長安のライチ 2025年 全35話 原題:长安的荔枝
第29話
かつて魚承恩が右相の信頼を得るきっかけとなった過去が描かれます。まだ地位も力もなかった頃、魚承恩は上司から厳しく責められ、屈辱を味わう日々を送っていました。そんなある日、右相が訪れた際、誰も引き受けたがらなかった皇帝お気に入りの白蝋の買い付けという難題が持ち上がります。
周囲が尻込みする中、魚承恩はいち早く機会をつかみ、自らその役目を引き受けます。その決断力と行動力が右相の目に留まり、彼は一気に出世への道を歩み始めました。魚承恩にとって、荔枝輸送の任務もまた、自らの地位をさらに高める絶好の機会だったのです。
一方、李善徳は荔枝輸送の具体的な経路や必要経費を綿密に計画していました。しかし、算出された予算額の大きさに頭を悩ませ、どうすれば費用を抑えられるか必死に考えます。
ところが、彼の知らないところで各部署の官員たちは別の思惑を抱いていました。魚承恩と裏で結びつき、輸送費を少しずつ上乗せしていたのです。誰もが自分の利益を確保しようとし、予算は次第に膨れ上がっていきます。
そして、各役所が「これ以上は増やせない」と思った瞬間、魚承恩はさらに予算を倍増させる提案をします。その強引なやり方に、周囲は驚きを隠せませんでした。
官員たちは次第に疑念を抱きます。これまで李善徳のために協力してきたはずなのに、彼が魚承恩と手を組み、莫大な費用を要求しているように見えたからです。
もし荔枝輸送が失敗すれば、責任を負うのは李善徳ただ一人。一方で魚承恩は責任を逃れ、成功すれば功績だけを手にする――。そんな不安が広がります。
その話を偶然聞いた韓十四は、翌日李善徳に真実を伝えようとします。しかし李善徳の屋敷には連日、大量の贈り物を届ける人々が押し寄せていました。その光景を見た韓十四は、李善徳もついに権力に染まってしまったのだと思い、失望してその場を去ります。
しかし実際には、李善徳は届けられた贈答品をすべて断っていました。彼は初心を失っていたわけではなかったのです。
その後、李善徳、魚承恩、阿弥塔ら一行は再び岭南へ向かいます。長安から離れる中、何有光のもとにも阿弥塔が右相によって胡商代表に選ばれたという知らせが届きます。
趙辛民は驚いたふりをしますが、何有光はすでに裏事情を察していました。右相が荔枝輸送による利益を狙い、魚常侍を監督役として派遣したのだと考えます。
道中、一行が休息を取っていると、魚承恩は荔枝輸送を成功させるため、刺史府にもより多くの役割を担わせるべきだと提案します。しかし李善徳は、何有光とは過去に因縁があり、簡単には協力を得られないと説明します。
そこで魚承恩は、自ら何有光と会うことを決めます。
何有光は魚承恩の到着を知ると、大勢を率いて出迎え、徹底して媚びた態度を見せます。かつてとは立場が変わったとはいえ、魚承恩との関係には緊張感が漂っていました。
何有光は李善徳の腰にある右相の腰牌を見て、表面上は歓迎します。しかし、阿弥塔へ向ける視線には隠しきれない憎悪がありました。
阿弥塔もまた、かつて何有光に追われ、父・海虎を失った記憶を思い出し、怒りを抑えきれません。
魚承恩は何有光の宴への誘いを断り、荔枝輸送を最優先するよう求めます。李善徳もすぐに具体的な日程と必要な協力を伝え、何有光は拒むことができず、全面協力を約束するしかありませんでした。
さらに阿弥塔は胡商代表として資金面で協力する意思を示し、何有光は反論する余地を失います。
しかし、李善徳たちは何有光の歓待を受けず、用意された屋敷や宴も断り、あくまで公的な立場を貫きます。何有光と趙辛民は、この先さらに困難な状況になることを予感し、互いに警戒を強めるのでした。
