扶揺

扶揺(フーヤオ)~伝説の皇后~

扶揺(フーヤオ)~伝説の皇后~ 62話・63話・64話・65話・66話(最終回) あらすじ

扶揺(フーヤオ)~伝説の皇后~ 2018年 全66話 原題:扶揺

第62話の見どころ

扶揺は長孫無極を救うため自ら毒を飲み、愛する人の未来を守ろうと命を懸けます。一方、周叔の正体が五洲十聖の一人・聖霊だったことが判明し、扶揺の第四の封印が解放されます。さらに帝非天復活の真実と、「扶揺を滅ぼせるのは長孫無極だけ」という衝撃の宿命も明らかに。物語が最終決戦へ向けて大きく動き出す、運命の転換点となる一話です。


第62話のあらすじ

長孫無極は反乱軍の前に立つ長孫迦と対峙します。長孫迦はすべての責任を自分一人で負う代わりに部下たちを助けてほしいと願い、無極もそれを受け入れます。しかし皇后と扶揺の行方は互いに分からず、父子は避けられない戦いへと突入します。

その頃、地下牢では皇后が自ら毒を飲もうとしますが、扶揺はそれを制し、自分が毒を飲み干します。皇后だけでも生き延び、無極を導いてほしいという願いからでした。皇后は涙ながらに牢を脱出しますが、それさえ長孫迥の計算通りでした。

毒に侵された扶揺は死の淵で、長孫迥に最後の願いを告げます。どうか無極の優しさだけは奪わないでほしい――。その想いを聞いてもなお、長孫迥の心は揺らぎません。

戦場では長孫迦がわざと無極の剣を受け、自ら敗北を選びます。無極は最後まで父を討てず、処刑の判断を長孫迥へ委ねます。しかし長孫迥は無極自身の手で処刑するよう命じ、父子の悲劇を完成させようとします。

一方、扶揺は不思議な力によって救われ、目を覚ますと懐かしい周叔と再会します。周叔はこれまで陰から扶揺を見守り続けてきたことを明かし、長孫迥の毒を解くためには封印を解放するしかなかったと語ります。

封印が解かれた扶揺は幻境へ導かれ、自分こそ五色石に選ばれた存在であり、体内には帝非天の残識が宿っているという驚愕の真実を知ります。第五の封印が解ければ帝非天は復活し、世界は再び戦乱に包まれること、その未来を止めるには扶揺自身が完全に消滅するしかないこと、そして唯一扶揺を滅ぼせる存在が長孫無極であることも明かされます。

愛する人こそが自分を殺す宿命を背負っている――その残酷な運命を知った扶揺は涙を流しながらも、五洲を守るためなら自らの命を差し出す決意を固めます。

さらに周叔は、自らが五洲十聖第二位・聖霊であることを打ち明けます。かつて川辺で幼い扶揺を拾い、玄元山で帝非天の力を封じながら静かな人生を送らせようとしていたものの、運命には逆らえなかったのです。周叔は自身の全修為を扶揺へ託し、穹蒼の長青木で作られた短剣を渡します。この短剣で長孫無極を殺せば扶揺は生き延びられると告げますが、扶揺はその言葉を胸に刻みながらも、愛する人を手にかける未来を受け入れられず、涙の別れを迎えるのでした。

 

第63話の見どころ

長孫迦が最後に選んだのは、長孫無極と皇后を守るための壮絶な自刃でした。その死をきっかけに、無極は自らの出生の秘密と、長孫迥が仕組んだすべての陰謀を知ることになります。愛する父だと信じてきた皇帝の本心、そして憎しみと愛情が入り混じった最期の告白は胸を打つ名場面。深い悲しみを乗り越えた無極は天権皇帝として即位し、新たな時代への第一歩を踏み出します。


第63話のあらすじ

長孫迦の処刑を前に、長孫無極は皇后が最後の別れを告げる時間を静かに見守ります。皇后は、これ以上秘密を抱えたままではいられないと決意し、無極へ出生の真実を打ち明けようとします。しかし長孫迦はそれを制します。真実が明らかになれば、長孫迥の怒りはさらに皇后と無極へ向けられると悟っていたからです。自分が命を絶てば、長孫迥も復讐を終えるはず――そう覚悟を決めた長孫迦は、無極が腰に差していた剣を自ら抜き放ち、その場で喉を突いて命を絶ちます。突然の出来事に皇后は悲痛な叫びを上げ、無極もまた現実を受け止めきれず、茫然と立ち尽くします。

