雨霖鈴

雨霖鈴(うりんれい)

雨霖鈴(うりんれい) 17話・18話・19話・20話 あらすじ

2026年 全37話 原題:雨霖铃 / 古典小説「三侠五義」を原案

第17話の見どころ

景逸鳴を追い詰めた展昭たちだったが、証拠となる帳簿や書簡は焼き払われ、事件は思わぬ壁にぶつかる。そんな中、展昭は灰の中から重要な手掛かりを見つけ出し、中肖院を操る黒幕が河伯だけではないと気づく。一方、白玉堂は夜摩天の毒に苦しみ、智化を殺そうとする。展昭は彼を制止しながら智化の心を揺さぶり、ついに景逸鳴の罪を暴くための証言を引き出す。

第17話のあらすじ

展昭は、事件の解決に力を貸してくれた掌月使に感謝し、景逸鳴を捕らえる現場に立ち会って、その末路を見届けてほしいと誘う。しかし、寒水宮の姥姥との約束を思い出した掌月使は、申し出を丁重に断って立ち去る。その後ろ姿を見送っていた霍玲瓏は、彼女の正体が丁家の末娘、丁月華であることに気づく。一方、掌日使は、掌月使が苌弘壁をすぐに連れ戻そうとしていないことを見抜き、任務を果たせなければ命に関わると警告する。

景逸鳴は、邵継祖が二度にわたって狼煙を上げたことから、展昭たちが間もなく攻め込んでくると察する。そして、あらかじめ立てていた計画に従うよう、屋敷の者たちに命じた。

その頃、景夫人は地下宮殿の陳列室で景逸鳴を襲おうとするが、逆に制圧されてしまう。景夫人は、卑劣な男でありながら正義の侠客を装っている景逸鳴を激しく罵倒する。しかし、景逸鳴は彼女が時間稼ぎをしていることを見抜いていた。景夫人を相手にするのをやめた景逸鳴は、室内の鎖を引く。すると、頭上から轟音が響き、巨大な木製の収納棚が二つ落下した。開いた棚の中には、帳簿や文書がぎっしりと詰め込まれていた。

景逸鳴はためらうことなく、それらに油をまいて火を放つ。帳簿や書簡はたちまち炎に包まれ、駆けつけた展昭と白玉堂が目にしたときには、すでに重要な記録はすべて焼失していた。これで自分を追及する証拠はなくなったと考えた景逸鳴は、展昭に取引を持ちかける。

一方、霍玲瓏は丁兆蕙を捜し出すが、彼は見るも無残な姿になるまで拷問を受けていた。掌月使と掌日使も景家に到着し、様子のおかしい家臣を問い詰めて苌弘壁のもとへ案内させる。そこで二人は霍玲瓏と合流し、苌弘壁が無事であることを確認する。掌月使はそのまま立ち去り、掌日使には展昭たちがすでに連れていったと嘘をついた。掌日使は、掌月使が意図的に苌弘壁を逃がしたのではないかと疑い、任務を果たせなければ寒水宮へ戻るなと言い渡す。

その後も景逸鳴は平然とした態度を崩さず、自分はただ命令に従って動く駒にすぎないと主張する。そして展昭に、ここで自分を見逃せば、出世や富を手にする近道を教えてやると持ちかけた。しかし、展昭は悪事に加担するつもりはないと拒絶する。景逸鳴は、いずれ後悔することになると吐き捨てた。

深夜、展昭は苌弘壁を訪ね、しばらく時間を置いて香りが消えれば、普通の子どもと変わらない生活を送れるようになると伝える。その頃、白玉堂は丁兆蕙の傷を調べ、大慈悲掌の威力によって経脈が断たれ、五臓まで損傷していることを知る。内力で命をつなぐしかないものの、回復の見込みは極めて薄かった。白玉堂は丁月華に覚悟を決めるよう告げ、今後数日は兄のそばを離れないよう勧める。霍玲瓏も丁月華に玲瓏蜜を渡し、彼女を支えた。