一方、魚承恩も何有光との過去の因縁を忘れてはいませんでした。刺史となった今でも、何有光の弱点を探るため、配下に阿弥塔との関係を調べさせます。
その頃、鄭平安は李善徳を訪ね、姪である袖児の様子を尋ねます。袖児が元気で李善徳を恋しがっていると聞き、安心する一方、自分が偽名で馬帰雲を演じていることに不安を抱きます。
「魚承恩が来た以上、自分の正体がいつ露見するかわからない」
鄭平安の焦りは募っていました。
翌日、李善徳は果園を訪れます。蘇諒や果農たちは、阿弥塔が胡商代表になったことについて疑問を口にします。
李善徳は、阿弥塔の肩書きは彼女を守るためのものだと説明し、実際の運営はこれまで通り蘇諒に任せると伝えます。蘇諒は一瞬複雑な思いを抱きながらも、李善徳との約束を思い出し、全力で協力することを決意します。
そして李善徳は、葡萄酒を用意し、皆と再会の喜びを分かち合おうとします。しかし、彼が心待ちにしていた人物――阿荔は、すでにこの世を去っていたのでした。
仲間との再会を喜ぶはずだった岭南で、李善徳は残酷な現実と向き合うことになります。荔枝輸送の成功へ向けた戦いは、ますます厳しい局面へ突入していきます。
第30話 あらすじ
三年前、魚常侍は宮中でまだ力を持たない立場にあり、上司である王大監から厳しい扱いを受けていた。何とか宮廷内で地位を築きたいと考えていた魚常侍は、誰も引き受けたがらない白蝋の采買役を自ら申し出る。
しかし、右相から与えられた予算は、以前の十分の一という厳しいものだった。さらに長安の白蝋市場は、王大監とつながる周三郎によって独占され、価格まで意図的につり上げられていた。
絶望的な状況にもかかわらず、魚常侍は諦めなかった。彼は右相から資金を借り、「白蝋を買い終えたら必ず倍の利息をつけて返す」と約束する。
そして周三郎のもとを訪れ、市場価格で白蝋を購入すると見せかけながら、相手に利益を与える姿勢を見せる。周三郎は不審に思いながらも、大きな利益を得られる機会を逃したくないと考え、取引を続ける。
しかし、魚常侍は納品された白蝋に難癖をつけ、何度も返品する。そして周三郎が価格を上げても、魚常侍はあえて購入することで相手を油断させる。
結果的に周三郎は追い詰められ、王大監に助けを求めるが、王大監は責任を負うことを恐れて彼を見捨てる。魚常侍はこの一件を利用し、見事に白蝋問題を解決。右相からの信頼を勝ち取り、出世への道を歩み始めるのだった。
現在、李善徳は長安から持参した赤ワインを林邑奴へ届ける。しかし、その時初めて、林邑奴が自分を逃がすために命を落としたことを知る。
阿荔の協力によって刺史府の追跡をかわし、長安へ戻ることができた李善徳だったが、その裏には林邑奴の犠牲があった。彼は雨の中、阿僮に案内されて林邑奴の墓へ向かう。
李善徳は彼のために墓を整え、墓碑に「忠僕」の二文字を刻む。涙を流しながら、命を懸けて守ってくれた恩を胸に刻むのだった。
一方、何有光は魚常侍への贈り物を準備するが、魚常侍はそれを受け取ろうとしない。かつて魚常侍が自分の過去の名を知っていたことを思い出した何有光は、不安を募らせる。
趙辛民は鄭平安に協力を求めるが、鄭平安は魚常侍に自分の偽名が知られることを恐れ、何とか距離を置こうとする。しかし、何有光から直接頼まれたことで断り切れず、魚常侍への対応策を考える。
鄭平安は、何有光に荔枝園の土地証文を贈るよう提案する。何有光は半信半疑ながら、その案を試すことに決める。
