孤高の花 ~General&I~ 2017年 全62話 原題:孤芳不自赏 General and I
目次
第17話「何侠、耀天への求婚に成功 貴常青父子を激怒させる」
白蘭国では、新たに政権を担う耀天公主のもとで国政が動き始めていた。重臣の貴常青は、耀天が何侠との婚姻を望んでいることを知ると、表向きは賛同する姿勢を見せる。何侠は楚北捷と並び称されるほどの名将であり、その力を白蘭に取り込めれば国の大きな支えになるからだ。しかし貴常青は内心、自らの権力を脅かす存在となり得る何侠を警戒していた。
一方、耀天公主は朝廷で群臣から「新たな国王を立てるべきだ」と迫られる。だが耀天は、自らはあくまで白蘭の公主であり続けると宣言し、王位には就かない姿勢を示す。その決意に朝廷は騒然となるが、耀天は動じることなく国の舵取りを続けていく。
晋国では、王后と皇子たちを失った司馬弘が深い喪失感に沈んでいた。酒色に溺れ、政務への関心も薄れていく。張貴妃はその隙を見逃さず、王后から預かっていた鳳印を理由に実権を掌握しようとする。司馬弘はもはや政治を顧みる気力もなく、張貴妃に宮中の管理を任せてしまう。こうして張一族の権勢はますます強まっていった。
その頃、楚北捷は昏睡状態の白娉婷を救うため、毎日のように山へ入り薬草を採っていた。自ら薬を煎じて飲ませようとするが、白娉婷は意識がなく薬を飲み込むこともできない。愛する人が目覚めない現実に楚北捷は焦りを募らせ、ついには霍神医の弟子・酔菊へ苛立ちをぶつけてしまう。
怒った酔菊は治療を放棄して旅に出ると言い出すが、結局は白娉婷を救いたい一心で思い直す。そして神医から教わった薬浴療法を提案し、薬効を皮膚や呼吸から体内へ取り込ませる新たな治療法を試みることになる。
一方の白蘭では、貴常青がついに動き出していた。耀天の命令で迎えに来たはずの彼は、何侠に対して露骨な嫌がらせを行う。正式な賓客でありながら正門を使わせず、白蘭へ婿入りするなら軍権も名誉も捨てて従えと圧力をかける。何侠はその思惑を見抜きながらも、その場では屈辱を飲み込むしかなかった。
その後、貴常青は耀天に対し、何侠は身分の差を理由に婚姻を辞退したと嘘を伝える。突然の報告に耀天は大きな失望を覚えるが、なお何侠への想いを捨てきれずにいた。
朝廷では再び後継者問題が議論される。貴常青は自らの息子・貴炎を婿候補として推し進め、群臣もそれに同調する。耀天は何侠を待ち続けながらも、次第に追い詰められていく。
しかしその時、宮殿の外から意外な知らせが届く。
何侠が自ら参内を求めているというのだ。
耀天の表情は一気に明るさを取り戻す。やがて何侠は敬安王府に代々伝わる宝玉を携え、大勢の臣下が見守る朝廷の場へ現れる。そして堂々と耀天公主へ求婚した。
群臣や貴常青父子は激しく反対するが、耀天は迷わなかった。何侠の真心を信じ、自らの意思で求婚を受け入れることを宣言する。
こうして何侠と耀天の婚約が成立し、貴常青父子の思惑は大きく狂うことになる。
その頃、白娉婷の看病を続ける酔菊は、彼女の着替えをしている最中に一通の手紙を発見する。それは白娉婷が楚北捷に宛てて書き残したものだった。
そこには、自分が死んだ後はどうか幸せに生きてほしいという切ない願いが綴られていた。
愛する人の幸せだけを願う白娉婷。そして彼女の目覚めを信じ続ける楚北捷。
離れていても変わることのない二人の想いが、静かに胸を打つエピソードとなっている。
第17話の見どころ
何侠が群臣の前で耀天公主へ堂々と求婚する名場面
貴常青父子の妨害を乗り越えて成立する婚約
政治と権力が渦巻く白蘭王朝の駆け引き
張貴妃がさらに権力を掌握していく宮廷の不穏な動き
昏睡状態の白娉婷を献身的に看病する楚北捷の深い愛情
白娉婷が残した切ない手紙に込められた一途な想い
政略結婚と純愛、権力闘争と忠誠心が交錯する見応え十分の一話。
第18話「耀天と何侠が結婚 ついに目覚める白娉婷」