展昭と霍玲瓏は、焼け跡に残された灰の中から文書の断片を拾い集める。わずかに判読できた記録から、景逸鳴が外部の人物と頻繁に書簡を交わしていたことは分かったが、肝心の名簿は見つからなかった。邵継祖は、展昭が何かを突き止めるのではないかと焦るものの、司命は名簿さえ失われれば展昭に打つ手はないと、まったく動じない。

落胆する仲間たちを前に、展昭はまだ手立てが尽きたわけではないと励まし、ひとまず休むよう促す。その後、一人で密室に入った展昭は、偶然仕掛けを作動させ、重要な破片を発見する。破片を組み合わせると、襄陽王と四人の腹心である河伯、司命、東君、山鬼の名が浮かび上がった。展昭は霍玲瓏と情報を整理し、中肖院を裏で操っているのは河伯だけではなく、さらに大きな勢力が存在すると考える。

やがて展昭は智化を尋問しようとするが、その直前、夜摩天の毒に侵された白玉堂が幻覚を起こし、怒りに任せて智化を殺そうとする。展昭は慌てて彼を制止し、必死に正気を取り戻させた。

智化は当初、景逸鳴について何も話そうとしなかった。しかし展昭は、景逸鳴が彼を実の息子としてではなく、用が済めば切り捨てるだけの死士として扱っていると指摘する。その言葉は智化の胸に深く突き刺さり、彼はようやく景逸鳴への執着を断ち切る。そして、景逸鳴がこれまでに行ってきた悪事をすべて打ち明けた。

展昭は景逸鳴のもとへ赴き、彼の罪を一つずつ暴き立てる。そして、死刑にして終わらせるのではなく、獄中で日々苦しみを味わわせると告げた。展昭が立ち去った後、智化は自ら牢の前へ向かい、景逸鳴に自分が密告したこと、そして景興沢を殺したことまで告白する。景逸鳴は衝撃を受け、ついにすべてを失ったかのように打ちひしがれるのだった。

第18話の見どころ

景逸鳴の罪が明らかになり、丁月華は長年抱えていた兄への誤解を解く。一方、白玉堂の本名が金雪白であり、兄・金雪文の冤罪が彼の復讐心の原点だったことも判明する。景逸鳴への復讐を果たそうとする丁月華は、ついに死牢で彼と対決するが、その行動は寒水宮の掟を破ることにもつながってしまう。事件の決着後、展昭と白玉堂は再び手を取り合い、十五年前の旧事件の真相を追う。

第18話のあらすじ

展昭は丁月華のもとを訪ね、景逸鳴が犯した罪は極めて重く、朝廷も必ず死罪に処すはずだと伝える。そして、丁家が受けた仕打ちについても、必ず公正な裁きが下されると約束した。

さらに展昭は、かつての小雲にまつわる事情を丁月華に説明し、彼女が長年兄の丁兆蕙に対して抱いていた誤解を解いていく。寝台で傷に耐えていた丁兆蕙も、妹に心から謝罪し、故郷へ一緒に帰ってほしいと願った。兄の真情を知った丁月華は涙を流し、ようやく兄妹のわだかまりが解けていく。

その夜、展昭と白玉堂は東屋で酒を酌み交わす。そこで展昭は、白玉堂の本名が金雪白であることを明かした。幼い頃、白玉堂は兄の金雪文が罪を着せられ、命を落とす場面を目の当たりにしていた。そのため、范仲禹が殺されたときも、強い怒りと悲しみを抱いたのだった。

その後、智化から金雪文の事件が冤罪だった可能性を聞かされた白玉堂は、宜城県令を殺してでも復讐しようと考えるようになった。しかし展昭は、智化が司命の指示を受けて白玉堂を県令の調査へ向かわせたことを指摘する。つまり、司命は十五年前の事件について何かを知っている可能性が高い。展昭は、県令本人から真相を聞き出せば、白玉堂も正当な形で兄の無念を晴らせると説得する。だが、白玉堂は県令の言葉など信用できないと考え、展昭の提案を真剣に受け止めなかった。

一方、丁月華は霍玲瓏を訪ね、苌弘壁を育てるには碧焰三生水を与え続ける必要があると説明する。この毒に耐えられるのは、極めて陽の気が強い体質の持ち主だけだった。かつて姥姥が各地を探し回り、巴蜀の地で三歳にも満たない霍小弟を見つけ出したのも、その体質を見込んでのことだったという。霍玲瓏は話を聞き、弟の本当の家族を探すには巴蜀へ向かう必要があると悟る。

