千輪桃花 相関図

千輪桃花〜永遠に咲き誇る愛〜

千輪桃花〜永遠に咲き誇る愛〜 5話・6話・7話・8話 あらすじ

千輪桃花〜永遠に咲き誇る愛〜 2024年 全40話 原題:千朵桃花一世开

第5話あらすじ

蛇霊は敵ではなく、謝雪臣暮懸鈴の計画通り、わざと逃げ出した。彼らは蛇霊を泳がせ、背後にいる仲間を炙り出そうとしていたのだ。暮懸鈴が「なぜ仲間の存在を確信しているのか」と問うと、謝雪臣は「玉令を盗むには内通者が必要だ。彼一人では不可能」と答える。やがて蛇霊は仲間と接触し、「閣主の計画を遅らせるな」と伝えるが、封遥に発見され、自ら命を絶ち霊丹を残して絶命する。封遥は逃亡者を一人取り逃がしたことを悔いるが、南胥月は「共犯の存在を証明できた」として責めなかった。

封遥が耳にした“閣主”という名をきっかけに、南胥月朽仙閣の存在を語る。それは近年現れた謎の組織で、暗族と手を結び仙盟と敵対する勢力だった。彼らは長年潜伏し、霊族の力を利用して人界の秩序を覆そうとしている。事態を誤れば、仙盟全体が動揺しかねない。謝雪臣は冷静に「まずは高秋旻の報告を待とう」と提案した。

一方、鏡花宮では高秋旻が全員を召集し、最近の行動を追及するも不審な点は見つからない。鏡花宮主も介入し、全員の部屋と身体検査を命じる。長老の溪は「行き過ぎでは」と進言するが、宮主は容赦なく命令を下す。さらに溪長老を個別に呼び止め、過去二日の行動を問いただすも、彼女は弟子たちの証言を盾に潔白を主張する。高秋旻謝雪臣へ「異常なし」と報告するが、謝雪臣は「一人だけ調べ残している。崔婉婉だ」と指摘した。

封遥はその証拠を示す。崔婉婉の部屋で見つけた“鉤の葉”がまだ緑色だったのだ。これは摘まれてから二時間以内しか緑色を保てず、鏡花宮には存在しない植物――つまり外部者と接触した証拠だった。高秋旻はなおも信じようとせず、暮懸鈴は「何をもって彼女を庇うの?命を賭けて信じるの?」と厳しく問い詰める。南胥月が「彼に敵意があるのか」と問うと、暮懸鈴は「最初から彼が好きではなかった」と吐露する。

やがて高秋旻が菓子を持って現れ、崔婉婉を気絶させて調べるが、証拠は見つからなかった。その直後、謝雪臣たちが駆けつける。謝雪臣は蛇霊の内丹を使い、死の二時間前の記憶を映し出す法を示す。それが真犯人を明かす鍵だった。だが、崔婉婉は焦って内丹を奪おうとし、仕掛けられた罠により捕らえられる。

正体が暴かれた崔婉婉は涙ながらに語る。幼くして両親に売られ、猿霊に救われたものの、善行の代償としてその猿霊たちは人間に滅ぼされた。憎悪に支配された彼女は、霊族に新たな天地を与えるという朽仙閣の理想にすがったのだ。裏切りを知った高秋旻は心を痛めるが、崔婉婉は逃亡を図り、直後に駆けつけた鏡花宮主の手によって葬られた。

運命の糸は、哀しみと陰謀を絡めながら、ますます深い闇へと沈んでいく――。

 

第6話あらすじ

鏡花宮の宮主は謝雪臣たちを宴でもてなしたが、それが恐るべき罠となるとは誰も予想しなかった。膳に盛られた食事と酒には、すでに蠱虫の毒が仕込まれていたのだ。やがて弟子たちが操られ、混乱が広がる。謝雪臣は異変に気づき陣を展開したが、効力は短く、宮主の力は強大だった。南胥月は制御を失い血を吐く。絶体絶命の中、暮懸鈴は「ここは私に任せて」と叫び、自らの血で蠱毒を中和。魔修の血が毒を浄化することを知っていた彼女は、その身を犠牲に皆を救った。だが代償は大きく、暮懸鈴は失血で倒れ、謝雪臣は彼女を抱きしめて救出する。

