万華楼(ばんかろう) 33話・34話・35話・36話(最終回) あらすじと感想

万華楼~金糸が紡ぐ運命の恋~

万華楼~金糸が紡ぐ運命の恋~ 2020年 全36話 原題:九流霸主

dim-sumさん

第33話 あらすじと感想

母の死

徳妃が画仙紙に毒を染み込ませて亡き独孤皇后や華陽公主を殺し、皇太子にも同じ手を使っていたことを突き止めた李清流は、朝議で告発する準備をしていた。ところが李昭が先に歩み出て、口を開いた。息子が母親を告発したことに周囲は驚き、皇帝は朝議の場に徳妃を呼ぶ。そして元宰相の助言で、皇帝は徹底した調査と李昭を庶子に落とすことを告げる。意外な展開に驚いた竜傲一は、傷心の李昭を元気づけに行くが、怒りの目を向けられ…。

引用元:万華楼~金糸が紡ぐ運命の恋~ DVD日本公式サイト 

傲一が錦鯉の玉佩を見せておかみを殺したのか聞くと、徳妃は大勢殺したから覚えていないと答えます。傲一はこの反応を見て、背後に徳妃を操る人物がいると考えます。

徳妃は元宰相から毒薬を渡され、昭王を説得するよう命じられました。言われた通り徳妃は自分が死ぬ羽目になったのは清流を思う傲一のせいだったこと、龐家のためにも清流と傲一を殺して自分の仇を討てと命じ、以後は元に従えと命じて亡くなりました。

昭王を心配した傲一は見舞いに行きますが、傲一を仇と信じる昭王には慰めの気持ちは伝わりません。逆に乱暴にされて妊娠がウソだとばれてしまいます。昭王は清流と別れて長安から去らないと皇帝に訴えると言い、傲一はもう昭王は竜竹幇の兄弟じゃないと言い出て行きます。

帰宅した傲一は清流と話し合い、事件の黒幕は相当の地位にある人物=元宰相だと推理します。そこに兵が現れて、傲一を連行して行きました。

徳妃は、自分が皇帝に愛されていないのは知っていた、でも宮中では権力さえあれば生き残れる、だから殺したと傲一と清流に告白します。それでは子孫が報いを受けると応じた傲一、それが普通の考えでしょうね。

一連の事件の黒幕は、元宰相でした銀城で傲一と清流を助けたり、立派な人物だと思ったのに…。

玄宰相は徳妃の龐家に汚れ仕事をさせ、替わりに昭王を皇帝にする密約があったのですね。そして崇文館から持ち出された錦鯉のページは、元宰相が処分を頼んだのに、徳妃が保管していました。ということはおかみと元宰相には繋がりがある?タダの妓楼のおかみじゃないと思いましたが、かなりの大物だったみたい。

そして傲一の妊娠がウソだったことは、昭王宅に居た小仙に立ち聞きされました。傲一が言うとおり昭王が秘密を守っても、傲一を恨んでいる小仙はウソを公にするでしょう。

母・崔氏の位牌の前で一生傲一を守り幸せにすると誓った清流は、傲一を助けられるでしょうか。

第34話 あらすじと感想

均(きん)王の婚儀

懐妊が嘘だと暴かれた竜傲一は、牢獄で拷問を受けていたが、李清流の必死の訴えにより、皇帝が自ら裁くことになった。皇帝を欺いたのは大罪であり、斬首を言い渡されるが、その場にいた太妃の取りなしにより、身分剥奪と宮中からの追放に減刑された。李清流は竜傲一に離縁状を渡し、清滝号は封鎖され、竜傲一は姿を消した。均王府には、3日後に杜小仙との婚儀を執り行うよう聖旨(せいし)が届く。幼い頃からの夢が叶う杜小仙だったが…。

引用元:万華楼~金糸が紡ぐ運命の恋~ DVD日本公式サイト

傲一が追放と決まってからも、清流は皇帝に命令を取り消して欲しいと頼み、傲一が皇子の自分に相応しくないというなら自分が皇籍を離れる申し出ました。すると皇帝は怒りの余り倒れてしまいます。