霍玲瓏は丁月華に、景逸鳴の事件は官府が公正に裁いてくれるはずだと告げる。しかし丁月華は、景逸鳴が死ぬところを自分の目で確かめない限り、安心できないと語る。

その後、丁月華は単身で死牢へ乗り込み、景逸鳴に決死の戦いを挑む。激しい掌力を受けて命の危険にさらされながらも、彼女は長相思で景逸鳴の首を拘束し、最後には剣で胸を貫いた。景逸鳴は息絶え、丁月華はついに父の仇を討ち果たす。戦いの一部始終を目撃した智化は、父を失った悲しみを見せるどころか、胸のつかえが取れたかのような表情を浮かべた。

異変を察知した霍玲瓏が死牢へ駆けつけると、丁月華は抵抗することなく捕らえられる覚悟を示し、景逸鳴を殺したことを後悔していないと断言する。展昭は兵を率いて城内を巡回していたが、その隙を利用して霍玲瓏は丁月華を城外へ逃がした。官兵から犯人の特徴を尋ねられた智化は、最後まで口を閉ざして彼女をかばう。

展昭は朝廷への報告を避けられないと理解しながらも、丁月華がこれまでの事件解決に貢献した功績を強調し、功罪を相殺して罪を軽くしてほしいと願い出た。

城を出た丁月華は、そのまま寒水宮へ戻り、姥姥に罪を償おうとする。しかし姥姥は、嘘をついて苌弘壁を連れ戻さなかったうえ、命令にも背いた丁月華を厳しく責め、死牢に入れて日没に処刑するよう命じた。掌日使は彼女の代わりに罰を受けようとするが、丁月華は周囲を巻き込みたくないと考え、これまで受けた恩に感謝するばかりだった。

展昭は扶風の助けを得て寒水宮を訪れ、丁月華の助命を願い出る。姥姥は当初、展昭の言葉を受け入れようとしなかった。しかし、やがて自らの過去を語り始める。彼女は数十年にわたり寒水宮を守り、師門の名誉を損なわぬよう生きてきた。丁月華に秘伝の武術・長相思を授けたのも、彼女を後継者と見込み、数百人の弟子を率いる存在になってほしいと願ったからだった。

丁月華の行動に怒りながらも、彼女を大切に思う気持ちは捨てきれない姥姥は、ついに死罪を免じ、自分の進む道を選ばせる。掌日使にも宮の規則に従って罰を与える一方、情に厚い姿勢を評価した。そして、今回の判断には二つの理由があると説明する。丁月華に寒水宮への恩を忘れさせないこと、そして秘宝が宮の存続を脅かす足かせとなるなら、もはや守り続ける必要はないということだった。

丁月華が寒水宮を去ると聞いた霍玲瓏は、霍小弟を連れて見送りに向かう。丁月華は寒水宮に入ったことを後悔していないと語り、今後は兄を治療できる名医を探すつもりだと明かす。また、霍玲瓏たちが霍小弟を連れて事件を追うのは大変だろうと考え、彼を連れて巴蜀へ向かい、親族を探すことを申し出た。霍玲瓏はその提案を受け入れ、二人が馬に乗って遠ざかる姿を見送る。

一連の騒動がようやく収まると、展昭は白玉堂に、以前の無謀な振る舞いを蒸し返してわざと怒ったふりをする。白玉堂は仕方なく頭を下げ、二人はすっかり和解した。その後、展昭は白玉堂を伴って再び牢へ向かい、宜城県令と対面する。白玉堂は十五年前の潭溪鎮の事件について問いただすが、県令は金雪文が冤罪だったという主張を一蹴し、当時の判決に誤りはなかったと言い張るのだった。

