韶華若錦 2025年 全30話 原題:韶华若锦
第28話の見どころ
宿文淳の悪事を知った柳陌は、ついに長年仕えてきた主人への決別を決意し、父の仇を討つために証拠を差し出す。一方、郭炳茂の反乱と南律の侵攻が重なり、霊州はかつてない危機に陥る。明檀を人質に取った聞宗は、彼女を南律へ連れ帰ろうとするが、娘を救うため明亭遠が命懸けの作戦に打って出る。
第28話のあらすじ
宿文淳の命を受けた思大哥は、柳陌に最後の別れを告げるため牢獄を訪れる。柳陌は幼い頃から自分を育て、学問を教えてくれた思大哥に恩を感じていた。しかし、彼こそが父・厳長栄を殺した仇敵だと知った今、もはや同じ道を歩むことはできない。皇帝から父の死の真相を聞かされた柳陌は、宿文淳の玉佩を取り出し、これまでの経緯をすべて打ち明ける。そして、宿文淳の罪を裏付ける証拠を差し出した。
柳陌が宿文淳を裏切ったと知った思大哥は、牢獄で彼を口封じしようとする。だが、禁軍はすでに周囲に潜んでおり、思大哥をその場で捕らえる。さらに宿文淳も禁軍に拘束され、ついに悪事の報いを受けることとなった。こうして明亭遠の冤罪も晴れ、彼はようやく名誉を取り戻す。冯老将軍は明檀の活躍を称賛し、明楚を十分に守ってやれなかったことを明亭遠に詫びる。すでに冯旭霖とは離縁していたが、彼が今後改心すれば、いつでも冯家に迎え入れるつもりだと伝えた。
ところが、追影から新たな急報が届く。郭炳茂が召還命令に従わず、反乱を企てているというのだ。明亭遠は、郭炳茂にそれほどの胆力があるとは思えず、宿文淳にそそのかされたに違いないと考える。江緒は反乱鎮圧の命を受け、出陣することになる。出発に際して、明檀を明家に託し、彼女をしっかり守ってほしいと頼んだ。
郭炳茂の軍勢が大挙して攻め寄せる一方、北定王軍の兵力は圧倒的に不足していた。明亭遠は自ら明家軍を率いて戦場へ向かうことを決意する。舒景然は危険を案じて引き止めようとするが、明亭遠の決意は固く、出陣を覆すことはできなかった。
その翌日、聞宗は江緒が急報を受ければすぐに霊州を離れると見越し、南律の軍勢をその夜のうちに霊州へ進軍させるよう命じる。混乱に乗じて霊州を奪おうというのだ。舒景然と雲旖は明檀を山西へ避難させようとする。にぎわう街の様子を見た舒景然は、今夜にもここが血に染まるのではないかと胸を痛める。すると、言葉を終える間もなく反乱軍が城内へ侵入してくる。冯老将軍は反乱軍に捕らえられ、城壁に吊るされていた。父の危機を目の当たりにした冯旭霖は、明檀たちの安全も案じながら、父を見殺しにはできないと反撃を決意する。
しかし、そこへ南律の皇子である聞宗が兵を率いて入城し、霊州を制圧してしまう。明檀も捕らえられ、聞宗の人質となった。一方、章懐玉は江緒からの密報を受け取り、宮中へ情報を届ける役目を担う。皇后である姉を見舞う名目で宮殿へ入ろうとするが、衛兵に阻まれ、彼でさえ中へ入れないほど宮中の警戒が厳しくなっていることを知る。章懐玉は白敏敏と相談し、彼女の機転によって別の方法を思いつく。その夜、章懐玉は宮中へ忍び込み、無事に姉と面会することに成功した。
その頃、柳陌も何者かの手引きによって牢獄から脱走していた。皇帝は宿文淳が動き出したと察し、宮中の警備をさらに強化するよう命じる。やがて、交代の兵を装い、令牌を持った一団が宮中へ入ろうとする。だが、章懐玉はすでに待ち伏せしており、彼らが偽者であることを見破ると、その場で斬り捨てた。
一方、聞宗は明檀を利用して江緒を脅し、彼女が南律へ来るなら霊州の民を解放すると持ちかける。民を救うため、明檀は不本意ながらもその条件を受け入れる。しかし、心の中では屈辱と悔しさを押し殺していた。
その夜、聞宗は明檀を連れて城壁へ向かい、二人の過去を振り返る。聞宗は宿家を巧みに操り、すべてを計算して今回の事態を引き起こしていた。明檀に本気で思いを寄せる聞宗は、霊州の民を傷つけるつもりはないと約束し、南律へ渡った後も王妃として迎えると告げる。しかし、すでに江緒の妻である明檀に、他の男のもとへ嫁ぐ意思などなかった。その頃、明亭遠は娘を救うため、南律軍の首領になりすまして城門を開けることに成功する。だが、明檀は父が危険にさらされることを心配し、無事を祈るのだった。
第29話の見どころ
南律に占領された霊州を取り戻すため、明亭遠は危険を顧みず敵陣へ潜入する。冯老将軍たちも救出され、内外からの反撃によって南律軍は追い詰められていく。一方、都では郭炳茂が皇帝暗殺を狙って反乱を起こすが、江緒が駆けつけて危機を救う。そして、明檀の妊娠が判明し、江緒はついに父親になる喜びを知る。