元宰相は、傲一から漕運図を手に入れるまで手を出すなと命じたのに殺そうとした、と杜長風を責めます。杜は皇帝に徳妃を陥れたと伝わるのが怖かったと訴え、対して元は新しい作戦を伝えました。

均王(清流)の屋敷で婚礼の飾り付けが続く中、小仙が用意した清流の婚礼衣装を持ち訪ねて来ます。清流が自分は小仙を愛していない、何も与えられないと言うと、小仙は地位さえ貰えれば良いと応じます。

帰宅後父から、婚礼の席で皇太子を暗殺する計画がある、万一失敗したら小仙が毒を盛るように、太子が死ねば元は清流を皇太子にすると伝えます。驚いた小仙も最後は同意しました。

清流は、杜長風から拷問を受ける傲一を救おうと皇帝に面会を求め続け、傲一は一旦釈放されます。杜も今まで散々傲一に苦しめられたと言え、抵抗できない若い女性を痛めつけるのはひどい。そして娘の小仙も、ここぞとばかりに皇帝の前に傲一が妊娠を偽装するために使ったクッションを並べ「こんなウソをつく人間を皇室に入れれば血統が汚される」。この一言が決定打になり、傲一は清流から引き離されました。

でも傲一を庇うため、顔のアザの相談に乗った韓氏や、昇平公主が皇帝を説得、傲一の努力や真心が通じたのでしょう。太妃が命を助けるが縁を切ると言ったのも、皇室という鳥かごに閉じ込めたままでは傲一が可哀そう、と思う愛情ゆえだと思いました。

自分は傲一を愛していて、外に妻は要らないと誓った清流を「皇帝の愛は広くて浅いもの」と言った皇帝は理解できないでしょう。自分が身代わりになるから助けて欲しいと庇い合う2人の必死さに互いへの深い愛情を感じました。

第35話 あらすじと感想

奈落の底へ

李清流と杜小仙の婚儀の日。禁を破って均王府に入り込み、かつて自分が暮らした部屋で感慨にふけっていた竜傲一の前に現れた元宰相は、竜傲一の師匠だった鳳おかみとの過去、そして朝廷でのし上がってきた自分の生きざまについて粛々と語り始めるのだった。その頃、均王府の広間では、李清流と杜小仙の婚礼が着々と進んでいた。李清流から手渡された茶を皇太子が口に運ぼうとしていた時、突如、竜傲一の「助けて」という声が響き…。

引用元:万華楼~金糸が紡ぐ運命の恋~ DVD日本公式サイト

庭から傲一の声が聞こえたと言い外へ出ようとする清流を、小仙は袖を掴んで引き留めます。そして出ていくなら皇太子に献上する毒入りの茶を飲めと差し出します。清流は茶を飲み干してこれで貸し借りなし、縁は切れたと言い捨てて、傲一を助けに向かいます。

式場では太妃が杜父娘が太子暗殺を謀ったと呂将軍(元竜竹幇副幇主)を呼び、杜長風は殺されます。小仙は泣き崩れた後錯乱し、式場から連れ出されました。一方傲一を助けた清流は昭王に拉致され、漕運図と盛竜棍(漕運幇の手形)と引き換えに清流を返す、と言い去って行きました。

傲一は昭王に、元が漕運図を持てば民が苦しむと説得しますが、昭王は自分は皇帝になって権力を握ると言い話を聞きません。元宰相は傲一から漕運図と盛竜棍を奪うと、清流と傲一を毒虫が居る穴へ突き落とされます。

その後昭王は元に従うと見せかけ母の仇だと襲い掛かりますが失敗、逆に刺されてしまいました。

元宰相と鳳おかみは同じ師に学び、人の心や国家機密まで操る術を会得していました。形見の白錦鯉は師が贈ったもので、元の黒錦鯉と対になっています。占いで元が道理に反した行動に出ると予測した師は、唯一対抗できる白錦鯉=おかみに、元の暴走を止める役目を託しました。

