長安謀略~復讐の二十四計

長安謀略~復讐の二十四計

長安謀略~復讐の二十四計 17話・18話・19話・20話 あらすじ

長安謀略~復讐の二十四計 2025年 全28話 原題:长安二十四计

第17話の見どころ

謝淮安は、鉄秣密使・屋引を言鳳山より先に自分の手中へ収める大胆な策に出る。自ら危険な囮となった謝淮安を待ち受けていたのは、意外にも楊儲豪だった。さらに、蕭文敬もまた密使との接触を決意。復讐のために動いてきた謝淮安の計略が、大きく局面を動かしていく。

第17話のあらすじ

幼い頃の謝淮安は、楊儲豪の店によく食事をしに来ていた。しかし、どれだけ幼くても必ず食事代を払う律儀な少年だった。その姿を見て、楊儲豪は当時から「この子は将来、ただ者ではない」と感じていたという。そんな二人の過去を胸に、謝淮安は再び楊儲豪の店を訪れる。

店を出た謝淮安は葉峥と合流し、蕭文敬の様子を尋ねる。葉峥によれば蕭文敬は元気だが、鉄秣密使と会わせることには不安を抱いているという。しかし謝淮安は、今の状況で密使と話をする役目を担えるのは蕭文敬しかいないと考えていた。

その頃、小青の店先には小蘇がいつも立っていた。謝淮安が葉峥に「あれは小青に気がある男だ」と説明すると、葉峥は思わず笑ってしまう。小蘇は真剣そのものの顔で二人に女性へのアプローチ方法を相談し、謝淮安は甘い菓子でも贈ればいいと助言する。一方、葉峥はただ苦笑するばかりだった。

蔵水川では、蕭文敬がまだ眠り続ける蕭武陽に薬を飲ませていた。まもなく長安へ向かうことを決めた蕭文敬は、「帰ってこられたら、これからも世話をする。もし帰れなくても、国と民のために尽くしたのなら、蕭家の人間として恥ではない」と静かに語りかける。蕭文敬が荷物を持って出ていった後、蕭武陽はゆっくりと目を開く。実は彼は、すでに意識を取り戻していたのだった。

蕭文敬は塩店を訪れ、主人に別れを告げる。そして新しい衣服を贈ったうえで、突然その場に跪く。主人こそ、かつて蕭文敬が殺した張默の父親だった。張父はすでに真相を知っており、本来なら息子の仇を討つため蕭文敬を店へ誘い込んだのだという。しかし、しばらく彼の様子を見ているうちに、蕭文敬が自分の家族を思いやり、決して悪人ではないことに気づいた。張父は彼を許し、「命を奪っても何も戻らない。それより、生きて意味のあることをしろ」と告げ、食料を持たせて送り出す。

一方、謝淮安は再び楊儲豪を訪ね、鉄秣密使と接触するため協力してほしいと頼む。言鳳山の警備は厳重で隙がないという楊儲豪に、謝淮安はすでに交渉内容を把握していると告げる。言鳳山は、蕭武陽が支配していた土地を鉄秣へ割譲する代わりに、鉄秣軍に白吻虎を攻撃させようとしていた。謝淮安は密使を傷つけるつもりはなく、言鳳山と会う前に少し話をしたいだけだという。

そして謝淮安は、自ら計略の中心に入ると告げる。武芸に秀でていないことを心配する楊儲豪に、謝淮安は首の傷に触れながら、「大仇を果たすまでは死なない」と静かに笑う。

やがて鉄秣密使・屋引の一行が長安へ入る。芝英率いる一団が出迎え、身元を確認したうえで隊列を城内へ通す。しかし、その途中で葉峥たちが隊列を襲撃。混乱の中で屋引の馬車が引き裂かれ、屋引は琴師を気遣いながら馬車を降りようとする。その瞬間、琴師が屋引を襲撃。更輝と芝英が助けに入る隙を突き、屋引は一人で路地へ逃げ込む。

そこには、小商人に扮した謝淮安が待ち構えていた。謝淮安は屋引の首飾りを見て、彼が鉄秣の貴族だと見抜く。長安では鉄秣人への警戒が強まっているため、自分について来たほうが安全だと誘う。土地勘のない屋引はその言葉を信じ、謝淮安についていく。

