蜀紅錦~紡がれる夢~ 

蜀紅錦~紡がれる夢~

蜀紅錦~紡がれる夢~ 13話・14話・15話・16話 あらすじ

蜀紅錦~紡がれる夢~ 2024年 全40話 原題:蜀锦人家

13話 あらすじ

季英英が蜀紅絲で作り上げた鳳凰の凧「鳳帰巣」は、会場中の人々を魅了し、称賛の声が上がる。しかし牛五娘は、「その場にいた者たちはすでに趙修缘の蜀紅絲を本物と認めたはずだ」と強く反論する。楊静澜は公平を装い、季英英に「どちらが真の蜀紅絲か見分けてみよ」と告げる。

英英は趙修缘の刺繍に水をかける。すると赤色はみるみる白く褪せていった。彼女は、以前の蜀紅絲は表面に油を塗って誤魔化していただけで、今回は石鹸を混ぜた水を使ったため真偽が明らかになったのだと説明する。真実を突きつけられ、場は騒然となる。

追い詰められた趙申氏は、季英英が「罪人の娘」だとして大会参加資格を否定しようとする。しかし楊静澜は「皇帝自らが季家を赦免している」と切り返し、趙申氏は言葉を失う。それでも牛五娘は審判を脅し、無理やり趙修缘を今年の錦王にすると宣言させる。

英英は失望しつつも静かに立ち上がり、「このような不正な場に用はない」と蜀紅絲を携えて退場する。観衆も次々と去り、英英は兄・季耀庭に「これで皆が、季家が本物の蜀紅絲を染められると知った」と語る。

牛五娘は楊静澜を責めるが、彼は「大勢の前で公平を保っただけだ」と冷静に応じる。そこへ青城山で火事が起きたとの報せが入り、楊静澜は牛五娘を誘って現地へ向かう。牛五娘は同行を拒むが、楊静澜が侍女・玉缘の名を出すと一瞬動揺を見せる。

山に到着した桑长史一行は、火事が囮であること、そして山中に秘密の錦坊が存在することを知る。そこには言葉を奪われた工人たちが閉じ込められており、彼らは桑长史に助けを乞う。桑十四郎は父に救済を懇願する。

ほどなく楊静澜と牛五娘も現れ、玉缘が連れてこられる。牛五娘は「山賊に捕まった」と弁解させるが、楊静澜は牛家が密かに錦坊を営んでいる理由を追及する。牛五娘は、工人たちが話せないことをいいことに否定し続ける。

そのとき季英英が進み出て、桑长史の前に跪き、「牛五娘が偽の蜀紅絲を染め、民を欺いた」と告発する。牛五娘は責任を趙修缘に押し付けるが、英英は「告発相手は間違っていない」と断言する。

証人として花想容が連れて来られ、牛五娘の指示で偽蜀紅絲を染めたこと、妻・花容が牛五娘に殺されたことを証言する。さらに、念のため残していた別の帳簿を提出し、決定的な証拠が揃う。牛五娘は完全に言い逃れできなくなる。

だがそこへ牛瑾が現れ、騒ぎ立てる者たちを次々と射殺し、場を力で制圧する。楊静澜や季英英にも刃が向けられかけるが、節度使からの命が届き、季英英に蜀紅絲を染めさせ、楊静澜がそれを補佐せよとの指示が下る。

帰宅した英英は、母から厳しく叱責され、兄と共に跪くことになる。一方、牛瑾は楊静澜を食事に招き、その席からは季英英の家が一望できた。すでに季家の周囲には兵が配置され、さらなる緊張が静かに迫っていた。

 

14話 あらすじ

牛瑾は高台から季英英の屋敷を見下ろし、庭で母の罰を受けて跪く季英英と季耀庭の姿を楊静澜に見せつける。楊静澜が「彼女は節度使直属で蜀紅糸を染める者だ」と釘を刺すと、牛瑾は「才能があるからこそ妬まれ、殺されても不思議ではない」と不穏な言葉を返す。

その直後、牛家の兵が季家を包囲し、黒衣の男が侵入。季耀庭を倒した後、季英英の前に立ったその男は高放で、自ら正体を明かす。これは楊静澜が仕組んだ“芝居”であり、協力してほしいと告げられるが、季英英は「本気に見せるなら覚悟が必要」と言い、自ら剣で腹を刺す。想定外の流血に、遠くで見ていた牛瑾は激怒する。

騒ぎの中、桑長史も到着し、捜索の結果「牛」の字が刻まれた令牌が発見される。牛瑾は身に覚えがなく、罠だと悟るが、状況証拠は不利だった。楊静澜は「今夜はずっと牛将軍と一緒だった」と弁明しつつも、世間が信じるかは別だと指摘し、疑いを晴らす策として「牛瑾が季英英を守る役を引き受ける」ことを提案する。さらに節度使の介入を示唆され、牛瑾はやむなく同意する。

事が落ち着いた後、季英英は父・季帰南を陥れた人物たちの名を書き留めた名簿を楊静澜に託し、真相究明を懇願する。楊静澜は、長年耐え忍んできた彼女の覚悟を理解し、必ず調べると約束する。

一方、趙修縁は楊静澜に「他にも守り方があったはずだ」と詰め寄るが、楊静澜は「卑屈に身を売るようなやり方は、彼女も望まない」と突き放す。趙修縁は深い劣等感と悔しさを募らせ、帰宅後ついに趙家当主の座を力ずくで奪おうとし、家族の命まで盾に出る。

その頃、錦官府では楊静澜が正式に「蜀紅糸の再現成功」を発表し、その功績者として季英英の名を掲げる。自分の名が刻まれた告示を見て、季英英は抑えきれない喜びに胸を震わせるが、遠くからそれを見つめる趙修縁は、拳を固く握りしめていた。

