扶揺

扶揺(フーヤオ)~伝説の皇后~

扶揺(フーヤオ)~伝説の皇后~ 45話・46話・47話・48話 あらすじ

扶揺(フーヤオ)~伝説の皇后~ 2018年 全66話 原題:扶揺

第45話の見どころ

戦北野を救うため禁術を使い、自ら視力を失っていた雅蘭珠の深い愛が明かされる感動の一話です。真実を知った戦北野が大きな衝撃を受け、自責の念に駆られる場面は胸を打ちます。また、扶揺と戦北野の距離に嫉妬する長孫無極が、隠すことなく愛情をぶつける姿は微笑ましく、二人の絆の強さも改めて描かれます。さらに、天煞の兵による包囲網を天煞双響の力で切り抜ける緊迫の攻防、そして雅蘭珠救出へ向けて無極と戦北野が共に立ち上がるラストまで、恋愛と友情、緊張感が絶妙に交錯する見応え十分のエピソードです。


第45話のあらすじ

長孫無極の生還を知った皇后は、ようやく息子に会えると喜ぶ。しかし長孫迥は「必ず会わせる時が来る」と告げるだけで、今はまだ再会を許さなかった。その裏では天煞王・戦南城が、長孫平戎から届いた書状によって「摂坤鈴」が長孫無極の手に渡ったと知り激怒。王弟・戦北恒に命じて長孫無極の滞在先を包囲し、宝を奪い返すよう命じる。

その頃、傷が癒え始めた戦北野は扶揺と穏やかな時間を過ごしていた。二人が笑顔で言葉を交わす姿を見た長孫無極は思わず嫉妬心を募らせる。扶揺が戦北野に薬を飲ませようとすると、無極は当然のように薬碗を取り上げ、自分が世話をすると言い出す。戦北野は恐縮しながら自分で薬を飲むが、その後、無極は扶揺を連れ出し、自分は扶揺のことになると冷静ではいられず、他の男と親しくする姿を見るだけで嫉妬してしまうと素直な本音を打ち明ける。扶揺はそんな不器用で一途な愛情に笑みを浮かべ、二人は改めて互いの想いを確かめ合う。

しかし、ふと雅蘭珠の姿が見当たらないことに気づく。小七から事情を聞いた扶揺と長孫無極は愕然とする。雅蘭珠は戦北野を救うため邛葉族の禁術を使い、その代償として視力を失っていたのだ。それでも彼女は戦北野に負い目を感じさせたくないと考え、自ら姿を消していた。部屋には「決して戦北野には真実を伝えないでほしい」と綴られた手紙だけが残されており、扶揺はすぐにでも彼女を探しに行こうとする。

その矢先、戦北恒率いる天煞の兵が屋敷を取り囲む。目的は摂坤鈴と戦北野の確保だった。長孫無極は冷静に応対しながら時間を稼ぎ、その間に扶揺、小七、戦北野は「摂坤鈴」と「聚坤鈴」を組み合わせた力で姿を消し、兵士たちの目を欺くことに成功する。屋敷を隅々まで捜索した兵士たちは何も発見できず、戦北恒は証拠をつかめないまま引き揚げるしかなかった。

しかし宮殿へ戻った戦北恒が持ち帰った摂坤鈴を見た戦南城は、それが偽物だと見抜き激怒する。長孫無極に翻弄されたことを知った戦南城は、戦北野をおびき寄せるため、彼の旧臣や旧部下たちを次々と投獄する非情な命令を下す。天煞国内の情勢はさらに緊迫し、戦北野を取り巻く状況は悪化の一途をたどっていく。

一方、事情を知らない戦北野は雅蘭珠が邛葉族へ戻ったとだけ聞かされていたが、小七はついに沈黙を破り、彼女が命懸けで戦北野を救い、その代償として失明したことを打ち明ける。その事実を知った戦北野は言葉を失い、自分のためにそこまで犠牲を払わせたことに深い後悔と自責の念を抱く。そして一刻も早く雅蘭珠を迎えに行こうと決意する。