その頃、肖雲川は商会を訪れ、胡商たちに資金集めを呼びかけていた。かつて荔枝輸送への投資を諦めた胡商たちは、成功の可能性が見えてきた今、再び利益を得る機会を狙っていた。
肖雲川は蘇諒を宴席へ招き、胡商たちが荔枝輸送事業へ参加できるよう交渉する。蘇諒は協力を約束し、李善徳へ相談することにする。
一方、趙辛民は魚常侍へ贈り物を届けようとするが、密かに用意した手紙は返され、交渉の糸口をつかめずにいた。
そんな中、阿弥塔が趙辛民の前に現れる。彼女は、かつて真実を教えてくれたことへの恩を伝え、何有光を倒すため協力してほしいと持ちかける。
さらに、事件後は趙辛民が安全に岭南を離れられるよう助けると約束する。しかし、趙辛民はすぐには決断できず、その場を去る。
そして李善徳は蘇諒を連れて魚常侍のもとを訪れる。蘇諒は岭南から長安までの商業路を守る契約書を提出し、荔枝輸送後も交易を続けられるよう求める。
しかし魚常侍は、皇帝の名を持ち出して話をそらし、明確な約束を避ける。蘇諒が馬の提供や驛站建設への協力を申し出ても、魚常侍は利益を分けるつもりはなく、逆に馬を買い取ると言い出す。
李善徳は、蘇諒が自分のために商船まで売却したことを伝え、何とか理解を求める。しかし魚常侍の態度は変わらない。
さらに蘇諒が提案した協力案も退けられ、彼は深く失望する。
帰り道、蘇諒は李善徳に対し、自分は利用されただけなのではないかと怒りをぶつける。これまで命懸けで支えてきた友情に、初めて大きな亀裂が生じるのだった――。
第31話 あらすじ
かつて魚常侍は、宮中で誰も引き受けようとしなかった白蝋の采買役を自ら引き受け、周三郎との駆け引きを繰り広げた。中間業者である周三郎は、魚常侍の策略によって追い詰められ、最後には王大監の陰謀をすべて打ち明けることになる。
魚常侍はその情報を利用し、王大監を宴席へ呼び出す。突然の招待に王大監は恐怖に震え、自分の立場が危うくなったことを悟る。
その後、魚常侍は右相から借りた資金を期限通り返済し、さらに約束していた倍の利息まで支払う。右相はその誠実さと手腕を高く評価し、魚常侍への信頼をさらに深める。
魚常侍はこの機会を逃さず、周三郎を右相へ紹介する。右相は毎年の宮廷用白蝋の采買を、魚常侍と周三郎に任せることを決定する。
こうして周三郎は魚常侍への感謝を深め、彼を商人たちの間で絶大な影響力を持つ人物として敬うようになるのだった。
一方、現在の岭南では、趙辛民が各勢力の関係を整理していた。
彼の分析によれば、李善徳と阿弥塔は荔枝輸送を成功させるため手を組んでおり、阿弥塔は胡商代表として李善徳を支えている。また、鄭平安と雲清も独自の勢力として動いており、李善徳と鄭平安の間にも深いつながりがあることが分かる。
しかし、魚常侍と李善徳の関係だけはまだ読み切れない。趙辛民は無理に動くことを避け、しばらく様子を見ることを決める。
その頃、魚常侍は岭南の勢力図をさらに混乱させるため、あえて清廉潔白な人物を演じていた。
何有光からの宴席の誘いや贈り物もすべて拒否し、自分が利益目的で動いていると思わせないよう振る舞う。これにより、何有光は魚常侍の真意を測れず、警戒を強めていく。
一方、鄭平安は阿弥塔を連れて阿柴のもとを訪れる。
目的は、阿土が生前残した何有光による海虎殺害の証拠を探すことだった。
しかし、阿柴は阿土への複雑な思いを抱えていた。彼女は、阿土が自分に冷たかったことを思い出し、簡単には協力しようとしない。
それでも阿弥塔は、父・海虎や犠牲になった多くの人々のために真実を明らかにしたいと訴える。
その言葉に心を動かされた阿柴は、阿土が残した薬箱を取り出す。
