韶華若錦 2025年 全30話 原題:韶华若锦
第17話の見どころ
明亭遠の処刑を前に、江緒は宿文淳の罪を暴くため密かに計画を進めていた。しかし、明檀が目にしたのは、牢獄で息絶えた父の姿だった。江緒への不信感を募らせ、婚約を破棄した明檀は、深い悲しみから寒煙寺へ身を寄せる。父の死に隠された真実を知らぬまま苦しむ彼女に、やがて思いがけない事実が明かされる。
第17話のあらすじ
宿文淳は明亭遠を前に、今の行動はすべて宿家のためだと主張する。宿家が衰退していくのを黙って見ていられず、家を守るためにやむを得ず行動したのだというのだ。そんな宿文淳の白々しい言い分に、明亭遠は善悪をすり替えるその手腕に、あきれると同時に感心さえ覚える。
一方、江緒は牢獄の周囲に兵を配置し、すべて計画どおりに進めていた。しかし、明檀が危険を顧みず牢獄へ忍び込もうとしていると知り、計画を台無しにされることを恐れて急いで彼女を止めに向かう。その行動が、かえって明檀の誤解を招いてしまう。
牢獄では、明亭遠が宿文淳に、自分が生涯果たせなかった唯一の心残りは、朝廷から奸臣を一掃することだったと語る。ところが、その直後、明亭遠は突然毒に侵され、その場に倒れて息絶えてしまう。目の前には、まだ湯気の立つ酒杯が残されていた。宿文淳は驚愕し、言い逃れもできずに立ち尽くす。異変を知った役人たちは、急いで江緒のもとへ知らせに走る。
そのころ、明檀は制止を振り切って牢獄へ駆け込む。そこで目にしたのは、無残にも息絶えた父の姿だった。悲しみと怒りに打ちひしがれた明檀は、すべて江緒が仕組んだことだと思い込み、宿文淳にも父を殺した理由を問い詰める。江緒は宿文淳を捕らえて拘束し、裁きを待たせるとともに、明亭遠の遺体を丁重に扱うよう役人たちに命じる。そこへ皇帝の勅命が届き、定北王である江緒に明亭遠の葬儀を取り仕切り、事件の真相を徹底的に調べて天下に説明するよう命じられる。
その後、白敏敏は章懐玉がまもなく都を離れることを思い出し、雲旖に大切な頼み事をする。城門で待ち続ける章懐玉のもとへ現れたのは、白敏敏本人ではなく雲旖だった。雲旖は白敏敏の言葉を伝え、必ず無事に戻ってくるよう章懐玉に念を押す。
翌日、江緒は明檀を案じて会いに行くが、彼女の態度は冷たかった。明檀は二人の婚約書を目の前で破り捨て、靖安侯が亡くなった以上、自分たちの関係もこれで終わりだと言い放つ。江緒に偽善的な気遣いなど不要だと告げ、もう自分の思うままに行動すればいいと突き放す。江緒は誤解を解きたい気持ちを抑えながらも、計画を成功させるため、今は真実を明かせずにいた。
父を失った明檀は心を閉ざし、寒煙寺へ移り住む。毎日、仏前で祈りを捧げ、世俗から離れた生活を送るようになった。やがて白敏敏が彼女を寺から連れ出そうと訪ねてくるが、明檀の姿は見当たらない。皆が必死に捜すなか、江緒は明檀が靖安侯府へ戻ったのではないかと考える。案の定、明檀は一人で屋敷に戻っていた。父が両腕を広げて自分を迎えてくれるような幻を見ながら、屋敷のあちこちに残る父の面影をたどる。書斎では、父がかつて語った言葉を思い返し、涙を流す。
その夜、明檀は祠堂で父のために祈り続けていた。江緒たちがようやく彼女を見つけると、明檀は父が帰り道を見失わないよう、自分が屋敷に戻って道案内をしていたのだと、涙ながらに打ち明ける。そばにいた白敏敏は、彼女を優しく慰める。
そのとき明檀は、幼いころ父が明楚や姨娘を連れて前線へ向かい、自分だけが屋敷に残されたことを思い出す。父は自分よりほかの家族を大切にしているのだと思い込んでいたが、雲旖から意外な事実を聞かされる。明亭遠は死の直前、江緒と密かに会い、明檀のことを彼に託していたという。雲旖はその会話を偶然耳にしていたのだ。辺境を守る明亭遠は、危険な戦場へ幼い明檀を連れていくことができず、母娘を離すことで、明檀が継母たちから苦しめられないようにと考えていた。父なりに娘を守るために選んだ方法だったのだ。明亭遠の本心を知った明檀は、父の愛情をようやく理解する。江緒は部屋の外で静かに見守り、素心に明檀の好物を用意させるが、彼女は深い悲しみから食事にも手をつけようとしなかった。
