第13話の見どころ
扶揺が奴隷たちを守るため、自らの命を顧みず矢の雨の前に立ちはだかる姿が胸を打つ第13話。重傷を負った彼女を救うため、長孫無極は自ら傷を負いながらも巧妙な芝居で敵を欺きます。一方、戦北野は扶揺への信頼を深め、小七救出への協力を決意。そして扶揺は雅蘭珠の「換顔術」によって別人・宇文紫となり、敵地である斉震の国公府へ潜入。正体が露見すれば命はないという極限の潜入劇が幕を開けます。
第13話あらすじ
奴隷闘技場では、閉じ込められていた奴隷たちが一斉に門を破り、自由を求めて外へ飛び出す。しかし、それを待ち構えていた裴瑗は兵を配置し、容赦なく矢の雨を浴びせて奴隷たちを皆殺しにしようとする。扶揺は逃げ惑う人々を守るため、木の板を盾代わりにして矢を受け止め、自ら危険の最前線へ立つ。さらに戦北野と雅蘭珠も救援に駆けつけ兵士たちと激突するが、多勢に囲まれ思うように扶揺のもとへ近づけない。
裴瑗は自ら弓を構え、扶揺へ矢を放つ。その一矢は扶揺の背中に深く突き刺さる。それでも扶揺は倒れず、奴隷たちだけでも逃がそうと必死に戦い続ける。しかし裴瑗は扶揺も奴隷たちも生かしておくつもりはなく、再び兵へ総攻撃を命じる。扶揺は裴瑗を討つことで状況を打開しようと迫るが、裴瑗も密かに仕込んでいた武器で反撃の機会を狙っていた。
その瞬間、長孫無極が姿を現し、扶揺を守るため自ら剣を受ける。そして「世子」として扶揺のような奴隷を嫌悪していると周囲へ演技を見せ、敵の目を欺きながら重傷の扶揺を連れ去ることに成功する。一方、戦北野と雅蘭珠も追いつくが、長孫無極は意外にも扶揺を二人へ託し、「彼女を頼む」とだけ告げて姿を消す。その真意は誰にも分からなかった。
奴隷の大量脱走は昆京中の話題となり、衛戍営の精鋭二百人を投入しながら七割もの奴隷を逃した責任を章鶴年は斉震へ厳しく追及する。斉震は面目を失い、苦々しい表情を浮かべるしかなかった。
その頃、御水術を披露した軒轅晖は正式な祭天の儀を経て、太淵国の新世子として即位する。王宮では新たな世子誕生を祝う一方で、水面下では権力争いがますます激しさを増していた。
宿では扶揺が意識を取り戻す。雅蘭珠は献身的に看病し、命を懸けて奴隷たちを守った扶揺を心から称賛する。戦北野もまた、彼女の勇気に深い敬意を抱き、「これほど気高い女性は見たことがない」と率直な思いを口にする。さらに雅蘭珠から、扶揺を救ったのが長孫無極だったと聞かされ、扶揺は改めて彼に助けられていたことを知る。
戦北野は小七と摂坤鈴についても独自の推理を語る。摂坤鈴は戦家に伝わる宝である一方、常人には耐え難い寒気を放つ危険な秘宝だった。そのため犯人は寒気を避ける目的で小七に鈴を持たせた可能性が高く、小七は事件の重要な目撃者であるがゆえに囚われていると考える。扶揺は今すぐ救出へ向かおうとするが、戦北野は冷静になるよう説得し、自分が先に情報収集を行うと約束する。
一方、国公府では斉震が裴瑗を厳しく叱責していた。独断で兵を動かしたことで自身の立場まで危うくなったと怒りをぶつけ、今後は勝手な行動を慎むよう警告する。また長孫無極が奴隷闘技場に現れたという報告も受け、雲痕へ徹底的な調査を命じる。さらに戦北野が無傷で生き延びたことにも警戒を強め、利用価値のある存在として今後は手元へ引き寄せる考えを示す。
その裏で斉震は、新世子となった軒轅晖の存在を危険視し、雲痕へ密かに拉致を命じる。王位争いはますます陰謀の色を濃くしていく。