当時は、なぜ普通の薬草を高価な箱に入れていたのか疑問に思っていたが、その箱は防水・防湿加工がされていた。阿柴は、そこに何か重要なものが隠されているのではないかと気づく。
一方、李善徳は蘇諒への罪悪感に苦しんでいた。
自分を助けるために蘇諒が商船まで売却したことを思い、ひとり荔枝園へ向かう。そして阿僮にその事情を打ち明ける。
阿僮は、李善徳が責任を感じすぎていることを心配し、彼を励ますのだった。
その頃、賭け事好きの斜眼冯はまたも博打に負け、金を失っていた。仕方なく甥の藍哥に金を借りに行くが、藍哥はまた賭けに使うつもりだと見抜き、厳しく叱る。
それでも最後には二貫の金を渡し、助けるのだった。
一方、何有光と趙辛民は魚常侍への対策を進めていた。
彼らは斗鶏坊で強い鶏を用意し、魚常侍の側近へ贈る。さらに賞金まで渡すことで、相手の懐に入り込もうとする。
作戦は成功し、鶏は見事勝利する。何有光はその賞金を利用して魚常侍への面会の機会を探る。
側近から聞き出した話によって、魚常侍が「海帆籌」の仕組みを参考に、岭南で荔枝籌を発行しようとしていることを知る。
さらに、魚常侍が右相や皇帝の信頼を得るために利用している秘密の方法まで耳にする。
何有光は、魚常侍が自分以上に利益を追求する人物だと知り、強い警戒心を抱く。
その後、鄭平安は斜眼冯が阿土の証拠をすり替えた可能性を疑い、藍哥から情報を得ようとする。
追及された斜眼冯は、証拠を趙辛民へ売ったことを白状する。
鄭平安はすぐに空浪先生へ報告する。彼女は、趙辛民がその証拠を何有光へ渡すことはなく、より強い後ろ盾を得るため利用するつもりだと推測する。
つまり、証拠はまだ趙辛民の手元にある――。
一方、何有光は長年自分を支えてきた趙辛民を失いたくなかった。
彼は趙辛民を「兄弟」と呼び、これまでの暴言や暴力もすべて彼を鍛えるためだったと語り、懐柔を試みる。
趙辛民も表面上は感謝を示し、二人が海帆籌の小さな仕事から現在の地位まで共に歩んできたことを語る。
しかし、何有光の本当の目的は別にあった。
彼は、阿弥塔、李善徳、そして魚常侍の三者が自分を狙っていると明かし、趙辛民にこれからも力を貸してほしいと頼む。
趙辛民は忠誠を誓うが、内心では別の思惑を抱えていた。
さらに何有光は、魚常侍に対抗するため、自らも荔枝籌を発行しようと考える。
趙辛民は、もし岭南で混乱が起これば刺史である何有光自身が責任を問われると忠告する。
しかし、何有光の決意は揺るがない。
荔枝輸送を巡る争いは、ついに金と権力を懸けた全面対決へと向かい始めるのだった――。
第32話 あらすじ
蘇諒は李善徳に、自らの過去を語り始める。
幼い頃、ある少年が山で一匹の優しい羊と暮らしていた。毎日一緒に野山を駆け回り、大切な存在として可愛がっていた羊だった。
ある日、二人の商人がその羊に目をつけ、買い取りたいと申し出る。しかし少年は大切な羊を手放すことができず、急いで連れて帰る。
ところが翌朝、羊の姿はどこにもなかった。
不安になって探しに行くと、商人たちは火を囲み、羊の皮を身につけていた。少年は怒りをぶつけるが、逆に暴力を振るわれてしまう。
その経験から、少年は悟る。
「自分自身が強くならなければ、大切なものを守ることはできない」
その決意が、後の蘇諒を商人の道へ進ませるきっかけとなったのだった。
一方、何有光は正式に荔枝籌の発行を命じる。
しかし、かつて岭南で行われた海帆籌の事件を覚えている民衆の間では、不安の声が広がっていた。
それを察した趙辛民は、海帆籌は海賊によるものだったが、今回の荔枝籌は官府が管理するものだと説明し、人々を安心させる。