そこへ駆けつけた扶揺は、打ちひしがれる無極を優しく支えます。無極は、扶揺と皇后をさらった黒幕について問いかけ、自らが敬愛してきた父・長孫迥こそが、この悲劇を仕組んだのではないかと薄々気づき始めていました。しかし扶揺は、真実は自分ではなく皇后自身の口から語られるべきだと考え、何も語らず寄り添います。

一方、長孫迥は長孫迦の死を聞き満足げな表情を浮かべますが、直後に病が悪化し倒れてしまいます。

その後、皇后は軍営で長孫迦のために紙銭を焚き、静かに冥福を祈ります。そこへ訪れた無極に対し、ついに長年隠し続けてきた真実を打ち明けます。無極は長孫迦と皇后の実の子であり、長孫迥はその事実を知ったうえで、長孫迦を討たせるために今回の反乱劇を仕組んでいたのでした。さらに長孫迥は、無極を孤独な皇帝へと育て上げるため、彼の周囲から愛する者を次々と奪い去ろうとしていたことも明らかになります。

出生の真実と父同士の悲劇を知った無極は深く打ちのめされ、一人で長孫迦の墓前へ赴いて紙銭を焚きます。扶揺は再び彼のもとを訪れ、無極が自分の出自を恥じる必要はないと励まします。彼女が愛したのは身分や血筋ではなく、苦しみながらも正しさを貫こうとしてきた本当の長孫無極その人でした。そして二人がかつて語り合った「五洲をより良い世界にしたい」という夢を思い出させ、前を向く勇気を与えます。扶揺の言葉に支えられた無極は、すべての苦しみは自分一人が背負えばいい、大切な人々だけは幸せでいてほしいと改めて誓います。

やがて病床の長孫迥は、最期の時を迎えます。無極は父に真実を問いただし、長孫迥は反乱も父子の争いもすべて自らが仕組んだことを認めます。彼は生涯で最も憎んだ相手は、自分自身と弟・長孫迦だったと語ります。幼い頃からすべてを与えられた長孫迦への嫉妬が、自分の人生を狂わせたのだと告白する一方で、血のつながりはなくとも、無極を実の子として誰よりも愛してきたことも涙ながらに打ち明けます。ただ一つの心残りは、その無極が実子ではなかったことでした。

長孫迥は静かに息を引き取り、無極は涙を流しながら最後の礼を捧げます。そして天権皇帝として即位し、五洲を治める新たな君主となります。

しかし即位後も無極は政務に身が入らず、父の霊前で喪に服し続けます。家臣たちは新帝の姿勢に不安を募らせますが、扶揺はそんな無極を静かに支え続けます。皇后は長孫迦の死とともに宮廷への未練を断ち、寺で余生を送ることを選択していました。扶揺は皇后の近況や宮中の整理が済んだことを伝え、深い悲しみを抱えた無極が再び歩き出せるよう、変わらぬ愛で寄り添い続けるのでした。

 

第64話の見どころ

長孫無極がついに天権皇帝として歩み始める一方、扶揺との愛と五洲の未来との間で苦悩する姿が胸を打つ回です。扶揺は自らの宿命を受け入れ、無極に別れを覚悟した言葉を残しますが、無極は運命に抗い、彼女とともに穹蒼へ向かうことを決意。互いを想い合う二人の揺るぎない愛が感動を誘います。また、帝非天復活の危機が一層深まり、天機や非煙も動き出すことで、物語はいよいよ最終決戦へ向けて大きく動き始めます。


第64話のあらすじ

長孫無極は扶揺に、自分は以前から皇后の心にいるのが長孫迦であることに気づいており、自身の出生にも疑念を抱いていたと打ち明けます。しかし、長孫迥は父としても君主としても深く尊敬する存在だったため、真実を知ることを恐れ、自ら踏み込もうとはしませんでした。すべての真相が明らかになった今、扶揺は長孫迥もまた憎しみに人生を支配されてしまった哀れな人物だったと語り、深い悲しみに暮れる無極を優しく抱き締めます。そして「世界中があなたを裏切っても、私は決してあなたを裏切らない」と誓い、無極はその言葉に支えられ、彼女の胸で子どものように涙を流します。扶揺は、これまで二人が経験してきた苦しみは、やがて訪れる本当の運命に立ち向かうための力になると信じ、無極に再び前を向くよう励ますのでした。