東山別院では、昏睡状態の白娉婷を見守る日々が続いていた。楚北捷は彼女の傍らで静かに過ごし、眠る白娉婷の姿を描いた一枚の絵を完成させる。琴を奏でる彼女の姿には、楚北捷の深い愛情と切ない想いが込められていた。
一方、晋国では張尚書が新たな陰謀を進めていた。深夜、人目を避けて訪れた屋敷には六人の妊婦が匿われており、張尚書は太医に計画の進捗を確認する。司馬家の血筋を利用し、将来の権力掌握へ備える周到な準備だった。張一族の野望は着実に膨れ上がっていく。
その頃、別院では楚北捷が一人で笛を吹いていた。過去を思い返しながら物思いにふける彼に、酔菊は白娉婷との恋物語を聞かせてほしいと頼む。しかし楚北捷は、二人の歩んできた道は苦しみと試練ばかりだったと静かに語り、話そうとはしなかった。
その直後、突然無数の矢が別院へ射込まれる。刺客の襲撃だった。
楚北捷は瞬時に酔菊を守り、自ら剣を取って迎え撃つ。愛刀が手元になく不利な状況だったが、駆けつけた楚漠然と共に刺客たちを撃退する。しかし一人だけ逃走に成功し、背後に潜む黒幕の存在を感じさせるのだった。
戦いが終わったその時、屋敷の中から物音が響く。
慌てて駆け込んだ楚北捷たちは、床に倒れた白娉婷を発見する。酔菊は大慌てで治療を始めるが、楚北捷は冷静に彼女を落ち着かせる。そして――奇跡が起こる。
長い眠りの中にいた白娉婷が、ついに目を覚ましたのだ。
一方、白蘭国では何侠が白娉婷の死を知らされていた。かつて深く想い合った相手との決別を選んだとはいえ、その訃報は何侠の胸に重くのしかかる。冬灼は激怒して復讐へ向かおうとするが、何侠は感情に流されることなく制止する。
やがて何侠と耀天公主の盛大な婚礼が執り行われる。
国中が祝福に沸く中、二人は夫婦として永遠の愛を誓い合う。しかしその幸せな時間は長く続かなかった。新婚初夜にもかかわらず、貴常青は耀天を宮中へ連れ戻そうとする。何侠は今は対立を避けるべきだと耀天を説得し、彼女は涙を飲んで政務へ戻るのだった。
東山別院では、目覚めた白娉婷が真っ先に楚北捷の居場所を尋ねる。
しかし楚北捷はあえて姿を見せない。自分が彼女を救ったことも伏せ、則尹や楚漠然が助けたことにしてほしいと周囲へ命じていた。
楚漠然と酔菊は必死に誤魔化そうとするが、聡明な白娉婷が騙されるはずもない。彼女は二人の様子からすべてを察し、「楚北捷が来るまで食事はしない」と宣言する。
困り果てた酔菊は楚北捷のもとへ向かうが、彼は表面上は冷たく振る舞い、「自分の身体を大切にしない者をどうすることもできない」と言い残して去ってしまう。
しかしその態度とは裏腹に、彼の心は誰よりも白娉婷を案じていた。
やがて白娉婷は部屋の中で、楚北捷が描いた自分の肖像画を見つける。そこには彼女への想いを綴った詩が添えられていた。
白娉婷は静かに筆を取り、その隣に返歌を書き残す。
言葉にできない想いを詩に託した二人。離れていても互いを想う心は少しも変わっていなかった。
酔菊は二人の恋心の深さに呆れながらも感心しきりだった。そしてついに楚北捷も心を抑えきれなくなる。
彼は白娉婷のために粥を持って部屋を訪れる。しかし彼女はすでに外へ出ていた。そこで楚北捷は、自分の絵に書き添えられた白娉婷の返歌を目にする。
互いの想いが再び重なり始めた瞬間だった。
長い別離と数々の陰謀を乗り越え、ようやく再会への一歩を踏み出した二人。物語は再び大きく動き始める。
第18話の見どころ
昏睡状態だった白娉婷がついに目を覚ます感動の展開
白娉婷を描いた楚北捷の肖像画と切ない詩
刺客の襲撃から酔菊を守る楚北捷の圧倒的な強さ
何侠と耀天公主の華やかな結婚式
貴常青による政治的圧力と白蘭朝廷の権力闘争
楚北捷が救命の真実を隠し続ける不器用な優しさ
詩を通じて交わされる白娉婷と楚北捷の深い愛情
主人公カップルの圧倒的な一途さと再会への期待が胸を打つ、恋愛要素満載の名エピソード。
第19話「白娉婷、楚北捷のそばに残るため心を尽くす」
