大唐流流 53話・54話・55話(最終回) あらすじと感想

大唐流流~宮廷を支えた若き女官~

大唐流流~宮廷を支えた若き女官~ 2021年 全55話 各45分 原題:骊歌行 英題:Court Lady

dim-sumさん

第53話あらすじと感想

覆水(ふくすい)は厳子方(げんしほう)を禁軍の副将に推薦し、厳子方(げんしほう)は歆楠公主(きんなんこうしゅ)と密会していた罪で盛楚令(せいそれい)を捕らえる。それに怒った歆楠(きんなん)は顔(がん)妃に盾つくが、代わりに珍珠(ちんしゅ)が罰を受けてしまう。傅柔(ふじゅう)はなんとかして宮中の外にいる盛楚慕(せいそぼ)に連絡を取ろうとするが、すべて顔(がん)妃に邪魔されてしまう。最後の手段として、ある方法で連絡を取ろうと試みるのだが…。

引用元:BS12 大唐流流~宮廷を支えた若き女官~

歆楠公主は、自分と楚令は皇帝から結婚を許可されていると訴えますが、顔妃は聞いていない、今は自分が皇帝の代わりと耳を貸しません。そして公主を庇った罪で珍珠を処刑します。傅柔は顔妃を非難し、顔妃は対抗して公主を注意しなかった罪で呉尚儀を捕らえました。

傅柔は外出できず、頼みの独孤将軍も死んでしまい、凧を上げて暗号を使って楚慕と連絡を取ります。楚令が危険だと知った楚慕は、宮中を守る禁軍の副将になった盤子方を襲い、楚令を取り返そうとします。

一方で傅柔は、李宝林に頼んで娘(岳陽公主)が居る喬嬪を動かし、顔妃が居ると公主が危ないと思うよう仕向けます。その後顔妃が抜擢した鐘将軍の不手際で歆楠公主が焼死。顔妃と玉合は自分達への批判を恐れて子方の提案に乗り、公主の死因を焼身自殺とし、葬儀を済ませよと命じます。

楚慕は楚令を取り返すため、子方の指示に従い覆水の別荘へ行きます。そこで傅柔とやり取りしている暗号の手引きと、楚令を交換することに。結果、楚令は逃げましたが楚慕は矢で射られて崖下に落ちます。覆水は死体を見つけられず、替わりに傅柔が刺繍した香袋を拾いました。

秩序どころかどんどん人が死ぬ最悪の状況です。牢に入っている元太子と韓王は、食事を減らされ2人で争い獄死するように仕向けられています、残酷です。皇帝もまた昏睡し、皇族は皆酷い仕打ちを受けています。覆水たちが探す秦王も、無事で居るのでしょうか。

傅柔と楚慕は連携して動いていますが、子方の立ち位置がよく解りません。覆水や顔妃に従っているようで、公主の焼死や楚令の解放後の言動には、別の意図があるように見えます。実は楚慕と子方は連携しているのかも。

顔妃・玉合が打つ手を必死に躱す傅柔。新たに李宝林が喬嬪を味方につけ、女官たちの殆どは傅柔を支持しています。でも頼りの独孤将軍が死に、いつまで抵抗を続けられるか。

玉合の指示で命令書を書く周王は、何を思っているのでしょう。

第54話あらすじと感想

傅柔(ふじゅう)が盛楚慕(せいそぼ)に贈った刺繡(しゅう)が入った小袋が血に染まり、戸口に置かれていた。傅柔(ふじゅう)は、行方不明になった楚慕(そぼ)の身を案じ、悲しみに暮れている。周(しゅう)王が慰めに来るが、傅柔(ふじゅう)は周(しゅう)王が楚慕(そぼ)の行方不明に関与していると疑う。一方、宮中では玉合(ぎょくこう)が曹内侍(そうないじ)らを抱き込み、着々と謀反の計画を進めていた。ついには玉璽(ぎょくじ)を管理する符璽郎(ふじろう)の元に押しかけ玉璽を渡すよう迫るが、玉璽は部屋から消えていた。

引用元:BS12 大唐流流~宮廷を支えた若き女官~

傅柔は自分は何も知らないと言う周王を平手打ちにし、その後寝込んでいる韋松を見舞います。すると曹内侍と同等の実力者黄内侍が居て、韋松を励ましていました。傅柔は黄に、協力を頼みましたが、黄は自分は関らないと去って行きます。

焼死したはずの歆楠公主は、喬嬪の部屋に匿われていました。同じく死んだと思われた盛楚慕も生きていて、弟の楚令と合流。楚慕が宮殿隣の禁宛で訓練していた100人と、宮廷の反乱軍を討つと話します。

