長安謀略~復讐の二十四計

長安謀略~復讐の二十四計

長安謀略~復讐の二十四計 13話・14話・15話・16話 あらすじ

長安謀略~復讐の二十四計 2025年 全28話 原題:长安二十四计

第13話の見どころ

言鳳山を狙った謀略が、謝淮安にとって最も残酷な結末を迎えます。白い衣に黒い紗の斗笠をまとった標的を一斉に襲撃する刺客たち。しかし、その血まみれの遺体は謝淮安の妹・白莞でした。さらに、長安にはすでに虎賁の手が深く入り込んでいたことが判明。妹を失った謝淮安は、言鳳山への復讐を新たに誓います。

第13話のあらすじ

謝淮安と韓子凌が蔵兵巷から脱出していないと知った顧玉は、すぐに皇宮へ使いを送り、陛下に兵を出して蔵兵巷を包囲するよう求める。一方、自らは休む間もなく四鎮節度使のもとへ向かった。着替える時間さえ惜しんだ顧玉を、四人の節度使は敬意をもって迎える。

顧玉は、言鳳山がすでに彼らと接触していることを知っていると告げる。そして、虎賁には見た目ほどの力はない、自分のような足の不自由な将軍ですら、虎賁の包囲を突破して無事に脱出できたことが何よりの証拠だと語る。だからこそ、四人も自分と同じように兵権を手放し、再び兵乱が起こるのを防いでほしいというのだ。

しかし、兵権を手放さないのであれば、それは謀反とみなし、自ら兵を率いて平定すると顧玉は言い切る。自分が向かった先では草木一本残さないほどの戦いになるとまで告げられ、四人は互いの顔を見合わせる。すでに顧玉が白吻虎の兵権を返上した事実もあり、熟慮の末、四鎮節度使はついに兵権を差し出すことを決める。

激しい雨が降り始める中、顧玉は手元に並べられた四つの兵牌を見つめ、ひとまず大きな兵乱を防げたことに安堵する。あとは、謝淮安が仕掛けた策によって言鳳山を討ち取れるかどうかに懸かっていた。

一方、蕭武陽は大刀を携え、完全武装で城門へ向かう。謝淮安も葉峥とともに馬車で駆けつける。葉峥は、謝淮安が蔵兵巷から生還したことに安堵しつつも、心配で仕方なかったと伝える。謝淮安は静かに「死ぬべき者がまだ生きているなら、俺もまだ死なない」と答える。

葉峥から作戦の進行状況を聞くと、謝淮安はどこか胸騒ぎを覚える。過所を確認された人物が城門へ向かっているとの報告が届いているにもかかわらず、なぜか雨までが不穏に感じられた。

やがて蕭武陽と顧玉も現場へ到着する。街沿いの店々にはすでに伏兵が配置されていた。顧玉によれば、言鳳山は白い衣をまとい、黒い紗の付いた斗笠をかぶり、馬車を引いてやって来るという。その姿を確認したら合図を送り、一斉に討つ手はずになっていた。

ほどなくして、白衣に身を包み、黒い紗で顔を隠した人物が馬車を引いて現れる。全員が息を潜めて見守る中、城壁の上にいる伝令兵が標的が伏撃地点に入ったことを確認し、彩旗を振って合図を送る。待ち構えていた刺客たちは一斉に飛び出し、標的へ斬りかかった。

やがて標的が血の海に倒れたことを確認すると、一人の兵士が赤い傘を手に現れ、作戦が成功したと報告する。顧玉は本当に言鳳山本人なのか確認するよう命じる。

その赤い傘を見た瞬間、謝淮安の表情が変わる。長安へ来たばかりの頃、師の喪に服していた白莞と出会い、自分が彼女に渡した傘だったからだ。

謝淮安は我を忘れて遺体へ駆け寄る。そこに横たわっていたのは、言鳳山ではなく、妹の白莞だった。

言鳳山を討つはずだった計画は完全に失敗した。謝淮安は白莞の手を握りしめ、自分が妹だと気づきながら名乗り出なかったことを激しく悔やむ。なぜ白莞が長安へ戻ってきたのか、その理由も分からない。しかし、すべては言鳳山が仕組んだ罠だった。

さらに、虎賁はすでに長安の各所へ潜入しており、城壁上の合図役まで虎賁だったことが判明する。蕭武陽は金吾衛を率いて突入してきた虎賁と激突し、顧玉も兵を率いて救援に向かうが、別動隊に阻まれてしまう。長安は一気に戦場と化していく。