南胥月の診察で、暮懸鈴の霊窍が損傷し、霊力を修練できず魔功しか使えない体になっていることが判明する。治療法は見つからず、謝雪臣は彼女の手記をめくる。その中にはかつての記録と共に、彼女が“欲影の魔丹”を使えば功力を高められると書いていたことを思い出す。藁にもすがる思いでその魔丹を食べさせると、暮懸鈴は奇跡的に回復。だが目を覚ました瞬間、彼女は感情のままに謝雪臣へ口づけた。謝雪臣は動揺し、理性を取り戻すと彼女をそっと眠らせた。

その頃、高秋旻謝雪臣を訪ね、暮懸鈴の様子を尋ねる。彼女は暮懸鈴が魔功で皆の体から蠱虫を除去したと聞き、驚きを隠せなかった。なぜそのことを宮主に報告しなかったのかと問うと、「他人の善悪を誤って判断したくなかった」と答える。そして今、暮懸鈴謝雪臣がこれほど親密な関係にあることを危ぶみ、「逆襲される心配はないのか」と問うが、謝雪臣は「君が言っているのは暮懸鈴のことか、それとも崔婉婉のことか」と静かに返した。

南胥月はすでに真相を理解していた。崔婉婉が玉令に仕掛けた蠱虫が原因で、宮主たちは自らその毒に触れてしまったのだ。高秋旻はなぜ宮主が謝雪臣を殺そうとするのか理解できずにいたが、南胥月は「璧を懐くは罪なり」と言い、謝雪臣が“玉闕功”を体内に宿している限り、狙われるのは必然だと告げた。

目を覚ました暮懸鈴は「影を欲する者は、それを容易く食べられるものではない」と語り、謝雪臣が自分を責める必要はないと諭す。高秋旻鏡花宮主を見舞いに行くが、宮主は「強くなる以外に道はない」と突き放す。擁雪城と蘊秀山荘もこの件に関与しており、いつ味方が敵に変わるか分からないと警戒していた。

一方、蘊秀山荘では帰還の準備が進められていた。暮懸鈴謝雪臣に「私も連れて行って」と懇願する。暗域に戻れば殺し合いしかなく、彼女は「闇を捨て、光明に生きたい」と訴えた。謝雪臣はその願いを受け入れる。だが、南胥月の胸には複雑な思いが残る。彼にとって、過去も現在も“暮懸鈴を連れて行くことは叶わぬこと”なのだ。

そこへ南胥月の父が現れ、冷たく言い放つ。「混沌珠は貸さん。霊奴を連れ出すなど以ての外だ」と。父子の対立の中、光と闇、忠と情――それぞれの選択が、新たな運命の岐路を形づくっていく。

 

第7話あらすじ

南胥月が転送陣を起動し、謝雪臣たちを帰還させようとしたその瞬間――異変が起きた。
陣が突如として殺戮の陣へと変質し、場の空気が一変する。幸いにも命に別状はなかったが、転送陣は完全に破壊され、使用不能となってしまう。南胥月は転送陣そのものに問題はないと分析するが、材料が外部から運ばれてきたものであり、そこに細工が施されていたのだと推測した。謝雪臣が焦燥を隠せずに帰還の方法を問うと、南胥月は時間はかかるが安全な航行船を取り出す。玉令の盗難と転送陣の改ざん――それは一石二鳥どころか、謝雪臣の帰還を妨げ、その間に擁雪城を襲うための緻密な計略であった。

同行を申し出た南胥月謝雪臣は一度ためらうが、「すでに踏み込んだ以上、責任を取らねばならない」と彼女は強い意志を見せる。その言葉に押され、謝雪臣は共に行くことを受け入れた。航路の途中、阿宝は罠を見抜けなかった自責の念に沈み、南胥月暮懸鈴は静かに語り合う。「人は我らを敬うのは身柄のためか、それとも力のためか――」南胥月の言葉には、生まれながらに“十竅”を持つ者としての孤独が滲んでいた。

やがて擁雪城に戻った謝雪臣を迎えたのは、沈黙する長老たちだった。盟主――すなわち彼の父は、すでに亡くなっていた。閉関の間、誰にも気づかれぬまま。謝雪臣が送った紙鶴は開かれず、血に染まっていた。怒りと悲しみが胸を満たす中、長老たちは己の過失を詫び、謝雪臣は涙を飲んで命じた。「今は嘆く時ではない。城を封鎖せよ。喪報を伝え、真相を必ず突き止めろ」と。