一方、扶揺たちは小七救出のため大胆な作戦を実行する。北晋から斉震のもとへ嫁ぐはずだった宇文紫が恋人と駆け落ちした情報を利用し、雅蘭珠の秘術「換顔術」によって扶揺は宇文紫へと変装。雅蘭珠も付き添いとして国公府へ送り込むことに成功する。
豪華絢爛な国公府へ足を踏み入れた扶揺は、早速裴瑗と鉢合わせになる。しかし変装は完璧で、裴瑗は目の前の女性が扶揺だとはまったく気付かず、宇文紫を田舎娘と見下して去っていく。扶揺は北苑へ案内され、侍女・時嵐も与えられ、ついに敵地への潜入に成功する。
ただし換顔術には重大な弱点があった。術の効果は五日間しか続かず、水や鏡など自分の姿が映るものに触れると正体が露見する危険がある。雅蘭珠は別れ際、そのことを何度も念押しし、扶揺は小七を救い出すため、正体が暴かれれば命を落とす危険と隣り合わせの潜入生活を始めるのだった。
第14話の見どころ
ついに太淵王国の権力争いが大きく動き出す第14話。宗越は十五年越しの復讐を果たし、先王・軒轅韌との因縁に終止符を打ちます。一方、扶揺、戦北野、長孫無極は国公府の禁域で摂坤鈴の秘密に迫るものの、さらに大きな陰謀の存在を知ることに。そして物語終盤では、昆京を襲う大洪水を前に、王位を狙う斉震の野望が潰え、長孫無極が圧倒的な御水術を披露して衝撃の登場を果たします。太淵の新たな王を巡る戦いが本格的に幕を開ける重要回です。
第14話あらすじ
扶揺は国公府への潜入を続ける中、庭園で五色石が突然強い光を放つ異変に気付く。導かれるまま進むと、そこには固く閉ざされた後院があった。しかし使用人から「ここは国公府最大の禁地であり、一度入れば二度と生きては戻れない」と警告され、扶揺はひとまずその場を離れる。
その頃、病に伏していた太淵王・軒轅韌は、宗越の治療を受けて体調が回復したかのように見えていた。斉震は宗越を連れて深夜の宮殿へ向かうが、章鶴年が王の身辺を厳重に警護していたため、宗越だけが医師として寝所へ入ることになる。
病床で宗越を見た軒轅韌は、雷光に照らされたその顔から彼の正体を悟る。宗越こそ、かつて自ら皆殺しにした文懿世子一族の唯一の生き残り・軒轅越だった。十五年間、復讐だけを胸に生きてきた宗越は静かに銀針を打ち込み、ついに宿敵の命を奪う。
宗越は何事もなかったように国公府へ戻り、斉震へ報告する。しかし王は一時的に顔色が良くなったとの知らせが入り、斉震は宗越の真意を測りかねる。やがて宮中に喪鐘が鳴り響き、軒轅韌の崩御が正式に伝えられる。自然死を装った宗越の手際に斉震は感心し、自らの計画を次の段階へ進めることを決意する。
夜になり、扶揺は再び禁じられた後院へ向かう途中で戦北野と遭遇する。戦北野もまた、一族の秘宝・摂坤鈴を取り戻すため密かに潜入していた。二人は後院の門を開こうとするがびくとも動かない。すると扶揺の五色石が再び輝きを放ち、封印されていた門がゆっくりと開く。
その先には暗く不気味な洞窟が広がっていた。洞窟の奥からは摂坤鈴特有の音色が響き、五色石がまるで道案内をするかのように二人を導く。そしてついに摂坤鈴を発見するものの、小七の姿はどこにもない。
戦北野はすぐにでも摂坤鈴を取り戻そうとするが、その前へ長孫無極が現れる。長孫無極は「今ここで鈴を動かせば三人とも死ぬ」と警告し、周囲には斉震が仕掛けた強力な陣法が張られていることを明かす。戦北野は半信半疑ながらも、仲間の命を危険にさらすことはできず、長孫無極の判断に従う。
さらに長孫無極は、小七救出の糸口についても推理を語る。摂坤鈴は一度使われると人間の血肉を媒体にしなければ力を維持できず、斉震は近いうちに再び鈴を使うはずだという。その時こそ小七を救い出す最大の好機になると三人は確認し合う。
