大明皇妃 13話・14話・15話・16話 あらすじと感想

大明皇妃 -Empress of the Ming-

大明皇妃 -Empress of the Ming- 読み方:だいみんこうき エンプレス・オブ・ザ・ミン   2019年 全62話 原題:大明風華

dim-sumさん

第13話 あらすじ

第13話 交換条件

朱瞻基(しゅせんき)は孫若微(そんじゃくび)に、孫愚(そんぐ)たちを捜し出し遺児たちのためにも靖難(せいなん)の間違いを正してやると約束するが、金令牌(きんれいはい)を没収されてしまったため、調査は難航していた。瞻基と散歩に出かけたはずの若微が姚広孝(ようこうこう)と話している姿を見た永楽(えいらく)帝は、若微に帰りが早かった理由を尋ねる。若微は瞻基が早々に帰った理由を伝え、己の願いも永楽帝に申し出る。すると永楽帝から意外な答えが返ってくる。

一方、宮中では王妃たちが朴妃(ぼくひ)の懐妊の有無を探っていて…。

出典:kandera 大明皇妃 -Empress of the Ming- ストーリー

第13話 感想

若微は永楽帝に、瞻基は皇帝の「のどに刺さった小骨」を除き安心させるため出て行ったと話します。そして以前自分に何でも与えるとおっしゃった、では靖難の遺児3万人を代表し恩讐を解き血を洗い除いて太平の世を築いて下さいと申し出ます。

皇帝は自分は誰の願いも聞かないが、先帝建文をここへ連れて来たら水に流してやる、その3万人を無事都へ戻す、天地の神が証人だと応じました。

瞻基は皇甫雲和を捕まえ、高煦から自分に乗り換えないかと持ちかけました。皇甫は、自分は敵討ちを諦めない、若微とは違うと言います。若微は自分が寺に居る間高燧が高煦と皇甫の関係について靖難の遺児との橋渡し役と報告していたと話しました。若微は皇甫を脅す気はないと言い、自分は皇甫を尊敬していたが保身のために利用されるとは、仇討ちを忘れたのかと聞きます。

宮中では高煦と高燧の妃が、朴妃の身の回りを世話する胡尚儀に取り入り、懐妊の有無を尋ねます。胡は決まりで申し上げられないし朴妃との面会もさせられないと断りました。

高燧が園遊会で起きた暗殺事件の容疑者を取り調べていると高煦が現れ、皇帝の歓心を買うため自分を陥れるとは、考えが甘いと殴ります。そして孫愚たちを引き渡さなければ、自分に反目したとみなすと言い出て行きました。高燧が徐浜から建文帝の居場所を聞き出すため拷問しようとすると瞻基が現れ、皇帝が命令だと孫愚たちを寺へ連れて行きます。

初めは永楽帝を良心の仇と考えていた若微も、親しく接するうちに気持ちが変わったのか、自分が遺児だと打ち明けました。3万人の仲間を救いたいとも思ったのでしょう。一方宮中では、皇帝に子が授かれば自分達の地位が危ういと妃たちは必死です。宮中の実務を取り仕切る胡尚儀は妃たちにも一歩も引かず、側に居た胡善祥を叱る体で妃たちを諫めるデキる女性。この人が育てた上昇志向が強い善祥、本心はどうなんでしょう。

第14話 あらすじ

第14話 消えた妃

瞻基に助けられた孫愚、徐浜(じょひん)、聶興(じょうきょう)の3人は、鶏鳴(けいめい)寺へ身を隠す。瞻基は3人に対し、永楽帝と建文(けんぶん)を引き合わせることに協力すれば、流罪となった3万人の遺児たちを解放するという取り引きを持ちかけるが、聶興だけは瞻基に協力することを拒み、寺から逃げ出してしまう。若微は、聶興が出ていったことに強い憤りを感じる。ちょうどその頃、後宮では、皇帝の寵愛を受けていた朴妃が姿を消し、大きな騒ぎとなっていた。

