放送予定
●アジアドラマティックTV 2026/7/14(火) 17:30~ 毎週月・火・水
| 朝雲散(ちょううんさん)~花楼夜に交わる、二つの運命~ |
| 2025年 全16話 |
| 原題:朝云散 |
| 演出 ヤン・ドンリャン「拆案(原題)」脚本 バイ・ツァイウーウーシャオティエン |
目次
- 1 あらすじ
- 2 相関図
- 3 キャスト
- 3.1 沈松(しん・しょう) 王佑硯(ワン・ヨウシャォ)
- 3.2 琴児(きんじ) 金佳悦(ジン・ジャーユェ)
- 3.3 公孫離(こうそん・り) 張宸逍(ジャン・チェンシャォ)
- 3.4 老李/李晋爵(らお・りー/り・しんしゃく) 劉頔(リィゥ・ディ)
- 3.5 展猫児(てんびょうじ) 施駿喆(シー・ジュンジェァ)
- 3.6 韓先生(かんせんせい) 劉頔(リィゥ・ディ)
- 3.7 睿王(えいおう) 夏振厳(シャ・ジェンイェン)
- 3.8 容華郡主(ようかぐんしゅ) 梁咏妮(リィァン・ヨンニー)
- 3.9 柳五児(りゅうごじ) 潘启言(パン・チーイェン)
- 3.10 龐吉(ほう・きち) 江柏萱(ジィァン・バイシゥェン)
- 3.11 龐昱(ほう・いく) 王澤軒(ワン・ゼェァシュエン)
- 3.12 龍玉児(りゅう・ぎょくじ) 胡茜茜(ホー・シーシー)
- 3.13 彭孝玉(ほう・こうぎょく) 孫斌(ソン・ビン)
- 3.14 董朝棟(とう・ちょうとう) 胡宝森(フー・バオセン)
- 3.15 単成名(たん・せいめい)何聡睿(ホー・ツォンルイ)
- 3.16 王平(おう・へい) 匡靖(クゥァン・ジン)
- 3.17 田登(でん・とう) 張露(ジャン・ルゥ)
- 3.18 陳賢(ちん・けん) 樊驛寧(ファン・イーニン)
- 3.19 知不言(ちふげん) 張晶(ジャン・ジン)
- 3.20 寒鴉(かんあ) 劉頔(リィゥ・ディ)魏藍天(ウェィ・ランティエン)
- 4 話数ごとの全16話あらすじ
- 5 動画配信
あらすじ
10年前、沈家は一夜にして虐殺され、幼い沈松(ワン・ヨウシュオ)だけが生き残ったものの、犯人は捕まることがなかった。沈松は判決を覆して復讐するために昼夜を問わず勉強し、ついに宮廷試験に合格した。彼は皇帝が沈家の古い事件を徹底的に調査してくれることを期待したが、皇帝は代わりに彼を庶民に降格した。最高権力の背後にある闇を目の当たりにした沈松は、朝廷と政府に完全に失望し、民間の料理人になった。ある晩、華やかな花灯楼で見回りをしていた更夫(※夜警)が突然火に包まれ、焼死するという不可解な出来事が発生した。料理人だった沈松だったが、彼は「重瞳(ルビ:ちょうどう)」という神秘的な力に導かれるようにして、事件の真相を探り始める。捜査の過程で、どこか掴みどころのない青年・公孫離(チャン・チェンシャオ)と出会い、二人は反発しながらも次第に協力関係を築いていく。
相関図
引用元:baidu.com 朝云散
キャスト
沈松(しん・しょう) 王佑硯(ワン・ヨウシャォ)
引用元:baidu.com 朝云散
科挙合格者→調理師
沈松出身沈氏一族。10年前の沈家村一家惨殺事件で唯一の生存者。
科挙首席になった後、惨殺事件の徹底的な調査を求めて、皇帝に罷免されて庶民に落とされた。町で放浪していた時に老李に拾われ調理師になる。花牌門楼死体遺棄事件を解決して手柄を立てて、無位の特使に任命され再び朝廷に入った。
捜査の途中で公孫離、李琴児、展猫児等と知り合い、探偵チームを結成した。機敏な推理に人情を融合させることが特徴で、異能の瞳(重瞳)で次々と謎めいた事件を解決し、最後は沈氏一族滅亡の真相が明かされる。
最後は家族滅亡の真相を明らかにして、刑部尚書に任官した。
琴児(きんじ) 金佳悦(ジン・ジャーユェ)