やがて血月の夜、斉震は拉致した軒轅晖の血と摂坤鈴を利用し、ついに御水術を我が物とする。金色の帝王の衣をまとい、自らが太淵王となる未来を夢見る斉震は、雲痕から称賛を受け有頂天になる。そして役目を終えた小七をなおも摂坤鈴の器として利用するよう命じ、小七は命を削られ続けることになる。
一方、扶揺は水牢付近で裴瑗と燕驚塵の姿を目撃する。裴瑗は小七から扶揺の居場所を聞き出そうとするが、小七は何も語らず、燕驚塵へ助けを求める。燕驚塵も小七を救いたい気持ちはあるものの、裴瑗に逆らえず、ただ助命を願うことしかできない。裴瑗は小七を餌に扶揺をおびき寄せようと考え、重傷の小七を再び連れ去らせる。
扶揺は思わず飛び出そうとするが、宗越に気絶させられ、その場から強制的に連れ去られる。小七を救えない無力さだけが扶揺の胸に残る。
その頃、王の崩御によって御鱗台の封印が解け、水瀑が暴走を始める。濁流は昆京全土を飲み込もうとし、都は滅亡寸前となる。斉震は百官の前で新世子・軒轅晖を呼ぶよう迫るが、軒轅晖はすでに姿を消していた。章鶴年らが対応に苦慮する中、「御水に成功した者こそ太淵王となる」という古き掟に従い、斉震は満を持して御水術を披露する。
しかし、どれほど術を使っても洪水は止まらない。章鶴年から嘲笑を浴びる斉震は焦りながら再び術を施す。すると突然、水瀑が静まり、空には青空が広がる。斉震は自分が成功したと歓喜するが、振り返った瞬間、その笑みは凍り付く。
百官の前に悠然と立っていたのは長孫無極だった。昆京を救った真の御水術の使い手は彼であり、その圧倒的な力によって、太淵王国の運命は大きく動き始めるのだった。
第15話の見どころ
長孫無極がついに御水術で水害を鎮め、太淵王として即位する一方、その裏では斉震との熾烈な心理戦が始まります。疑いを向ける斉震に対し、無極は巧みな演技で警戒心を解きながら反撃の機会をうかがいます。また、扶揺は国公府で小七救出の好機を待ち続け、狩猟大会では裴瑗が小七を“獲物”として放つという非情な策を実行。さらに戦北野も加わり、それぞれの思惑が交錯する狩猟場で、新たな陰謀と命懸けの戦いが幕を開けます。
第15話あらすじ
御水術で暴走する水瀑を鎮めた長孫無極は、太淵王として正式に即位します。しかし彼は勝者として振る舞うのではなく、自らを無能で頼りない人物に見せることで、最大の敵である斉震の警戒心を解こうとします。玄元山での失踪や奴隷闘技場への出現、御水術成功までの一連の行動に疑念を抱く斉震に対し、無極は「賊にさらわれて逃げ出しただけ」「扶揺に傷を負わされた」と巧みに説明し、王位にも執着していないよう装います。
それでも疑いを捨て切れない斉震は、更衣を口実に無極の体を調べ、確かに負傷していることを確認します。ようやく表面上は納得した斉震は、自分が後ろ盾となることを約束しますが、その胸中には依然として王位への執念が渦巻いていました。
一方、国公府では扶揺が宗越に小七を助けさせてくれなかった理由を問い詰めます。宗越は、今の扶揺が単独で救出に向かえば命を落とすだけだと冷静に諭し、裴瑗の狙いは扶揺自身なのだから、今は時機を待つことこそ小七を救う唯一の道だと説得します。扶揺は悔しさを抱えながらも、その言葉を受け入れるしかありません。
その頃、御鳞台では正式な即位の儀が執り行われ、長孫無極は群臣の前で太淵王として即位します。斉震は屈辱を胸に秘めながらも玉璽を献上し、長年追い求めてきた王位を目前で奪われる苦しみを味わいます。