死の淵から生還した白娉婷は、ようやく楚北捷と再会を果たします。楚北捷は彼女が書き残した詩に応え、林で待つ白娉婷のもとへ向かいます。そこで白娉婷は、自分を救うために命懸けで策を巡らせた楚北捷へ感謝の思いを伝えます。しかし楚北捷は、彼女を救うためとはいえ自ら剣を向けた過去を忘れられず、今後も白娉婷を守り続けるためには自分のそばから離すしかないと考えていました。
楚北捷は白娉婷に対し、もう二度と自ら命を粗末にしてはならないと厳しく言い聞かせます。もし再び自傷するようなことがあれば、自分はすべてを捨てて官府へ出頭するとまで言い切り、その深い愛情を示します。一方の白娉婷も、これまでの経験を通じて「愛とは互いのために死ぬことではなく、生き抜くことだ」と悟り、二度と軽々しく命を捨てないと誓います。
しかし楚北捷は、自分が白娉婷を守り続ければ周囲にさらなる災いを招くと考え、彼女を大涼へ送り返す決意を固めます。楚漠然に命じて護衛隊を編成し、商隊に偽装したうえで白蘭経由の安全な帰路を準備させます。白娉婷はその話を聞き、楚北捷が本気で自分を遠ざけようとしていることを知り大きな衝撃を受けます。
その頃、白蘭では何侠が耀天公主の夫として朝政に関わり始めていました。何侠は国力増強のため軍備拡張と増税を提案しますが、丞相・貴常青は真っ向から反対。朝臣たちも次々と反対意見を述べ、何侠は思うように力を発揮できません。耀天公主は何侠を支えようと宴を開き、群臣への恩賞や人事によって求心力を高めようとしますが、朝廷内部の対立はますます深まっていきます。
一方の白娉婷は、どうしても楚北捷のもとを離れることができません。彼女は醉菊から化粧道具を借り、美しく身支度を整えると、楚漠然や醉菊の協力を得て林の中で琴を奏で始めます。その琴の音なら楚北捷に必ず届くと信じていたのです。
冬の冷たい雪が降る中、白娉婷は薄着のまま琴を弾き続けます。しかし楚北捷は姿を現しません。それでも彼女は諦めず、冷え切った手をろうそくの火で温めながら再び琴を奏でます。やがて指先は傷つき、血が滲み始めます。それでも想いを伝えようとする白娉婷の姿に、ついに楚北捷は耐えられなくなり、彼女の前へ姿を現します。
楚北捷は自らの外套を白娉婷の肩に掛け、無茶をする彼女を厳しく叱ります。しかし白娉婷は微笑みながら、「あなたがいない場所では心が凍ってしまう」と打ち明けます。どれほど危険があろうと、楚北捷のいない人生に意味はないと語り、彼のそばで生きたいと真っ直ぐな想いを伝えるのでした。
それでも楚北捷は、多くの敵が白娉婷の命を狙っている現実を理由に彼女を遠ざけようとします。しかし白娉婷の決意は揺らぎません。彼女は「死が怖くないわけではない。でもあなたと離れて生きる方がつらい」と告白し、もし必要なら自らの美しい容姿さえ捨てる覚悟があると語ります。
愛する人のためにすべてを投げ出そうとする白娉婷。その一途な想いに楚北捷の心は大きく揺れ始めます。離れることこそ相手を守る道だと信じる楚北捷と、どんな危険があっても共に生きたい白娉婷。二人の愛が新たな局面を迎える、切なくも胸を打つ物語となっています。
第19話の見どころ
生死を乗り越えた白娉婷と楚北捷がついに本心を語り合う感動の再会
「愛とは共に生きること」と悟った白娉婷の成長
白雪の中で琴を奏で続ける白娉婷の健気な愛
指から血を流してまで想いを伝えようとする名シーン
楚北捷がついに姿を現すロマンチックな再会場面
「あなたがいない人生に意味はない」という白娉婷の一途な告白
白蘭朝廷で始まる何侠と貴常青の政治的対立
主人公カップルの揺るぎない純愛が存分に描かれる、シリーズ屈指の恋愛回
第20話「楚北捷、宮中の罠に落ちる」
白娉婷は、楚北捷が自分を遠くへ送り出そうとする理由を理解していました。しかし彼女にとって、愛する人と離れて生き続けることは耐え難い苦しみでした。そこで彼女はある決意を固めます。もし自分の正体や美貌が災いを招くのなら、それらを捨ててしまえばいい――そう考えた白娉婷は、自らの顔に刃を向けようとします。