ところが路地の奥で、楊儲豪が突然謝淮安を殴り倒す。楊儲豪は屋引に、謝淮安こそ先ほどの襲撃者たちの仲間であり、言将軍が捕らえるよう命じている敵だと説明する。屋引が謝淮安を殺そうとすると、楊儲豪は「言将軍は生け捕りを望んでいる」と制止。こうして謝淮安は縛り上げられ、言鳳山のもとへ連行される。

一方、葉峥は謝淮安が残した書状を発見し、すべてが彼の計略だったことを知る。謝淮安の狙いは、楊儲豪をこの争いから解放すること。そして自分が抱える秘密がある以上、言鳳山もすぐには自分を殺せないと踏んでいた。さらに、本当の交渉を行う人物がまもなく長安へ到着しようとしていた。

第18話の見どころ

屋引の前に姿を現したのは、流亡の身となった皇帝・蕭文敬だった。さらに高衍は命を懸けて顧玉を逃がし、自らは皇宮へ戻る。謝淮安もまた言鳳山の前で白莞の死を問いただし、ついに宿敵と正面から向き合うことに。長安を覆う権力の構図が、最後の局面へと動き始める。

第18話のあらすじ

夜、高衍は壁にもたれながら、下水道に身を潜める顧玉と話をしていた。すでに一カ月以上にわたって顧玉を匿い続けてきた高衍は、負傷した手足の具合を尋ねる。顧玉は手は回復したものの、足は高相と同じように不自由になるだろうと答えた。

顧玉は、自分を長期間世話してくれた高衍に感謝する。高衍は、以前は顧玉を警戒しすぎていたことを悔いていた。しかし顧玉は「陛下の第一の謀臣である以上、どれほど警戒しても間違いではない」と言葉を返す。その言葉に高衍もようやく心を軽くし、「お前の言葉と、この一カ月食べさせた饅頭で、すべてが少し報われた気がする」と語る。そして月を見上げながら、「残された時間は、もう多くない」と意味深長につぶやく。

一方、屋引は長安での騒動にすっかり困惑していた。芝英に宿へ送り届けられ、翌日の午門朝堂で言鳳山と会談することを告げられる。更輝は屋引を慰めるが、屋引が気にしているのは怒りではなく、長安人の行動だった。琴師は刺客、小商人は黒幕、そして言鳳山は鉄秣軍に自分の敵を攻撃させようとしている。何もかも理解できないまま、屋引が部屋に入ると、そこには斧を手にした蕭文敬が待ち構えていた。

蕭文敬は屋引に声を上げないよう迫り、顔を覆っていたものを外す。屋引は目の前の人物がかつて会った皇帝・蕭文敬だと気づき、驚愕する。蕭文敬は、自分がまだ生きていることを伝えるために来たのだと告げる。そして、言鳳山が鉄秣とどれほどの約束を交わしても、それは蕭家の皇帝が生きている限り正式な取引にはならないと主張する。

屋引は、今の蕭文敬には兵力がないではないかと問い返す。すると蕭文敬は「場所を変えれば、私の兵を見せる」と言い切る。

その頃、高衍は皇宮を出て言鳳山のために奏折を届けようとしていた。老太監から外套を受け取り、顔を隠して小さな荷車を押しながら夜の街を進む。しかし、途中で王校尉が後方から追ってきた兵を斬り倒したことで騒ぎが起こり、虎賁が一斉に矢を放つ。王校尉はその場で命を落とす。

蕭文敬は屋引を、謝淮安が楊儲豪に買わせていた店へ連れていく。屋根の上には葉峥が剣を手に待機していた。蕭文敬が「彼は私の守衛だ」と告げた直後、遠くから小さな荷車の音が近づいてくる。荷車に乗っていた人物が帽子を脱ぐと、そこにいたのは顧玉だった。

高衍は顧玉と入れ替わるように荷車を離れ、皇宮へ戻る。そして誰もいない朝堂に入り、長く憧れてきた玉座を見つめて涙を流す。しかし次の瞬間、虎賁が押し寄せ、無数の矢が高衍を貫く。高衍は最後まで顧玉を逃がすための役目を果たしたのだった。

