流水舞花 2024年 全40話 原題:流水迢迢
目次
第29話 江慈の出生の秘密、衛昭と江慈が京へ
第29話の見どころ
卢瑜の反乱を阻止するため、衛昭と裴琰が手を組み、江慈救出へ動き出します。衛昭は命懸けで江慈を救い出し、父・謝淳が残した手紙を彼女に届けます。しかし江慈は師・燕霜乔を救うため衛昭のもとを離れ、師から母・燕書婉と月落の悲劇にまつわる衝撃の真実を聞かされます。さらに衛昭が父の仇だと知らされ、二人の関係にも大きな影が差します。
第29話のあらすじ
裴琰は密かに届いた知らせから、卢瑜の長男・卢大郎がすでに亡くなったことを知る。この事実を知った衛昭は、卢瑜がもはや後戻りできないところまで追い込まれ、反乱を起こすつもりだと察する。衛昭は江慈を救い出し、一緒に逃げようとするが、童威らは戦力差を考えて反対する。衛昭はそれでも江慈を救おうとするものの、安澄らに気絶させられ、その場から連れ出される。
逃走した一行は衛昭と合流し、卢瑜が反乱を起こしたことを伝える。衛昭は、卢瑜が兵を率いて京へ向かうなら柳水閘口を通るはずだと判断する。そこで待ち伏せして進軍を阻止し、同時に江慈を救出する作戦を立てる。
やがて卢瑜の船が柳水閘口へやって来る。裴琰は卢瑜と対峙し、会話を続けながら時間を稼ぐ。その間、衛昭は水中へ潜り、密かに船へ乗り込む。江慈は鎖で拘束されており、鎖を外すには鍵が必要だった。そこで衛昭はあえて自分の姿をさらし、卢瑜をおびき寄せる。そして隙を突いて鍵を奪い、江慈を救出する。
激しい戦いの末、卢瑜の船は沈没。衛昭は江慈を抱えて岸まで泳ぎ着く。江慈がまだ意識を取り戻していないことを確認すると、衛昭は卢瑜から奪った手紙を彼女の枕元に忍ばせる。
やがて江慈が目を覚ますと、父が自分のために残した手紙を見つける。そこに記された父の想いに触れ、江慈は涙を流す。裴琰も江慈が目を覚ましたことを知り、彼女を連れて帰ろうとする。しかし江慈は、自分の心にはすでに大切な人がいるとはっきり告げ、衛昭へ視線を向ける。裴琰はその意味を悟り、傷ついたままその場を去る。
裴琰は江慈を衛昭と一緒に帰京させるため、皇帝へ江慈の身分を知らせる上奏文を送る。皇帝は陶公公を通じて衛昭に命を伝え、江慈を宮中へ連れて帰るよう命じる。
その頃、月落の密偵・淳于離が卢瑜の兵符を持って現れる。淳于離は現在、鎮遠軍を率いる立場にあり、衛昭は彼に虎符を持たせ、まず軍を落ち着かせるよう命じる。
一方、衛昭は江慈のために粥を作って持っていく。しかし江慈はそれを床へ落とし、師匠に会わせてもらえなければ食事をしないと告げる。衛昭は仕方なく平无伤に燕霜乔を連れてこさせる。
江慈は隙を突いて衛昭と平无伤を眠らせ、師匠を連れて逃げ出す。二人きりになった江慈は、燕霜乔にこれまで隠されていた真実を問いただす。そこで、江慈の母・燕書婉は燕霜乔の実の姉であることが明かされる。
大尉国で動乱が起きた際、斉王と燕書婉は月落を経由して大椋へ戻ろうとしていた。しかし萧海天は、自分の子供たちの将来のため、二人を裏切って売り渡したという。
そこへ衛昭と平无伤が追いつく。かつて衛昭が燕霜乔を尋問した際、江慈を自分の妻だと話していたため、燕霜乔はそれを信じていた。彼女は江慈に、衛昭こそ父を殺した仇であり、彼と距離を置くべきだと忠告する。
しかし衛昭は燕霜乔の話をすぐには信じない。すると燕霜乔は、衛貴妃が斉王の霊前で罪を悔いていたことを語る。それを聞いた衛昭は、父・萧海天をめぐる真実に疑念を抱き始める。
そこへ突然、禁軍が現れる。副頭領の陳默が皇帝の命を読み上げ、衛昭と江慈を京へ護送するという。聖旨には燕霜乔の名が記されていなかったため、江慈は師匠を残して去ることを選ぶ。そして衛昭に対し、もし師匠に何かあれば決して許さないと強く告げるのだった。
第30話 江慈が永安郡主に、衛昭と裴琰の想いが交錯
第30話の見どころ
