同居人は名探偵  21話・22話・23話・24話 あらすじと感想

同居人は名探偵 ~僕らの恋は迷宮入り

同居人は名探偵 ~僕らの恋は迷宮入り~ 2020年 全36話 中国 原題:民国奇探 (My Roommate is a Detective)

ARISAさん

第21話あらすじ

路垚(ルーヤオ)は酔っ払って帰宅した白幼寧(バイヨウニン)に対し、楚銘(チューミン)とは別の犯人がいると告げる。童麗(トンリー)とのデートが上手くいき、ご機嫌な喬楚生(チアチューション)が出勤すると部屋には路垚が。結婚話もしたと話し、惚気る喬楚生。

その一方で、童麗が編集長殺しに関する記事を出した事により、白幼寧は路垚のことを問い詰める。そしてお金のために路垚が童麗に対して情報を渡していたことを知った白幼寧は、

路垚のことを裏切り者だと言い、ひどくショックを受ける。泣きながら立ち去ろうとする白幼寧のことを路垚は引き止め、楚銘の自宅へ行こうと誘う。

路垚は楚銘の部屋にある酒の置き方に違和感を感じており、楚銘とは別の誰かが酒をおいたと考える。そして路垚は楚銘の死因が葉瑛(イエイン)の夫と同じ死に方だという事から、他殺であり、編集長殺しと同一犯だと断定していた。その他にも証拠が浮かび上がり、路垚は犯人が童麗だと確信していた。彼は白幼寧にそのことを伝えるが、彼女は信じてくれなかった。そんな中で、喬楚生と童麗の仲はさらに深まっていく。

童麗がパリから上海に戻っていたという事が発覚し、犯人は童麗だと確定する。本気で童麗のことを愛していた喬楚生は、ショックを受けながらも捜査を進めていく。そして路垚はこの事件の真相を解き明かしていく。童麗の正体は葉瑛の娘である林其華(リンチーホワ)だった。彼女はパリに留学した童麗と身分を交換し、童麗として生きていた。

林其華は10年前、世論に殺された母親の事を想って、当時記事を書いた何有為(ホーヨウウェイ)の事を殺害した。彼女は段ボールとスカーフを使い、密室部屋を作っていた。そして楚銘殺しも、パリで偶然楚銘と会い、彼が失踪して証言をしなかったことが原因で葉瑛は絶望して罪を認めたと知り、怒りを覚えた林其華の犯行だった。

そして路垚は10年前に発生した歌姫事件の真相も解き明かしていく。林其華の父親は麻薬依存症であり、葉瑛や林其華に暴力を振るっていた。しかし葉瑛は林其華のことを気にして離婚しなかった。その事から幼かった林其華は母親を解放する為に父親と死のうと考え、この事件を起こした。しかし意識不明だった林其華が目覚めた時には、すでに葉瑛は処刑されていた。そんな彼女の話を聞いた路垚は葉瑛が罪を認めたのは記事のせいでは無く、林其華が犯人だと気づいたからだと話す。

林其華は白幼寧の書いた「処刑係からの審判」という記事をヒントに復讐をしたと明かす。そのことを聞いた白幼寧はショックを受ける。

第21話感想

今回は童麗が葉瑛の娘だという事が発覚し、一連の殺人を犯した犯人が童麗だったということも明かされました。

結婚話をするほど童麗に惹かれていた喬楚生でしたが、彼女が犯人だとわかって、ショックを受けながらも捜査を進めていきました。ラストシーンでの「この事がなかったら、あなたと世界一周したかった」という童麗の言葉がとても切なかったです。もっと早く、別の出会い方が出来ていたのなら、こんな事にはならなかったのかも知れないと思うと、余計に切なくなりました。

第22話あらすじ

本気で愛していた童麗(トンリー)が逮捕され、喬楚生(チアチューション)はひどく落ち込んでいた。そんな中、蔣志卿(ジアンジーチン)と一緒に食事をしていた路垚(ルーヤオ)は酒を飲んだ後、その場で倒れてしまう。意識を失った路垚は父親の手下に拉致されてしまう。しかし、喬楚生はそんな彼のことを助ける。意識が朦朧としていた路垚は拉致されたことさえ知らなかった。そして喬楚生は白幼寧(バイヨウニン)に対して、助けたことを路垚には言うなと、口止めする。

そしてまた新たな事件が発生する。白親分(バイ)の宿敵だった劉顕貴(リウシエングイ)のスーツがいきなり燃え出し、彼はそのまま身体全体が火に包まれて死亡してしまう。路垚たちは事件が起こった大華ダンスホールへ向かい、事件の捜査を開始する。劉顕貴の遺体を見た路垚は、彼の死因が事故ではなく殺人だと確信する。