ちょうどその時、扶揺のもとへ一人の謎の人物が現れ、雅蘭珠の居場所を記した一枚の紙を手渡す。戦北野は迷うことなく自ら迎えに行くと宣言し、長孫無極も「共に行こう」と同行を申し出る。仲間を救うため、それぞれの想いを胸に、新たな旅路が再び始まろうとしていた。

 

第46話の見どころ

雅蘭珠のひたむきな愛がついに戦北野の心を動かし、初めて「珠珠」と優しく呼びかけて抱きしめる感動的な場面が最大の見どころです。一方、長孫無極は扶揺へ自らの過去が刻まれた玄霊真葉を託し、すべてをさらけ出すほどの深い愛を示します。さらに、戦南城の誕生日を利用した王宮潜入作戦が始動し、扶揺と戦北野は厳重警備の西華宮へ潜入。静太妃との束の間の再会と、刻一刻と迫る戦南城の足音が緊迫感を高め、恋愛、親子愛、陰謀が濃密に描かれる見応え十分の一話です。


第46話のあらすじ

周叔を失った悲しみが消えない扶揺を励ますように、長孫無極は自らにとって最も大切な宝「玄霊真葉」を差し出す。その葉には彼の過去や誰にも見せたことのない記憶が宿っており、「自分のすべてを君に預けたい」という無極の真心が込められていた。その深い愛に胸を打たれた扶揺は、自ら無極に口づけを交わし、雪の降る夜の中で二人は永遠を誓うかのように愛を確かめ合う。

一方、雅蘭珠は戦北野を救った後も彼を避け続けていた。雪の中で戦北野はようやく雅蘭珠に会い、「ありがとう」と感謝を伝える。しかし、その一言は雅蘭珠にとって何よりも残酷な言葉だった。彼女は今日が自分の誕生日であることを明かし、これまで何度も一人で誕生日を迎えながら戦北野を想い続けてきたこと、それでも一度も後悔したことはないと語る。そして、自分が欲しいのは同情でも恩返しでもなく、戦北野の本当の気持ちだけだと涙ながらに打ち明ける。戦北野はその想いの深さに胸を打たれ、返す言葉を失う。ただ静かに雅蘭珠を抱き寄せ、初めて優しく「珠珠」と呼びかける。その温かな抱擁は、二人の関係が新たな一歩を踏み出したことを感じさせるものだった。

その夜、思い悩む戦北野のもとへ長孫無極が酒を携えて現れる。杯を交わしながら戦北野は、自分には天下を望む野心はなかったが、帝王の家に生まれた以上、逃げ続けることはできないと悟ったと語る。静太妃を守り、大切な仲間を守るためにも、戦南城に立ち向かう決意を固めたのだ。長孫無極はその覚悟を受け止め、自分も共に戦うことを約束する。そこへ扶揺も加わり、三人は同じ志を胸に力を合わせることを誓う。

翌日、戦北野と扶揺は宮中の密偵・花公公と密会し、静太妃の現状を知らされる。静太妃は西華宮に幽閉されているものの命に別状はなく、厳重な監視下に置かれていた。直接救い出すことは困難と判断した扶揺は、五日後に開かれる戦南城の誕生日祝宴を利用して王宮へ潜入する大胆な作戦を提案する。

そして迎えた寿宴当日。各国の使節が集う中、長孫無極は天権の監国として堂々と出席し、その立場を利用して戦南城の警戒を巧みにかわしていく。その一方で、扶揺と戦北野は侍従に変装し、花公公の助けを借りて西華宮への潜入に成功する。しかし途中で天煞の将・古凌風に見つかってしまい、二人はやむなく彼を討ち取る。警備が強化される中、二人は西華宮の死角へ身を潜め、静太妃と接触する機会を待つ。

やがて扶揺は侍女に扮して静太妃に近づき、「厠へ案内する」と偽って外へ連れ出すことに成功する。戦北野と静太妃は窓越しというわずかな時間だけ再会を果たし、互いの無事を確かめ合う。しかし感動の再会も束の間、戦南城が西華宮へ向かっているとの知らせが届く。戦北野は母を連れて脱出しようとするが、静太妃は息子を危険に巻き込むことを拒み、自ら宮に残る道を選ぶ。そして別れ際、一族にとって大切な意味を持つ簪を戦北野へ託し、「必ず生き延びなさい」と静かに願うのだった。緊迫する王宮の中、母子は涙の別れを迎え、新たな戦いの幕が静かに上がる。