江慈は宮中で皇帝と対面し、父・謝淳との深い血縁を証明して正式に郡主として迎えられます。一方、衛昭は江慈の身分を疑いながらも、彼女を守るため燕霜乔に過去を語るよう求めます。裴琰は江慈との結婚を皇帝に願い出るものの拒まれ、衛昭も董二小姐との縁談を自ら断ります。そんな中、宮中で窮屈な生活を送る江慈は、ついに脱出を試みます。
第30話のあらすじ
京へ戻った江慈は、宮中で皇帝・謝澈と対面する。皇帝は江慈の顔をじっと見つめ、自分の兄である斉王・謝淳とよく似ていることに気づく。
江慈が持ってきた父の手紙も謝淳本人の筆跡と一致していた。しかし手紙は水に濡れ、後半部分が読めなくなっている。皇帝は、そこに過去の出来事について書かれているのではないかと警戒し、江慈に続きを尋ねる。
江慈は覚えている文章をいくつか暗唱する。その中には、人は善を行い、物事は自然の流れに任せるべきだという内容の言葉があった。皇帝はその言葉を兄から何度も聞いていたため、江慈が本当に謝淳の娘であると信じる。
皇帝は兄への思いを募らせ、謝淳の遺骨を大切に供養するためにも、江慈を宮中に残すことを決める。そして、いずれ正式に郡主として封じることを約束する。
一方、衛昭は皇帝と碁を打つ。皇帝は衛昭がどこか不機嫌であることに気づき、理由を尋ねる。衛昭は卢瑜を捕らえられなかったことへの不安に加え、江慈の身分についてもまだ疑念があると打ち明ける。卢瑜が送り込んだ間者ではないかと疑い、光明衛へ連れていって取り調べたいと考えているのだ。
しかし皇帝は笑いながら、江慈が斉王の娘であることは確信していると答える。
宮中を出た衛昭は燕霜乔と再会する。二人とも、皇帝が江慈を宮中に置くのは保護だけが目的ではなく、監視する意図もあることを理解していた。江慈を守るため、衛昭は燕霜乔に過去へのわだかまりを捨て、すべてを話してほしいと求める。
燕霜乔は、かつて衛貴妃を連れ去った時のことを語る。衛昭は、その事件によって姉が難産となり命を落としたと思っていた。しかし燕霜乔は、皇帝が衛貴妃を連れていった時、彼女の身体には何の異常もなかったと明かす。衛昭は、姉の死にも別の真相があるのではないかと考える。
その後、皇帝は卢瑜討伐などの功績を認め、衛昭と裴琰をともに昇進させる。また、鎮遠軍の指揮権は淳于離へ移される。
裴琰はこの機会を利用し、自分への封賞と引き換えに江慈との結婚を認めてほしいと皇帝に願い出る。しかし皇帝はその願いを受け入れない。
皇帝は衛昭も江慈に想いを寄せていることを察しており、裴琰が去った後、陶総管に、若者たちの恋愛は本人たちに任せるべきだと笑って話す。そして江慈を守り、宮中の礼儀を教えるよう命じる。
一方、裴琰が帰宅すると、ちょうど董相国が屋敷を出ていくところだった。董相国が縁談の文書を持っていたことから、母・容国夫人が自分と董二小姐を結婚させようとしていると知る。
そこで裴琰は、あえて江慈が郡主になったことを母に伝える。しかし容国夫人は、たとえ郡主であっても権力も後ろ盾もない江慈との結婚には反対する。
一方、衛昭は董相国を訪ね、董二小姐との縁談を取り下げたいと申し出る。両家の婚姻が実現すれば皇帝から余計な疑念を抱かれると説明し、董相国も最終的に縁談を諦める。
その後、衛昭は董二小姐本人と出会う。彼女は衛昭が父に縁談を断りに来たことを理解しており、自分にも好きな人がいるため気にしていないと笑う。董二小姐が想いを寄せているのは崔亮だった。
董二小姐は崔亮に近づくため、彼の書画を買ったり、偶然を装って会ったりする。崔亮も彼女に好意を抱き始めていた。
その頃、江慈は宮中で礼儀作法を学んでいた。しかし衛昭が突然訪れると、教えていた嬷嬷は彼を恐れて授業を中断する。宮中に閉じ込められている江慈は、外へ出るには令牌が必要だと知り、衛昭の令牌を盗もうとしてわざと転ぶ。しかし衛昭にはすぐに企みを見抜かれてしまう。
江慈が外へ出たがっていることを理解した衛昭は、彼女を叱る代わりに、自ら宮外へ連れ出して遊ばせることを決める。
第31話 江慈が毒酒の危機、衛昭が命懸けで守る
第31話の見どころ