引用元:baidu.com 朝云散
南柯楼主
本名は李琴児。群を抜いて美しく、洗練された花魁。実は睿王の手下で、沈松に近づくよう指示を受けて事件捜査における彼の助手になった。
クールで他人の生死を顧みないように見えて、実は正義感を胸に秘め、自分なりの原則がある。たとえ睿王の強権に直面しても、屈服しない。
沈松と接触するにつれて徐々に彼を愛するようになったが、睿王の支配からは抜け出せなかった。本当の身分はずっと沈松に知られず、愛情と忠誠のあいだで板挟みになった。
最後に睿王に脅されて忘情薬を飲んで過去の出来事を全て忘れ、感情を断ち切った。
公孫離(こうそん・り) 張宸逍(ジャン・チェンシャォ)
引用元:baidu.com 朝云散
戸部尚書の息子
当代皇帝の学友。率直に現皇帝統治下で生じた弊害を述べて、権勢を振るう皇后から今生で朝廷で役職に就くことを禁じられ追放された。
沈松等が花牌門楼事件を捜査した時、義侠心から調査に手を貸す。財力がある彼は、沈松の事件捜査で財布として捜査チームの一員になった。
捜査の過程で沈松と互いに助け合い、親密な友人になった。傲慢で大げさで、金持ちのお坊ちゃんに見えるが実は人並外れて賢い。事件捜査では知恵と勇気を頼りに、重要なヒントを提供した。
一連の事件を経て、彼は世を捨てた放蕩息子から徐々に成長して、陰謀と危機に敢然と立ち向かった。
老李/李晋爵(らお・りー/り・しんしゃく) 劉頔(リィゥ・ディ)
引用元:baidu.com 朝云散
役所の下役衙役
責任をもって自分の仕事を全うする正直な役人で、沈松と一緒に捜査する。2人はカネがなく、捜査の過程で役人に根回ししようとするが行き詰るがそれでも職責を守る。
沈松の命の恩人。またカネに目がくらんで户部尚書の息子・公孫離を捜査チームに引き入れて捜査資金を調達する。
義理人情に厚く、俗物的な一面も併せ持つ複雑な人物で、貯金を使い果たして友人の事件捜査を助け快く金銭的な支援を行う。その一方、カネに汚く他人を利用する。
市井の知恵に通じチーム内の軋轢を調和し、有効な人間関係のネットワークを構築する。
展猫児(てんびょうじ) 施駿喆(シー・ジュンジェァ)
引用元:baidu.com 朝云散
江湖の侠客
豪快でさっぱりして漢気があり面倒見が良く、悪を徹底的に忌み嫌う。不正を見逃さず、常に義侠心を発揮して助太刀する。羅慶の事件に巻き込まれ、当局に追われた。
初めは真相を探る沈松の邪魔をしたが、冤罪を雪ぐ手助けをしてくれた沈末と友人になり、彼の捜査を全力で助ける。事件捜査の過程で、身を挺して何度も彼らを守った。秘かに太師府に侵入して探る中、事件解決に重要な手掛かり・太師と無定楼の間の密書を見つけた。
沈松を守る「鋭利な刀」になる約束をして、かつ沈松が闇落ちした時彼の命を救う。
韓先生(かんせんせい) 劉頔(リィゥ・ディ)
謎の人物
互助組織の施設に住み、執事を勤めている。遺体の検視を担当し、岐黄の術(医術)に精通し、展猫児の切断された腕や、重瞳を使って体調を崩した沈松を治療した。
沈松等が閻羅王殺人事件を捜査した時、初めて現れた。さりげなく捜査の助言を与え、手掛かりを見つける手助けをする。沈松等の死因分析を手伝って彼らに近づき、信頼を得た。
韓先生は捕头の「老李」李晋爵とそっくりだが性格は全く違い、何を考えているか解らず底が知れない。細かいことに拘らず行動し、何度も沈松等が事件解決するために状元を与え助けた。
睿王(えいおう) 夏振厳(シャ・ジェンイェン)
引用元:baidu.com 朝云散
容華郡主の父
当代皇帝のおじで腹心の重臣。表面的には視野が狭そうで、実は予測できないくらい深い権謀の知恵がある。皇室の派閥闘争において強大な権力を握り、皇帝と共に皇后勢力と対抗する。沈松達は見掛け倒しで実力は伴わず、大役には向かないと否定的な態度である。