第18話の見どころ
父を亡くした悲しみから立ち直れない明檀に、江緒は真実を明かせないまま寄り添い続ける。そんななか、明檀は父に着せられた密貿易の疑惑に新たな手掛かりを見つけ、事件の真相を追い始める。さらに、章懐玉の行方を捜すため、江緒とともに霊州へ向かうことに。二人の関係が少しずつ変化する一方、霊州では新たな危険が待ち受けていた。
第18話のあらすじ
江緒は明檀と朝食を共にしようとするが、明檀は彼に背を向け、そのまま立ち去ってしまう。かつて明檀は、これから先は毎食を江緒と一緒に過ごすと約束していた。しかし今では、二人の間にあった親密さはすっかり失われていた。追影は見かねて、江緒に真実を話すよう勧めるが、江緒は計画を失敗させるわけにはいかないと、口を閉ざす。
雲旖は明檀に食べてもらおうと、外へ出て好物を買い求める。その途中で舒二公子と出会い、しつこく話しかけられる。舒二公子は、明檀もきっと食べたくなるような料理を出す店があると教える。雲旖はたくさんの食べ物を買って明檀の前に並べ、何とか口にしてもらおうとする。そして、自分が幼いころは食べ物にも困り、果物一つで空腹を満たせれば十分幸せだったと語る。今のように何不自由なく暮らせる日が来るとは、当時は想像もできなかったという。だからこそ、明檀にも少しずつ元気を取り戻してほしいと願うのだった。
それから二か月後、陸停は結婚相手を選ぼうと、美人画を前に思案していた。一方、江緒は陸停や舒二公子の助言を受け、明檀の心を取り戻すため、彼女の好みに合わせて行動することを決める。陸停は明檀が庭で花木の手入れをしているのを見かけると、気に入られようと自ら剪定を始める。しかし、枝ぶりの美しかった植物を無残な姿にしてしまい、かえって明檀を困らせる。
江緒と舒二公子は明檀の後を追って街へ出る。舒二公子は相変わらず雲旖のことが気になって仕方がない。雲旖が焼き鳥を買っているところに出くわすと、彼女は舒二公子も焼き鳥が好きなのだと思い、分けてあげる。ところが雲旖は、江緒が作る焼き鳥のほうがずっとおいしいと話す。江緒が雲旖のために料理を作ったと知った舒二公子は、二人の関係が気になり、江緒が側室を迎えていたことを知らなかったと複雑な気持ちになる。
その後、明檀は街で気に入ったかんざしを見つける。店主は品物の仕入れ先を隠そうとするが、明檀は店に並ぶ装飾品が地元のものではなく、海外から密輸された品だと見抜き、まとめて買い取る。父の明亭遠が密貿易の罪を着せられた事件と、同じ一味が関わっているのではないかと疑ったのだ。
一方、明亭遠とともに災害救援に携わっていた二人の兵士が、命懸けで逃げ出し、江緒に助けを求める。彼らは救援活動中に目撃した不審な出来事を明かし、現在の被災地では郭炳茂が権力を独占していると訴える。そして、靖安侯の汚名を晴らしてほしいと頼む。
翌日、明檀は陸停に芝居を打つよう頼む。陸停が密輸品を扱う装飾品店を取り締まると、店主は自分の身を守るため、商品は霊州近郊にある金楼の骆掌柜から仕入れたものだと白状する。明檀はこの証言から、霊州に事件の手掛かりがあると確信する。
そのころ、章懐玉が行方不明になったことを知った姉の皇后は、皇帝に捜索の勅命を出すよう願い出る。霊州での税務調査が危険な任務であると承知している江緒は、自ら霊州へ赴き、章懐玉を捜すことを申し出る。江緒は明檀にも同行してほしいと思いながら、切り出せずにいた。だが、明檀も密輸品の出所が霊州だと知り、事件を調べるために同行を決める。章懐玉を心配するという理由もあり、江緒とともに霊州へ向かうことになった。
白敏敏は明檀に、美女が多いことで知られる霊州では、江緒に気を取られないようしっかり見張っていてほしいと念を押す。出発に際し、江緒は自分の着替えを一着しか用意しなかった一方、明檀のためには数十台もの馬車に必要な品々を準備していた。周囲はその気遣いに感心するが、明檀は皆の前で申し出を断り、馬車は二台だけ残して江緒とは別々に使うことにする。
第19話の見どころ