第19話の見どころ

十五年前の金雪文事件をめぐり、白玉堂は県令から冷酷な言葉を浴びせられ、真相への手掛かりを失いかける。一方、展昭は中肖院事件の背後に、河伯だけではない勢力がいると確信し、襄陽王一派の追及を続ける。夜摩天の解毒薬を調べる唐天浩からは、十五年前に使われた毒との共通点が浮かび上がる。そして白玉堂は、兄が罪に問われた日の記憶をたどりながら、金家に隠された真実を探ろうとする。

第19話のあらすじ

宜城県令は、金雪文の事件に冤罪などなかったと断言する。金雪文は素行が悪く、彼が投獄された際には潭溪鎮の女性たちも喜んでいたというのだ。白玉堂は思いもよらない言葉に反論できず、怒りを抱えたままその場を去る。

その直後、展昭は県令の前に一冊の名簿を投げ出す。県令が事件の内情を知りながら隠していることを指摘し、当時、彼の弱みを握っていた人物は河伯だけではないはずだとほのめかす。

白玉堂は酒楼の大広間で酒をあおり、ふとした瞬間に亡き兄・金雪文の姿を見たような気がする。二階では、展昭が霍玲瓏に、朝廷が丁月華の中肖院事件における功績を認め、彼女の罪を相殺する方針になったと伝えていた。霍玲瓏はようやく胸をなで下ろす。

中肖院の事件に一区切りがついた今、展昭は襄陽王一派の追及を続ける決意を固める。霍玲瓏も彼に同行する意思を示した。智化が都へ護送され、中肖院の残党が次々と捕らえられるなか、展昭は親友の劉洪義の墓を訪ねて弔い、彼の無念を晴らすためにも真相を突き止めると誓う。

その頃、狩場では司命と邵継祖が襄陽王の到着を待っていた。やがて現れた襄陽王は、弓を構えると突然、矢先を邵継祖へと向ける。邵継祖は驚き、身動きもできなくなるが、矢はわずかにそれて草むらへ飛んでいった。襄陽王は何事もなかったかのように振る舞い、霍玲瓏が展昭の捜査に協力していることを持ち出す。邵継祖は彼女をかばい、必ず連れ戻すと約束した。

続いて襄陽王は司命に対し、河伯が失脚したことを気にする必要はないと告げる。しかし、展昭の能力を考えれば、すでに新たな手掛かりをつかんでいる可能性があるため、今後は慎重に動くよう指示した。

司命はその後、唐門の掌門・唐驥と密会する。展昭が中肖院の死士たちを救おうとするなら、まず夜摩天の解毒方法を見つける必要がある。襄陽の地でその毒に詳しいのは金家と唐驥の甥である唐天浩だけだと司命は見ていた。司命は唐驥に夜摩天の秘密を守り、一族の者たちが余計なことを口外しないよう厳命する。

唐驥は、官府に捕らえられた唐門の弟子たちを救ってほしいと頼むが、司命は冷たく拒絶する。今は騒動が続いている時期であり、主君への忠義を示すためなら、何人かの犠牲は仕方がないというのだ。唐驥は怒りを押し殺すしかなかった。

一方、白玉堂は再び幻覚に襲われ、金雪文の姿を追って街へ飛び出す。なぜ何度も自分の前に現れるのかと兄に向かって叫ぶ白玉堂のもとへ、展昭と霍玲瓏が駆けつける。白玉堂はやがて落ち着きを取り戻すものの、ただ悪夢を見ただけで、自分は毒に侵されていないと言い張った。

そんな折、三人は唐天浩と出会う。唐天浩は夜摩天の解毒薬を作れなかったと話し、さらに白玉堂の体質が、神医の家系として知られる金家に伝わる「薬師血」であることを明かした。展昭は唐天浩が何かを隠していると疑い、霍玲瓏とともに彼を問いただす。

迷った末に、唐天浩はようやく真実を語る。夜摩天を調べるうち、彼はその毒にどこか見覚えがあると感じていた。古い医書を調べた結果、十五年前に「七日酔夢」と呼ばれる毒が存在していたことを突き止める。それは依存性と幻覚作用を持ち、沐顔花の花粉に猛毒を組み合わせて作られ、服用した者は七日以内に命を落とすというものだった。唐驥はかつてこの毒の調合法を知った際、唐天浩を激しく叱責し、処方を焼き捨てていた。唐天浩は、唐門が道を踏み外してしまったことを悔やみ、今回の情報を提供したことを理由に、一族への処分を軽くしてほしいと展昭に頼む。