元は師の予言通り暴走し権力を握りましたが、予言が気になっておかみを殺そうと追い続けます。逃げ続けたおかみは孤児の傲一を育てるため放浪をやめ、銀城に留まっていました。そこで元に見つかり殺されたのです。傲一はおかみから人の心を読み動かす術を伝授され、民のために使うよう育てられらのですね。

元が誰からも糾弾されなかったのは、術を使って銅や鉄の鉱床を探して得た莫大な財を使って大臣や官僚を買収したからでした。今後は杜長風に新絲路から奪わせた通関証と、傲一から漕運図を奪って国外とも商売し更に悪事を重ねるつもりです。毒虫が居る穴に落ちた2人はどうなるのでしょうか。

第36話(最終回) あらすじと感想

均王の運命

杜小仙と縁を切るために毒入り茶を飲んだ李清流は、体の自由が利かないまま山の中に連れてこられ、助けに来た竜傲一と一緒に毒虫のいる穴へ突き落とされていた。悪事の後始末を元宰相が終えた頃、呂乗雲(りょじょううん)が金吾衛(きんごえい)を率いて炎彬(えんひん)や小芹とともに李清流たちを捜しに来たが、元宰相は、李昭が李清流たちと刺し違えたという筋書きを用意して臨む。穴の中では、解毒剤が本物かどうか分からぬまま、生きられるほうに賭けた李清流が薬を飲み…。

引用元:万華楼~金糸が紡ぐ運命の恋~ DVD日本公式サイト

玄宰相は、炎彬と小芹、呂たちを殺そうとすると、清流と傲一が現れます。元は隠していた私兵に全員を射殺せと命じますが、清流と傲一が元の悪事を訴えて説得し、兵たちは攻撃を止めてしまいます。

元は状況が不利と見て財宝を隠した洞窟へ逃げ込み、傲一が元の抵抗を封じる間に清流が成敗しました。その後元の侍従から解毒薬は2粒あり、1粒では一時的な効果しかなくやがて死ぬ、と聞かされました。

長安に戻り朝議に参加した清流と傲一は、皇帝が元の不正を知っていて、仮病を使い油断させたと聞かされます。その後病状が悪化した清流は、自分の死後炎彬と小芹が結婚して、傲一の面倒を見るよう頼み死亡。そして傲一は漕運幇の翁大有に皇帝に漕運図を献上させ、姿を消します。

事件の3年後清流と昭王の父代宗が亡くなり皇太子が即位。昭王が傲一作の鯉の草人形に隠した解毒薬で生き延びた清流は、傲一との間に男女の双子を授かり、炎彬、小芹と共に清流号を経営、仲良く暮らしていました。

最終回は怒涛の展開!昇平公主は卜語閣で情報を集めて皇帝を支えていたんですね。元が悪事を働いていると知りながら皇帝は改心を願い泳がせていた。本拠地が解らず悪事の確証も無かったが、清流たちの活躍で証拠を掴めた話していました。

昭王は元の悪事を暴くため本拠地に傲一を呼んだのですね、悪に染まっていなくて良かった。そして殺される直前、元が帯に隠した解毒剤を盗んで鯉の人形に隠し、清流(というか傲一)を救いました。一方結婚式で錯乱した小仙は清流を忘れ、少女のようになっていました。彼女にとってはこれが幸せだったと思います。

傲一が元の私兵を「唐は民を大切にしたから国が栄えた」「人は平等で貴賤は無い」と説得した場面は、おかみ直伝の縦横術を発揮したと言えるかも。元は傲一に投げつけた剣を「白錦鯉の玉佩」に跳ね返され、師匠の予言通り白錦鯉に殺されました。

皇帝の情けで庶民になり傲一と暮らす清流は、気取りが無くなり幸せそうでした。

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