衛昭は宮中に閉じ込められた江慈を連れて京の街へ出かけ、二人は束の間の穏やかな時間を過ごします。しかし裴琰も加わった宴席で江慈を狙った毒殺計画が発覚。衛昭は機転を利かせて毒酒をすり替え、犯人を追及します。黒幕が容国夫人だと悟った裴琰は、ついに母親に江慈を殺そうとした理由を問いただし、母との対立を深めていきます。
第31話のあらすじ
衛昭は宮中から江慈を連れ出し、京の街を案内する。華やかな街並みに囲まれても、江慈は師匠のことが気になり、心から楽しむことができない。
そんな中、江慈は露店で小泥猫が売られているのを見つける。懐かしさから一つ購入すると、衛昭が代金を払おうとする。江慈は以前の花と酒をめぐる勝負を持ち出し、今回の代金はあの時の約束を果たしてもらったことにしようとする。そして「これで二人はお互いに借りがなくなった」と意味深に告げる。
江慈はさらに糖葫芦を食べたいと言い、衛昭が買いに行った隙を狙って逃げ出す。しかし、遠くへ行く前に衛昭に追いつかれてしまう。
江慈が逃げた理由が師匠に会うためだと知ると、衛昭は今の状況では燕霜乔が光明司にいるほうが安全だと説明する。江慈が不用意に師匠のもとへ向かえば、かえって燕霜乔を危険にさらしてしまう。江慈もその言葉に納得し、ひとまず師匠を探しに行くことを諦める。
一方、董二小姐は崔亮に近づくため、再び彼の絵を買いに訪れる。崔亮は彼女が相府の令嬢だとは知らず、京の街を一緒に歩こうと誘う。さらに自分の気持ちをそれとなく伝え、二人で駆け落ちすることまで口にする。しかし董二小姐は当然ながら、その提案を受け入れない。
二人が話しているところへ裴琰が通りかかる。董二小姐と知り合いだと知った崔亮は裴琰も誘い、三人で街を歩くことになる。そこへ衛昭と江慈も現れ、最終的に一行は揽月楼で酒を飲むことになる。
裴琰は江慈が衛昭に連れ出されていることを知り、衛昭を責める。しかし衛昭は逆に、郡主の前で礼儀を失っているのは裴琰のほうだと皮肉を返す。二人の男が江慈をめぐって張り合う姿を見ても、江慈は仲裁するどころか、焼き鶏を食べ始める。
董二小姐は江慈が郡主になったことを知り、親しく話しかける。しかし江慈は今の身分には興味がないと答える。彼女が本当に恋しいのは、江家村で青い山とゆるやかに流れる川を眺めながら暮らしていた日々だった。
その後、江慈は正式に永安郡主に封じられる。太子は彼女のために観花宴を開き、衛昭や裴琰らも招かれる。
宴席には江慈と董二小姐の二人しか女性がいなかったため、太子は皆に詩を詠ませ、二人に花を切らせることを提案する。江慈は董二小姐も詩に長けていることを知り、自ら花を切る役を引き受ける。
花を詩人たちの前に置く際には、その花について一言評する決まりがあった。江慈は花に人の姿を重ね、自分の胸の内を率直に語っていく。
三皇子は、裴琰が江慈を想っていることに気づき、彼をからかう。しかし裴琰は「一生に一人、心を通わせられる知己がいれば十分だ」と答える。
ところが宴席では、江慈に酒を運ぶ女性の様子を衛昭が不審に感じる。衛昭は江慈の髪に簪を挿すという口実を作り、毒が入っていると思われる酒を別のものとすり替える。
毒を仕込んだのは春儿という女性だった。衛昭は彼女を捕らえて尋問する。春儿は陶総管に命じられたと主張するが、衛昭はすぐに証言の矛盾を見抜き、黒幕が容国夫人であると推測する。
江慈の安全を確保するため、衛昭はさらに部下を花匠に偽装させ、郡主府に配置する。
その動きを見た裴琰は、衛昭の部下が杜嬷嬷を監視していることに気づく。そして江慈への毒殺未遂が母・容国夫人の仕業だと察する。裴琰は母のもとへ向かい、なぜ江慈を殺そうとしたのかと問いただす。
江慈を守るためなら、ついに母と対立することも辞さない――裴琰の覚悟が明確になっていく。
第32話 衛貴妃の死の真相、容国夫人と燕霜乔が結託
第32話の見どころ
