万華楼(ばんかろう) 17話・18話・19話・20話 あらすじと感想

万華楼~金糸が紡ぐ運命の恋~

万華楼~金糸が紡ぐ運命の恋~ 2020年 全36話 原題:九流霸主

dim-sumさん

第17話 あらすじと感想

東女(とうじょ)国 女王への贈り物

七夕の夜、千灯会の歌会で下手な詩を披露し、李清流から馬鹿にされたと感じた竜傲一は、教養を高めるべく、竜竹幇の仲間に読書を命じ、内容を報告させていたが、町で今、1番人気がある話は、窯場にいた陶芸職人が作った李清流と竜傲一の噂話だった。一方、李清流は、長安から戻った節度使(せつどし)の杜長風(とちょうふう)から東女(とうじょ)国への贈り物として、夫婦の情交図である「女児図(じょじず)」を作るよう命じられるが、竜傲一の協力なしでは進められないという苦境に陥っていた。

引用元:万華楼~金糸が紡ぐ運命の恋~ DVD日本公式サイト 

傲一が街を歩いていると、陶芸職人が窯の中の清流と傲一の事を面白おかしく語っていました。職人は傲一を見るともう話はしないと謝りますが、傲一は自分を勇ましく清流を臆病だと話せと命令しました。

清流は竜竹幇の小芹に会った炎彬に、傲一の様子を尋ね、傲一が街の噂に腹を立てていると聞きます。そして身分違いの小芹との交際を認め傲一のことを聞くように頼みます。

長安から戻った節度使の杜長風は、娘の小仙が商売をしていると自分の評判に関わると新絲路と距離を置けと言いつけます。その後清流に、「女児図」作成を頼みたいと話します。清流は力不足だと断りますが、杜は命令書に新絲路の名前がある、辞退すれば以降絹業者を続けられないと押し付けました。

「女児図」作成のため、南城の絵師に下絵を頼みますが、竜竹幇の支配下にある絵師たちは、新絲路と聞き皆仕事を断ります。困った清流は傲一を呼び出し直接頼むことにします。

五香楼では、遂に清流が傲一を呼び出した、と女将が大騒ぎ。小芹もわざわざ茶館へ呼び出したのは、七夕の謝罪と思いを告げるためではと盛り上がります。傲一は2人に商売の話だと言いつつ嬉しそう。

翌日傲一が茶館へ向かうと、清流は「女児図」の話を持ち出します。傲一は投げやりに協力に応じ、一緒に新しい店を作ることを提案、店も「青竜号」に決め、慌ただしく帰って行きました。

清流が命じられた「女児図」は、日本で言う春画でしょうか。衣装専門の新絲路で、女性が苦手な清流にとってはハードルが高そう。道徳的にも問題がありそうだし、朝廷の名を借りて杜が仕掛けた罠だと感じました。

清流は、傲一が2人の名前を使って店の名前を付けたので、自分の気持ちが通じたと思ったみたい。でも傲一は期待した告白も謝罪もなく、やはり商売の話と腹を立てたんですよ、本当は。2人の仲は平行線どころか距離がだんだん離れて行きそうです。一緒に店を始めても果たしてうまくいくのかどうか…。

第18話 あらすじと感想

幼なじみ

女児図を作るにあたり李清流と竜傲一で新しい商店、青竜号(せいりゅうごう)を設立することになったが、期待していた告白がなかったことで、竜傲一の心は荒れていた。青竜号が成立した祝いの席に杜小仙が現れ、抑えきれない胸の内を吐露し、涙を流して去る。そんな杜小仙を李清流が追いかけるも、杜小仙は昔のような関係には戻れないのだと嘆き悲しむ。その夜、李昭に招かれた杜小仙は、互いの境遇を思いやり、酒で憂さを晴らす。その事を耳にした李清流は…。

引用元:万華楼~金糸が紡ぐ運命の恋~ DVD日本公式サイト

小仙の話を聞いた傲一は、一緒に新絲路を立ち上げた同志を大切にしない奴とは働けない、と清流に追いかけるよう言います。清流は女児図を作るため傲一と組んだだけと話し、小仙のことは妹だと思っていると伝えます。

青竜号では監督官が許が描いた下絵を検査しますが、国家間の贈答品レベルではなく俗だと却下されます。そこで監督官立ち合いのもと、男女が影絵でモデルになり絵を描いて、検査を受けることに。そうして下絵は監督官のお墨付きを貰いますが長安から来た役人には直接的過ぎると言われます。しかし杜が許可を出し、女児図の作成に取り掛かることにしました。

しかしいざ作成する段階になって、生糸が足りないと判明。そこで昭王は県令に話を聞き、更に以前密輸品の胡椒を見つけた「闇の銭荘」で買い取った絹糸を預かったと確認しました。昭王は銭荘が杜の金庫であり、今回の絹糸は新絲路を妨害するためだと判断します。

そのころ杜は、娘の小仙を自分より先に長安に送り出そうとしていました。新絲路の事を心配する小仙を、杜は銀城や新絲路よりももっと先を見よと諭しました。

杜長風は、長安で税収入を国内一にすると皇帝に約束し、何かと目障りな清流を排除するため、敢えて直接的で俗な女児図作成を許可して、後から貶めるつもりですね。自分の娘小仙を長安へ送り出すのも、女児図の害が及ばないようにするためでしょう。

6歳のころから清流が好きでずっと一緒にいる小仙が、傲一を嫌うのも仕方がないかも。昭王は傲一から兄弟扱いされて、互いに恋愛が上手くいかず「同類相哀れむ」だと話しました。

翌日清流が小芹を弄ばないように昭王にクギを刺すと、昭王からは清流が小仙の娘盛りを無駄にしたと責められました。小芹も炎彬に清流はバカなのか?と尋ねるほどで、商売の才能はあっても恋愛オンチにもほどがあります。