夜になると斉震は書斎へ閉じこもり、食事も喉を通らないほど失意に沈みます。何十年も権力を求め続け、裏切りや犠牲を積み重ねてきたにもかかわらず、最後の最後で王位を逃した現実が受け入れられません。さらに、確かに成功したはずの御水術が御鳞台では発動しなかった理由も分からず、焦燥を募らせます。
その謎を知る長孫無極は宗越に真相を語ります。太淵で御水術を扱うには軒轅王家の血が必要であり、自分は天権国の皇太子として特別に御水術を操れる存在でした。斉震が以前成功できたのは、実は軒轅の血を引く雲痕がそばにいたためであり、無極はその力を密かに利用していただけだったのです。そして即位の日には意図的に雲痕を遠ざけ、斉震が御水術を使えない状況を作り上げていました。
さらに無極は、雲痕が軒轅王家の生き残りであることも以前から知っており、宗越に真実を伝えるよう勧めます。しかし宗越は、自らの復讐に関わる問題として今は明かすべきではないと考え、口を閉ざします。
新王即位の祝宴についても、無極は常識を覆し、盛大な宴ではなく狩猟大会を開催すると宣言します。その直後、新世子・軒轅暉が現れますが、正体は穹蒼の郡主・太妍でした。長年無極に想いを寄せる太妍は勝負を挑みますが、一太刀で敗北し、想いを断ち切れぬまま穹蒼へ帰ることになります。
一方、扶揺は国公府で換顔術の期限が迫っていることに不安を抱えていました。そんな中、新王即位を祝う狩猟大会への参加を命じられ、裴瑗も出席すると知ると、小七救出の好機だと考えて会場へ向かいます。
狩猟場では長孫無極が豪華な龍輿で登場し、斉震が送り込んだ美女たちを一目で見抜きながらも動じません。そこへ戦北野も招かれ、盗まれた摂坤鈴について無極へ訴えます。戦北野は斉震の関与を疑いますが、斉震は真っ向から否定し、両者は緊迫した空気に包まれます。無極は公平な立場を装い、事件を徹底的に調査すると約束して場を収めます。
しかし、その裏では裴瑗がさらなる残酷な計画を進めていました。捕らえられた小七を覆面姿で狩猟場へ連れ出し、「逃げる奴隷を狩る」という余興を提案したのです。扶揺は人混みの中から小七の履物を見つけ、必ず狩猟場で救い出そうと決意します。長孫無極もまた小七だと気付き、扶揺に救出の機会を与えるため、あえて裴瑗の提案を受け入れます。
狩猟が始まると、斉震は「王は自ら狩りに参加すべき」と無極を森へ誘導します。そして森の奥へと無極を導いた斉震は、不敵な笑みを浮かべます。獲物はすでに罠へ踏み込んだ――そう確信した彼は、非煙殿主による新たな刺客へ、無極の命を託すのでした。
第16話の見どころ
扶揺がついに小七を発見しますが、それは裴瑗が仕掛けた残酷な罠でした。長孫無極の機転によって二人は命を救われ、さらに戦北野が摂坤鈴を小七から取り出すことに成功します。一方、非煙が操る怪物との壮絶な戦いでは、扶揺が命を懸けて長孫無極を守る姿に、無極は彼女への想いを確信。狩猟大会後は斉震が扶揺を義娘として迎え、王妃候補として宮中へ送り込もうとする新たな陰謀が始動します。恋と策略がさらに複雑に絡み合う、物語の大きな転機となる一話です。
第16話あらすじ
狩猟場で小七を見つけた扶揺は、ついに裴瑗の前へ姿を現します。自分の命と引き換えに小七を解放してほしいと懇願しますが、扶揺を憎み続ける裴瑗はその願いを一蹴し、二人とも始末するつもりでした。交渉が決裂した扶揺は剣を抜いて裴瑗に挑みますが、これは巧妙に仕組まれた罠でした。小七だと思われた人物は侍女・阿烈の変装で、本物の小七は別の場所に拘束されていたのです。阿烈が扶揺を短刀で押さえ込み、裴瑗がとどめを刺そうとしたその瞬間、長孫無極が現れて二人を制圧し、扶揺を救い出します。