彼の「思慮深く用意周到」「非常に腹黒い」本質的な特徴が、ドラマが進むにつれて次第にあらわになる。彼は超高度な政治手腕を発揮して、皇帝と皇后の権力争いにおける権力闘争のカギとなる人物になった。
容華郡主(ようかぐんしゅ) 梁咏妮(リィァン・ヨンニー)
引用元:baidu.com 朝云散
現皇帝のいとこ
睿王爺の娘。公孫離と結婚の約束があったが、ある理由で取り消した。科挙3位の陳秀騫と婚約するが、彼は龐太師の指示で殺された。
豪快でさっぱりして義理に厚い。よくお忍びで屋敷を抜け出し、世情を視察する。民衆が冤罪や不当な扱いを訴え出ると、救済を手伝った。また何度も沈松の事件解決を手伝い、探偵チームの重要な助っ人である。
婚約を破棄した後も公孫離と冷静に対応し、女侠客の風格を見せた。終始正義を貫き信念を堅持して、皇女として道徳の縛りを突破する。義侠心あふれる活躍が、事件の展開を通じて描かれる。
柳五児(りゅうごじ) 潘启言(パン・チーイェン)
引用元:baidu.com 朝云散
茶楼経営者
柳五児は、無定営軍人だった三郎の未亡人。夫の戦死に深いショックを受けて精神状態が不安定になる中、身分を隠し通す。
苦難に直面する将兵を茶楼で匿う。知不言らと協力して無定営の軍士を動員し、太師が敵国に内通している事実を密かに調査する。
結末では精神状態は正常に回復した。知不言が亡くなった後、無定楼メンバーの冤罪は晴れたが、すでに普通の生活を送れなくなっていた。柳五児は皆を率いて自ら沈松に従い、沈松が無定楼楼主になった。
龐吉(ほう・きち) 江柏萱(ジィァン・バイシゥェン)
引用元:baidu.com 朝云散
当朝の太師
中心的な悪役で残酷非情。三年前、龐吉は菅家に嫁いだ実の妹・龐氏を自分の手で殺害し、管家を陥れる。息子の龐昱に沈松の捜査を妨害するよう命じた。
敵と内通して戦いを避け、結果無定営は全滅し将兵は反逆の罪を着せられた。この時大皇后が兵部に停戦を命じたという証拠を握り、保身のため取引材料にする。
災害が発生している危機の間、田登と結託して宮廷の災害救援物資を横領し、庶民の居場所を奪い流浪させた。
食糧庫事件が暴露されて、彭孝玉に捕まった。牢内で不審死し、壁には唐草模倣の手掛かりが残っていた。
龐昱(ほう・いく) 王澤軒(ワン・ゼェァシュエン)
引用元:baidu.com 朝云散
龐吉の息子
中心的な悪役。田登と共謀して朝廷の食糧を盗み、さらに管太傅の一族が皆殺しにされた惨劇にも関与していた。横暴で独善的で、流民が道をふさいだと暴力を振るったり側仕えの侍女たちを虐殺した。その悪行は、残忍な本質を示している。
田登の策略によって沈松に捕まり、最後は法に従って刑を受けた。彼の死は、龐一族の勢力を崩壊させた。
龍玉児(りゅう・ぎょくじ) 胡茜茜(ホー・シーシー)
龍延年の娘
深層の令嬢で、貧しい家出身の董朝棟と婚約したが相手から婚約を破棄された。それでも長い間文通を続けた。のちに偽装した手紙で呼び出されて、ニセの董朝棟に殺され死体は花牌門楼の下に埋められた。
彼女の腕輪が殺人事件の現場で見つかり、沈松、公孫離の注意を引いて龍家とその家族の惨殺事件の調査に繋がり、手紙の筆跡を比較し侍女の証言などの証拠から徐々に彼女の被害の真相が明らかになった。犯人と董朝棟の関係があることも判明した。
彭孝玉(ほう・こうぎょく) 孫斌(ソン・ビン)
引用元:baidu.com 朝云散
地方官吏
官吏として無能で、世情を顧みず金に貪欲で好色。ワイロを受け取り宝物を蓄えて、宝物と引き換えに便宜を計ったことがある。
花牌門楼事件では情報を得て大喜びし、上位者に報告し手柄を独り占めしようとした。だが沈松が疑問点を指摘すると、功を立てたいと焦るあまり忠告をした沈松を部下に殴らせた。公孫離が示した戸部の公孫氏の令牌を見て、顔色を変えて笑顔で出迎える。