出典:kandera 大明皇妃 -Empress of the Ming- ストーリー

第14話 感想

聶興は、永楽帝を殺すことを目的としていて、若微の3万人の遺児を助けたいとの言葉にも耳を貸しません。そして寺を出たらどこかで療養しその後皇帝を殺す、そうなれば若微たちも仇だと言っていました。孫愚は目が覚めた若微と違い、聶興はまだ夢を見ていると嘆きます。

徐浜と瞻基は、永楽帝と先帝建文とが直接顔を会わせず、塔の1階と9階で会う方法を決めました。建文は遺児のために会う、皇帝に会いたくないと言っている。必ず建文本人と確認できる方法を取ると徐浜は約束します。

皇帝は瞻基を褒め褒美をやると言います。瞻基は褒美は要らないが頼みがあると遺児の件を申し出ます。皇帝は3万の遺児たちの赦免を自分は行わない。建文に会うのも叔父甥の謝罪、己の行いに悔いは無く、信念を変える皇帝にはならない。遺児を救うのは任せると話しました。

宮中では、朴妃が妊娠していなければ皇帝まで恥をかくと噂になっていました。胡善祥は噂の出元を探すため朴妃担当の女官たちから話を聞き、それを聞いた朴妃は行方不明になります。皇太子妃は、責任が問われると総出で宮中を探させますが見つかりません。善祥は、死体が出れば良いと、顔が似ている自分が身代わりに死に、命の恩人皇太子と皇太子妃、胡尚儀に恩を返すと申し出ます。皇太子妃は忠心は死んではいけないと言い、胡尚儀も善祥の真意を問い質します。善祥は尚儀にも恩を返したいだけと答えました。

皇帝は、自分の業績を否定するものだから遺児の赦免を行うつもりはないと。自分がすべきはは遷都と異民族の平定と言います。それでは悪夢から解放されず胸のつかえは取れないと思うのですが。

一方善祥は、わざと朴妃に噂を聞かせて彼女の不安を募らせ、失踪するよう仕向けた気がします。善祥は朴妃が妊娠していないと確信している様子。そして皇太子妃と胡尚儀に恩を売り、秀女になり皇太孫妃になって…と野望を持っている気がします。

第15話 あらすじ

第15話 上り始めた階段

朴妃失踪の責任を取るにあたり胡尚儀(こしょうぎ)と胡善祥(こぜんしょう)が言い争っていると、朴妃が見つかったとの知らせが届く。そして再び皇太子妃の張妍(ちょうけん)からのお達しを携えた使者が現れる。

一方、朱高熾(しゅこうし)は永楽帝の機密の任務を負う瞻基に、永楽帝に対して全幅の信頼を置くのは危険だと説き、瞻基とともに永楽帝に会いに行き、自分の思いを伝える。その頃、若微たちは永楽帝と建文を引き合わせるための最終確認を進めていた。

出典:kandera 大明皇妃 -Empress of the Ming- ストーリー

第15話 感想

胡善祥は、皇太子妃から副尚儀を命じられ拝命しました。結果尚儀の元を離れ屋敷を与えられて浣衣と食事管理の責任者になります。皇太子妃からは「罪臣の子」である過去を隠すように言われ、不祥事を起こさぬよう厳命されました。

皇太子朱高熾は、瞻基から永楽帝が先帝建文と面会し、その際瞻基が人質になると聞きました。建文を前にした皇帝が殺さないわけがない、皇帝が一番恐れているのは自分が死んで皇位を奪われること。瞻基の他にも孫は居る、皇位を守るためなら瞻基の命など気にしないと言い瞻基も顔色を変えます。

皇帝は皇太子と瞻基に会い、官吏には皇太子の推挙した人物多く、明で力を持っているのは実は皇太子だと言います。対する皇太子は国の為有能な人物を官吏にしたと応じ、皇帝は皇太子府に居た揚士奇を首相にしたのは私心だろう?と尚も追求。皇太子は、皇帝は自分なら謀反を起こさないから皇太子にした、でも瞻基が殺されれば謀反を起こしますと宣言。皇帝は家族の間でこれほど不信感があるとはと嘆きました。