顧玉は屋引に対し、鉄秣が言鳳山を支援するなら、白吻虎も鉄秣を攻撃すると明言する。屋引はその言葉に衝撃を受け、白吻虎そのものよりも、その背後ですべてを操る人物の存在に警戒を強める。

その後、言鳳山は朝堂へ入り、老太監たちが高衍の死の痕跡を必死に消しているのを目にする。言鳳山は、高衍が顧玉を逃がしたことも、老太監がその手引きをしたこともすべて見抜いていた。しかし老太監を殺すことはせず、「これからは自分の身を守れ」とだけ告げる。

一方、楊儲豪は重要な書状を焼却し始めていた。謝淮安から五更までに長安を離れるよう指示されていたためだ。小蘇は帳簿を燃やしていると思い、次々と書類を持ってくる。その姿に楊儲豪は苦笑する。

そして謝淮安が目を覚ますと、そこはかつて白莞が暮らしていた屋敷だった。彼は白莞との思い出をたどり、彼女を葬った場所へ歩いていく。そこへ芝英が現れ、言鳳山の命令で客として扱うと告げる。謝淮安は芝英に白莞の死に関わったのかと問い、芝英が肯定すると、「ならば、お前は死ななければならない」と言い放つ。

そこへ言鳳山が戻ってくる。二人は真正面から対峙し、謝淮安は「心に抱えたものが多すぎる。仇敵が何事もなかったかのように生きる姿を見過ごすことはできない」と言い切るのだった。

第19話の見どころ

楊儲豪を救ったと思われた小蘇の正体が、ついに明らかになる。言鳳山が語った過去には巧妙な罠が隠されており、謝淮安は思わぬ形で葉峥を失う危機に直面する。さらに言鳳山と白莞をめぐる舌戦が繰り広げられ、復讐の行方は予測不能の局面へ突入する。

第19話のあらすじ

楊儲豪の側近として働く小蘇の本名は蘇長林。機転が利き、忠実な彼を楊儲豪はすっかり信頼し、帳簿の回収など重要な仕事まで任せていた。この日も蘇長林は小青が喜びそうな甘い菓子を買い、機会を見て渡そうとしていた。

一方、楊儲豪は蘇長林を連れて急いで長安を離れる。荷車には持ち出せるだけの荷物を詰め込み、蘇長林は「まだ少ない」と不満を漏らすほどだった。

その頃、言鳳山は謝淮安に、なぜ多くの人間を罠にはめて殺したにもかかわらず、楊儲豪だけを見逃したのかと問いただしていた。謝淮安は、楊儲豪はあくまで傍観者であり、死ぬ理由はないと答える。しかし言鳳山は、彼が昨夜謝淮安に協力した以上、無事では済まないと告げる。

謝淮安は、楊儲豪はすでに長安を出ていると返す。すると言鳳山は意味ありげに、「楊儲豪のそばにいた小蘇を覚えているか」と尋ねる。

そして言鳳山は、蘇長林の過去を語り始める。幼い頃、彼は長安の裕福な家の息子に父親を馬で踏み殺されたという。七年間、復讐の機会を待ち続け、母親を亡くした後、ようやく長安へ戻ってきた。しかし仇敵はすでに没落しており、年老いた母親までいることを知った蘇長林は、なかなか手を下せなかったという。

話を聞いた謝淮安は、すぐにその物語が作り話だと見抜く。言鳳山は、それでも楊儲豪は本当の話だと信じ、蘇長林を我が子同然に扱っていると告げる。そして、今回逃げる際にも必ず蘇長林を連れていくはずだと続けた。その瞬間、謝淮安の表情が変わる。

郊外の川辺に到着した楊儲豪は、蘇長林に手を取られて車から降り、しばし休憩する。蘇長林は「平和になったら、また長安へ戻りたい」と語る。楊儲豪は、彼にはまだ果たしていない血の仇があると察しながらも、「お前がいなければ、私はどうしていたか分からない」と感謝を伝える。

しかし次の瞬間、蘇長林は水袋で楊儲豪の頭を殴りつける。楊儲豪はその場に倒れ、蘇長林は冷静に命を奪う。言鳳山が語った過去は、蘇長林の本性を見抜かせるための罠だったのだ。