臆病で事なかれ主義者で、責任を転嫁する。皇帝の命令や重大な事件の責任を負いたがらず、尻込みし波風を立てたがらない。ただし手柄や実質的な利益があれば、一定の協力姿勢と感謝の意を示す。
董朝棟(とう・ちょうとう) 胡宝森(フー・バオセン)
戸部官吏
代々医師だったが、父親が賭博で財産を使い果たし、幼い頃から病気の母親と互いを頼りに生きてきた。苦学をしたが科挙に落ちた。その後、自分の科挙の成績が他人に横取りされていたことを偶然知った。
ニセ董朝栋(単成明)は犯罪を苦に自殺し、本物の董朝棟は長い間苦しんだ冤罪からようやく解放された。
単成名(たん・せいめい)何聡睿(ホー・ツォンルイ)
引用元:baidu.com 朝云散
戸部侍郎、ニセの董朝棟
貧しい家庭に生まれ幼い頃から不幸続きで、苦労を重ねて育ててくれた母から大きな期待を寄せられる。だが科挙に落ち、運命を受け入れられなかった彼は、友人と入れ替わり朝廷の官吏になった。
龐延年と結託して国庫の財産を横領し、上手く立ち回り3年足らずで戸部侍郎に昇進して重要な役人になった。その後龐玉児と龐延年を殺し、民衆を虐殺したことが露見して、罪を苦にして自殺する。
王平(おう・へい) 匡靖(クゥァン・ジン)
引用元:baidu.com 朝云散
龐府侍衛
忠義心に厚く主人の言うことに従う。沈松が管府全滅事件を調べたことで、龐太師が巻き添えになった。王平は龐太師の息子・龐昱に「土地廟母子遺体移動事件」の首謀者に仕立て上げられる。
牢の中で取り調べを受けた時、龐家の侍衛として、身代わりの任務を遂行し仏豆を飲んでその毒により死亡した。彼が死んで、沈松は龐公子の罠にはまり、濡れ衣を着せられ犯人にされた。結果、彼の自殺が直接事件解決を誤った方向に導き、最後は土地廟の遺体移動事件の主犯格の身代わりになった。
田登(でん・とう) 張露(ジャン・ルゥ)
元管府夫人の従者
管府全員が皆殺しされる惨劇を目撃して逃げた。誠実で仕事ができた彼は、勤勉に仕事をして奉徳庫の倉庫長に昇進した。その間、秘かに龐府勢力と結託して国の食糧を盗む。龐昱父子と付き合いつつ、秘かに主家の敵討ちのため布石を打っていた。
数年間じっと機会を待ち、沈松らに食糧の隠し場所の手がかりを見つけさせる。沈松は奉徳庫の支援物資を盗んだ容疑者を田登だと推測したが、逮捕に向かったとき彼は逃亡していた。
自らが菅家の使用人だったと明かして龐昱の罪悪感を呼び起こし、わざと相手を怒らせて殺人現場を再現させる。口封じされ亡くなる前に、自分の陰謀を明かした。
陳賢(ちん・けん) 樊驛寧(ファン・イーニン)
管太傅の愛弟子
菅太傅の次女・芊の婿でもある。太傅は姻戚の朝廷入りを認めず、官界入りしていない。管府が一家皆殺しの惨劇を経験した時は、外出していて難を逃れた。そして整形して戸籍を「陳秀騫」に変え、科挙を受け第3位の探花になり、官吏になって翰林院の編修にまで昇進する。
彼は耐え忍びながらじっと力を蓄えて計画を練り、龐昱を逮捕して義父母や妻子の仇を討ち、沈松の捜査を支援する。
陳秀騫は龐太师が派遣した刺客に追われて、逃亡中に亡くなる。死の前に沈松に管事件の再審を求めた。
※太傅=皇帝の教育係、最高位の重臣
知不言(ちふげん) 張晶(ジャン・ジン)
引用元:baidu.com 朝云散
元国境を守る軍人
正義に満ちた義士で、ニセの身分・閻羅を装う。元朝廷の軍人で、無定河街本営に所属して極めて戦闘能力が高く、射撃の実力も高い。国境で異民族と6年間戦い、大黒山の戦いでは一人で生き延びたが逃亡者の冤罪を受けた。冤罪を晴らすために、給仕として茶楼に隠れ住み、機会を伺う。