その頃、穹蒼では天機が四大長老を招集し、地下に封じられた帝非天の封印が限界に近づいていることを告げます。五人は命を削る覚悟で力を合わせ、一時的に封印を強化することには成功しますが、その代償は大きく、長老たちは半生の修為を失ってしまいます。帝非天を完全に封じる唯一の方法は、五色石の宿命を背負う扶揺を長孫無極の手で葬ることだけ――天機はその思いを夢を通して無極へ伝えます。

夢から目覚めた無極は、五洲を救う使命と扶揺への愛の狭間で苦しみます。一方、朝日を眺める扶揺もまた、自らの宿命を静かに受け入れ始めていました。太淵の皇后から璇璣の女王となり、多くの戦いを経た今、自分が何者なのかさえ分からなくなったと打ち明ける扶揺に、無極は「君は私が愛する人、それだけを忘れなければいい」と優しく抱き寄せます。しかし扶揺は、幻境で知った「自分が死ななければ五洲は救われない」という真実を胸に秘め、もし自分がいなくなっても、無極には民を導く名君として生きてほしいと願います。無極はそんな言葉を聞いて不安を覚え、ただ彼女とともに五洲を巡り、生涯寄り添って生きたいと願うのでした。

その後、無極は正式に即位し、朝廷では新皇帝は穹蒼から正式な冊封を受けるべきだという話が持ち上がります。その一方で扶揺は、自らの運命を元宝だけに打ち明けます。無極が決して自分を殺せないことも、だからこそ自分が死ねば彼を苦しめることも理解している彼女は、一房の髪を元宝に託し、「もし私が賭けに負けた時は、この髪を頼りに無極を連れてきてほしい」と願います。そして誰にも告げず、たった一人で穹蒼へ向かう決意を固めます。

しかし道中、竹林で待っていたのは長孫無極でした。彼は扶揺が一人で穹蒼へ向かうことを見抜いており、「君が行くなら私も共に行く。後悔だけはしたくない」と真っすぐな想いを伝えます。扶揺はその言葉に心を動かされ、二人は運命から逃げるのではなく、共に立ち向かうことを誓い合います。

穹蒼へ到着した二人は、無極が十年もの歳月をかけて築いた隠れ家を訪れます。そこは故郷・天権の上陽宮を再現した場所であり、故郷を忘れないために作られた大切な空間でした。扶揺は、孤独な十年間を過ごした無極を思って胸を痛め、これからはずっとそばにいると約束します。互いの想いを確かめ合い、口づけを交わす二人。しかしその頃、非煙は黒い鳥を放って二人の居場所を探し始め、さらに自ら天機との対面を求めます。長く交わることのなかった幻生殿と長青殿が動き出し、扶揺と無極を巡る運命は、ついに最後の局面へと突き進んでいくのでした。

 

第65話の見どころ

長孫無極が扶揺を守るため、自ら穹蒼の掟に背き、命を懸けた試練へ挑む姿が最大の見どころです。愛する人と五洲の未来、そのどちらも諦めないという揺るぎない信念が胸を打ちます。一方、天機と非煙、それぞれの思惑が複雑に交錯し、敵味方の境界も曖昧になっていきます。さらに扶揺は無極を救うため危険な無念山へ向かい、戦北野や宗越、小七たちも命を懸けて同行。仲間たちの絆と、最終決戦へ向けて高まる緊張感から目が離せません。


第65話のあらすじ

扶揺は長孫無極とともに穹蒼の師・天機のもとへ赴き、運命に立ち向かおうとします。しかし無極は彼女を危険に巻き込みたくないと考え、一人で天機に会うことを決意します。五洲も扶揺も救う道を必ず見つけると約束する無極に対し、扶揺はその可能性が限りなく低いことを悟り、もし本当に他に方法がないのなら、自分をその手で殺し、五洲を守ってほしいと涙ながらに願います。無極はその言葉を受け入れることなどできず、彼女を強く抱き締め、「明日、長庚星が昇る頃には必ず戻る」と約束して旅立ちます。