傅柔は、黄から曹が玉璽を狙っていると聞き、玉璽を担当する官吏に知らせます。官吏は、皇后が見出した傅柔を信じると言い玉璽を託しました。それを知った玉合たちは、傅柔を探します。傅柔は公主が玉合たちに見つからないよう、囮になり捕まりました。

周王は母の顔妃から皇帝殺害を命じられました。外で待つ玉合たちに圧力を受け、剣を手に皇帝の部屋に行きますが、同行した兵を殺害。牢を脱出した元太子の楷擎と韓王と共に、皇帝を部屋から連れ出します。

捕らえられた傅柔は、玉璽を楚慕の父に渡すよう親しかった内侍の揚柏に頼み、隠し場所を教えます。揚伯は玉合に隠し場所を伝えてしまい、傅柔は絶望。黄が必ず負ける戦はないと励まします。そのころ追い詰められた皇帝たちの前に楚慕たちが現れました。

顔妃は玉合に操られ、最後は殺されました。周王が計画をどこまで知っていたのか不明ですが、最後は玉合を裏切り、兄たちと共に皇帝を救いました。皇帝も意識を取り戻して楚慕が間に合って何より。皇帝がこの危機に備えて禁苑で訓練をさせていたとは、恐れ入りました。

傅柔は公主を救うために剣を差し入れて顔妃を怒らせて、死体を用意して火事を起こす。おまけに匿う場所まで確保したとは。楚慕や独孤将軍と考えたのかな?大活躍です。

これで万々歳…と思いますが、大極殿に居る方宰相たちや皇族を救えるのか、閉じ込められた傅柔は助かるのか。あと1話しかないのに全部回収できるのかなあ…。

第55話(最終回)あらすじと感想

玉合(ぎょくこう)たちに捕らえられた傅柔(ふじゅう)は内侍(ないじ)たちに毒酒を飲まされてしまう。方謙礼(ほうけんれい)やきん楠公主(きんなんこうしゅ)も捕らえられ、今にも首をはねられそうな時に厳子方(げんしほう)が覆水(ふくすい)の手下を斬ろうと襲いかかる。そこに盛楚慕(せいそぼ)も現れ、覆水(ふくすい)は絶体絶命となってしまう。一方、逃亡した陸雲戟(りくうんけき)と陸琪(りくき)の親子は、大蒼(たいそう)山で盛驍靖(せいきょうせい)に包囲されてしまい…。

引用元:BS12 大唐流流~宮廷を支えた若き女官~

子方は楚慕と手を結び、方宰相や公主を助けます。大極殿の前から逃げた覆水は、傅柔が居る内侍局へ向かい、追いかけた楚慕と斬り合います。楚慕は倒れている傅柔を死んだと思い抱えて大泣き。でも傅柔は息を吹き返し、抱き合って喜びます。

宮中で騒ぎが起きている中、陸雲戟と陸琪父子は大軍を連れて長安を脱出しようとします。しかし皇帝から勅命を受けた楚慕の父魯国公が詔書を見せると、その場で投降しました。その後宮中で皇帝直々に裁きを受け、父雲戟は死刑、陸琪は流罪と決定。

反乱は覆水たちが起し、それを皇子たちが楚慕と共に防いだと発表され玉合、曹内侍は雲戟と共に処刑。元太子の楷擎は子と共に流罪、周王も流されて韓王は郡主に格下げされました。秦王は魯国府に匿われて無事で、太子に封されます。

楚令は功績を認められて正式に公主との結婚を認められます。傅柔も皇帝に願い出て、宮廷から出られることに。褒美として公主と同日の挙式が認められ、魯国府では盛大に祝い事が行われました。子方は陸盈盈を舟に乗せ、以前自分が献上した刺繍図を手に、宝探しに出発しました。

傅柔が飲んだ毒杯は、揚柏がすり替えていたのですね。その結果揚伯は覆水側に付いたのに、減刑される可能性があり「情けは人の為ならず」でした。元太子も死刑が相当なのに皇后との約束を思い出した皇帝により流罪に減刑され、陸琪も魯国公や皇帝の情けで死罪を免れます。

子方は、「永遠の兄弟」馬海虎を殺した覆水を赦せず、楚慕に協力したのですね。海賊は裏切るモノと言いながら、彼なりの正義感や盈盈、傅柔の存在も背中を押したのかも。最後舟の上で自分で蒔いた種は自分で苅ると呟く子方は粋でした。

悪は罰を受け、正しい行いが報われる、落ち着くべきところに落ち着き安心できた最終回でした。できれば傅柔に教育を受けた幼い秦王の成長過程や、楚慕と傅柔の夫婦振りも見たかったなあ。全話通して硬軟織り交ぜ、スリルもあって楽しかったです。

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