若微たちは皇帝の面会について話し合っていると、孫愚が何か裏があるのではと言い出します。徐浜はもし瞻基を殺したら逃げずに自害すると言い、若微は一度死にかけた身、徐と孫を命懸けで守る、自分には責任があると話します。

胡善祥は皇太子妃に取り入って身分が上がり、胡尚儀と同じ形で色違いの赤い官服を切るようになりました、凛としていて素敵です。でも秀女になりたいと皇太子に頼んだところを見られ、その上靖難の遺児であることもバレていました。皇太子妃から秀女に推薦してもらうのは難しそうです。折角策を練って朴妃を陥れ、親代わりの胡尚儀を裏切ってまで出世したのに。優しそうに見えて実は腹黒い妹胡善祥に対し、若微はあくまでも正義を貫くタイプのようです。孫愚の予感が杞憂に終わり、面会が無事に済むよう祈ります。

第16話 あらすじ

第16話 2人の皇帝

若微は靖難の遺児たちを救うために、永楽帝と建文の再会に尽力する覚悟を決める。すべてを成功裏に終えたら、徐浜とともに都を離れるつもりでいた若微だが、瞻基は強く引き止めにかかる。緊迫した状況の中、2人の皇帝たちの再会が進められる。

一方宮中では、張妍の後ろ盾を得て昇進を果たした善祥が、祝宴を催す。次々に挨拶に訪れる者たちは、しきりに善祥に取り入り、破格の金銭を渡してくるのだった。

出典:kandera 大明皇妃 -Empress of the Ming- ストーリー

第16話 感想

瞻基は若微に、面会後都を離れたら遺児たちが何時どんな大義名分で都へ戻るのか見届けられないと引き留めますが、若微は徐浜と船に乗り気ままに海の向こうを旅したいと答えます。瞻基は自分ではダメかと言うと、若微は逆賊は逆賊、道が異なると応じました。

面会当日。若微は塔の9階に居る建文と1階の皇帝の間を伝令として行き来します。建文は皇帝に「伝国璽」を渡し、皇帝は建文に太上皇の称号を与えると話しました。建文は自分は出家の身で称号も玉璽も不要と断ります。皇帝は信用せず質問を続けます。

若微は「自分は復讐を旨に生き、生き延びられたら遺児を救えば恨みが消えると思っていた。その後生きる支えがない」と自分の悩みも相談します。建文は「若微は恨みを糧に、皇帝は恐れを糧に生きてきた。心からの願いは決して朽ち果てないと信じなさい、今後必ず良いことが待っている」と諭します。

続いて皇帝からの質問「建文が仏道に通じているなら自分の来世を教えて欲しい」に対し、建文は「今生も解らぬのに来世を語る意味がない。一世の命は即ち万世の命。反省して変わることで心の平安が訪れる、己と和解すること」と諭し、聞いた若微は泣き崩れます。そこへ皇帝が現れ尚も自分の死後建文が謀反を起こさぬか心配と建文に迫ります。

若微は建文に手を下すなら自分を先に、皇帝が心の闇に負ければ瞻基が積み上げた苦労を踏みにじることになると言い、皇帝も建文は自分が宮殿に入ったあの日自殺したと言い、面会は無事終了しました。

僧になった建文は、1話の冒頭祖父の絵の前で剃刀で血まみれになって自ら髪を剃り落とした同じ人物と思えない程、穏やかで満ち足りた表情をしていました。若微はその建文から仏門に入らずとも菩薩の道を歩いていると言われ、遺児たちへの謝罪を託されます。無事伝国璽を手にした永楽帝も、これで靖難の役の恩讐を忘れ、家族を疑わず穏やかに過ごせるでしょうか。

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