そして龐昱を捕らえ龐太師に真実を語らせ、自分たちの名誉を回復するために开封府で事件をでっちあげて閻羅に扮した。沈松に身分を知られて、無定河の真実を伝えた。将兵全員が龐吉に殺害されたことを説明し、冤罪を晴らして正義を取り戻し復讐したいと訴えた。
寒鴉(かんあ) 劉頔(リィゥ・ディ)魏藍天(ウェィ・ランティエン)
元山賊の頭
残酷で乱暴、非情な性格。龐太師(ほうたいし)に命を救われて手先になった。龐太師の信頼を得るために寒鴉は沈家村に向かい、幼い沈松に先導させて村民を虐殺した、「沈家村全滅事件」の首謀者。
若い頃名人の指導を受けて岐黄の術(医術)に精通している。将来は支配下に置き身代わりにするつもりで、ヤドリギ術を使い沈松を「重瞳」にした。
そして沈松に近づき老李の顔の皮を剥いで、変装に使った。最後に沈松を岩の台に縛り付け顔をすげ替えよう企てた時、公孫離に阻止されて幻覚剤の粉末をまかれた。幻惑中に自ら罪を認めて自殺した。
話数ごとの全16話あらすじ
第1話
都で灯籠楼の火災が発生し、夜回り役が焼死するという不可解な事件が起こる。現場を訪れた料理人・沈松(しんしょう)は、不思議な「重瞳」の力に導かれて手掛かりを追い、楼の地下から数十体もの白骨遺体が埋められていた事実を突き止める。
さらに被害者が示した最後の手掛かりを頼りに花街・南柯楼へ向かった沈松は、自由奔放な青年・公孫離(こうそんり)と出会う。しかし事件の裏には思わぬ陰謀が潜んでおり、沈松は殺人犯として疑われてしまう。窮地を公孫離に救われて無実となるものの、李琴児(り・きんじ)の脅しによって事件の真相を追うことを余儀なくされる。
第2話
10年前、一族を皆殺しにされた沈家で唯一生き残った沈松は、復讐と真相究明を胸に努力を重ね、科挙で首席となる。しかし皇帝は沈家の再調査を拒み、彼を民へ追放してしまう。理想を打ち砕かれた沈松は料理人として静かな日々を送っていた。
やがて白骨遺体事件の捜査を命じられた沈松は、役人の老李や公孫離と行動を共にしながら真相を探る。調査の末、被害者の中には工部尚書・龍延年の娘も含まれていたことが判明し、さらに南柯楼では官銀の不正資金に関わる証拠を発見する。だが核心へ迫ろうとした矢先、龍延年が罪を認める遺書を残して命を絶ったとの知らせが届く。
第3話
龍延年の死に疑問を抱く沈松は、自殺ではなく何者かに仕組まれた事件だと考える。一方、公孫離は戸部尚書の息子という身分を明かし、事件を穏便に収めようとする姿勢を見せたことで、沈松は深く失望してしまう。
しかし公孫離には別の狙いがあった。互いに権力に翻弄され夢を奪われた過去を語り合った二人は、改めて協力を誓い、本当の黒幕を追い始める。捜査は戸部侍郎・董朝棟へと及び、科挙の替え玉疑惑という新たな真実が浮上する。沈松が真相を求めて乞食街を訪れる一方、公孫離は敵の罠にはまり連れ去られてしまう。
第4話
乞食街で本物の董朝棟と出会った沈松は、かつて試験の成績と官職を奪われ、人生を狂わされた悲劇を知る。証言によって事件を明らかにしようとするが、府尹は混乱を避けるため裁きを拒否してしまう。
沈松は豊楽楼で巧妙な罠を仕掛け、真犯人・単秀才に自ら罪を認めさせることに成功する。しかし単秀才は自害し、「公孫離は必ず死ぬ」と不吉な言葉を残す。沈松たちは総力を挙げて公孫離を救出し、事件はようやく解決。功績を認められた沈松は、民間を自由に巡察できる特命の使者に任じられるのだった。
第5話
白骨遺体事件の捜査を終えた沈松は、李琴児の主人から「槲寄生(やどりぎ)」という謎の言葉を告げられる。その意味が分からないまま、新たな事件が発生。人気芸妓・蓮花(れんか)の侍女が相次いで姿を消し、「山魈(さんしょう)」と呼ばれる怪物が人を襲っているという不穏な噂が都に広がる。