第29話のあらすじ
霊州の城門が大きく開かれると、明亭遠はすぐに身に着けていた外衣を脱ぐ。その姿を見た明檀は、城門を開けたのが父だと気付く。一方、雲旖たちも敵の包囲から脱出し、冯老将軍と冯旭霖の救出に成功していた。冯老将軍は兵士たちを鼓舞して反撃を開始し、明亭遠らと呼応して南律軍を挟み撃ちにする。内外から攻め立てられた南律軍は陣形を崩し、次第に追い詰められていく。やがて南律軍は城壁の中へ追い込まれ、戦いは南律側の敗北に終わる。
その混乱の中、曾殊は明檀を人質に取り、聞宗を安全に逃がそうとする。聞宗は明檀を解放するよう命じるが、曾殊はあくまで王の身を守ろうとする。明檀に刃を向けようとしたその時、聞宗はそばにいた兵士を斬り、明檀を守る。そして彼女の目の前で、自ら命を絶った。
翌日、冯旭霖は明楚を連れてくる。明楚は相変わらず反省の色を見せず、明檀がわざと自分を辱めるために来たのではないかと疑う。明檀は、密輸事件に巻き込まれたことがどれほど重大な問題なのかを説明し、彼女を謹慎させたのも、明楚自身と明家を守るためだったと諭す。自分と明楚を比べたことなど一度もなく、ただ幸せに暮らしてほしいと願っているだけだと伝えるが、明楚はなかなか理解しようとしない。
そこへ明亭遠が現れ、明楚は父が生きていたことに驚く。死んだと思っていた父の姿を見た明楚は、感激してその胸に飛び込み、これからは必ず心を入れ替えると誓う。
一方、皇帝は狩りに出かけていたが、郭炳茂はすでに林の中に兵を潜ませ、反乱を成功させる機会をうかがっていた。いよいよ攻撃を命じた郭炳茂だったが、そこにいた皇帝は偽物だった。罠に気付いて撤退しようとするものの、すでに退路は断たれていた。郭炳茂は皇帝の陣営へ突撃するよう命じる。皇帝と陸停は計画どおり敵を待ち構えていたが、敵の数は多く、次第に劣勢となる。絶体絶命のその時、江緒が兵を率いて駆けつけ、皇帝を救い出す。
その頃、宿文淳は自邸で悠々と茶を楽しみ、すべてが思いどおりに進んでいると信じていた。そこへ突然、柳陌が姿を現す。父の死の真相を知った柳陌は、宿文淳を問い詰める。宿文淳は、自分が長年育ててきた恩を忘れ、他人の言葉を信じるのかと責めるが、柳陌はもはや耳を貸さない。柳陌が宿文淳に刃を向けようとした瞬間、思大哥が現れて阻止する。師弟である二人は激しい戦いを繰り広げるが、互いの剣の技を知り尽くしていたため、決着はつかず、最後には相打ちとなってしまう。思大哥が倒れると、柳陌は満身創痍の体を引きずって宿文淳のもとへ歩み寄り、最後の力を振り絞って彼を斬る。そして、自らもその場に倒れ込んだ。
郭炳茂は敗北後、皇帝の前で自分も誰かに脅されて反乱を起こしたのだと弁明し、罪を逃れようとする。しかし皇帝はその言い訳を見抜き、容赦なく彼を牢獄へ送るよう命じる。事後、江緒は皇帝が自ら危険に身をさらしたことを厳しく責める。もし自分が間に合わなければ取り返しのつかないことになっていたと訴えるが、皇帝は自分なりに考えがあっての行動だったと笑って答える。
さらに宮中から、太后が自室で首をつって亡くなったとの知らせが届く。これまでの悪行の報いを受けたかのような最期だった。
明檀がそばにいない江緒は、落ち着かずに過ごしていた。すると隣の部屋から、明檀が願掛けをしている声が聞こえてくる。江緒は皇帝を残して急いで部屋へ向かう。そこでは明檀が菩薩に向かい、お腹の子が無事に生まれ、健やかに育つよう祈っていた。妊娠を知った江緒は、自分が父親になるのだと実感し、喜びを隠せない。
翌朝、白敏敏が明檀を見舞いにやって来る。ところが屋敷の者たちは、彼女に声を抑えるよう促す。今や屋敷全体の最優先事項は、明檀とお腹の子を無事に守ることだった。白敏敏が来たと聞いた江緒は、また騒がしくなるのではないかと心配する。そこで明檀の体調を気遣うふりをしながら、外へ遊びに出ないように言い聞かせる。明檀を少しでも驚かせたり、危険にさらしたりしたくない江緒は、過保護なほど彼女を気遣うのだった。
第30話の見どころ
明檀の妊娠を知った江緒は、父親になる喜びに包まれ、彼女を守ろうとますます過保護になる。一方、舒景然は雲旖への愛を貫くため、霊州赴任を決意する。身分の違いにためらう雲旖も、明檀の励ましを受けて自分の幸せと向き合い始める。やがて二人は新たな道へ旅立ち、六年後、北定王府には家族の笑顔があふれていた。
