大唐流流~宮廷を支えた若き女官~ 2021年 全55話 各45分 原題:骊歌行 英題:Court Lady
dim-sumさん |
第5話あらすじと感想
海賊にさらわれた傅柔(ふじゅう)を助けるために、水軍と共に海賊の巣窟へ向かった楚慕(そぼ)。しかし、水軍は四海幇(しかいほう)の策に引っかかり、傅柔(ふじゅう)たちがいる仙黄(せんこう)島ではなく、墜鷹(ついよう)島へ向かってしまう。楚慕(そぼ)は1人で仙黄(せんこう)島に乗り込み、傅柔(ふじゅう)の救出を試みる。一方、傅(ふ)家に積み荷の中身を見られたと知った陸雲戟(りくうんけき)は、口封じのためにある策を講じ、傅(ふ)家を大混乱に陥れるのだった。
引用元:BS12 大唐流流~宮廷を支えた若き女官~
傅柔を助けるため島へ乗り込んだ盛楚慕は、方こと盤子方に見つかり対決します。傅柔は傷ついた楚慕を庇い、人から奪った栄華なら死んだほうが良いと子方に訴えました。子方は傅柔を諦め2人を逃がします。
長安では楚慕の父驍靖が、宰相から楚慕が海賊退治に一役買ったが途中女性を助けに行き怪我をしたと聞き、それを母が聞きとがめました。
陸雲戟の息子陸琪は、絵姿の傅柔を見て気に入ります。更に陳家との経緯を聞き法に詳しく気概があると言い、傅柔に会いに行きます。そして、陳家から結婚証を買い取ったので妾になれと強要しました。傅柔は法を盾に拒否、楚慕も陸琪を諫めます。すると陸琪は楚慕と御前試合をして、自分が負けたら傅柔を渡すと言い楚慕も合意しました。
楚慕は再び叔父の牛無敵を尋ねて修行に合格。叔父から兵法書よりも価値があると言う「玲瓏棋譜」を渡され傅家へと戻ります。
楚慕の母は、楚慕が助けた傅柔が、許嫁を亡くし陳家の姑を怒らせ、その上楚慕が陸琪と御前試合をする原因になったと聞き、絶対に盛家の敷居を跨がせないと怒っていました。
そのころ陸雲戟の甥で校尉の漢星が、四海幇に財宝を盗まれ、傅家の女性に財宝を見られた事を報告します。雲戟は財宝の件が朝廷にバレては大変と、陸琪に口封じ命令しました。
楚慕が陸琪に呼び出され酒を飲んでいる間に、傅家が放火され傅柔を助けた三夫人が亡くなりました。楚慕は証拠はないものの、陸家の犯行を疑います。その頃陸雲戟は、娘の盈盈を太子に嫁がせるため長安へ向かっていました。
傅柔は刺繍の暗号は楚慕に送ったと認めましたね、楚慕は傅柔に結婚を申し込み、きっと両親も気に入ると言いました。でも父親は皇帝の娘を貰い息子の地位を安定させたいと考えているし、母親は傅柔を「女狐」呼ばわり、前途多難です。楚慕は叔父の修行に耐え、陸琪との御前試合には勝てるでしょう。傅家の三夫人が亡くなり、家も火事で失った傅柔や傅音たちが心配です。
第6話あらすじと感想
広(こう)州の商家を火事で焼け出された傅柔(ふじゅう)は、家族と共に長安(ちょうあん)に住む叔父の家に身を寄せる。楚慕(そぼ)は、いくら反対されても傅柔(ふじゅう)との結婚を諦めようとしない。そこで盛夫人(せいふじん)は何とか2人を引き裂こうと一計を案じる。傅柔(ふじゅう)を韓(かん)王府に閉じ込めておこうというのだ。傅柔(ふじゅう)は家族を守るため、やむなく韓(かん)王府で5年間刺繡(しゅう)係として奉公する契約を結ぶ。それを知った楚慕(そぼ)は、母親を説得する方法はないものかと杜寧(とねい)に相談するのだった。
引用元:BS12 大唐流流~宮廷を支えた若き女官~
