2023年 全24話 原題:云之羽
第7話 雲為衫と宮子羽、試練に挑む
雲為衫は、清風派の弟子・拙梅と師弟関係にあったことを語り、自分が宮門へ嫁ぐことになったのも拙梅の導きだったと説明する。静かな場所で余生を過ごしたかったという話を聞いた金繁は彼女を信じ、宮紫商と協力して雲為衫を後山へ送り込む。その際、金繁は自らの緑玉まで彼女に託す。
後山へ入った宮子羽は月公子に案内され、雪宮へ向かう。雪公子から第一域の試練は、寒氷蓮池へ潜って雪氏一族の刀法秘伝「拂雪三式」を手に入れることだと知らされる。体が冷えやすい宮子羽にとって、極寒の池は過酷な試練だった。幼い頃にここを訪れた記憶も蘇り、彼は何度も挑戦するが成功できない。
その頃、雲為衫も後山へ潜入するものの、仕掛けを作動させて雪宮の者に発見される。宮子羽が部屋へ戻ると、そこには雪重子と戦う雲為衫の姿が。雪重子は彼女を宮門の人間ではないと判断し、命を奪おうとする。一方、宮門では月長老が何者かに殺害され、「無名」を名乗る犯人の血文字が残される。
第8話 雲為衫と宮子羽、生死の危機に直面する
雪重子に命を狙われた雲為衫を、宮子羽が間一髪で救い出す。雲為衫は宮子羽から託された緑玉を示し、自分が彼の緑玉侍衛であることを明かすことで、ようやく雪宮に留まることを許される。極寒の雪宮で二人は身を寄せ合いながら、雲為衫が宮子羽を心配し、金繁を説得して後山へ来た経緯を語る。宮子羽は彼女の思いに心を動かされる。
しかしそこへ、月長老が殺害されたとの知らせが届く。宮子羽は悲しみと怒りに駆られ、試練を途中で諦めることになっても真相を究明しようと後山を出ようとする。長老たちは宮門に潜む「無名」を必ず捕らえる必要があると判断し、その捜索を宮尚角に一任。期限は十日と定められる。
さらに宮子羽の出生にも疑惑が浮上する。宮尚角と手を組むことを決めた霧姫夫人は、宮子羽が宮門の血筋ではないことを示す証拠を渡すと約束。宮子羽は執刃として正式に認められるためにも三域試練を突破しようとする。体寒という弱点に苦しむ彼を見た雲為衫は、共に方法を考え、第一域突破の糸口を見つける。
第9話 雲為衫、宮子羽の心の傷を癒やす
第一域を突破するには宮子羽の内力を最大限に引き出す必要がある。しかし幼い頃、母を亡くしてから父・宮鴻羽に厳しく鍛えられた宮子羽は、「融雪心経」の修練に強い抵抗感を抱いていた。雲為衫はそんな彼の心に寄り添い、父との間に残る心の傷を少しずつ解きほぐしていく。さらに薬を調合して内力を高める方法を提案する。
雲為衫は一人で薬房へ入り薬を作るが、宮遠徵に見つかってしまう。薬材から毒薬を作っていると判断した宮遠徵が彼女を問い詰める中、宮子羽が駆けつけて救い出す。彼は雲為衫を心配し、ずっと薬房の外で待っていたのだった。その事実を知った雲為衫は、初めて誰かに守られる感覚を覚え、心に微かな変化を感じ始める。
一方、宮尚角は宮子羽の出生の証拠を確実に手にするため、宮遠徵に霧姫夫人の部屋から医案を盗み出すよう命じる。しかし金繁に見つかり、宮遠徵は負傷したうえ、医案の半分を奪われてしまう。その争いを目撃した雲為衫は、医案を巡る宮門内部の対立を知る。
第10話 雲為衫と宮子羽、雪宮で試練に挑む
雲為衫は霧姫夫人に、金繁と宮遠徵が争っていたため様子を見に来ただけだと説明し、疑いをかわす。しかし彼女は二人の争いが執刃に関係していると見抜き、霧姫夫人からも警戒されることになる。一方、宮尚角と宮遠徵は、金繁に奪われた医案の半分を取り戻せずにいた。そこで上官浅は宮尚角の悩みを解決すると申し出る。
後山では、宮子羽が雲為衫の調合した薬を服用したことで内力を大幅に高めることに成功。ついに寒氷蓮池へ潜り、「拂雪三式」の秘伝書を手にする。しかし水面へ戻る途中で力を使い果たし、危険な状態に陥る。そこへ雲為衫が駆けつけ、人工呼吸で宮子羽を救い出す。二人は無事に水面へ戻り、宮子羽は第一域の試練を突破する。
その後、雲為衫が羽宮へ戻ると、上官浅から金繁が持つ医案の半分を手に入れるよう迫られる。雲為衫は宮紫商の金繁への思いを利用して彼を一時的に動けなくし、その隙に医案を奪取。しかし金繁はすぐに雲為衫の策略だと気づき、彼女を問い詰める。雲為衫は言い訳せず「執刃のため」とだけ告げ、金繁は宮子羽が試練を終えるまで彼女を軟禁する。
第11話 雲為衫と宮子羽、わだかまりが解ける
後山で「拂雪三式」を習得した宮子羽が前山へ戻るが、喜びを伝えようとした霧姫夫人には会うことができず、雲為衫も金繁に軟禁されていた。宮子羽は、自分の医案を宮尚角へ渡した雲為衫に裏切られた思いを抱き、彼女とは扉越しに短く言葉を交わすだけで、雪宮で用意した贈り物を残して立ち去る。
翌日、宮子羽は金繁に雲為衫を宮門から送り出すよう命じ、自ら長老院で宮尚角と対峙する。しかし身の上を巡る争いの最中、霧姫夫人が突然証言を覆し、宮子羽は早産で生まれた実の息子だと明かす。宮尚角は盗み出した医案を証拠に反論するが、それも霧姫夫人が仕組んだ罠だった。彼女は別の医案をあらかじめ破り、偽の証拠として宮尚角に盗ませていたのだ。真相を知った宮子羽は母の名誉を傷つけたことを責めるが、長老たちは宮子羽が宮門の血を引く者だと認め、騒動を収める。その後、雲為衫が医案を渡したのも霧姫夫人の計画だったと知った宮子羽は彼女を追い、二人はついに誤解を解く。
第12話 雲為衫、毒が発作する日が迫る
夜、雲為衫が宮子羽のもとを訪れ、二人は静かに語り合う。宮子羽の冗談に雲為衫が顔を赤らめる姿を見て、彼は恥ずかしがっているのだと思う。しかし実際には、雲為衫の体内にある「半月之蝇」の毒が発作を起こし始めていた。一方、上官浅は宮尚角が古びた虎柄の手巾を見つめていることに気づく。宮遠徵から、彼が最も可愛がっていた弟・宮朗角を十年前に無鋒に殺されたと聞き、上官浅は複雑な思いを抱く。
上官浅は宮尚角と心を通わせることで宮門への出入り許可証を手に入れるが、外へ出ることはできなかった。無名捜索の十日期限が来ても手がかりはなく、宮子羽が宮尚角を問い詰めると、無名は霧姫夫人だと告げられる。怒った宮子羽はその場を去る。雲為衫と上官浅は医館で毒を抑える薬膳を受け取るが、二人とも一刻も早く宮門を出る必要があった。そこで雲為衫は脱出方法を考え、上官浅は宮遠徵の暗器の設計図を託す。上元節の夜、宮子羽たちは宮門の密道を使って密かに外へ出る。
















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