やがて川辺で侍女の遺体が発見され、遺体の特徴から人間離れした犯人像が浮かび上がる。沈松、公孫離、老李はそれぞれの手掛かりを追い、遺体を包んでいた布が蓮花に納められた特別な品であることを突き止める。しかし蓮花には犯行時のアリバイがあり、事件はさらに謎を深めていく。
第6話
沈松は遊侠・展猫児(てん・びょうじ)と蓮花の関係を探る中で、七年前の官銀盗難事件との意外なつながりを知る。当時、展猫児は盗賊として追われていたが、事件には多くの不可解な点が残されており、沈松は早々に結論を出すことを拒む。
真犯人を誘い出すため、蓮花は危険を承知で囮役を引き受ける。展猫児が姿を現したことで都中が騒然となる一方、事件好きの郡主・容華(ようか)は怪しい男を追跡し、隠された地下室で惨殺現場と壁に刻まれた「槲寄生」の紋様を発見する。その紋様を目にした瞬間、沈松の重瞳が暴走し、公孫離にまで危害を加えそうになった末、意識を失ってしまう。
第7話
昏睡状態となった沈松を連れて医師のもとへ向かう途中、公孫離たちは容華が睿王の娘であり、公孫離とはかつて縁談まで進んだ間柄だったことを知る。容華は過去にこだわることなく、事件解決のため積極的に捜査へ加わっていく。
一方、沈松は重瞳に支配される悪夢の中で、自らが仲間を傷つける未来を恐れ、目覚めることを拒み続ける。公孫離と老李は地下室を再調査し、蓮花の故郷に伝わる怪物伝説との共通点を発見。しかし真相に近づいた老李は何者かに命を奪われてしまう。仲間の死に衝撃を受けた沈松はついに目を覚まし、自ら囮となって犯人との決着に挑むことを決意する。
第8話
沈松は巧妙な駆け引きで犯人から自白を引き出し、七年前の官銀盗難事件の真犯人であることを暴く。展猫児たち遊侠が長年背負ってきた汚名も晴らされるが、追い詰められた犯人は沈松を道連れにしようと襲い掛かる。
公孫離や李琴児、展猫児の助けによって危機を脱した沈松は、事件の黒幕が商会の長・羅慶であることを突き止める。羅慶は最愛の蓮花を守るため禁断の術に手を染め、人ならぬ怪物へと変貌していた。沈松の説得で真実を受け入れた蓮花は、羅慶討伐に協力するが、すべてを終えた後、自ら愛する人の後を追う。悲恋の結末とともに、「山魈事件」は幕を閉じる。
第9話
魯東で深刻な飢饉が発生し、多くの流民が都へ押し寄せる中、かつて謀反の罪で滅ぼされた学者・管復(かん・ふく)の屋敷に亡霊が現れるという噂が広まる。さらに土地廟では流民の親子が遺体となって発見され、壁には「飢饉は人災である」と記された血文字が残されていたことから、沈松たちは新たな事件の捜査に乗り出す。
夜の屋敷を調べていた沈松と李琴児は侵入者として捕らえられるが、公孫離は容華郡主の協力を得て皇帝へ直訴し、沈松は釈放される。そして事件の徹底捜査を命じられたことで、三年前に管復を陥れた太師・龐吉(ほう・きつ)は危機感を抱き、息子・龐昱に沈松の妨害を命じる。
第10話
沈松たちは再び管家を調べ、古い血痕の上に新たな血痕が重なっていることから、ここが事件の第一現場だったと確信する。一方、容華が保護した流民の少年から、亡くなった少年が「仏豆」を口にしていたことを知り、沈松は母子の死には飢饉以外の原因があると推理する。
炊き出しや診療を続ける中で、流民の多くが漁民ではなく農民であることが判明し、飢饉の背景に不自然な点が浮かび上がる。やがて自ら「保安侯」と名乗る王平が出頭するが、取り調べの最中に毒をあおって自害し、沈松が拷問で殺したように見せかける。沈松は真犯人を誘い出すため、自ら処刑される芝居を打つ大胆な策に出る。
第11話
処刑の日、沈松の読みどおり「保安侯」を名乗る人物が姿を現し、事件の裏で仕組まれていた陰謀は崩れ始める。釈放された沈松は、救援物資の穀物が盗まれ、砂や石にすり替えられているという新たな不正を突き止める。