楚慕の実の姉韓国夫人は、母の気持ちを汲み取り傅柔を預かることに。そして傅柔が商家の娘とは言え側室なら問題ないと判断し、自分が作法を教えようと考えます。そこへ楚慕が来て傅柔に会わせろと姉に迫りました。姉は本当に一緒になりたいなら衝動的な行動をしないようにと諫めました。
傅柔は、同僚の夏寒が妹の花嫁衣裳を縫うために、夫人の衣装を繕う金糸銀糸を使い込んでいると聞き、手伝うことにします。傅柔は限られた材料で繕った腕とセンスを夫人に見込まれ、有名な画家が描いたボタンの下絵に刺繍をせよと命じられました。
一方楚慕は、母親に傅柔との結婚を認めて貰うため弟たちに勉学と武術を教えます。すると父母は成長した楚慕には公主との縁談が相応しいと言い始め、益々傅柔との結婚が遠のきます。楚慕は杜寧に知恵を借り、出家をするふりをして母親に結婚を認めさせようと寺へ行きます。遂には断食をはじめ餓死すると言い、遂に母親は傅柔との結婚を認めました。
そのころ皇后が太子妃選びのため良家の娘たちを宮殿に呼び、候補者を2人に絞りました。皇帝は太子に好きな方を選ばせよと言い、皇后の助言で母親が同じ韓国王に妃選びを任せることにします。
杜寧は傅柔の妹傅音に結婚を申し込み、傅音の亡き母の望みを叶えるため科挙を受け官吏になると宣言。楚慕は自分と傅柔の事で頭が一杯で、聞く耳を持ちません。
寺に立てこもる楚慕に、母親が息子好みの娘を引きつれてどれでもいいから選びなさいと言うのも可笑しい。この母は根が明るく嫌味がないタイプですね。姉も傅柔の良さを認め、弟も実家も大事に考える懐が広い人だと思います。だからこそ、家柄の大切さが身に染みていて、自分が躾けたうえで側室なら…と考えた。
一方の傅柔は、屋敷のベテラン女官に家柄が違うと一生苦労すると言われても、楚慕を諦めないと言います。傅柔の頑固さが、2人の結婚には一番の障害になりそうです。
第7話あらすじと感想
母親から傅柔(ふじゅう)との婚姻を認められた盛楚慕(せいそぼ)は、吉報を伝えに韓(かん)王府へ向かう。ちょうどその日は太子(たいし)の見合いのため、孫(そん)家と陸(りく)家の娘たちも韓(かん)王府に集まっていた。見合いが終わり、太子たちが芝居を見ているとそこに皇后が現れ、傅柔(ふじゅう)の刺しゅうを絶賛する。傅柔(ふじゅう)が盛楚慕(せいそぼ)の恋人だと知った陸雲戟(りくうんけき)は、皇后にある提案をして…。
引用元:BS12 大唐流流~宮廷を支えた若き女官~
皇后が太子妃候補に選んだのは孫霊淑と陸盈盈でした。皇帝は太子自身に妃を選ばせることにし、その会場が韓王府に。孫霊淑の侍女は控室で、陸盈盈と比べ衣装が地味で見劣りがする、と心配します。世話をしていた傅柔は衣装の細工を提案しました。
2人の舞が披露された後(楚慕の一言もあって?)太子は霊淑を妃に選びました。その後現れた皇后は屏風を褒め、刺繍をした傅柔を呼ぶよう命じます。傅柔は刺繍の技法が実家に代々継承されたものだと説明。すると楚慕と傅柔を引き裂こうと、陸雲戟が皇后に傅柔の刺繍の技を皇家に役立てるようアドバイスし、韓王夫人が止める間もなく傅柔の宮中入りが決まりました。
話を聞いた楚慕は傅柔を取り返すと言いますが、韓王夫婦は皇后を怒らせれば傅柔が別の男に嫁がされたり閉じ込められる可能性がある。自分たち家族にも迷惑が掛かるので5年も待てば宮中から出られるし、韓王も手助けするので自制せよと慰めます。
傅柔は宮中で刺繍と裁縫の管理を任されます。初日から沢山の書類を前に引継ぎを行い、 寝坊をして翌日の儀礼の稽古に遅刻。そこでは以前太子の教育係だったという司徒尚儀が、女官たちを厳しく指導していました。