さらに白晟と師妹の寧黛は益州城の錦戸を調査し、李家・趙家・于家の三家に注目する。白晟は錦の商いで一気に名を上げるため、「金葉子で評価を集める」という大胆な策を思いつき、次なる動きへと踏み出す。

 

15話 あらすじ

飛花会では、商人たちが手にした錦糸の違いを見極めようとするが、単体では違いが分からず困惑していた。そこへ季英英が現れ、「一つずつではなく並べて比べることで、色の深みや差が分かる」と助言する。実際に比べてみると違いは一目瞭然で、彼女たちはすでに朱顔酡と蜀紅糸の再現に成功していることが明らかになる。季英英は今後、糸の製造だけでなく、配色や織りまで含めた総合的な商いを目指すと語る。

しかし現実は厳しく、斗錦会以降、牛家や趙家と対立しているという噂から、商人たちは季英英たちとの取引を避けていた。桑十四郎はその事実を率直に口にし、場の空気は沈むが、季英英は「必ず道はある」と皆を励ます。

帰宅後、季英英は母から滋養の薬を飲まされ、まだ怒られていることを打ち明ける。一方、仲間の颦児(ひんじ)は母に縁談を強要され家を飛び出し、桑十四郎の後押しもあって季英英の家に身を寄せることになる。行き先に迷う颦児に、季英英は「歩いていれば道は見えてくる」と優しく語りかける。

活路を探すため、季英英は番市へ向かい、「錦に大金を投じる白姓の人物」がいるという噂を確かめに行く。そこで出会ったのが白晟だった。季英英は彼の持つ錦の真贋を見抜き、その見識を買われて屋敷へ招かれる。彼女は白晟に対し、錦商人との橋渡し役になる代わりに、自分の糸を買ってもらう道を提案するが、白晟は時期尚早としてこれを断る。ただし内心では、彼女が追い詰められた時こそ好機だと考えていた。

その帰り道、季英英は趙修縁と再会する。趙修縁は不和の噂を払拭するため共に街を歩こうと提案し、さらに于家の屋敷が元は季家のものであり、趙家が買収を考えていること、そして自分の私財を提供する用意があることを明かす。しかし季英英は、その申し出をきっぱりと拒絶する。

一方、楊静澜は亡き師の無念を晴らすため、墓を掘り返し、密かに残された証拠を発見する。その図案から、蜀紅糸の闇取引が「運糸を管理する督運官」と深く関わっていることを突き止め、真相解明は新たな段階へ進む。

同じ頃、季英英は于家を訪れ、于殊から屋敷を買おうとするが、そこには楊家や白晟も現れ、競合状態となる。于殊は誰の申し出も断るが、そこへ牛五娘が于溪を連れて現れ、再び人質同然に圧力をかけていることが明らかになる。季英英は于溪の言葉から、于殊が「どうしても欲しているもの」があることを知り、突破口を見いだそうとするのだった。

 

16話 あらすじ

于溪が季英英に託したのは、**古北村に伝わる古い紋様(古紋様)**だった。それはかつて于殊の息子が命を落とす原因となったもので、于殊は長年、この紋様を再び織り上げることで息子の遺志を叶えたいと願ってきたのだと分かる。

季英英は玉玲珑、颦児と共に古北村を訪れ、古紋様の手がかりを探そうとする。しかし村では祭祀が行われており、よそ者は立ち入り禁止だと追い返されてしまう。村外で待っていると、そこへ白晟も姿を現し、目的が同じであることが示唆される。

祭祀後、季英英は于殊と于溪の姿を見つけ、白晟を玉玲珑に引き留めさせてから于殊に話しかける。だが于殊は心に余裕がなく、于家の件について語ることなくその場を去ってしまう。その直後、白晟が武芸を使って古紋様の保管場所に忍び込むが、すでに紋様は盗まれており、逆に彼が犯人として捕らえられてしまう。

村人たちは白晟を盗人だと決めつけ、生き埋めにしようと騒ぎ立てる。白晟は季英英に助けを求め、さらに「彼女なら古紋様を見つけられる」と口にする。仕方なく季英英は真相解明を引き受け、稷神に祈りを捧げるという名目で里正を伴い調査を始める。

季英英は古紋様に使われた染料の特性を利用し、「草木灰に触れると赤く染まる」という仕掛けで、紋様に触れた者をあぶり出す。結果、里正の手は赤く染まり、白晟の手は変化しなかった。さらに挙動不審な村人・劉二が追及され、病気の息子を救うために紋様を盗んだことを告白する。しかし紋様はすでに傷んでいた。

季英英は劉二の事情に同情し、于殊と颦児が紋様を修復し、自分が糸を選び織り上げること、そして完成した錦の利益を古北村に分配するという提案をする。村人たちはこれを受け入れ、于殊もまた協力を約束する。于殊は錦房を譲るつもりだったが、季英英は「譲渡」ではなく「共に歩む合作」を選ぶのだった。

一方、楊静澜は節度使のもとを訪れ、牛瑾への疑念と調査の必要性を訴え、正式な許可を得る。事態はついに権力中枢へと踏み込み始めていた。

益州城へ戻る途中、季英英は楊静澜と再会する。楊静澜は白晟を見て、「益州城の錦官として、草木や猫犬に至るまで目を配るのが役目だ」と皮肉交じりに語る。

帰宅後、季英英と颦児は颦児の母と鉢合わせする。悩んだ末、颦児は家へ戻る決断を下す。その途中で桑十四郎と出会うが、彼女は彼の想いを受け入れず、静かに別れを告げるのだった。

 

蜀紅錦~紡がれる夢~ 17話・18話・19話・20話 あらすじ

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