 

第47話の見どころ

戦北野は天煞王国を救う切り札となる伝説の「黒風騎・隠軍」を目覚めさせるため、再び葛雅砂漠へ向かう決意を固めます。一方、扶揺は長孫無極の策略で男装し、天煞軍の都統選抜に挑戦。戦南城の信頼を勝ち取るため危険な芝居を続けながら、壮絶な試練を勝ち抜いていきます。さらに、静太妃を利用した非情な罠に扶揺は怒りを募らせ、戦南城打倒への決意を新たに。仲間たちがそれぞれの役割を背負い、反撃への布石が一気に動き始める重要な一話です。


第47話のあらすじ

長孫無極と戦北野は、葛雅砂漠で見た幻の軍勢について語り合う。二人は、砂漠に現れた三千の黒風騎はほんの一部に過ぎず、かつて五洲大戦で裏切りの罪を負った残りの黒風騎は、穹蒼の力によって地中深く封じられ、不死の「隠軍」として眠り続けていると推測する。その軍勢を目覚めさせ、統率できる唯一の鍵が、戦北野の持つ「蒼龍在野剣」だった。

伝説の真偽に半信半疑だった扶揺や紀羽だったが、長孫無極は自らが葛雅砂漠で石化の呪いに侵され、穹蒼の宝袋に救われた末、実際に隠軍を目撃した経験を語る。扶揺もまた夢の中で隠軍を見たことを思い出し、その存在を確信する。危険を承知のうえで、戦北野は隠軍を味方につけるため再び砂漠へ向かう決意を固める。雅蘭珠は彼の身を案じて反対するが、その覚悟を理解し、黙って送り出すことを選ぶ。さらに長孫無極は、自身の記憶を頼りに隠軍の居場所を示す地図を描き、戦北野へ託した。

一方、天煞王宮では戦南城が戦北野派の将兵を一掃したことで軍の要職が空席となり、新たな都統を選ぶことを決定する。これを好機と見た長孫無極は、扶揺を男装させ「江楓」と名乗らせて選抜試験へ送り込み、内部から戦南城の信頼を勝ち取る作戦を立てる。さらに、わざと扶揺と口論する芝居を演じ、二人が対立しているように見せかけることで、戦南城の警戒心を巧みに利用しようとする。

その頃、戦北野は仲間を率いて葛雅砂漠へ出発するが、密かに後を追ってきた雅蘭珠を見つける。彼は彼女を馬に乗せ、「もう二度と一人にはしない。これからはどこへ行くにも一緒だ」と約束し、雅蘭珠はようやくその言葉に安堵の涙を流す。

宗越も長孫無極のもとへ戻り、太淵では斉震が生き延びていることを報告する。宿敵を討つため、長孫無極は宗越と共に罠を仕掛け、敵を誘い出す計画を進める。

やがて都統選抜が始まる。第一関門は、参加者全員が暗殺者から命を狙われる過酷な生き残り戦だった。扶揺は見事に試練を突破し決勝へ進出する。決勝では、制限時間内に宝物を奪い合う激戦が繰り広げられ、宗越や扶揺も激しく競り合う。扶揺は敵将・唐易中を追い詰めながらも命までは奪わず、その器の大きさを示す。そして宗越との一騎打ちを制し、見事優勝を果たす。

しかし、優勝賞品の袋を開けた扶揺は衝撃を受ける。そこに閉じ込められていたのは、戦北野の母・静太妃だった。戦南城が人の命を見世物に利用した残酷さに扶揺は怒りを燃やすが、計画を壊さぬため必死に感情を抑える。長孫無極もあえて扶揺を連れ戻そうと演技を見せ、扶揺も反発する芝居を打つことで、戦南城からの信頼をさらに深めることに成功する。

