天地剣心

天地剣心

天地剣心 19話・20話・21話・22話・23話・24話 あらすじ

天地剣心 2025年 全36話 原題:「天地剑心」別名「狐妖小红娘・王権篇」

第19話のあらすじ

西西域へ流された王権富貴は、風沙鎮で「王灯匠」と名乗り、魚灯を売りながら暮らしていた。質素ながら規則正しい生活を送る一方、心の中ではいつも清瞳の身を案じていた。また、平穏に見える西西域にも何か異変が起きていることを感じ取っていた。

ある日、富貴の家に一匹の沙狐が迷い込んでくる。富貴はその狐から並外れた妖力を感じ取り、ただの動物ではないと見抜くものの、そのまま自分のそばに置くことにする。実はその沙狐の正体は、沙狐国の皇子・梵雲飛だった。皇位を継ぐことを嫌って国を飛び出した梵雲飛は、自由気ままに生きようとしていた。

一方、千機城で清瞳を閉じ込めていたのは、なんと弟の清澄だった。久しぶりに再会した姉弟だったが、清澄は清瞳を外へ出そうとはしない。清瞳を心配する小妖が密かに彼女へ富貴の消息を伝えようとしていたことから、清澄は富貴に関する最新の情報を知る。さらに清澄は、自分がかつて千機城の老城主からひどい虐待を受けていた過去を明かす。清瞳は弟の苦しみを知って心を痛めるが、清澄はそれを利用して彼女を自分のそばに留め、富貴との接触を断とうとしていた。

その頃、梵雲飛は父・梵元吉に連れ戻され、人の姿へ戻される。沙狐国師と梵元吉の策略によって、失われた法宝・御水珠を取り戻すことを約束させられる。しかし御水珠はすでに、富沙鎮で強盗を働く女匪賊の手に渡っていた。彼女は富を奪って貧しい人々を救うという名目で町を騒がせていた。富貴は混乱に乗じて彼女の根城へ潜入する。一方、町人から依頼を受けた厲雪揚も追影符を使って女匪賊の居場所を突き止めていた。そして梵雲飛と富貴は女匪賊の拠点で鉢合わせする。梵雲飛が彼女に身を差し出すふりをして時間を稼ぐ間に、富貴は仲間たちを率いて脱出を図る。

第20話のあらすじ

御水珠を取り戻そうとした梵雲飛は女匪賊と衝突するが、そこへ厲雪揚が駆けつけ、彼を救い出す。しかし女匪賊は御水珠を操り、強大な力で二人を追い詰める。苦戦する梵雲飛と厲雪揚だったが、富貴の的確な指示を受けて力を合わせ、ついに女匪賊を打ち破る。ところが戦いの最中、梵雲飛が誤って御水珠を飲み込んでしまう。

厲雪揚は富貴の正体に気づくものの、何も言わずに見逃す。富貴は梵雲飛らとともに沙狐国へ向かうことになる。宮殿に入った富貴は、そこに隠された異変を感じ取るが、後ろめたさを抱える梵元吉は巧みに話題をそらす。御水珠を無理に取り出せば梵雲飛の命にも関わるため、富貴はしばらく宮殿に滞在し、梵雲飛が自ら妖力を制御できるよう指導することを決める。

梵雲飛は富貴に、かつて一度だけ厲雪揚と出会ったことがあると打ち明ける。自分のことを覚えていない彼女にもう一度気づいてもらおうと、梵雲飛は妖としての本来の姿を見せる。しかし厲雪揚から返ってきたのは、手荒い一撃だった。

その頃、千機城では清澄が清瞳に、富貴はすでに死んだと告げる。最愛の人を失ったと信じた清瞳は悲しみに暮れ、必ず遺体を自分の目で確認するか、富貴の仇を討つと誓う。清澄はそんな姉を慰め、復讐のための秘術を記した書物を渡す。しかし清瞳が修行を始めても妖力は強くなるどころか、逆に衰えていく。不審に思った清瞳は、弟が何かを隠しているのではないかと疑い始める。

一方、王権山荘では弘業が如沐に、辺境の情勢が緊迫していることを伝える。御水珠が沙狐族の手に渡ったことで、西西域全体が混乱する可能性があるため、如沐は自ら調査へ向かうことを申し出る。権競霆を同行させ、弘業に別れを告げて旅立つことになった。

そして、沈んだ気持ちのまま清澄と街を歩いていた清瞳は、西西域から来た荷運び人の荷車に一つの小さな魚灯が吊るされているのを見つける。その独特な作りを見た瞬間、清瞳はそれが富貴だけが作ることのできる魚灯だと気づく。死んだと聞かされていた富貴が、もしかするとどこかで生きているのではないか――清瞳の胸に、再び希望の光が灯る。

 

第21話のあらすじ

如沐は父・権競霆を連れて龍微雲のもとを訪れる。権競霆は、かつて黒狐に取りつかれ、龍母を傷つけた罪を悔い、死をもって償おうとするが、龍微雲は彼を責めることなく、二人に立ち去るよう告げる。如沐は自らの断脈が回復し、これから兵人の道を継ぐことを伝え、龍微雲と別れる。権競霆は権家を如沐に託し、自ら牢獄に入り、反省を装いながら密かに次の策を進めていた。

一方、清瞳と清澄は西西域の風砂鎮へ向かい、富貴が作った小魚灯を手掛かりに灯売りを探す。しかし、その店は清澄が仕組んだものだった。店主から「富貴は死んだ」と告げられた清瞳は大きな衝撃を受ける。実は富貴はすぐ近くにいたものの、二人はすれ違ってしまう。清澄は清瞳を千機城へ連れ戻し、邪術による修行を勧めるが、清瞳は拒絶する。やがて憂喜門に隠された苦情樹の情種の存在を知った清瞳は、自らその門へ入ることを決意する。