展昭と霍玲瓏は白玉堂に金家の事情を尋ねる。白玉堂によれば、金家の子弟は幼い頃から毒の扱いを学び、七、八歳で毒虫や薬草を見分けられるようになるという。白玉堂は金震平の人柄を好んではいなかったが、彼の努力家としての一面は認めていた。金震平は十四歳で梅雨瘴を解き、十五歳で診療に携わり、二十八歳で金家を継いだ人物だった。

これまでの情報を整理した展昭は、司命、唐門、金家の三者が金雪文の事件に深く関わっていると推測する。夜摩天の解毒法を探るためにも、金家を訪ねる必要があると判断し、白玉堂に十五年前の真相を話してほしいと頼む。

翌日、白玉堂は展昭と霍玲瓏を連れて、槐花巷にあるかつての住まいへ向かう。彼は十五年前の出来事を思い返す。白玉堂の父と金震平の父は兄弟だったが、白玉堂の父は庶子だったため、早くに分家して別の土地へ移り住んでいた。幼い頃は裕福だったものの、白玉堂が三歳のときに両親が亡くなり、兄の金雪文と老僕の向才だけが彼の家族となった。

金雪文は幼い頃、先代の族長から並外れた才能を褒められていた。しかし成長するにつれ、遊興にふけり、妓女の秋蝉と親しくなっていく。素問大会を控えたある日、白玉堂に促されて勉学に励むと約束したものの、やがて官府が金雪文の家から血の付いた衣服と凶器を押収し、隣家の女性を殺害したとして彼を逮捕する。

その後、金雪文は疫病にかかるが、官府は面会を禁じ、金家も一族の恥だとして治療薬の奈何引を渡そうとしなかった。金雪文は獄中で病死する。一方、当時流行していた疫病を金震平が素早く抑え込む薬方を開発したことで、彼は素問大会で優勝し、一躍名声を高めたのだった。

話をしている最中、白玉堂は金家の旧僕を見つける。彼はその人物に、金震平へ伝言を頼み、後山の翠溪林で会う約束を取りつける。

第20話の見どころ

白玉堂は兄・金雪文の名を借りて素問大会への出場を申し込み、十五年前の事件の再調査を世間に訴える。金家へ戻った彼は、夜摩天の解毒薬をめぐって金震平と対立するが、母代わりの張氏は真相を語ろうとしない。一方、展昭は旧事件の現場を調べ直し、金雪文が犯人とされた経緯に不自然な点が多いことを見抜く。やがて張氏が解毒の秘方を差し出すものの、金震平は白玉堂を始末しようと動き出す。

第20話のあらすじ

玲瓏山荘では、代々、女性が「玲瓏」と呼ばれてきた。霍玲瓏の叔母もかつて各地を旅し、升雲荘の焦夫人と知り合っていた。そんな縁から、霍玲瓏は焦夫人と再会する。焦夫人は夫が大きな災いを招き、命まで狙われる事態になったことを明かす。霍玲瓏が一人でいると思った焦夫人は自宅に泊まるよう勧めるが、霍玲瓏は丁重に断った。

素問大会の開催が近づくなか、白玉堂はなんと金雪文の名で出場を申し込む。その知らせはたちまち広まり、金家の屋敷の周囲には多くの野次馬が集まった。明柱児と趙知児も人々に紛れ込み、十五年前の金雪文事件は冤罪だったのではないかと声高に訴える。噂は瞬く間に広がり、騒ぎを聞きつけた老僕の許安が人々を追い払おうとする。そこへ金震平が現れ、白玉堂の顔を見るなり、彼がかつて姿を消した一族の末子「小十七」であることに気づいた。

義兄たちを救いたい白玉堂は、金震平に夜摩天の解毒薬を渡すよう迫る。応じなければ金家の名を背負って素問大会に出場し、一族の名誉を傷つけると脅した。しかし金震平は解毒薬のことなど知らないとしらを切り、展昭が裏で白玉堂を操っているのだと責任を転嫁する。