第30話のあらすじ
江緒が間もなく世継ぎを迎えると聞いた章懐玉は、自分も叔父になるのだと大喜びする。ところが白敏敏は、章懐玉に結婚を承諾した覚えなどないと不満を口にする。彼女は、かわいい甥が生まれるのだから、自分は自由気ままに過ごしていれば十分だと言い放つ。それでも章懐玉は気にする様子もなく、明檀のお腹の子のために一緒に街へ出て贈り物を選ぼうと誘う。
にぎやかな市場を歩きながら、二人はさまざまな品物を見て回る。やがて白敏敏は、甥のために自分で精巧な小さなベッドを作ることを思いつく。ところが、章懐玉の身に桃の花のお守りがぶら下がっているのを見つけると、白敏敏は不機嫌になる。自分が贈った覚えのないお守りだったため、章懐玉が外で別の女性と親しくしているのではないかと疑い、激しく言い争ってしまう。しかし、冷静になって考えるうちに、そのお守りは数か月前に自分が章懐玉へ贈ったものだと思い出す。もともとは悪い縁を遠ざけるために願掛けしたものだったが、誤って章懐玉に渡してしまい、彼に自分の好意だと誤解させていたのだ。気まずさを感じながらも、白敏敏は本当のことを明かせず、自分が彼のために願って手に入れたものだと認めるのだった。
一方、皇帝と江緒は御書房で国政について話し合っていたが、江緒の心は明檀のことでいっぱいだった。彼は大胆にも休暇を願い出て、家に帰って明檀の世話をしたいと申し出る。これには皇帝も腹を立てる。そこへ舒景然が現れ、霊州への赴任を自ら願い出る。父親には事前に相談していなかったが、自分の力で何かを成し遂げ、愛する女性にふさわしい未来を用意したいという強い思いがあった。皇帝はその志を認め、赴任を許可する。
都を離れる前、舒景然は雲旖に別れを告げに行く。彼女の好物を用意し、酒を酌み交わしながら、胸に秘めてきた思いを打ち明ける。雲旖も舒景然に惹かれていたが、自分の身分が低く、彼とは釣り合わないと考え、恋心を素直に受け入れられない。だが舒景然は、今生では彼女以外の誰とも結婚しないと誓う。その夜、雲旖は昼間の出来事を思い返しながらも、彼のためを思って、好きではないと嘘をつく。しかし、彼女の本心を見抜いた舒景然は手を取り、ぜひ一緒に霊州へ来てほしいと願う。
雲旖の様子を見ていた明檀は、彼女がすでに舒景然を愛していることに気付いていた。以前、雲旖が危険に陥った際、舒景然は自らを犠牲にして彼女を救い、江緒に雲旖を自分に託してほしいと頼んでいた。その時から、彼の気持ちは周囲にも明らかだった。明檀は、舒景然が雲旖のためにしてきたことはすべて本心からのものだと伝え、身分の違いなど気にせず、自分の幸せをつかむために勇気を出すよう励ます。雲旖もようやく、彼の愛情が本物であることを受け止め始める。
その夜、明檀は江緒がなかなか帰宅しないことを心配し、自ら軍営へ向かう。江緒は部屋で将軍たちと南律への攻撃計画を練っていた。明檀が訪ねてくると、江緒は慌てて部下たちを外へ出す。明檀は部屋に誰もいないと思い込み、甘えるように江緒へ話しかけるが、その様子は屏風の向こうにいた将軍たちに見られていた。将軍たちは二人の仲睦まじい姿を見て、思わず笑みを浮かべるのだった。
翌日、江緒は雲旖に霊州へ赴き、舒景然を支えて現地の政務を取り仕切るよう命じる。雲旖は、江緒が自分と舒景然のために道を整えてくれたのだと察し、心から感謝する。一方、明檀は母の形見である髪飾りを探し出し、素心には雲旖の体に合う美しい衣装を何着も仕立てるよう頼む。幼い頃に両親を亡くし、長年北定王府に仕えてきた雲旖を、明檀は家族同然に思っていた。そこで、嫁入りのために十分な持参品まで用意する。
しかし、明檀が準備を整えている間に、雲旖は手紙を残し、すでに舒景然とともに霊州へ旅立っていた。二人は新しい人生へ向けて歩み始めたのだった。
江緒は生まれてくる子に、自分の封号にちなんで「北帰」と名付ける。嫡子の誕生を心待ちにする江緒の愛情は、日ごとに深まっていく。
そして六年の歳月が流れる。北定王府では子どもたちの笑い声が響き、白敏敏と章懐玉にも子どもが生まれていた。春節を迎えた一家は、皆で食卓を囲み、にぎやかに語り合う。かつて数々の困難を乗り越えてきた人々は、それぞれの幸せを手にし、温かな笑顔に包まれながら穏やかな日々を過ごしていた。

















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