屋敷へ戻った扶揺は戦南城の非道さに怒りを隠せない。長孫無極は、戦南城を倒すには今は耐え忍び、扶揺が完全に信頼を勝ち取ることが必要だと諭す。そして二人は、敵の内部から戦南城を追い詰めるための大きな反撃へ向け、新たな一歩を踏み出すのだった。

 

第48話の見どころ

扶揺がついに戦南城の絶大な信頼を勝ち取り、天煞王宮の中枢へと迫る一方、長孫無極は大胆な偽装工作で彼女を陰から支えます。狩りの最中に仕組まれた襲撃では、扶揺が命懸けで戦南城を守り、その忠誠心を強く印象づけることに成功。一方、戦北野は雅蘭珠の献身に心を動かされ、二人の関係にも大きな変化が訪れます。そして終盤では、扶揺が戦北恒を逆に追い詰める鮮やかな反撃を見せ、王宮の権力争いはさらに激化。知略と心理戦が見応え抜群の一話です。


第48話のあらすじ

宗越は斉韻と再会する。斉韻は父・斉震の罪を償うため、自分だけでも宗越のそばにいて支えたいと願うが、一族を皆殺しにされた過去を忘れられない宗越は、その思いを受け入れることができず、冷たく彼女を突き放す。斉韻は悲しみを胸に去っていく。

一方、扶揺は戦南城の信頼を得て、今や王宮でも一目置かれる存在となっていた。吟霜閣を案内された扶揺は、国庫の財政難について戦南城と戦北恒が話し合う場に居合わせる。戦南城は国庫を満たすため増税を命じるが、扶揺は「民から搾り取るのではなく、汚職官僚を摘発して財を没収すべき」と進言する。その大胆な提案は戦南城に高く評価され、戦北恒はますます立場を失っていく。

その後、戦北恒は扶揺を呼び止め、「天権で会った女性とよく似ている」と探りを入れるが、扶揺は動じることなく切り返し、その場を切り抜ける。

一方、葛雅砂漠へ向かう戦北野たちは旅の途中で村人の家に身を寄せる。戦北野は、反乱を起こせば多くの民が戦火に巻き込まれることを思い悩み、自分の決断が正しいのか苦しんでいた。雅蘭珠は「人々を救うための戦いなら、その犠牲には意味がある」と励まし、彼の覚悟を支える。

夜になると何者かが村の穀倉に火を放ち、その混乱に乗じて天煞之金が村人を放火犯に仕立て上げ、土地を奪おうとする。戦北野は黙って見過ごせず村人を救うが、そのせいで居場所が敵に知られてしまう。追い詰められた一行は崖際で激しい戦闘となり、雅蘭珠は視力を失いながらも戦北野をかばって刃を受ける。戦北野は彼女を抱きしめ、「もう二度と君を傷つけない」と固く誓う。

その頃、王宮では珍しい氷原虎が現れたとの知らせを受け、戦南城は扶揺を伴って狩りへ向かう。しかしこれは長孫無極が仕組んだ計画だった。黒衣の刺客が戦南城を襲撃し、扶揺は命懸けで彼を守り、自らも浅手を負う。刺客は長孫無極の配下であり、扶揺への傷も最小限に抑えられていた。戦南城は扶揺の忠義に深く感動し、彼女を「真武大将軍」に任じるとともに、多くの褒美を与える。

さらに戦南城は望みを尋ね、扶揺は迷わず「天煞之金の兵権が欲しい」と申し出る。その大胆さに戦南城は驚くが、そこへ戦北恒が現れ、扶揺こそ長孫無極の間者だと告発する。証拠として長孫平戎の書状を差し出すが、扶揺は即座に反撃に出る。

扶揺は、戦北恒こそ長孫無極と内通し王位を狙っていると主張し、新たに迎えた第九夫人が密使だったことや、国庫の銀を横領して私兵を集めていた疑いを次々と挙げる。すでに第九夫人は死亡しており反論の術はなく、戦北恒は窮地に追い込まれる。扶揺の巧みな策謀によって、戦南城の疑いは次第に戦北恒へ向けられ、王宮内の権力争いはさらに激しさを増していく。

 

扶揺(フーヤオ)~伝説の皇后~ 49話・50話・51話・52話 あらすじ

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