謝淮安は、廃帝・蕭文敬の身を案じ、葉峥に彼を連れて先に逃げるよう命じる。自分は妹を最後まで見送ると決めた。別れ際、謝淮安は韓子凌が蕭文敬のために残した手紙を渡し、「読書人たちの期待を裏切るな」と伝える。

その後、白莞の遺体を整えていた謝淮安は、彼女の手の中に一枚の赤い紙を見つける。そこには「劉理」の二文字が記されていた。白莞が長安へ戻ってきたのは、兄である謝淮安と血縁を確かめるためだったのだ。

白莞は南苇溝へ戻る途中、言鳳山の配下・芝英が農婦に変装しているところに出会っていた。芝英は白莞を食事に誘い、その中で謝淮安が彼女の兄であることをわざと匂わせた。真実を知った白莞は道観を訪れ、落名帖を求める。しかし、その道士こそ言鳳山本人だった。

言鳳山は、白莞が竹を刻んで作った吊り飾りに記された「劉理」という名前を利用して落名帖を作り、彼女を長安へ向かわせたのである。

謝淮安は涙をこらえながら妹を葬り、街へ出ると白莞のための位牌を刻む。そこへ、言鳳山が謝淮安の屋敷跡へやって来る。王朴と芝英から戦況を聞いた言鳳山は、蕭武陽と顧玉の護衛が全滅したものの、二人の行方が分からないことを知る。

その時、街から物音が聞こえる。外へ出た言鳳山が目にしたのは、妹の位牌を抱えた謝淮安だった。言鳳山は幼い頃の呼び名「白頭」と呼びかける。謝淮安は振り返り、「必ず戻って、お前を殺す」と言い残す。そして傘を捨て、静かにその場を去っていく。

第14話の見どころ

虎賁による長安襲撃で都は完全に戦場と化し、蕭武陽と顧玉の消息も途絶えます。そんな中、葉峥たちは蕭武陽を救出し、劉子温が密かに築いた「蔵水川」へ逃げ込むことに。一方、謝淮安は廃寺に身を潜め、白髪を染め直しながら反撃の機会を待っていました。しかし、賞金に目がくらんだ庙祝が彼の居場所を虎賁へ売ろうとします。

第14話のあらすじ

虎賁が蔵兵巷から一気に長安の街へなだれ込むと、城内の守備兵は突然の襲撃に対応できず、次々と倒されていく。金吾衛も守軍も大きな打撃を受け、蕭武陽と顧玉の行方も分からなくなった。

その頃、城外の水路では烛之火が小舟を懸命に漕いでいた。船には葉峥と蕭文敬も乗っている。蕭文敬は、韓子凌から渡された手紙を開く。そこには、彼を弱い君主だと見下すのではなく、その政治理念の中に民を思いやる心を見いだした言葉が綴られていた。

たとえ朝廷から遠く離れることになっても、天下の民を思う心を失ってはならない――。韓子凌の言葉に、蕭文敬の胸は大きく揺さぶられる。

三人が向かっているのは「蔵水川」。劉子温がかつて密かに造った避難場所で、蔵兵巷に匹敵する規模を持ちながら、存在を知る者はさらに少ない。その場所を取り仕切っているのが烛之火だった。

一方、蔵兵巷では心姨が荷物を背負い、長年暮らしてきた場所を離れようとしていた。最後に自分の椅子を名残惜しそうになでていると、牢から青衣が飛び出してくる。謝淮安が約束を守り、牢を開けたのだ。

再会した二人は、これまで生き延びるために虎賁を裏切ることさえしてきた日々を振り返る。しかし、もうここに留まる理由はない。母子はともに蔵兵巷を離れる決意を固める。

その頃、高衍は足を引きずりながら夜の皇宮前へやって来る。自らも重傷を負っているにもかかわらず、崩壊寸前の朝廷を支えようと、反撃の策を練り続けていた。

一方、王朴は言鳳山を危険にさらしたことで罪を背負う立場となり、足枷をつけたまま長安の街を歩き回っていた。逃げ延びた者を見つけ出そうとしているのだ。

言鳳山は長安を制圧したにもかかわらず、皇宮へ入ろうとはせず、民家に身を潜めていた。芝英が食事を用意しても、彼の心にあるのは戻ってこない王朴のことだった。ついに言鳳山は自ら王朴を探しに向かう。

