四方館 2024年 全37話 原題:四方馆
目次
第7話:元莫、四方館初勤務で市場大混乱/阿術、騒動の末に負傷
四方館での初勤務の日、元莫は西市で商人の証明書検査を任されるが、王昆吾の名を使って市場に混乱を起こし、騒動に発展。尉遅華はこの件を機に王昆吾と衝突するも、西院に残る決意を固める。
一方、如意楼で焉楽の貴族・龍卑那に遭遇した阿術は、怒りから下剤を盛るが護衛・龍格に見つかり負傷。元莫は街で倒れた阿術を発見し、手厚く看病することで二人の絆が深まっていく。その後、元莫は留学生向けの学歴偽造ビジネスに加わる決意をし、尉遅華は茶屋で表姉・白素琴とその伴侶・慕一宽に再会。元莫と阿術は家事分担の新たな約束を交わし、波乱の同居生活に小さな安定が訪れる。
第8話:阿術が容疑者に、元莫たちは真犯人を追う
阿術は再び龍卑那と遭遇し激しい口論に。王昆吾と元莫が理詰めで応戦し、「射柳」で勝敗を決する賭けが成立。緊張の勝負の末、王昆吾が勝利し、阿術の名誉を取り戻す。歳考当日、四方館は試験運営に奔走するが、龍卑那は試験中に居眠り。試験後、阿術が彼に仕返しをした直後、龍卑那が路地で殺害され、阿術が容疑者に。尉遅華と安修義が取り調べを進める中、元莫と王昆吾は真犯人を追う。慕一宽に疑いが向くも、不在証明により容疑は晴れる。捜査の中で龍卑那の官職内定が判明し、事件の核心に。行き詰まる中、小沈の行動が元莫にヒントを与え、事件解決への扉が開かれる。真実は、思わぬ場所に潜んでいた。
第9話:真犯人は紅葉、阿術の視力も回復へ
慕一宽と白素琴の婚礼が目前に迫る中、尉遅華が突如その場を制止。慕一宽は龍卑那殺害の容疑者として認定されていたのだ。
一方、阿術は龍格の奇襲により両目を失明。元莫は毒に侵された彼女を救い、解毒薬を求めて奔走する。尉遅華・王昆吾と協力し龍格を捕らえ、阿術の視力は回復。二人の絆も深まっていく。事件の真相を探る中、元莫は慕一宽の陰謀を暴くが、やがて自身の推理の誤りに気づく。再調査の末、白素琴の婢女・紅葉が真犯人であることが判明。尉遅華と白素琴の救出に成功する。紅葉は京兆府で全ての罪を認め、慕一宽との複雑な関係を語る。そしてその頃、焉楽の使節団が康雲海の指揮のもと、喪服姿で長乐城に到着。物語は新たな波乱へと突き進む。
第10話:外交の火種と過去の真相
事件解決後、元莫は阿術と穏やかな時間を過ごしながら、焉楽での波乱の日々を振り返る。だがその頃、喪服姿の焉楽使節団が長乐城に到着し、大雍との緊張が高まる。使臣・康雲海は龍卑那の死を悼み、大雍官員にも喪服着用を要求するが、元莫の機転で外交危機は回避される。交渉では紅葉と龍格の引き渡しが争点となり、安少卿の拒否により交渉は決裂。後日、康雲海は焉楽館で龍格を自ら処刑し、両国の借りは清算されたと宣言。四方館では関係者が集まり、事件の振り返りと共に食事会が開かれる。そこで王昆吾は、自身の両親の死にまつわる過去を元莫に語り、康雲海がその真相を握っている可能性を示唆する。物語は、さらなる真実へと歩みを進める。
第11話:元莫、父の棋譜で勝利し、過去の真相に迫る
焉楽副使との商貿交渉が始まり、王昆吾は屋外で記録を取りながら、周囲では人々が密かに会議を盗み聞き。交渉は激しく対立し、康雲海は取引場所を特定の「緑洲」に限定するよう強く主張する。
元莫は阿術、安修義と共に棋局で康雲海を引き留める一方、王昆吾と尉遅華は緑洲の真の価値を調査。布魯河の流れの変化により、その地が水源として戦略的に重要であることが判明する。白館長が焉楽の意図を暴き、元莫は父の遺した棋譜で康雲海に勝利。尊敬を得た元莫は、両親の死の真相を聞き出すが、真犯人への執念は消えず、彼の追跡は続く。物語はさらなる深層へと進み始める。
第12話:偽りの恋と紅蓮社の陰謀
元莫は新たな商業協定を届ける名目で康雲海を訪ね、ついに両親の死の真相を聞き出す。康雲海は棋局では敗れたものの、長乐城に留まり焉楽の事務を処理しながら、さらに大きな計画を進めている様子を見せる。
一方、鄂国公が白素琴の婿探しを始め、娘・尉遅華も見合いの場に巻き込まれる。尉遅華は王昆吾に想いを寄せているふりで逃れようとするが、王昆吾は貴族の若者たちから挑戦を受ける羽目に。武術で難なく対処するも、恋人と誤解され騒動は拡大。元莫と尉遅華は追求者を諦めさせる策を練るが、王昆吾は何も知らず巻き込まれていく。そんな中、城内で相次ぐ失踪事件が発生。調査の末、仁義坊と関係があることが判明し、元莫たちは流民に扮して「紅蓮閣」へ潜入。そこでは「紅蓮社」と呼ばれる謎の組織が「魔瓶」を使い、信者を騙して金品を巻き上げていた。物語は、闇の核心へと迫っていく。
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