その頃、如沐は星象師に扮して梵雲飛と厲雪揚が天命の縁で結ばれていると予言し、富貴も無暮と協力して沙狐国の宮中へ潜入する。二人は「天師」として梵雲飛を支えることになり、御水珠は当面その体内に残すことを決める。清瞳の行方については、如沐が必ず探すと富貴に約束する。清澄に止められていた清瞳は密かに憂喜門への入口を見つけ、ついに試練へと足を踏み入れる。

第22話のあらすじ

憂喜門へ入った清瞳は、門を守る女神の呼び声を聞き、自らの心に潜む闇と向き合うことになる。誘惑や苦しみを乗り越え、最後の試練を突破した清瞳は、ついに情種を取り込み、強大な情力を手に入れる。門の外で待ち続けていた清澄は、清瞳が無事に戻ったことに安堵する。しかし、清瞳は清澄の妖気が乱れていることに気づき、邪術に手を出さないよう厳しく警告。さらに修羅堂を永久に封鎖すると宣言する。民から新たな城主として推された清瞳は、かつて囚人を解放した江波を侍衛長に任命し、これまでとは違う千機城を築くことを誓う。

沙狐国では、富貴と如沐の指導を受けた梵雲飛が修行に励み、妖力を着実に高めていた。如沐はさらに厲雪揚への求婚を勧め、「百回求婚すれば必ず成功する」と梵雲飛をけしかける。梵雲飛はそれを信じ、雨の日も風の日も軍営へ通い続け、九十九日連続で求婚する。厲雪揚の態度も少しずつ軟化し、誰もが百回目の求婚を期待していた。

ところが百日目、梵雲飛は姿を見せず、厲雪揚は不安になって彼を探し回る。そして遊び歩く梵雲飛を見つけるが、それは父・梵元吉が変装した姿だった。富貴と如沐は沙狐国の不審な動きを察知し、梵元吉が二人の結婚を異様なほど急がせていることを警戒する。一方、情種を練り上げる清瞳は、その過程で情種を通じて圈外の黒狐と意識がつながり、恐るべき計画の一端を知る。

第23話のあらすじ

妖怪に絡まれたことで求婚を一度逃してしまった梵雲飛は、厲雪揚を待たせることになる。そんな厲雪揚の前に蛇髪火姫が現れ、過去の恨みを晴らそうと襲いかかる。激しい戦いの最中、梵雲飛が駆けつけ、御水珠の力を使って敵を撃退。さらに厲雪揚の毒まで取り除く。その姿を見た厲雪揚の胸には、梵雲飛への複雑な思いが込み上げる。

一方、清瞳は涂山を訪れ、容容から体内の情種が涂山苦情樹の種であることを知らされ、返すよう求められる。清瞳は情種を精錬する際に黒狐を見たこと、そしてそれが黒苦情樹と関係しているのかを問いただすが、容容は直接答えず、憂喜門へ行けば真実が分かると告げる。

厲雪揚はこれまでの梵雲飛との出来事を振り返り、梵元吉から真相を聞くことで誤解を解く。梵雲飛も改めて求婚し、厲雪揚は砂漠で命を救われたことを思い出し、彼を信じると告げる。二人は人と妖が共に生きる世界を築くことを誓い、両家の顔合わせを経て婚約が正式に決まる。

その頃、牢にいる権競霆は、千夏国最後の女王・古麗讃が生きているという情報を意図的に流し、黒狐娘娘への「贈り物」として利用しようとしていた。清瞳が再び憂喜門を訪れると、女神は情種が門内で無数の恨みの力を吸収したため黒化していると明かす。しかし、清瞳がそれを純粋な情種へと浄化できれば、圈外の黒苦情樹すら浄化できるという。さらに清瞳が見た黒狐の幻は現実だと告げ、富貴が生きていることを証明する。清瞳は清澄に騙されていたことを知り、西西域へ向かう決意を固める。

第24話のあらすじ

清澄は、清瞳が西西域へ向かったことを知って激怒する。そこへ彼に取りついていた小黒狐が現れ、権競霆と手を組み、古麗讃を目覚めさせて万枯陣を発動させれば、富貴に対抗できる力を得られると持ちかける。富貴への憎しみに支配された清澄は、その計画に加わる。

一方、梵雲飛と厲雪揚の婚礼が盛大に始まる。しかし式の最中、沙狐皇・梵元吉が突然厲雪揚を拘束し、梵雲飛に隠されていた千年の因縁を明かす。かつて千夏国の女王・古麗讃は、人と妖が力を合わせて暴龍と戦い、その際に龍脊を手に入れて戦況を覆した。ところが沙狐族の祖先が土壇場で裏切ったため、千夏国は国民ごと万枯陣への生贄となったという。そして厲雪揚は千夏国の末裔として龍脊を受け継いでおり、梵元吉は彼女から龍脊を抜き取り、御水珠と合わせて梵雲飛に真龍の力を与えようとしていた。

梵雲飛は必死に抵抗し、富貴と如沐も救出を試みるが、梵元吉は隠された鎖霊呪で全員の力を封じ、二人を連れ去る。密室では龍脊が無理やり梵雲飛の体へ埋め込まれ、情を捨てて厲雪揚を殺すよう仕向けられる。苦しむ梵雲飛を救うため、富貴は自らの命を燃やして純質陽炎を発動。激痛に耐えながら御水珠を完全に浄化し、梵雲飛に天下を守る力と使命を託す。目を覚ました厲雪揚は龍脊を失い脊柱を損傷するが、二人の過去を知った上で梵雲飛を責めず、「今」と「これから」を大切にすると告げる。

 

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