帳簿には不審な点が見当たらないものの、署名の違和感に気付いた沈松たちは、容華の協力で倉庫へ潜入。盗賊の行方を追って秘密の穀物倉庫を発見し、大量の救援物資が隠されていた事実を暴く。流民は再び食糧を受け取れるようになるが、事件の実行犯・田登はすでに姿をくらましていた。
第12話
逃亡した田登は黒幕・龐昱に助けを求めるが、口封じのため毒を盛られてしまう。瀕死の田登は最後の力を振り絞り、龐昱の関与を証言。その結果、龐昱はついに逮捕されることとなる。
一方、沈松は「保安侯」の正体を追う中で、新科状元・陳秀騫が、かつて管復に師事した陳賢であることを知る。陳賢は恩師の無実を証明するため別人として生きてきたのだった。しかし真実に近づいた彼も太師の手によって命を奪われてしまう。沈松はその遺志を継ぎ、皇帝の命を受けて管復事件の再調査を開始。長年の冤罪はついに晴らされ、新たな手掛かりとして「無定楼」の存在が浮かび上がる。
第13話
沈松は陳賢が遺した「無定楼」という言葉を追うが、有力な手掛かりは見つからない。そんな中、都では原因不明の怪死事件が相次ぎ、「冥府の役所が罪人を裁いている」という不気味な噂が広まる。
調査を進めると、被害者はいずれも法では裁けなかった罪を犯していたことが判明。さらに遺体を扱う韓先生という男と出会うが、その姿は亡き老李に酷似していた。韓先生の検視によって死因が明らかになる一方、彼が口ずさんだ童歌は事件を暗示する内容だった。沈松は、この歌が次の犠牲者を予告する暗号であり、「冥府の裁き」は計画的な連続殺人だと見抜く。
第14話
童歌の内容を手掛かりに、沈松は次の犠牲者が婚礼を控えた人物ではないかと推理し、彭孝玉に婚礼の延期を呼びかけてもらう。しかし警戒もむなしく、標的となった張啓は奇妙な毒によって命を落としてしまう。
続いて沈松たちは「第四の鼠」とされる魯公子を保護し厳重な警備を敷くが、その隙を突いて龐昱が何者かに連れ去られてしまう。責任を感じた沈松は重瞳の力を暴走させてしまうが、韓先生に救われ治療を受ける。一方、展猫児は太師府への潜入に成功し、太師が「無定楼」と密かに通じている証拠をつかむ。
第15話
調査を進めた沈松たちは、茶楼の主人・柳五児や店員・知不言が、かつて壊滅した無定営の関係者であることを知る。知不言は、太師が敵と内通して出兵を避けた結果、多くの兵士が命を落とし、さらに反逆者の汚名まで着せられた悲劇を語る。
無定楼の者たちは、その無念を晴らすため龐昱を拉致し、太師への復讐を計画していた。そして韓先生の正体が、遺体の顔を作り替える術を持つ無定楼の一員であり、老李の顔をまとっていたことも判明する。やがて韓先生から沈松へ密会の誘いが届き、沈松は仲間に太師討伐を託し、自ら一人で待ち合わせ場所へ向かう。
第16話(最終話)
韓先生の正体は術師・寒鴉だった。彼はかつて太師の命で沈家を滅ぼし、幼い沈松へ重瞳を植え付けた張本人であることを明かす。そして太師を始末した後は、沈松を殺してその顔を奪い、「沈欽差」として新たな人生を歩むという恐るべき計画を語る。
重瞳の力に支配され苦しむ沈松だったが、公孫離は命懸けで親友を呼び戻し、二人は力を合わせて寒鴉を打ち破る。一方、李琴児は睿王府の兵を動かして仲間たちを援護し、その背後に睿王がいることも明らかになる。ついに太師は捕らえられ、無定営の冤罪も晴らされる。すべての戦いを終えた沈松たちは、新たな未来へ向け、都の平和を守るため歩み続けることを誓う。
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※配信は記事作成時のものです。(2026/6)配信期間が終了している可能性がありますので、該当サイトにてご確認ください。
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