霊州へ向かう道中、明檀と江緒の距離は少しずつ縮まっていく。江緒は明檀に父の死の真相を打ち明け、ついに死んだはずの明亭遠との再会を実現させる。一方、舒二公子は雲旖への恋心を募らせるものの、なかなか素直になれない。章懐玉の行方を追う一行には、宿文淳が放った刺客の影も迫っていた。
第19話のあらすじ
明檀は江緒の気遣いを受け入れず、馬車も二台だけにして、彼とは別々に乗ることにする。出発を見送る人々の中で、舒二公子は江緒に、いつ雲旖を側室として迎えたのかと尋ねる。明檀が気にしていないのかと不思議がる舒二公子に対し、江緒は明檀も雲旖を側室として認めていると答えるが、雲旖の本当の立場については明かさない。
ところが、明檀が馬車に乗り込むと、中には荷物がぎっしりと積まれていた。江緒がわざと仕込んだもので、明檀と同じ馬車に乗る口実を作ったのだ。こうして江緒は、ようやく彼女のそばにいられることになる。
一方、柳陌は江緒たちが霊州へ出発したことを知ると、彼らを生きて帰すまいと死士を差し向ける。道中、舒二公子は雲旖に江緒との出会いを尋ね、二人の関係を探ろうとする。雲旖が追影と同じ暗衛だと知り、舒二公子は胸をなで下ろす。
明檀は、父の死が江緒の仕業ではないと分かってきたものの、なぜ父の帰京を隠し、自分が会うのを止めたのかという疑問を拭えずにいた。江緒が父を利用していたのではないかと疑う明檀に、江緒はようやく当時の事情を説明する。宿文淳が明亭遠を暗殺しようとすることを予測し、刺客を捕らえるために待ち伏せしていたのだが、実際に襲ってきたのは自分の配下の兵士だったという。明檀はすぐには信じられず、江緒もそれ以上の説明を控える。
そのとき、侍衛から三人の追跡者がいるとの報告が入る。江緒は馬車を降りると、明檀を抱き上げて馬に乗せ、急いでその場を離れる。追跡者をやり過ごした二人は、ある屋敷へと向かった。そこで明檀が目にしたのは、庭で薪を割る父・明亭遠の姿だった。死んだはずの父が生きていたことに驚き、明檀は涙を流しながら父に抱きつく。
実は、あの夜、明亭遠と江緒は宿文淳を欺くため、死を偽装していた。章懐玉が霊州へ向かう機会に乗じて、明亭遠の遺体に見せかけたものを密かに移し、本物の明亭遠を安全な場所へ逃がしていたのだ。すべてを知った明檀は、これまで江緒を疑い、冷たく接してきたことを詫びる。江緒は、明檀にはきちんと食事を取ってもらうと、冗談めかして言い返す。
その夜、舒二公子は暗い屋敷で一人過ごすことになり、動物の鳴き声にも怯えていた。そこへ雲旖がやって来て、彼のために食事を焼いてくれる。雲旖は王府での暮らしを語り、明檀とは姉妹のように親しく、江緒にもよくしてもらっていると話す。ところが、舒二公子が明檀のことを何度も尋ねるため、彼女は舒二公子が明檀に好意を抱いていると勘違いする。食べ物を取り上げ、早く諦めるよう警告する舒二公子に、雲旖への思いを打ち明ける勇気はなかった。
一方、明檀は父のいる小さな屋敷で眠れずにいた。江緒は彼女を寝かしつけに来て、翌朝には自ら髪を洗い、身支度まで手伝う。身分の高い王である江緒が、ここまで献身的に世話をしてくれることに、明檀は再び心を許していく。
そのころ、雲旖たちは山のふもとで津雲衛の暗号を発見する。場所が霊州から遠いことから、章懐玉は霊州ではなく郊外で消息を絶ったのではないかと考える者もいた。しかし舒二公子は、章懐玉の性格なら、最も危険な場所こそ真相に近いと考え、命を懸けても霊州にいるはずだと推測する。そこで雲旖とともに霊州へ向かい、章懐玉を捜すことにする。
明檀は父が無事だったことを喜び、以前、馬車を二台しか残さなかったことを後悔する。次に出かけるときは、江緒が快適に過ごせるよう、もっと多くの荷物を用意しようと考えるのだった。また、雲旖と舒二公子は農家に泊まり、雲旖が鶏好きだと知った舒二公子は、自ら鶏を捕まえようと奮闘する。その不器用な姿に雲旖は思わず笑い、舒二公子は彼女の笑顔に見とれてしまう。
第20話の見どころ