王朴は馴染みの酒場で一人酒を飲んでいた。背後には虎賁が監視役として控えている。言鳳山が現れ、「なぜ帰って食事をしない」と尋ねると、王朴は自分が大きな過ちを犯しかけたことへの罪悪感で、芝英の料理を食べる気になれないと答える。

かつて自分が蔵兵巷を支配していた頃、この酒場を何度も助けた。その場所で酒を飲めば、少し心が落ち着くのだという。言鳳山はそれ以上何も言わず、帰るよう促す。王朴も素直に立ち上がり、彼とともに戻っていく。

一方、蕭武陽は葉峥たちによって救出され、蔵水川へ運び込まれていた。しかし意識は戻らない。蕭文敬は薬代を稼ぐため働き、自ら薬を煎じて兄に飲ませる。

葉峥が外の様子を探りに出ると、街中には謝淮安や蕭武陽らの手配書が貼り出されている。葉峥はそれを一枚引き剥がし、「似てもいない」と吐き捨てる。

そんな中、王校尉は城外の寺の庙祝と知り合いだった。二人が人けのない境内を歩く中、王校尉はこれまで高相のもとで働いていた自分が、虎賁の支配によって戻る場所を失ったと嘆く。何とか朝廷へ戻る道を探していた。

その寺の裏では、謝淮安が薬を煎じながら、白くなった髪を元に戻そうとしていた。庙祝が戻ると、誰かと話している謝淮安の声が聞こえる。しかし部屋を探しても、もう一人の姿はどこにもない。

実は謝淮安が話していた相手は王校尉だった。庙祝は謝淮安がここへ逃げ込んで一カ月以上になることを知り、身分も把握していたが、これまでは告発しなかった。しかし、謝淮安が誰もいない場所に向かって話している姿を見て、精神的に追い詰められているのではないかと考える。

そこで庙祝は、王校尉と手を組んで虎賁へ謝淮安を売り、千両の賞金を手に入れようと企む。王校尉も手柄を立てて虎賁に取り入るため、この話に同意する。

二人は長安へ戻り、王朴へ報告する。謝淮安を捕らえて失った信用を取り戻したい王朴は、すぐに馬車を用意して王校尉とともに寺へ向かうのだった。

第15話の見どころ

謝淮安を捕らえたと思った王朴を待っていたのは、思いもよらない出生の真実でした。言鳳山が二十五年前に救い出した赤子こそ、王朴だったのです。血のつながりと恩義の間で揺れる王朴は、ついに自らの命を懸けた決断を下します。一方、謝淮安は鉄秣密使の来訪を反攻の好機と見定め、蕭文敬を交渉役に指名します。

第15話のあらすじ

王朴と王校尉が寺へ到着すると、庙祝が二人を出迎え、謝淮安が奥にいると知らせる。王朴は勝利を確信したように中へ入り込むが、そこでは謝淮安が何事もなかったかのように餃子を煮ていた。

謝淮安は王朴のために餃子を用意したと告げ、王朴も警戒しながら席につく。そして謝淮安は、幼い頃から王朴の姿を見ていたと語り始める。

かつて王朴は言鳳山に連れられて北方から戻ってきた孤児だった。しかし、言鳳山は王朴に本当の両親のことを教えていない。なぜなら、成長した王朴が血親の仇を討とうとすることを恐れていたからだ――。

衝撃的な話を聞かされた王朴は言葉を失う。謝淮安は立ち上がり、「帰ったら言将軍のために餃子を作ってやればいい」とだけ言い残して去っていく。

実は、寺で謝淮安が話していた相手は庙祝ではなく、王校尉だった。王朴を誘い出すために仕組まれた芝居だったのだ。

王朴は街の肉屋で豚肉を買い、自ら餃子を作って言鳳山を待つ。やがて言鳳山が戻ると、王朴は笑顔で餃子を勧める。言鳳山は何の疑いもなく箸を取り、餃子を口に運ぶ。

王朴は謝淮安と会ったこと、同行していた虎賁も殺されたことを報告する。言鳳山はすでに把握していると答えた。

そして王朴は、自分の出生について問いただす。言鳳山は、二十五年前の出来事を語り始める。

当時、言鳳山は北方で戦って敗北し、敵軍の捕虜となっていた。複数の捕虜とともに牢へ閉じ込められ、敵は彼らに与える食事を日に日に減らしていった。飢えた捕虜たちは、生き残るため互いに殺し合うようになる。