傲一や清流は無事に女児図を完成できるのか、杜がどんな手を使って邪魔をするのか気になります。

第19話 あらすじと感想

密書の存在

李昭の助けと竜傲一の奔走により、生糸は手に入り、女児図は無事に仕上がった。打ち上げの席で、李清流は竜傲一に熱いまなざしを向けるも、想いを打ち明けられず、青竜号の事業継続を提案。そんな李清流の態度に竜傲一は解散を宣言するが…。酔った李清流を介抱していた呂乗雲は、怪しい動きを見せる。一方、杜小仙は父親から、先に長安へ行くように命じられ、李清流へ文を送る。その頃、杜長風は自分を訴える密書が長安に届いたことを知る。

引用元:万華楼~金糸が紡ぐ運命の恋~ DVD日本公式サイト

酔った清流は、本心を言う、短期間で商売のノウハウを学んだ傲一を手放すのは惜しいと言い出します。そして傲一も青竜号を続けて銀城内の悪徳商人を潰そうと盛り上がります。

酔った清流は何故か傲一を荷台に乗せて新絲路に帰り、呂副幇主が介抱しつつ清流の腕にある傷跡を写しとります。その後役人に会い一大事を報告しに長安へ報告に行くと話しました。

杜長風は、長安の戸部に自分の収賄を告発する文書が届いたと朱に話します。杜は告発したのは新絲路を応援する者か絹業界の人間だと考え、朱は直ぐに清流を始末すると言います。

杜は清流を呼び出し、国の特使として東女国へ女児図を届けて欲しいと頼みます。清流は断りますが、杜は人脈にもなると重ねて要求。小仙の店への貢献も持ち出されて、仕方なく承諾しました。

清流は東女国までの護衛を竜竹幇に頼みます。一度は断りますが、銀城で他に頼めないと言われ、同行することにします。昭王も行きたがりますが、母・徳妃に呼び戻され長安へ帰ることに。

出発直前、県令が新絲路に厳重に封印された女児図を渡します。不思議がる清流に、県令は封印は関所と相手先の国王しか開けられないと説明しました。

長安へ帰った昭王は、杜の告発状を戸部に出したことを咎められました。今後は杜を詮索しないように言われ、禁足を命じられます。

長安へ発つ前挨拶に来た小仙は、酔った清流が傲一の手を握っているのを見て手紙を残して出発します。傲一と清流が向かう東女国は紛争が多く民の気が荒いとか。女児図の封印も不自然だし、危険な目に遭いそうです。

杜長風は、戸部の役人で昭王の伯父と繋がっていました。昭王の母徳妃に貢物もしていて、徳昭王の告発は徳妃に不都合だったんですね。豪華な衣装にはお金もかかりそうです。清廉潔白な役人などこの世に居ない、と言う徳妃と昭王は考えが違うようですね。

清流の腕の傷あと?や、呂副幇主の正体も気になります。何者なんでしょう。

第20話 あらすじと感想

新たなる商売

東女国への贈り物を届けるために銀(ぎん)城を出発していた李清流、竜傲一たちは、途中、飢きんによる避難民に会い、朝廷が必要とする食糧等を水運によって輸送する「漕運(そううん)」という事業を見いだし、協働する相手を求めて、長江(ちょうこう)上流に本拠地を置く漕幇(そうほう)の翁大有(おうだいゆう)に会いに行く。そして、炎彬と小芹(しょうきん)を銀城での準備のために帰らせた李清流と竜傲一は異民族の集落、哲羅(ジュラ)集落にたどり着く。一方、銀城では、杜長風が商家たちに重い徴税を課していた。

引用元:万華楼~金糸が紡ぐ運命の恋~ DVD日本公式サイト

以前翁大有の命を助けた傲一は、力を貸して貰えると確信していました。しかし商人を信頼しない翁は、新絲路当主の清流に不信感を持ちます。清流が江湖の流儀で尊敬の念を表すと態度を変えて、全国の水運業者に号令できる権利を貸しました。

長安では昭王の母徳妃が、兄の龐と協力し刑部の大臣・趙と手を握ろうと画策しています。昭王は因縁ある趙に否定的ですが、徳妃は大きな権力を持つ趙に近づくのに必死。伯父の龐と宴会に出席し、昭王気に入りの宝剣を贈呈せよと命じます。

炎彬と小芹は、新しい商売の準備のため傲一と清流と別れて銀城に向かいます。銀城では、節度使の杜が商家に重税を課し反抗する者たちを捕まえていました。2人は清流が隠していた商品を金に換えたり、埠頭や倉庫の借り上げを行いました。

傲一と清流は旅の途中で関所を通らず、女相撲を行う部落に立ち寄り、族長の娘と意気投合し一泊します。清流たちが予定した日に関所を通っていないと聞いた杜は、自ら関所まで様子を見に行くと言い出します。

杜は、厳重に封印した女児図の箱に禁制品の武器製造図を入れ、関所で開封し清流を陥れる計画だったのですね。長安に出発するまで日がないのに敢えて自分で関所に行こうとは、清流によほどの恨みがあるのか、他に何か理由があるのでしょうか。

2人で旅を続ける傲一と清流を見た翁幇主は、良い婿を見つけたと傲一に言いました。傲一は許嫁が居ると応じますが、まだ清流の気持ちに気付かないのですね。商売には鋭い勘を持っているのにどうしてかなあ。銀城の小芹は、杜の取り締まりにはウラがあると疑います、傲一譲りの鋭さです。

自分の収賄事件をもみ消すために、周りを黒くすれば良いと言い商人から税を取り財産を没収する杜節度使が、関所に乗り込んできます。2人は杜の罠を逃れられるのでしょうか。

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