章懐玉の訃報に白敏敏は深い悲しみに沈み、雲旖も宿文淳の刺客に捕らわれてしまう。江緒たちは雲旖を救うため危険を承知で霊州へ潜入するが、そこでは宿家と結びついた役人たちが民を苦しめていた。明檀は商人の娘に扮して情報を集める一方、江緒は定北王としての正体を明かし、霊州の不正に切り込んでいく。
第20話のあらすじ
白敏敏は誕生日の贈り物を開き、章懐玉が二人の思い出を物語にまとめた本を見つける。自分たちの過去が一冊の本になっていることに喜び、章懐玉への愛情をいっそう深める白敏敏。しかし、その幸せも束の間、章懐玉が霊州で命を落としたという知らせが届く。白敏敏は聞き間違いではないかと陸停に確認するが、彼の深刻な表情を見て、ついに現実を受け止めて涙を流す。
そのころ、宿文淳の密偵から、江緒と明檀が舒二公子と別れ、先行しているとの報告が入る。宿文淳は絶好の機会と判断し、ただちに刺客を差し向ける。江緒たちが襲撃されると、雲旖が駆けつけて加勢し、激しい戦いが繰り広げられる。舒二公子は雲旖を守ろうとして負傷するが、雲旖は仲間を逃がすために一人でその場に残り、敵の手に落ちてしまう。
その夜、舒二公子は江緒に、雲旖を心から思っていると打ち明け、彼女を救いに行きたいと訴える。江緒は危険な行動を止めようとするが、舒二公子の決意は固い。明檀も雲旖を心配しながら、無謀に動くのではなく、確実に救い出す方法を考えるべきだと話す。江緒はその夜のうちに霊州へ潜入し、雲旖を救出することを決める。一方、荒れ果てた屋敷に吊るされた雲旖は、飛んできた蛍を見つめながら、舒二公子のことを思い出していた。
翌日、江緒たちは霊州へ入る。町の門では、通行する者に金銭を要求する不当な決まりが設けられていた。追影はこれに反発し、守衛に刀を突きつけて騒ぎを起こすが、江緒たちは何とか町へ入ることに成功する。
入城してすぐ、一行は酒楼で民を威圧する男に遭遇する。その男は自分の身分を笠に着て横暴に振る舞い、明檀の美貌に目をつけて言い寄ろうとする。しかし江緒に足を踏みつけられ、慌てて謝罪して逃げ出す。明檀は霊州で最も安全だという宿に入り、商人の娘を装って情報を集めることにする。その間、江緒と舒二公子は別行動を取り、雲旖の救出に向かう。
ところが、先ほど酒楼で騒ぎを起こした男が引き返し、今度は店主に報復しようとする。江緒は男たちをあっという間に倒すが、騒ぎを聞きつけた知府の張学進が現れる。張知府は事情を確かめることもなく、店主に杖刑を命じ、江緒にも手を出そうとする。そこへ舒二公子が進み出て、関係する法律を示し、張知府の不当な処置を指摘する。張知府は相手が舒二公子だと知ると、態度を一変させてへりくだるが、江緒の指示には従わず、平民が捜査に口を出すことはできないと言い張る。
すると江緒は定北王の令牌を示す。その場にいた者たちは、相手が定北王だと知って一斉にひざまずく。江緒は問題の男を連れて宿家の屋敷へ向かう。宿文淳の娘・宿爾栄は門前で一行を出迎え、上品な令嬢を装って振る舞う。彼女は宿家との関係を隠すため、事前に侍女へ責任を負わせ、騒ぎを起こした男たちを霊州から追放しようとしていた。江緒はその意図を見抜き、町の門で金を払わなければ入れないという規則が誰の指示によるものなのか、守衛を呼んで問いただす。守衛は張知府に目を向けた後、すべて自分の独断だったと責任を引き受ける。宿爾栄も宿家への追及を避けるため、騒ぎを起こした男たちを差し出すのだった。
一方、章懐玉を失ったと思い込んでいる白敏敏は、悲しみのあまり酒楼の営業も休みがちになっていた。毎日、章懐玉との思い出を振り返り、店を手放すことまで考える。しかし、かつて章懐玉から託された言葉を思い出し、三日後に営業を再開すると決意する。酒楼を守り抜き、霊州一の店にすることを目標に、再び前を向こうとする。
そのころ明檀は、裕福な商家の娘に扮して町を歩いていた。その美しい姿は道行く人々の目を引き、周囲から称賛を集める。彼女はこの身分を利用して、霊州の人々や商人たちから事件の手掛かりを探ろうとしていた。
















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