そして路垚と喬楚生は劉顕貴の自宅を捜査することに。そこで劉顕貴の妻は路垚の親戚である、金夢蘭(ジンモンラン)だったという事が発覚する。金夢蘭にスーツから発火したと知らせるのだが、劉顕貴は普段、スーツを着ないと彼女は証言する。

検視報告から劉顕貴の死因は確実に焼死だと判明する。そして路垚は再び、金夢蘭の元を訪ねる。劉顕貴と金夢蘭の仲はそれほど良くなく、劉顕貴は週末にしか自宅へ帰らなかった。その為、会う事もなく、喧嘩する機会すら無かったという。路垚が白親分の娘である白幼寧と同居している事を知った金夢蘭は、旗人の子孫として誇り高く生きなさいと、路垚のことを咎める。

路垚たちが捜査を進める中で、ここ最近、金夢蘭が劉顕貴の部下である吳支配人(ウー)と頻繁に会っているという事が判明する。2人は不倫関係にあったのではないかと噂されており、吳支配人が家族と逃げる準備をしているとの情報が。

事件当日、吳支配人と食事をした劉顕貴はその後、スーツに着替えていた。その事から、吳支配人がスーツに細工をしたのでは、と疑われる。そして吳支配人の自宅からは火打ち石が見つかり、喬楚生は吳支配人の事を殺人容疑で逮捕する。署に連行された吳支配人のことを喬楚生は取り調べるのだが…。

第22話感想

今回は新しい事件が発生する前に、路垚が父親の手下によって拉致されてしまいました。拉致された事にさえ気付いていない路垚を密かに喬楚生が助け、事なきを得ましたが、今後も蔣志卿(ジアンジーチン)や路垚の父親が何かしら関わってくると思うので、どうなっていくのか気になります。

そして今回は白親分の宿敵だった劉顕貴という男性が死亡する事件が発生しました。彼のスーツがいきなり燃え出し、そのまま命を落としてしまいましたが、この事件にはどのようなトリックが隠されているのか、解き明かされることが楽しみです。

ラストのシーンでは怪しいとされていた吳支配人が逮捕されましたが、結局釈放する事になりました。真犯人は一体誰なのか、明らかになることを楽しみにしています。

第23話あらすじ

取り調べを受けていた吳支配人(ウー)は釈放されるが、警察に目をつけられた事で金夢蘭(ジンモンラン)と言い合いになる。その一方で妻の金夢蘭に操り人形のように扱われていた劉顕貴(リウシエングイ)は、彼女のおかげで成功したとの情報が。しかし彼は浮気に走ってしまい、そのことが理由で金夢蘭は彼を殺したのではとの疑惑が浮かび上がる。

その話を聞いた路垚(ルーヤオ)は金夢蘭の自宅へと向かう。そこで金夢蘭が大切にしているサファイアのネックレスを見つけた路垚。彼はそのネックレスを白幼寧(バイヨウニン)に調べさせる。このネックレスは15年前、劉顕貴が自分と金夢蘭のために全財産をはたいて購入した宝石だった。

喬楚生(チアチューション)たちが事件の捜査を進める中で、劉顕貴の愛人である燕玲(イエンリン)には放火の前科があったことが判明する。火事に巻き込まれた男性は死亡してしまったのだが、彼女の犯行だという証拠はなかった。そして路垚は燕玲がダンススクールに通っているとの情報を手に入れる。

白幼寧はそのダンススクールに潜入し、燕玲に接触する。そして彼女の首元には劉顕貴が購入したサファイアのネックレスが。そのことを聞いた路垚は、燕玲の部屋を調べるために窓の点検だと偽り、彼女の部屋へ侵入する。しかし、路垚のことを怪しんだ燕玲は彼に対して拳銃を突きつける。そこに喬楚生が助けに入る。

そして路垚と喬楚生は彼女に話を聞くことに。しかし燕玲は劉顕貴が死亡したことを知らず、現実を受け止めきれない様子だった。燕玲は劉顕貴がいつも上着のポケットに匂い袋を入れていたと証言する。そのことを聞いた路垚は再び金夢蘭の自宅へと向かい、事件の真相を解き明かしていく。

この事件の犯人は劉顕貴の浮気にショックを受けた、金夢蘭の犯行だった。半年前、劉顕貴が購入したサファイアのネックレスをつけている燕玲を見つけた金夢蘭は、劉顕貴が浮気をしているという事実にショックを受ける。そして劉顕貴にアルコール燃料を染み込ませた服を着させた金夢蘭は、上着に入れた匂い袋を利用してその摩擦で出火させたのだった。