一方、顧玉は五娟に護衛され、白吻虎の主力部隊と合流するため長安を離れようとしていた。いずれ軍を率いて長安へ戻り、次の策を練るつもりだ。皆が謝淮安の身を案じる中、顧玉は「自分が生きているのだから、謝淮安もそう簡単には死なない」と信じていた。彼は仲間たちに長安を託し、旅立っていく。

雪が降りしきる夜、謝淮安は死者たちのために紙銭を燃やしていた。すでに楊儲豪が殺されたことを察していた彼は、言鳳山にも紙銭を燃やすよう促す。この日は王朴の七日目だった。

謝淮安は「骨肉同然の養子を失って、つらいでしょう」と言葉を向ける。すると言鳳山も白莞の名を出し、「ずっと守ってきた妹同然の存在が、最後には乱刀で殺された。そちらのほうが痛かったのではないか」と切り返す。

謝淮安の目に涙が浮かぶ。彼は本当に心が痛いと認め、この場所にいると今でも白莞の姿が見えることがあると語る。そして言鳳山に、王朴の姿は見えないのかと問いかける。言鳳山が否定すると、謝淮安は「それなら、自分はもう狂っているのかもしれない」と苦笑する。

その頃、小青の医館では葉峥たちが働いていた。外に気配を感じた葉峥が確認すると、そこには一つの食盒が置かれている。中には甘い菓子が入っており、小青はそれが蘇長林からの贈り物だと知って恥ずかしそうにする。

しかし葉峥はすぐに異変に気づく。謝淮安の計画では、楊儲豪はすでに蘇長林を連れて蔵水川へ向かっているはずだった。それなのに蘇長林がここに現れたということは、楊儲豪がまだ到着していないことを意味する。

葉峥は蘇長林を追跡し、郊外で彼に襲われる。二人は激しく斬り結び、もつれ合う。

その頃、雪の中で紙銭を燃やしていた謝淮安と対峙する言鳳山のもとへ、血まみれの蘇長林が駆け込んでくる。彼は短刀を投げ捨て、「虎賁に加わりたい」と申し出る。そして楊儲豪を殺した証として、その刀を投げ出したのだ。

しかし謝淮安は刀を見た瞬間、表情を失う。それは葉峥が愛用していた佩刀だった。葉峥に何かあったことを悟った謝淮安は、すべての流れが崩れたことを知る。

彼は目を閉じ、言鳳山に自分を殺すよう促す。しかし言鳳山は「私が殺す必要はない」と答え、部下に謝淮安を最後まで送らせるよう命じる。

謝淮安は静かに立ち上がり、降りしきる大雪の中へと歩き出していく。

第20話の見どころ

言鳳山を追い詰めるため、謝淮安が仕掛けた最後の心理戦がついに実を結ぶ。長年待ち続けた復讐の瞬間、謝淮安は父・劉子温の無念を胸に宿敵と決着をつける。そして四鎮節度使を動かし、長安の戦局まで一気に覆すことに成功。さらに鉄秣王が長安へ入り、新たな波乱が幕を開ける。

第20話のあらすじ

謝淮安が去った後、言鳳山は蘇長林にも立ち去るよう命じ、屋敷の扉を閉めようとする。すると門の外に、死んだはずの王朴が立っていた。

謝淮安が以前語った「失った家族を思いすぎれば、その姿が見える」という言葉が言鳳山の脳裏をよぎる。目の前の王朴を見た言鳳山は、思わず駆け寄り、強く抱きしめる。しかし次の瞬間、王朴は懐から刃を抜き、言鳳山の身体を何度も突き刺した。

言鳳山が倒れたところへ、謝淮安が姿を現す。言鳳山はようやく自分が罠にはめられたことを悟る。目の前の王朴は本物ではなかった。烛之龍が王朴の顔から剥いだ皮を保存し、それを体格の似た殺し屋に被せて王朴に見せかけていたのだ。

さらに謝淮安は、言鳳山に白莞の死を思い出させる言葉を何度も投げかけ、彼の心に王朴の幻影を植え付けていた。最後の瞬間、言鳳山自身が幻を現実だと思い込んだことで、謝淮安の計略は完成した。