その瞬間、楚北捷が慌てて匕首を奪い取り、激しく彼女を叱責します。白娉婷は涙ながらに、かつて二人が交わした「永不相負(永遠に裏切らない)」という誓いを思い出させます。その言葉は、どんな困難に直面しても互いを見捨てないという意味だったはずだと訴えます。そして、容姿を失っても、名を変えても、声を失っても構わない。ただ楚北捷のそばで生きていきたいと告白するのでした。
白娉婷の覚悟に触れた楚北捷は、自分こそが誓いを裏切ろうとしていたことに気づきます。彼はついに考えを改め、白娉婷を遠ざける計画を取りやめます。その言葉を聞いた醉菊と楚漠然も感動し、特に醉菊は飛び上がって喜びます。こうして二人はようやく同じ未来を見つめることができるようになりました。
その夜、楚北捷は白娉婷の部屋へ薬を届け、傷の手当てを自ら行います。別れの不安が消えた白娉婷は穏やかな表情を見せ、翌日が自分の誕生日であることを楚北捷に伝えます。表面上は平静を装う楚北捷でしたが、部屋を出るとすぐに準備を始めます。
翌朝、白娉婷が目を覚ますと、美しい新しい衣装が用意されていました。さらに醉菊が庭で摘んだ蝋梅の花を届けます。聞けば、その庭いっぱいの蝋梅は楚北捷が一晩かけて自ら植えたものだというのです。白娉婷は胸を熱くし、すぐに楚北捷へ感謝を伝えようとします。しかし彼はすでに別院を離れていました。
楚漠然から事情を聞いた白娉婷は、楚北捷が二人の皇子と王后の法要に参列するため宮中へ向かったことを知ります。さらに別院には千人規模の兵が配置され、自分の警護に当たっていることも分かります。宮中には楚北捷を陥れようとする者たちがいると感じた白娉婷は、不安を覚え、城内の様子を探らせるよう楚漠然に頼みます。
一方、宮中では張貴妃が新たな陰謀を巡らせていました。彼女は悪夢に悩まされているふりをし、自分は卯年生まれだから虎を恐れると晋王・司馬弘に訴えます。王徳全が宮中に虎年生まれの者はいないと報告すると、張貴妃は唯一頻繁に出入りしている楚北捷こそがその人物だと話を誘導します。
さらに張貴妃は、白娉婷の死を利用して司馬弘の猜疑心を煽ります。楚北捷は愛する女性を失ったことで、心の奥では陛下を恨んでいるはずだと吹き込み、司馬弘の不安を大きくしていきます。
やがて王后と二人の皇子の追悼祭が始まります。宮中の重臣や各国の使節たちが集まり、順番に香を手向けていきます。誰が点けても香は問題なく燃え上がります。しかし楚北捷の番になると、不思議なことに何度試しても火がつきません。
実は張貴妃が王徳全を通じて特殊な香料を混ぜさせていたのです。しかし周囲の者たちはその事実を知りません。人々の間では、「王后や皇子たちの霊が楚北捷を許していない」「二人の皇子を死に追いやった報いだ」といった噂が広がります。
その様子を見た司馬弘は、表向きには議論を制止します。しかし彼自身も心の中では大きく揺れていました。追悼の儀式は途中で中断され、王后と皇子たちの霊を宗廟へ送る段取りへ移ります。そして司馬弘は楚北捷だけを伴い、宗廟の奥へ入るよう命じるのでした。
張貴妃の策略によって再び追い詰められる楚北捷。愛する白娉婷との未来をようやく見出した矢先に、新たな政治的陰謀が彼を待ち受けます。宮廷内の権力争いと疑心暗鬼が色濃く描かれ、二人の愛が再び大きな試練にさらされる緊迫の一話です。
第20話の見どころ
白娉婷が「楚北捷のそばで生きるためならすべてを捨てる」と決意する感動場面
自ら顔を傷つけようとする白娉婷を必死に止める楚北捷
「永不相負」の誓いを通して再確認される二人の揺るがぬ愛
楚北捷がついに白娉婷を手放さないと決意する重要回
誕生日を祝うため、一晩かけて蝋梅を植える楚北捷の深い愛情
張貴妃による新たな陰謀と司馬弘への巧妙な心理操作
追悼祭で起きる「香が燃えない」という不気味な事件
宮廷の権力闘争と主人公カップルの純愛が対照的に描かれる見応え十分のエピソード
孤高の花 ~General&I~ 21話・22話・23話・24話 あらすじ

















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