裴琰は江慈との結婚を皇帝に願い出て、ついに正式な婚姻が決まり始めます。一方、衛昭は姉・衛貴妃の死を調べる中で、薬に毒が仕込まれていた可能性に気づきます。容国夫人はその真相を利用して衛昭を仲間に誘いますが、江慈への毒殺未遂を理由に拒絶されます。さらに燕霜乔が容国夫人の手に渡り、江慈の婚礼の日に謝澈を追い落とす計画が明らかになります。
第32話のあらすじ
母・容国夫人と対立した裴琰は、再び皇帝・謝澈のもとへ向かう。そして江慈との結婚を正式に認めてもらえるよう願い出る。
裴琰と董二小姐の縁談についてもすでに耳にしていた謝澈は、権力を持つ文武官同士が親戚になることを望んでいなかった。そのため裴琰の願いを受け入れ、江慈との婚礼を進めるよう命じる。裴琰は帰宅して婚礼の準備に入る。
一方、衛昭は太医院を訪れ、かつて姉・衛貴妃の診察を担当した孫太医を探し出す。孫太医から当時の衛貴妃の様子を聞いた衛昭は、姉が死を前にしてまるで生きる意志を失っていたようだったと知る。
しかし衛昭には、その話がどうしても信じられない。姉は亡くなる直前、まだ生まれていない子供の名前を衛昭に考えてほしいと嬉しそうに頼んでいたからだ。そこから衛昭は、姉の死には別の理由があると確信する。
衛昭が衛貴妃の死因を調べていることを知った容国夫人は、彼を呼び出す。そして、衛貴妃は自分が宮中へ送り込んだ内通者だったと告白する。
さらに容国夫人は、衛貴妃が亡くなった後に独自に調査した結果、彼女の薬に藏紅花が入れられていたことを知ったと話す。そして衛貴妃を殺したのは、斉王に関する秘密が露見することを恐れた現在の皇帝・謝澈ではないかと指摘する。
容国夫人は衛昭が江慈を想っていることも把握していた。そこで衛昭に協力を持ちかけ、共に謝澈を倒そうと誘う。
しかし衛昭は、江慈に毒を盛ったのが容国夫人だと知っている。彼女を信用することはできず、協力を拒否する。
容国夫人のもとを去った衛昭は、江慈のもとへ二輪の灵柩花を持っていく。江慈に不苦粥を作ってほしいと頼むとともに、姉が他人の内通者だったという事実を伝える。
さらに衛昭は、自分と姉が得た栄華は、燕霜乔が語ったように父・萧海天が斉王の命を売り渡した代償だったわけではないと話す。
江慈は衛昭の言葉を聞きながら、彼が持ってきた灵柩花を見つめる。その花は、彼女自身が孤星峰で種を手に入れ、月落の人々のために植えたものだった。何より、それを育てたのは衛昭のためでもあった。
しかし今となっては、衛昭の言葉をどこまで信じていいのか、江慈自身にも分からない。
二人は不苦粥を作り、それを燕霜乔にも届けようとする。しかし燕霜乔の住まいへ向かう途中、易飞が慌てて駆けつける。燕霜乔が何者かに連れ去られたというのだ。
衛昭は謝澈が燕霜乔を連れ去ったのではないかと疑い、あえて皇帝へその件を報告する。しかし謝澈の反応を見る限り、彼は燕霜乔の行方を知らないようだった。
その頃、江慈も謝澈を直接訪ねる。そこで皇帝が自分と裴琰の婚姻を決めたと知り、江慈は急いで、自分には裴琰への男女の愛情はないと訴える。
しかし謝澈の意思は変わらない。江慈はせめて師匠に相談したいと頼むが、それさえも認められない。
江慈が府へ戻ると、衛昭とともに燕霜乔をさらった人物について考える。そこへ陶公公が現れ、皇帝の命を伝える。江慈は不本意ながらも聖旨を受け取る。
陶公公が去った後、衛昭は燕霜乔を連れ去ったのが容国夫人ではないかと考える。そして真相を確かめるため、容国夫人のもとへ向かう。
衛昭は容国夫人に燕霜乔の居場所を問いただす。すると容国夫人は隠すことなく、燕霜乔を自分のもとへ招いたと認める。
しかも二人はすでに協力関係を結んでいた。容国夫人は、江慈の婚礼の日に燕霜乔に過去の真相を公の場で明かさせ、それによって謝澈を皇帝の座から引きずり下ろす計画を衛昭に告げる。
そして容国夫人は改めて衛昭に、謝澈を倒すため自分たちと手を組むよう迫るのだった。
















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