瀕死の言鳳山は、謝淮安のことを「父親の劉子温よりも強い」と評する。謝淮安は目を赤くし、父が言鳳山に敗れたのは心が優しすぎたからだと語る。言鳳山が劉子温を殺す前夜、父は一晩中苦悩していた。自分が最も信頼した一番弟子が、本当に自分を殺すとは信じられなかったのだ。

謝淮安は、その日から十五年間、苦しみに耐えながらこの瞬間を待っていた。今、長安の外では四鎮節度使が兵を率いて戦局を見守っている。彼らは言鳳山と蕭武陽のどちらが勝つのかを見極めようとしており、謝淮安が蕭武陽側の代弁者であることも知っている。

謝淮安は言鳳山に、四鎮節度使のもとへ首を持っていけば、彼らは戦う理由を失うと告げる。しかし言鳳山が早く殺せと促しても、謝淮安はすぐには手を下さない。「もう少し苦しめばいい」と言い残し、言鳳山が息絶えるのを待つ。

やがて謝淮安は言鳳山の首を携え、城外で待つ四鎮節度使の前に姿を現す。言鳳山の死を確認した彼らに、謝淮安は蕭武陽が生きており、自分が陛下の代理として交渉すると告げる。撤兵すれば包囲の罪は問わず、兵権についても改めて協議すると伝える。

四鎮節度使は戦いを続ける意味を失ったと判断し、撤兵に同意する。こうして長安は、ついに包囲の危機から解放される。

その頃、御龍嶺の洞窟では兵士たちが看守を殺し、謎の黒衣の人物を外へ迎え出していた。黒衣の人物は杯を掲げ、「鳳山兄、永遠の別れだ」とつぶやき、酒を飲み干す。

長安には蕭武陽の兵が入り、「言鳳山は死んだ。虎賁は抵抗をやめれば命は助ける」と呼びかける。芝英も残った虎賁を率いて言鳳山の屋敷へ駆け込むが、そこに残されていたのは乾ききっていない血痕だけだった。

一方、蘇長林は街を歩きながら金吾衛の声を聞き、明らかに動揺していた。謝淮安は蕭文敬と小青のもとへ兵を送り、言鳳山が本当に死んだことを知らせる。二人は驚きと喜びに包まれ、蕭文敬は高ぶる感情を落ち着けようと何度も歩き回る。

その頃、一行に守られた馬車が長安へ入ってくる。その中に乗っていたのは、御龍嶺にいた謎の人物――鉄秣王だった。

宮中では老太監が喜び、次々と灯りをともしていく。謝淮安が皇宮へ入ると、言鳳山が擁立していた偽皇帝が跪き、処罰を待っていた。彼が白莞の死に関わっていたことを知る謝淮安だったが、まだ幼いことを考え、命を奪うことはせず、情勢が落ち着いた後に生きる道を与えることにする。

そこへ烛之龍が現れ、主君が謝淮安に会いたがっていると告げる。謝淮安は、この男も鉄秣人だったことを初めて知る。

馬車の中で謝淮安は、父・劉子温の死に烛之龍が関わっていたのかと問いただす。烛之龍は、劉子温とは友人だったため手を下していないと答える。しかし鉄秣人にとって劉子温は、土地を奪うために排除すべき存在だったという。鉄秣は厳しい環境で暮らしており、生き延びるには豊かな土地を奪うしかないというのだ。

謝淮安は、それではその土地に暮らす民はどうなるのかと問い返す。しかし烛之龍は「自分には関係ない」と冷淡に答える。

その瞬間、謝淮安は懐から粉末を取り出して烛之龍へ浴びせ、馬車から飛び出す。

一方、顧玉はすでに敗北し、鉄秣王に捕らえられていた。鉄秣王は顧玉を言葉で追い詰めようとするが、顧玉は決して屈しない。

そこへ謝淮安が一人の鉄秣人を捕らえて現れる。顧玉と謝淮安は互いに視線を交わし、言葉を交わさずとも意図を伝え合う。鉄秣王も二人の様子に気づき、静かに振り返る。

言鳳山を倒した長安には、ようやく束の間の静寂が訪れた。しかし、鉄秣王の登場によって、謝淮安の復讐は新たな戦いへとつながろうとしていた。

 

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