二人が対立していると、張氏が部屋から出てきた。成長した白玉堂の姿を目にした彼女は、涙を流して再会を喜ぶ。白玉堂は今回戻ってきた目的は二つあると告げる。一つは一族に戻ること、もう一つは、かつて金家の子孫を誘拐したことについて五叔公に謝罪することだった。さらに金震平が唐門と手を組み、奈何引を使用していたことも報告する。

五叔公は比較的公平な人物で、金震平に一時間の跪礼を命じたうえで、改めて話を聞くことにする。張氏は一行を正庁へ案内し、白玉堂を長年探し続けていたものの、見つけられなかったと語る。しかし、夜摩天の解毒薬を求めていると聞くと、表情を曇らせ、金震平にも解毒できるとは限らないと口にした。

白玉堂は、金震平の悪事について張氏に詳しく話すことをためらいながらも、彼を説得してほしいと頼む。張氏は何かを知っている様子を見せながら、言葉を濁すのだった。

白玉堂が金家に滞在する間、展昭は明柱児と趙知児を小間使いに変装させ、屋敷の使用人たちから情報を集めるよう指示する。その頃、金震平は庭で雨に打たれながら跪き続け、やがて五叔公が姿を現した。五叔公は、金震平が奈何引を使ったのは人を救うためだったという説明をある程度認め、厳罰には処さないことにする。しかし、唐門との結託について問われると、金震平は再び否定した。

明柱児と趙知児は使用人たちに酒を振る舞いながら聞き込みを続け、金震平が薬方を集めることを好んでいると知る。ただし、薬方をどこに保管しているのかは誰も知らなかった。そこへ許安が現れ、使用人たちを厳しい口調で追い払う。その不自然な振る舞いを見て、白玉堂は、許安が三代にわたって金家に仕えてきた古参であり、屋敷内でも一定の地位を持っていることを二人に教えた。

翌朝、展昭、白玉堂、霍玲瓏は再び槐花巷の事件現場を訪れる。展昭に促され、白玉堂は事件の前日のことを思い出す。当時、彼は向才に連れられて隣県の親戚を訪ねていた。翌日の午後に戻ってくると、ちょうど役人たちが遺体を運び出しているところだった。現場には金雪文の愛用する短剣が残され、本人は負傷した状態で家の中に横たわっていたため、そのまま逮捕されたという。

官府は、金雪文が女性に欲情し、関係を迫ったものの失敗し、誤って殺害したと判断した。白玉堂も、被害者が美しい女性で、剣を携えていたこと、金雪文が彼女をからかうような言葉を口にしていたことを覚えていた。

しかし展昭は、事件の経緯には大きな矛盾があると指摘する。もし金雪文が正気だったのなら、なぜ凶器や血衣を隠さず、犯行後に家で眠り込んでいたのか。展昭は、当時の捜査には見過ごせない不自然な点がいくつもあると考える。白玉堂は再び兄の幻影を見るが、展昭はその様子に気づき、家の中を詳しく調べることを提案した。

その後、一行が金家へ戻ると、明柱児と趙知児が木に縛りつけられ、許安から激しく罵られていた。許安は人々の前で金雪文兄弟の名誉を傷つけるような言葉を並べ、二人を責め立てる。

展昭たちが薬方の隠し場所を探して書庫へ向かうと、そこには焼け焦げた薬方の残骸が残されていた。金震平は白玉堂を真正面から責め、兄が無実だと本当に信じていたのなら、かつて薬を求めて門前に跪いたのは張氏の同情を引くための芝居だったのかと問いただす。白玉堂は反論できず、黙り込んでしまう。

展昭と霍玲瓏は張氏のもとを訪れ、真相を明かしてほしいと説得する。張氏は迷い続けるものの、ついに白玉堂を救うため、夜摩天の解毒に関わる秘方を差し出した。

しかし、金震平は納得していなかった。彼は白玉堂を密林へ誘い込み、唐門の手を借りて命を奪おうと企てる。危険を察知した展昭は、白玉堂が罠にはまる直前に駆けつけ、彼を阻止するのだった。

 

雨霖鈴(うりんれい) 21話・22話・23話・24話 あらすじ

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