その頃、非煙は穹蒼の長青殿を訪れ、天機と四大長老に扶揺が穹蒼へ入ったことを告げます。かつて幻生殿は帝非天に加担した過去を持つため、長老たちは今なお非煙を信用していません。しかし非煙は、幻生殿も最後には帝非天を裏切り、五洲を救うために戦ったと語り、自分もまた先祖の罪を償うため扶揺を探し続けてきたと説明します。さらに彼女は、長孫無極が扶揺を守ろうとしていることを暴露し、天機が使命を果たせるのかと問い詰めます。追及を受けた天機は、すでに無極へ厳しい制裁を科しており、彼は扶揺を連れて穹蒼へ戻ってきたと明かし、今しばらく猶予を与えてほしいと訴えます。非煙はその言葉を聞いて一応納得したように見せかけますが、真の狙いは別にありました。

幻生殿へ戻った非煙は弟子の太妍に、自分が本当に望んでいるのは扶揺の死ではなく長孫無極の排除だと語ります。長青殿は扶揺を消そうとしているが、自分は扶揺を生かして利用したい。そのためには、扶揺を守り続ける無極が邪魔なのです。天機の制裁で無極が倒れれば、扶揺を思い通りにできると考える非煙に対し、長年無極を慕ってきた太妍は動揺を隠せません。しかし非煙は「この世で最も無意味なのは情だ」と冷たく言い放ちます。

一方、長孫無極は天機の前に進み出て、扶揺を助ける方法を模索するため、穹蒼の禁忌である「九幽幻境」の試練を受けたいと申し出ます。この試練を生きて突破した者には、身分を問わず長青殿が一つだけ願いを叶えるという掟がありました。天機は誰一人成功したことのない試練だと断言しますが、無極は覚悟を決めて挑戦します。

九幽幻境に入った無極は、極寒の無念山の頂で鎖に繋がれ、「弑魂釘」によって身動きを封じられます。天機はなおも扶揺の居場所を聞き出そうとしますが、無極は決して口を割りません。扶揺は何一つ罪を犯しておらず、一人の命を犠牲にして天下を救うことは正義ではないと信じているからです。五洲を守る別の道が必ず存在すると訴える無極に対し、天機は「扶揺の命以外に方法はない」と断言します。それでも無極は「たとえ師命に背いても、生涯を懸けて扶揺を守る」と宣言し、長青殿から授かった武功さえ返上すると申し出ます。その覚悟に怒りを覚えた天機は最後の機会を与えますが、無極は決意を変えず、ついに極刑が執行され、壮絶な苦しみの末に意識を失います。

翌朝、約束の長庚星が昇っても無極は戻りません。不安に耐えきれなくなった扶揺は元宝に頼み、無念山へ向かいます。そこで戦北野、雅蘭珠、宗越、小七らと再会し、事情を知った仲間たちは危険を承知で救出に同行することを決意します。扶揺は仲間を巻き込みたくないと止めますが、誰一人引き返そうとはしません。

一方、無極を密かに想う太妍は、禁じられた山頂へ赴き彼を救おうとします。しかし弑魂釘による拘束は彼女の力では解けません。太妍は無極が自ら武功を捨てる覚悟で扶揺を救おうとしていることに気づき、その無謀さを止めようとしますが、無極は「成功すれば扶揺と生きられる。失敗しても彼女と共に逝けるなら悔いはない」と静かに語ります。

その頃、扶揺たちも無念山へ潜入し、無極が山頂に囚われていることを知ります。彼らは救出へ向かいますが、天機と四大長老もまた扶揺が必ず無極を助けに来ると読んでおり、山全体に包囲網を敷いていました。愛する者を救うため進む扶揺と、それを待ち受ける穹蒼。ついに運命の激突が目前まで迫るのでした。

 

第66話の見どころ

ついに迎える最終決戦では、扶揺と長孫無極が過酷な運命に真正面から立ち向かいます。小七や太妍が命を懸けて二人を守る姿、天機と非煙の激突、そして帝非天復活を巡る壮絶な戦いは息をのむ展開の連続です。帝非天に支配された扶揺と、それでも最後まで彼女を信じ続ける無極の愛は本作最大の感動シーン。運命を超えた二人が未来を選び取る結末は、涙と希望に満ちた感動のフィナーレとなっています。


第66話のあらすじ

太妍は、長孫無極が扶揺を守るためなら自らの命も武功も惜しまない覚悟を固めていることを知り、自分もまた彼のためにすべてを捧げる決意をします。無極は彼女を危険に巻き込みたくないと止めますが、太妍は何も言わず九天之巓を後にし、自らの運命を選びます。