華やかな衣装を着て数人で舞った盈盈。対して霊淑は真っ白な衣装で独りだったので、太子も退屈そうでした。でも傅柔が袖から花びらが舞うように工夫した衣装の効果か、太子も霊淑に目を向けます。この舞姿は清楚なのに華やかで美しかったです。
その上楚慕が盈盈の腰にアザがあると口にしたので、太子は霊淑を妃に決めました。陸雲戟が自分を下に見ていると嫌う韓王は、盈盈が選ばれず楚慕を褒めます。でも楚慕は雲戟に恨まれて傅柔と引き裂かれました。またここには楚慕の嫁にと父母が考えている歆楠公主も居て、アザの話をした楚慕に自分を嫁に貰う資格はないと軽蔑します。せっかく韓王が修行後の楚慕を皇帝の前で褒めたのに、無駄になってしまいました。
第8話あらすじと感想
傅柔(ふじゅう)は、李典制(りてんせい)から渡された刺繡(しゅう)を顔妃(がんひ)の所へ届けに行く。入り口で刺繡に不備があることに気付き出直そうとするが、内侍(ないじ)にせかされ、やむなく顔(がん)妃の前に出る。案の定、お付きの女官に叱責されるが、事の次第を正直に話したことで罪は不問に付される。そして顔(がん)妃から、皇后に献上された牡丹(ぼたん)の屏風(びょうぶ)と同じ大きさで、自分には蓮(はす)の花を刺繡するよう命じられる。この蓮の刺繡により傅柔(ふじゅう)の運命が…。
引用元:BS12 大唐流流~宮廷を支えた若き女官~
刺繍がほつれていたのは、届け物を頼んだ李典制の策略でした。李は、傅柔が皇帝に届け物をする上官の司制になったのが面白くなく、顔妃に罰を受ければ良いと。しかし傅柔は叱られないどころか、逆に李たちに帳簿について質問します。
帳簿を見た傅柔は、横領を指摘。元は李が横領し、一部は部下に渡し残りは自分の衣装を作る費用に使ったと告白しました。傅柔から横領を指摘された李は、部署の異動を申し出ます。傅柔は李にある助言をしました。その後李と一緒に皇帝に修理した香袋を届けた時、李は傅柔のヒントで衣装に施した仕掛けを皇帝に褒められ、側仕えに上がりました。
李は傅柔の実直な人柄に感服した、と恩返しに顔妃が依頼した蓮の刺繍にアドバイスをし、部下には今後は傅柔に従うよう言い残します。傅柔は、顔妃にハスを白黒で刺繍した質素な屏風を渡しました。傅柔から刺繍に込めた意図を聞いた顔妃は大いに喜び、それを聞いた皇后も傅柔の才気を褒め、2人から傅柔に褒美が下されます。
そのころ妓楼では、陸琪と盛楚慕がケンカをしていました。陸琪は楚慕のアザ発言のせいで妹陸盈盈が身持ちが悪いと噂になったと怒ります。ケンカに勝った陸琪は、御前試合で楚慕の勝ちに10倍の配当を付けた賭博を申し出ました。楚慕と弟たちは家や土地の権利書など全財産を楚慕の勝ちにつぎ込み、母を怒らせます。
朝議で陸雲戟から皇帝の前で侮辱された父驍靖も、息子たちの主張に同意。つぎ込んだ権利書を取り返せば長安中の笑い者になる、と妻をなだめます。宮中では皆が陸琪に賭けが成立しない中傅柔が現れ、自分は楚慕に賭けると申し出ました。
傅柔は帳簿付けも刺繍も得意。その上昇進や褒美の分配で人心掌握もできる才女ですね。一方の楚慕は、無謀な賭けに乗りました。朝廷で陸雲戟に「さびた剣」呼ばわりされた父驍靖まで熱くなるのも直情的で面白い。御前試合の結果が楽しみです。
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