難を逃れた扶揺は無極に礼を告げて立ち去ろうとしますが、裴瑗が仕掛けた機関が作動します。本物の小七が木の上から吊るされた状態で落下し、扶揺も綱に繋がれて宙づりになります。小七の真下には鋭い刃が仕掛けられており、一瞬でも遅れれば命はありません。無極は危険を顧みず二人を救出し、自らの内力で小七の命をつなぎ止めます。
扶揺はすぐに小七の体に埋め込まれた摂坤鈴を取り出そうとしますが、無極はそれを制止します。摂坤鈴はすでに小七の血肉と一体化しており、無理に外せば命を失うと説明するのでした。
一方、戦北野は狩猟場を駆けながら状況を探っていました。雲痕はこの機に乗じて戦北野を暗殺しようとしますが、斉震はこれを止めます。摂坤鈴の価値は失われた今でも、戦北野を生かしておくことが天煞王・戦南城との駆け引きに必要だと判断したためです。その頃、森には黒い妖風が吹き荒れ、非煙が送り込んだ妖術が長孫無極へ襲い掛かります。
無極は扶揺に小七を連れて逃げるよう命じ、一人で敵を引き受けます。逃げる途中で扶揺は戦北野と合流し、戦北野は戦氏一族の血を用いて摂坤鈴を小七の体から安全に取り除くことに成功します。小七の命が助かったことを確認した扶揺は、彼を戦北野に託すと、自分は再び森へ戻り、長孫無極を助けに向かいます。
森では無極が非煙の操る葉の怪物に苦戦していました。扶揺は迷うことなく加勢し、二人は剣を打ち合わせて火花を散らし、その炎で怪物を焼き払います。しかし今度は巨大な岩の怪物が現れ、人間の力では太刀打ちできない状況に追い込まれます。怪物が無極へ襲い掛かる瞬間、扶揺はためらうことなく彼の前へ飛び出し、自ら盾となります。
扶揺が五色石の持ち主であり、自分にとって利用価値の高い存在であることから、非煙は攻撃を止めて姿を消します。危機を脱した無極は扶揺を強く抱き寄せ、自分のために命を懸けた彼女を見つめながら深い感動を覚えます。扶揺は照れ隠しに「あなたを他人に殺されたくなかっただけ」と素っ気なく言いますが、無極はその言葉の裏にある本心を感じ取るのでした。
その後、宮中の兵士たちが無極を迎えに来ると、無極は扶揺を気絶させ、自ら抱きかかえて森を出ます。これは斉震を欺くための芝居でした。無極は斉震に、森で妖怪に襲われたものの国公府の女性が命を懸けて助けてくれたと語り、その女性を後宮へ迎えたいと申し出ます。
この話を聞いた斉震は、宇文紫として国公府にいる扶揺こそ利用価値の高い駒だと考えます。扶揺を呼び出した斉震は、彼女が語る「樹葉の怪物に襲われ、王は誰かに助けられた」という証言を信じ込みます。そして扶揺を義娘として迎え、将来は王妃として宮中へ送り込み、自分の密偵にしようと決めます。扶揺は長寧府の人々の命を盾に脅され、表向きは従うしかありませんでしたが、心の中では必ずこの窮地を脱する策を巡らせ始めます。
一方、小七は戦北野たちに保護され、雅蘭珠は扶揺救出へ向かおうとしますが、戦北野は無謀な行動を戒めて静観を命じます。さらに雲痕の報告で小七と摂坤鈴の行方を知った斉震は、裴瑗を屋敷に幽閉し、次なる一手として長孫無極の婚儀を急がせ、宮中へ送り込む女性たちを利用して王の動向を探ろうと、新たな陰謀を動かし始めるのでした。















この記事へのコメントはありません。