この事件が無事に解決し、また新たな事件が舞い込んでくる。今回は白幼寧の母校である、聖マリア女子中学で起こった事件だった。ダンス部の練習を終えた生徒たちは夜中の学校から流れるピアノの音を聞く。その音を聞いた生徒たちは様子を見に行こうとするが、そこで銃声を耳にする。その音を聞いた教師の方(ファン)は、生徒より先にその現場へ駆けつけ、ピアノの前で倒れている秦舒同(チンシュートン)を発見する。しかし、遺体を発見した方はショックで倒れてしまい…。

第23話感想

今回は、劉顕貴を殺した犯人が金夢蘭だと判明し、逮捕されました。愛していた劉顕貴に裏切られたことで、殺害してしまった彼女は殺したことに関して後悔すら見せませんでした。ショックを受けていたとはいえ、彼女がしたことは許される訳ではないですし、悲しい事件でした。

そして前回、路垚が拉致されたとの話がありましたが、その時の映像は流れませんでした。その為、このシーンは見られないと思っていたのですが、今回は喬楚生が路垚を助けたシーンの一部始終が見られて嬉しかったです。路垚を助ける喬楚生の姿が本当にカッコよかったです。

そんな中で今回は、白幼寧の母校である聖マリア女子中学で事件が起きました。この事件にも深い闇が隠されていそうなので、次回どうなっていくのか楽しみです。

第24話あらすじ

学内で事件を調べる路垚(ルーヤオ)は去年、この学校の生徒だった傅明月(フーミンユエ)が自殺をしたという情報を手に入れる。しかし、通報はされておらず、和解という形でこの件は処理されていた。その後の捜査で秦舒同(チンシュートン)の殺害に使われた拳銃には、傅明月の指紋がついていたと判明する。

そして路垚は傅明月の事について、彼女と親友だったという苗茜子(ミアオシーズー)に話を聞くことに。傅明月は秦舒同が殺害された現場と同じ場所で自殺していた。そして苗茜子は彼女の自殺について、もっと詳しく調べてほしいと願っていた。

そこで傅明月の自殺について調べを進める。警察には情報が残っていなかったが、白幼寧(バイヨウニン)が持っていた情報から、傅明月はピアノ教師だった秦舒同と恋愛関係にあり、その事が理由で自殺したと判明する。彼女は秦舒同に教わった「エリーゼのために」を弾いた直後、拳銃で自殺を図っていた。

そして路垚は秦舒同の婚約者である方玉(ファンユー)に話を聞く事に。事件が発生した時刻、彼女は一人で練習室にいたと証言する。しかし彼女のアリバイは無かった。方玉について喬楚生(チアチューション)がさらに調べを進めていく中で、方玉と秦舒同は3日前に婚姻届を出していた事が発覚する。秦舒同には多額の財産があったことも発覚し、結婚して財産を相続できる方玉が怪しいのではとの疑惑が浮かび上がる。そして方玉のネックレスからは血痕が見つかり、彼女は警察に捕らえられる。方玉の取り調べが行われるが、彼女は罪を認めなかった。

その一方で、白幼寧は学校の制服を貸してもらい、転校生のふりをして潜入捜査をしていた。そこで孫夢(スンモン)という生徒と秦舒同が親密な関係にあったことが発覚する。そのことを聞いた路垚は孫夢に対して秦舒同との関係を問いただすが、彼女は認めようとしなかった。

その後、事件の真相に気づいた路垚はこの事件の謎を解き明かしていく。この事件の犯人は傅明月の親友である苗茜子だった。秦舒同との関係を理由に孫夢を脅した苗茜子は、彼女に眠らせた秦舒同を事件現場まで運ぶように指示を出した。その後、苗茜子は運ばれてきた秦舒同をサイレンサー付きの拳銃で殺害する。犯行時刻にアリバイがあった苗茜子だが、本来は犯行時刻とされる時間よりも前に殺害を実行しており、銃声が録音されたレコードを流したことでアリバイを作っていた。苗茜子は秦舒同に性的暴行を受けた後、自殺に追い込まれた傅明月の仇を討つために、今回の犯行を実行したのだった。こうしてこの事件の幕は閉じる。

そして雷が鳴り響く夜、また新たな事件が発生する。

第24話感想

今回は聖マリア女子中学で発生した事件の真相が明かされました。この事件の犯人は秦舒同のせいで自殺に追い込まれた傅明月のために、復讐を目論んでいた苗茜子の犯行でした。苗茜子が犯した殺人という罪は決して許されることではありませんが、傅明月のために殺人を犯せるほど2人は仲が良く、信頼し合える関係だったのだと思うと、悲しくなります。

そしてこの事件が解決し、また新たな事件が発生しました。今回は浴槽で女性が亡くなってしまったようで…。次回どうなっていくのか楽しみにしています。

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