一方、扶揺を救うため無念山へ向かった仲間たちも、それぞれ命を懸けた戦いを繰り広げます。小七は追っ手を食い止めるため橋を落としますが、穹蒼の弟子の一人が追いつき激しい戦闘となります。武術では敵わないと知りながらも、小七は最後まで相手を離さず、ともに断崖へ転落します。これまで扶揺に守られてきた自分が、初めて彼女を守れたことに満足し、小七は悔いなく命を散らすのでした。

その頃、天機と四大長老は九天之巓で扶揺を待ち受け、帝非天復活を阻むため封印の準備を整えていました。やがて扶揺は山頂へたどり着き、鎖に繋がれた長孫無極と再会します。極寒の苦しみに耐えながらも微笑む無極は、穹蒼中が扶揺を探しているから早く逃げるよう命じます。しかし扶揺は彼を置いて逃げるつもりはなく、鎖を断ち切ろうと必死になります。そして、かつて無念之境で自分を救ってくれた人物が無極だったことを知り、ますます彼を救う決意を強めます。

無極は彼女を守るため厳しい言葉で追い返そうとしますが、その時、天機と四大長老が現れます。扶揺は剣を構え、「無極を助けるなら私は好きにして構わない」と自らを差し出します。無極もまた扶揺だけは助けてほしいと懇願しますが、長老たちは耳を貸さず、封印の術を発動します。鎖に縛られた無極は叫び続けることしかできず、扶揺は術によって傷つき、その場に倒れてしまいます。

そこへ突如、非煙と太妍が姿を現します。非煙は長老たちを急襲し、自らが帝非天の末裔であること、そして扶揺を生贄として帝非天を完全復活させることこそ長年の目的だったと明かします。五洲を守ろうと立ち向かった天機は非煙の力に敗れ、その命を落とします。

さらに非煙は太妍へ無極を殺すよう命じます。しかし太妍は逆に非煙へ剣を向けます。非煙は以前から弟子の想いを見抜いており、「愛ほど愚かなものはない」と言い放つと、太妍を無念山の谷底へ突き落としてしまいます。愛する人たちが次々と命を落とす姿を目の当たりにした無極は激しい怒りに燃え、非煙に立ち向かいます。

非煙は無極を侮りますが、無極は弑魂釘の拘束を打ち破り、ついに自由を取り戻します。そこへ戦北野、宗越、雅蘭珠らも駆けつけ、扶揺と無極を守るため総力戦を挑みます。激闘の末、扶揺の剣は非煙を貫きます。しかしそれは非煙の狙い通りでした。非煙は自ら命を捧げ、黒い霧となって扶揺の体内へ入り込み、最後の封印を解放します。

帝非天の力に支配された扶揺は、冷酷な妖女へと変貌します。長孫無極は「丫頭(お嬢さん)」と優しく呼びかけますが、扶揺は彼を認識できず、その首を締め上げて長青殿の封印へ向かいます。帝非天を完全復活させようとする扶揺を、無極は命を懸けて止め続けます。扶揺の剣は何度も無極の体を貫きますが、そのたびに失われた記憶が少しずつ戻り始めます。

血に染まりながらも決して彼女を傷つけようとしない無極は、最後まで扶揺の手を握り続けます。その温もりによって扶揺の心は再び目覚め、帝非天の支配と本来の自分との間で激しく葛藤します。そして最後の瞬間、扶揺は愛する人を殺す代わりに、自らの胸へ剣を突き立てました。

その自己犠牲によって帝非天の復活は阻止され、五洲は滅亡の危機を免れます。深手を負った扶揺と長孫無極は互いの手を固く握り合い、ついに運命という名の鎖を断ち切ります。もはや五洲に存在するのは「妖女」ではなく、一人の扶揺だけでした。

生き延びた二人は未来への希望を語り合います。長孫無極は扶揺を天権の皇后として迎え、生涯をかけて守り抜くと誓います。扶揺もまた、これまで苦しみ続けた分、これからは幸せだけを分かち合い、永遠に共に歩みたいと微笑みます。

昇る朝日が世界を黄金色に染める中、二人は天権の宮殿で静かに寄り添います。長孫無極は「君がいるなら俗世に身を置き、世が乱れれば私が守る。地獄が開けば私が赴き、誰が阻もうと君を渡らせる。すべては君のため」と変わらぬ愛を誓い、長き戦いを終えた二人は、ようやく穏やかな未来へと歩き始めるのでした。

 

扶揺(フーヤオ)~伝説の皇后~ 各話あらすじとキャスト・相関図

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