南胥月は事件の構図を悟る。玉令の奪取、転送陣の破壊、盟主の暗殺――それは“三重の計”だったのだ。さらに彼女は過去を思い出す。自分と謝雪臣は“天生十竅”の者として比較されながらも、初めて出会ったのは万仙陣の異変の時だった。暗域の者が陣を通じて侵入し、二人は共にそれを鎮めた。若き日の謝雪臣は誰よりも鋭く、情に厚い修士だった。だが十年前、明月山荘で起きた悲劇を境に、彼は問雪崖で七年の閉関に入り、法相境に至った時には、まるで別人のように心を閉ざしていた。

暮懸鈴は剣を鍛える謝雪臣を訪ね、「弱さを見せることは恥ではない」と告げる。彼女の姿はやがて謝雪臣の父へと変わり、亡き父の声が響いた。「情を断つよう強いたのは間違いだった。お前を、ずっと誇りに思っていた――」その言葉に、謝雪臣の堅く閉ざされた心が崩れ落ち、静かに涙がこぼれた。

 

 

第8話あらすじ

盟主の死を経て、擁雪城には重い沈黙が満ちていた。
慕懸鈴は自分がいま鏡花宮の弟子であることを再び自覚し、謝雪臣に別れを告げる。彼の胸中に渦巻く悲しみと怒りを知りながらも、いまは立ち止まらず進む時だと諭すために――。一方、南胥月は亡き父を思い出し、かつてその最期を看取ったのが謝雪臣であったと語る。彼女は慕懸鈴に、復讐の念はもうないと静かに微笑んだ。殺すべき者はすでに殺し、報いるべき因果もすでに果たしたのだと。

慕懸鈴南胥月との会話の中で、謝雪臣への想いと罪の意識を滲ませる。かつて共に過ごした記憶を謝雪臣は失ってしまったが、それで構わないと彼女は言う。自分が彼に負った借りを覚えているだけで十分だと。南胥月はそんな彼女の言葉に静かに笑い、「ではその借り、いつか返してもらおう」と応じる。二人の間に奇妙な絆が芽生える中、慕懸鈴は擁雪城へ戻り、弟子としての日々を始めた。

一方その頃、謝雪臣は盟主の死の裏に潜む陰謀を探るため、十年前の事件で裏切りを働いた於長老を訪ねる。
「十年前の対局を、いまここで終わらせよう」――。
勝てば真実を語れ、負ければ玉令を渡す。そう言い放つ謝雪臣に、於長老はかつての戦いの真相を明かす。
万仙陣が揺らいだあの日、兄弟たちは次々と散り、恐怖が信念を凌駕した。朽仙閣の介入を拒めなかった己の弱さを、於長老は「生きるための選択」と言い訳した。謝雪臣は剣を抜き、容赦なくその命を断つ。彼はただ呟く――「殺すべき者を殺す、それだけだ」と。

慕懸鈴はその光景を目の当たりにし、彼が人族をも斬ることに動揺する。
しかし謝雪臣は、「人も霊も関係ない。罪を負うなら命で償うのみ」と答える。彼の冷徹な信念の裏にある痛みを知るのは、今や彼女だけだった。

その後、擁雪城での日々が続く。蒼長老の指導のもと、慕懸鈴は弟子として修行に励み、ある日掃除の当番として謝雪臣の庭を訪れる。そこには、暗域にしか咲かぬ懸鈴樹が根を下ろしていた。
「この地で花を咲かせられたら、お前に見せてやれたのに」
謝雪臣のその言葉に、慕懸鈴は小さく微笑む。彼女は剣塚で一振りの剣を選び、静かに誓った――
この剣で、自らの運命を切り拓くと。

沈黙の中、二人の運命は再び交差し始める。
情と義、そして過去の罪が絡み合い、擁雪城に新たな波乱の影が忍び寄ろうとしていた。

 

千輪桃花〜永遠に咲き誇る愛〜 9話・10話・11話・12話 あらすじ

千輪桃花〜永遠に咲き誇る愛〜 全話あらすじ キャスト・相関図

 

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