言鳳山は、生きるためには目の前にいる捕虜を全員殺すしかないと悟った。そして、最後には牢の中で一人だけが生き残り、ようやく十分な食事を口にすることができた。

その後、命からがら脱出した言鳳山は故郷へ向かって走り続ける。途中で一組の若い夫婦と出会い、二人は彼を哀れんで肉や食事を与えてくれた。しかし、極限状態を経験した言鳳山は二人を殺してしまう。

立ち去ろうとした時、家の中から赤ん坊の泣き声が聞こえてきた。言鳳山はその子を抱き上げて連れ帰った。その赤ん坊こそ、王朴だった。

自分の出生の真実を知った王朴の表情が曇る。言鳳山は、王朴が自分に毒を盛る可能性を否定しなかった。血親の仇を討つのは当然だとも語る。

しかし王朴は苦笑し、自分はあの夫婦とは何の関係もない、言将軍がいなければ今の自分もなかったと答える。そして餃子を食べ続ける。

次の瞬間、王朴の口から血が流れ落ちる。毒入りの餃子を言鳳山に食べさせるのではなく、自分自身が食べていたのだ。言鳳山は王朴を見つめ、「そんな馬鹿なことを」とつぶやく。

一方、謝淮安は寺を離れる。王校尉は庙祝を拘束し、処分しようとするが、謝淮安はこれまで匿ってくれたことへの礼を述べ、そのまま解放する。

その頃、蕭文敬は蔵水川の塩店で働きながら、少しずつ塩を取り分けて持ち帰っていた。そこへ謝淮安が現れる。再会を喜ぶ蕭文敬と葉峥を前に、謝淮安は反撃の好機が訪れたと告げる。

鉄秣の密使がすでに長安へ向かっている。これこそ彼らにとって絶好の機会だった。謝淮安は、蕭文敬に鉄秣側との交渉役を務めてもらうと告げる。重い役目を背負わされた蕭文敬は、大きなプレッシャーを感じる。

その後、謝淮安は蕭武陽のもとを訪れる。すると蕭武陽はすでに目を覚ましていた。しかし、まだ昏睡状態を装っていたのだ。謝淮安は外の状況と今後の計画を伝え、蕭武陽は自分が目覚めたことを誰にも知らせないよう命じる。側近の書童にも秘密にするという。

謝淮安は、顧玉が生きているかどうかを確認する必要があると告げる。虎賁に対抗できるのは、今や顧玉率いる白吻虎の軍勢しかないからだ。

謝淮安を見送った蕭文敬は、兄の寝台の前に跪き、涙を流す。「早く目を覚ましてくれ」と懇願し、自分が交渉役を務めることへの不安を吐露する。兄の代わりに背負うには、その責任はあまりにも重かった。

第16話の見どころ

鉄秣の密使・屋引が長安へ向かい、言鳳山との交渉が始まろうとします。その裏で、顧玉が思わぬ場所に隠されていることが明らかに。高相が密かに命をつなぐ顧玉へ食料を届ける一方、謝淮安は長安一の富豪・楊儲豪を再び自分の計画へ引き込みます。しかし言鳳山も謝淮安の帰還を察知し、楊儲豪へ不穏な警告を突きつけます。

第16話のあらすじ

夜の道を、一行の馬車が長安へ向かって進んでいた。豪華な馬車に乗っているのは、言鳳山に招かれて長安へやって来た鉄秣の密使・屋引である。

屋引は窓から外の土地を眺め、この土地が豊かで肥沃であることに感心する。もし言鳳山が本当にこの地を鉄秣へ譲るつもりなら、その見返りとして白吻虎を討つために鉄秣軍を派遣してもよいと語る。

同行する房更輝は、もしこの土地が鉄秣のものになったなら、小さな家を一軒与えてほしいと頼む。彼は長安出身で、十数年にわたり鉄秣に滞在していた。亡き妻は故郷の山に眠っており、いつかそこへ白い山茶花を一面に植えて暮らしたいという。屋引は、房更輝の話を面白がり、長旅の退屈を紛らわせてくれる存在だと笑う。

さらに房更輝は、言鳳山が屋引を退屈させないよう、長安一の富豪・楊儲豪に琴師を用意させたと告げる。

陳家谷へ到着すると、屋引は馬車を降り、二十数年前に長安人が鉄秣の捕虜となり、ここの穀倉に閉じ込められていたという話をする。それが今では長安の命運を握る将軍になっている。時の流れとは不思議なものだと、感慨深げにつぶやく。

