秀麗伝 13話・14話・15話・16話 あらすじと感想

秀麗伝~美しき賢后と帝の紡ぐ愛~

秀麗伝~美しき賢后と帝の紡ぐ愛~ 2016年 全50話

dim-sumさん

第13話 あらすじと感想

第13話 分断された舂陵軍

劉玄は、自分が皇帝になったのは実力を発揮しなかったからだ、もし活躍していたら劉縯同様疎んじられただろうと馬武に言います。劉玄は即位して更始帝となります。皇帝は続いて大司馬などを任命しますが、劉縯・劉秀は閑職に追いやられ、劉縯は腐っています。

更に劉縯たち舂陵軍は、戦闘地域を分けられて分断されました。更始帝は妻子を呼び寄せ、その世話係に陰麗華を任命します。劉縯は危険だと反対しますが、劉秀と麗華=陰戟は、皇帝を敵に回すべきでないし、近くに居れば情報も得られると仕えることに。

李軼は、劉縯の妹伯姫に自分は王になり劉縯と同格になった、結婚を申し込みますが、伯姫は風見鶏と罵ります。兄李通も劉縯から劉玄に乗り換えたのに妹と結婚とは、と呆れ李軼を責めます。

更始帝は、妻韓姫に陰戟を師の娘で女子ながら武術兵術に長け、軍の大黒柱と紹介、韓氏は凛々しいと陰戟を褒めますが、更始帝と陰戟が親しいと気にしている様子でした。

そのころ劉秀は父城攻略に苦しみ、策を使い敵将の馮異をおびき出して捕らえ、話し合いの結果共に戦うことになりました。その後昆陽に攻め落としましたが、ある日麗華は兄陰識から新軍の精鋭42万など計100万が昆陽へ向け進軍中と知らせを受けました。陰戟はこれを更始帝に知らせますが、皇帝は援軍を出し渋ります。

劉玄は、実力を隠し敢えて傀儡になり、軍内でのし上がろうと思ったようです。「能ある鷹は爪を隠す」を実践したのでしょうか。久し振りに出てきた李軼は、兄も呆れるほどの変わり身の早さを見せ、親しかった?伯姫も腹を立てていました。一方劉玄の妻韓氏は、夫に会うなり自分と息子の冊封を迫り、麗華と夫の関係を疑うタイプの女性。夫と離れ苦労してたのでしょうが、あまりに即物的で「国母」には向かないと思いました。

第14話 あらすじと感想

第14話 命懸けの突破

皇帝は斥候を出し情報を確認したいと言いますが、陰戟は自分が行くと出て行きます。皇帝が止めると、陰戟は己の母が命を顧みず王莽を倒そうとしたのに、劉玄は不甲斐ないと嘆きます。皇帝は麗華に、母の形見「胆照剣」を渡し送り出しました。

陰戟の報告を受け、昆陽で協議を行い、王鳳以下は投降、劉秀が籠城を主張します。侃々諤々の議論が続く中、陰戟は皇帝から渡された剣を見せ、皇帝の命令と言いますが聞き入れられません。

陰戟が外に出ると馮異が剣を抜き、2人は剣を交えます。劉秀が止めに入り紹介し、馮異は麗華が助けた奴婢丁柔の話をします。そして劉秀と麗華が似合いだと言い、丁柔は今王尋の陣に居る、自分もいつか再会したいと呟きました。

宛で戦う劉縯と連携し昆陽を守るため、援軍を求める使者を出すことになり、劉秀以下わずか13騎が42万の大軍の陣地を突破する作戦を立てます。全員が無事突破後二手に分かれ説得に向かいました。劉秀が向かった定陵を守る王安は勝ち目がないと援軍を拒否。仕方なく王安を殺害、援軍を確保します。

昆陽へ戻る準備をする陰戟に、劉秀は新野から援軍を寄こすよう頼んでほしいと言います。麗華が頼めば新野の県宰も兵を出すと説得され、麗華は自分を待つよう頼んで出発しました。しかし劉秀たちは、気が弱い王鳳が投降すると懸念し、麗華を待たず昆陽へ向かいます。

一方昆陽では、王鳳が大軍に怯え、張将軍に劉秀が援軍を連れ帰っても昆陽に勝ち目はないと唆され、投降を考えていました。 夜襲を掛け13騎で敵軍中を突破したシーンが迫力満点でした。宛が落とせなければ漢軍が分解する切迫した状況下、昆陽での戦闘も激しくなると考えた劉秀は、麗華を心配し新野に行かせたのでしょう。でも死ぬときは一緒と誓った麗華からすれば、裏切りに思えるはず。もし無事に再会できたら、かなり揉めそうです。

