を軽んじ、さまざまな場面で苦しめてきました。容国夫人は、これまでの借りを返す時が来たとして、自分たちの側の人間に調査へ全面協力するよう命じます。ただし、彼女が密かに行っていることについては、まだ裴琰に知られるつもりはありませんでした。

一行は南霊へ向けて旅立ちます。江慈は裴琰、衛昭、崔亮らと同じ馬車に乗りますが、外で童威たち長風衛が馬を走らせている姿を見ると、自分も馬に乗りたいと言い出します。裴琰は体調を理由に止めますが、衛昭は江慈の力なら問題ないとからかいます。江慈は仕返しに菓子を取り出し、崔亮にだけ食べさせて二人には渡しません。

南霊へ到着すると、裴家の族長・裴子放が一行を出迎えます。しかし彼は歓迎するどころか、裴琰が婢女を甘やかしたせいで官職を失ったと皮肉を言い、さっそく威圧しようとします。

江慈がその場を離れようとすると、衛昭が立ち上がります。裴家が人の行いを批判する前に、自分たち自身の行動を正すべきだと痛烈に言い放ちます。さらに、裴家が大族であっても民間の一族にすぎず、自分は朝廷の三品官だと告げ、裴子放らを完全に黙らせます。

それでも衛昭は彼らに媚びることなく、家宴への参加を断ってその場を去ります。江慈と崔亮も後を追い、三人は夜市へ向かいます。

その前に江慈はこっそり厨房へ忍び込み、料理にあるものを仕込みます。君子蘭は酒と組み合わせることで腹を下す性質があり、それを利用した江慈のいたずらによって、宴席にいた裴家の人々は次々と席を立ち、トイレへ駆け込むことになります。医書から得た知識をさっそく実践した江慈の作戦は見事に成功します。

一方、裴琰が不在の間、裴子放は鋳造師の何大人を呼び出し、兵器の問題について確認します。何大人はすべて準備済みで、問題は起きないと断言します。

夜市では崔亮が精巧な香囊を購入します。衛昭は江慈への贈り物かと思いますが、崔亮が取り出したのは一枚の紙飛行機でした。そこに書かれた詩を見て、崔亮が心を寄せる別の女性がいることが分かります。

宿へ戻った江慈は、衛昭に二人の関係を疑われないよう、裴琰と同じ部屋で過ごすことになります。そして一行はついに鋳造司の調査を開始します。

何大人は兵器の品質低下を工匠たちの技術不足のせいにし、彼らを庇う姿勢を見せます。崔亮が帳簿を詳しく調べても、不正を示す証拠は見つかりません。

しかし、裴琰はすでにこの展開を予想していました。表面的な兵器問題を調べるだけでなく、同時に部下へ別の指示を出していたのです。それは、行方をくらませた燕氏姉妹を探し出すことでした。南霊での兵器問題と燕氏姉妹の行方、二つの事件が交差し始め、物語は新たな局面へと突入していきます。

 

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