やがて楊儲豪が七百人以上の候補者から選び出した琴師が現れる。しかし彼女の身体には巨大な鎖が巻かれていた。屋引が不審に思うと、楊儲豪の使用人は彼女が奴隷だからだと説明する。

屋引は、自分のもとへ来れば奴隷ではなくなると言い、上着を脱いで琴師に掛けてやる。そして一曲弾くよう求める。

琴師が奏でたのは、優雅な曲とは程遠い、殺伐とした旋律だった。彼女は、この場所には血の跡が多すぎるため、華やかな音楽など奏でられないと語る。

一方、言鳳山は自ら皇宮へ入ることを避け、孤児を連れてきて蕭家の人間になりすまさせ、皇帝として即位させようとしていた。

その頃、高衍は折れた足を引きずりながら、毎日、言鳳山が確認した奏折を皇宮の門まで運んでいた。門番の老太監は高相の境遇を哀れみ、毎回二つの饅頭を用意してくれる。ただし、皇宮へ入れるためには守衛に中身を確認させなければならない。

高衍は饅頭を受け取ると、人目のない場所へ移動し、細かくちぎって地下道へ落としていく。その地下には、身動きもままならない顧玉が隠されていた。

顧玉は高衍が落としてくれた饅頭を必死に手探りで拾い、少しずつ口へ運ぶ。周囲には鼠が這い回り、わずかな食料を奪おうとする。過酷な環境の中で、顧玉はかろうじて命をつないでいた。

その頃、斗笠をかぶった謝淮安が高衍の前を通りかかる。高衍は守衛の目を盗み、奏折を謝淮安が隠れている場所へ投げ込む。

謝淮安が開いてみると、そこには「我还活着(私はまだ生きている)」という四文字が記されていた。

一方、長安一の富豪・楊儲豪は、自らの飯店で餛飩を食べていた。ふと顔を上げると、向かいの席には謝淮安が座っている。

楊儲豪はかつて劉子温と親しく、幼い頃の謝淮安を「白頭」と呼んでいた人物でもある。しかし現在は言鳳山へ寝返り、虎賁の資金を支える存在となっていた。そのため謝淮安の姿を見た瞬間、恐怖に包まれる。

楊儲豪は謝淮安を奥の部屋へ連れていき、ここには言鳳山の人間が至るところにいると警告する。しかし謝淮安は動じない。楊儲豪が父と親しかった以上、自分から見れば彼も劉家に連なる者だと指摘する。

楊儲豪は、自分は謝淮安の指示通り琴師を言鳳山の近くへ送り込んだ、それでもまだ何を望むのかと訴える。すると謝淮安は、まだ返されていない借りがあると告げる。

かつて劉家に連座して命を落とした者は三千人を下らない。それなのに、楊儲豪だけが何事もなかったかのように富を築いて生き延びている。その借りをどう返すのか――。

謝淮安は、言鳳山の隣にある屋敷を買い取るよう楊儲豪へ命じる。そこを何に使うのかはまだ明かさない。楊儲豪は頭を抱えるが、謝淮安の要求を拒むことはできない。

その後、楊儲豪の部下・小蘇は、沈老板と名乗っている小青のもとへ集金に向かう。小蘇は小青に好意を寄せているものの、彼女からはまったく相手にされない。戻った小蘇は楊儲豪にその悩みを打ち明け、二人はそれぞれ別の悩みを抱えてため息をつく。

そんな中、謝淮安は小青と再会する。小青は彼の無事を喜び、謝淮安も仲間たちが無事であることを伝える。今回長安へ戻ってきた目的は、鉄秣の密使が入京する機会を利用し、反撃の計画を実行するためだった。

その頃、言鳳山は二匹の鱸魚を手に楊儲豪のもとを訪れる。楊儲豪が魚を蒸して食卓へ運ばせると、二人は酒を交わしながら謝淮安について話す。

言鳳山は楊儲豪に一本の匕首を手渡す。そして、謝淮安は必ず仇を返す男だと語り、「自分の身を大切にしろ」と意味深な言葉を残す。

謝淮安の帰還をめぐり、それぞれの思惑が交錯する中、鉄秣との交渉と長安奪還のための新たな局が、静かに動き始める。

 

長安謀略~復讐の二十四計 17話・18話・19話・20話 あらすじ

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