第15話 あらすじと感想

第15話 名将の采配

陰麗華=陰戟が新野へ行く途中、弟陰興と出会います。そして劉秀が自分を昆陽から遠ざけるため噓をついたと怒り、急ぎ昆陽へ引き返しました。

援軍を連れた劉秀が昆陽へ戻る機会を伺うと、新軍の斥候を捕らえたと知らされます。劉秀と馮異は離間策を仕掛けることにし、夜馮異は新の陳副将ら斥候たちと共に新軍へ駆け込みます。途中劉秀が王邑と結託したと見せかけ、信じた陳は王尋に裏切りを報告しました。馮異は劉たちの内情を探り、王邑は劉秀の古い知り合いで、劉秀が昆陽から脱出できたのも、王邑と共謀した証拠と報告します。

劉秀たちは、鄧奉が陣の西側から突入し攪乱する間に別の場所から突入。途中わざと密書を落とし昆陽へ駆け戻りました。密書には「劉縯が宛を落とし昆陽へ援軍を送った」と書かれ、王尋は王邑が敵と結託したと監禁します。馮異は、王邑は多くの将兵に慕われている、兵の管理を厳重にすべきと進言。更に人心掌握と士気高揚のため中将たちを宴に招くよう言い、王尋も同意しました。

捕らえられた李軼は、王尋の尋問に対し密書は劉秀の嘘、侵入日と場所についても白状します。側に居た馮異は李軼の供述を否定し、自分の証言に命を懸ける、正しければ丁柔が欲しいと申し出ます。

麗華=陰戟は劉秀が昆陽へ戻ったと聞き、自分は両親の敵を討つため単身で王尋を殺しに行くと言い出し、陰興の制止も聞かず尉が付き添い2人で陣へ侵入しました。

麗華は劉秀の優しさが、女性は男性に従い守られる存在という周囲の考えと同様に感じたのかも。でも劉秀の考えを理解し、兵法上の判断と併せ昆陽から出撃する作戦を的確に予想します。2人の絆は固いのです。麗華は王尋に接近しようと丁柔から舞を教わりますが、全く才能がありません。麗華は陰戟として生きる方が向いています。その丁柔と馮異は再会できるのでしょうか。一方捕虜になった李軼は王尋にまで尻尾を振り、本当に風見鶏だなと感じました。

第16話 あらすじと感想

第16話 昆陽の戦い

宴会の席で、舞姫に扮して王尋殺害を実行しようと官婢の丁柔から舞を教わる陰麗華でしたが、舞に苦心しまた会場に剣が持ち込めないと聞き、王尋に接近する方法を考えます。

そのころ劉秀たちは川から陣へ近づくつもりでしたが、周囲の静けさに不審を抱き、陣の西側から攻め込むことにしました。

宴会では丁が舞を披露し麗華は琵琶を弾きますが、王尋に琵琶の中に剣を隠し持っていると知られ戦いなります。同行していた尉が火鉢に火薬を投げ込み麗華を助け、見事王尋殺害を果たします。

陣中に攻め込んだ劉秀が新軍に取り囲まれ絶体絶命でしたが、鄧奉が麗華考案の鳶形の火器を飛ばし新軍は大混乱になり、麗華はケガをしましたが、味方の大勝利に終わりました。

馮異は漢を去り丁を連れ父城に戻り、県宰の説得を約束します。去り際劉秀に、捕虜になった李軼に気を付けよと言いました。馮異の父は、呂氏を馮異の後妻に迎えており、官婢の丁を妻にするなら父は死ぬと騒ぎます。丁は奴婢として馮異の側に仕えることにしました。

宛で劉秀は兄劉縯と再会します。兄は僅か3千の兵で42万の大軍を破るとは神業、と弟を褒めました。王匡は更始帝自ら出迎えているのに劉秀は不敬だと不満げです。

麗華は兄陰識と再会し、兄が更始帝から官位を授かり陰家を争いに巻き込み申し訳ないと謝ります。兄は自分達の父の仇を打ってくれ誇りに思うと礼を言いました。そして今後も漢は不安定、劉縯は人望があり慕う者も多く王匡と皇帝にとっては邪魔だろうから、気を付けるよう言いました。 麗華が王尋を討ちました。42万の大軍を破った劉秀は、麗華考案の鳶型の機械が空から攻撃を加えなければ勝てなかったでしょう、麗華様様です。そして王匡や朱鮪は最初は劉縯たち舂陵軍は何の脅威もなかったのでしょうが、劉秀の大勝は予想外だったのか、かなり焦っています。漢軍が纏まり続けられるのか心配です。

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