次第に民衆は信用し始め、多くの者が荔枝籌を購入するようになる。
その頃、胡商たちは荔枝籌の情報を得ようと蘇諒に相談する。
蘇諒は、李善徳が資金調達のために利用している可能性を考える。しかし、大切な資金が関わるため、念のため李善徳本人へ確認する。
ところが、李善徳は荔枝籌について何も知らなかった。
何有光が独断で進めていることを知った李善徳は驚き、急いで魚常侍へ報告する。
彼は、何有光が荔枝輸送を利用して別の目的を果たそうとしている可能性を訴え、魚常侍の権限で停止させるよう求める。
その頃、刺史府には一人の若い道士が密かに入り込んでいた。
彼は范陽郡の有力者からの使者であり、「天機が訪れる時に備え、準備は整っているのか」と何有光へ問いかける。
何有光はすでに魚兵符を手にしており、機会を待っていた。
趙辛民たちは外へ追いやられ、重要な話から遠ざけられる。その様子から、趙辛民は何有光が重大な秘密を隠していると感じ始める。
一方、蘇諒と胡商たちは荔枝籌への反対を続けていた。
それを知った楊校尉は策略を巡らせ、蘇諒を偽造商関符諜の罪で告発する。
しかも五通もの偽造文書を作ったと偽り、蘇諒を逮捕してしまう。
商会では蘇諒が戻るのを待っていたが、彼が捕らえられたことを知らない。
頼れる指導者を失った胡商たちは、やむなく荔枝籌への署名を受け入れるしかなかった。
その後、趙辛民が刺史府へ戻ると、庭にいた斗鶏がすべて殺されていることに気づく。
不吉な予感を抱く趙辛民に対し、何有光は魚常侍の来訪が自分を倒すためのものだと語る。
もし失敗すれば、自分もただでは済まない。
そして何有光は、趙辛民に逃げるよう勧める。
しかし趙辛民は逃げることを選ばなかった。
長年仕えてきた主人を守る覚悟を決めたのだ。
その姿を見た何有光は笑い、ついに自分の本当の計画を明かす。
彼は十年以上かけて力を蓄え、今では金、兵糧、兵力すべてが整っているという。
そして、取り出した岭南の地図を広げ、未来の計画を語る。
そこで趙辛民は初めて気づく。
何有光が目指しているものは、単なる利益や権力ではない。
――反乱だった。
あまりの衝撃に震える趙辛民。
しかし、秘密を知ってしまった以上、拒否すれば命はない。
彼は恐怖を押し殺し、何有光への協力を約束する。
その後、趙辛民は妻を逃がす決断をする。
妻は離れることを拒むが、長年子を授からなかった二人に、ようやく子宝の知らせが届いていた。
家の血筋を残すため、妻は涙ながらに夫の決断を受け入れる。
一方、李善徳は蘇諒が逮捕されたことを知り、魚常侍へ助けを求める。
その場にいた趙辛民は、密かに魚常侍へ何有光の反乱計画を伝える。
魚常侍は、今夜予定されている何有光との面会が「鴻門の宴」になる可能性を察する。
しかし、彼は恐れるどころか、自ら忠臣を装いながら迎え撃つ準備を整える。
そして李善徳には、密かに情報を伝える役目を託す。
何有光は倭寇侵入を口実に軍事演習を行い、岭南各地の城門を封鎖する。
さらに今夜、魚常侍を暗殺するよう命令を下す。
しかし、何有光は知らなかった。
魚常侍はすでにすべてを察しており、逆に自信を持って待ち構えていたのだった。
その頃、李善徳は岭南の外で水軍督軍を待ち伏せする。
彼は、今回の軍事行動が何有光による反乱計画の一部であることを訴える。
しかし、水督軍は魚兵符だけを信じ、李善徳の言葉を簡単には受け入れない。
荔枝輸送を巡る争いは、ついに国家の命運を左右する戦いへと変わっていくのだった――。
















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