万華楼(ばんかろう) 29話・30話・31話・32話 あらすじと感想

万華楼~金糸が紡ぐ運命の恋~

万華楼~金糸が紡ぐ運命の恋~ 2020年 全36話 原題:九流霸主

dim-sumさん

第29話 あらすじと感想

届かない米

竜傲一が銀城から豚もも肉を取り寄せていたことで、李清流は飢える民を救うために独自の経路がある漕運業者に頼れないかと朝議で提案する。宰相である元載(げんさい)の賛同も得られ、無事に米が長安に届いて李清流は皇帝に褒められる。しかし、庶民の元に届いてないと知った李清流は朝議で訴えるが…。一方、竜傲一は、宮中で徐々に味方を作っていたが、杜小仙の取り巻きたちからの嫌がらせや長安に届いた米が庶民の口に入らないことに苛立っていた。

引用元:万華楼~金糸が紡ぐ運命の恋~ DVD日本公式サイト 

漕運幇の翁幇主から秘密の暗号を受け取り、無事長安への米の輸送に成功した傲一はこれで飢えた民を救えると喜びます。しかし清滝号の仲間から、長安に届いた米が民間の倉庫から軍の倉庫へ移動され民に流れていないと聞き、清流に不満を訴えました。

一方清流の側に傲一が居ると聞いた龐氏の娘が、杜小仙が気の毒だと傲一を懲らしめようと言い出します。そこで太妃主催の園遊会で傲一に毒を仕込んだ扇子を贈り、毒蛇に襲われるよう仕向けました。偶然迎えに来た清流が蛇を退治して無事でしたが、とっさに小仙を庇った清流を見て面白くありません。

その後清滝号が運んだ米が、20倍の値段でヤミ市で売られていると解り、清流が朝議で訴えました。しかし杜長風はヤミ業者を捕まえたと報告し、皇帝は飢饉対策を3日以内に報告するよう命令しました。

傲一は、工部の役人劉と清流の面談に同席します。その場で官用水路は使えないので清滝号の航路を皇帝に報告してはどうかと話するのを聞き、民間の知恵をタダで奪うのか、と怒ります。

小仙は徳妃から智恵を付けられて、清流に傲一と昭王が親しいことを思い出させて、清流と傲一の仲を引き裂こうとします。傲一には自分と清流が親しくする様子を見せつけ、嫉妬心を煽ります。日頃は心理分析が得意で交渉術が得意な傲一も、清流が関わると途端にヘタレますね。

その傲一が仲間と運んだ米は、軍を統括する杜長風が横取りして高値で売りさばき、儲けた分を龐氏など有力な官僚たちにばらまきます。一方で小仙を宝物と言い全財産を譲りながら、小仙の夫になる清流のメンツを潰して儲けているわけで、何を目指しているのか解らない。

傲一が美容法を教えた韓氏に皇帝の寵愛が移り、徳妃の恨みを買い更にその姪にまで目の敵にされています。今後の傲一が心配です。

第30話 あらすじと感想

籠の鳥

竜傲一は、宮中で築いた人脈を頼りに、皇帝付きの宦官(かんがん)から、古い官用水路の図を入手していた。これで李清流を手助けできると思ったが、李清流と杜小仙の親密な姿を見てしまったことに耐えられず、妓楼(ぎろう)で飲んでいた。偶然、妓楼で会い、一緒に飲んだ李昭は、竜傲一の心に自分がいないことを改めて突きつけられ傷心するが、妊婦が深酒していたことから竜傲一の妊娠に疑問を抱く。そして同志である杜小仙を使い、暴くことを試みるが…。

引用元:万華楼~金糸が紡ぐ運命の恋~ DVD日本公式サイト

清流は酔った傲一を連れ帰り付き添います。目を覚ました傲一は、皇帝から婚姻を認められた小仙と違い、自分は酔った勢いで関係を持っただけと清流を責めます。清流は自分で作った櫛を渡し、傲一は機嫌を直しました。そして2人で新しい漕運方法を考え、国を豊かにすることが共通の目標と話します。

部屋の外で仲の良い2人の様子を見た小仙は嫉妬し、清流が書いた奏上を白紙にすり替えて昭王に渡します。昭王は朝議でこの案を披露して皇帝に褒められ、一方の清流は白紙の奏上を出したと責められて左遷されます。

昭王は小仙に礼を言い、傲一の妊娠はウソではないかと尋ねます。小仙は侍女の月児に証拠

を探させますが見つからず、清流と傲一が住む均王府に侍女を潜入させました。

宮中で太妃に面会した傲一は、太妃が鳥のさえずりを聞こうとするのを見て鳥を籠から逃がし、太妃を驚かせます。傲一は、鳥は自由であってこそさえずると言い、太妃も後宮を豪華な駕籠に、自分を不自由な鳥に見立て共感します。

清流と一緒に太妃に会う予定だった傲一は、月児が潜入させた侍女のせいで妊娠がウソだとばれました。清流は一瞬でも傲一を疑ったことはないのに、傲一は自分を信じてくれない、やはり下流の女だなと吐き捨てて、傲一は家を出ました。

漕運用水路の問題を通じてようやく共通の目標をみつけ、気持ちが通じたはずの傲一と清流。でも小仙の嫉妬で計画は昭王に横取りされて、妊娠のウソもばれてしまいました。おかみの敵討ちのことを傲一が話していれば、状況は違ったのでしょうか。傲一は清流の立場を思って黙っていたのでしょうし、2人とも言葉が足りないですね。銀城でも宮中に入ってからも周囲から蔑まれ、辛い思いをしていた傲一。好意を抱く清流から「下流の人間」と言われたのは辛かったでしょうね。こんな狡い方法でも、傲一を追い出せて小仙は嬉しいのでしょうか。

第31話 あらすじと感想

太妃(たいひ)のお気に入り

妊娠の嘘を李清流に知られ、竜傲一は均王府を出て行った。小芹や清滝号の仲間が捜すが見つからない。雷雨の夜、行き場を失い均王府の門前で雨宿りをしていた竜傲一を見つけた李清流は、もう二度と離さないと誓う。秋の狩りの時期が近づき、今年は南苑(なんえん)にある狩場で、皇太子、李清流、李昭が競う形で行われることになった。その狩場には、射止めた者に吉をもたらす白鹿がいるという噂があり、狩りの成功を祈る小宴を開いた徳妃は…。

引用元:万華楼~金糸が紡ぐ運命の恋~ DVD日本公式サイト

清流は、太妃から母の崔氏も自由闊達で、傲一によく似ていたと聞きます。そして傲一を大切にするようにと言われました。

皇帝の隣で琵琶を引いていた徳妃は、皇帝から崔氏の弾く琵琶には情がこもっていた、その子清流は優秀な子だと話すのを聞き、清流を排除せねばと考えます。侍女から秋の狩りが宮廷近くの南苑で行われると聞き、伝説の白鹿を利用した方法を思いつきます。

狩りでは太子が白鹿を射止めようと清流と組になって追い詰めます。しかし太子の矢は清流を追いかけて来た傲一に当たりました。傲一は妊娠のウソがばれないように矢を抜き後から清流と探しましたが見つかりません。

傲一と清流は徳妃が太子を暗殺しようとしたと疑い、傲一は徳妃が錦鯉の玉佩をめあてにおかみも殺したと考えます。清流は徳妃の護衛を、傲一は妃嬪の記録を保管している祟文館を調べようと言います。傲一は無理だと言う清流に、自分を侮るなと言います。

太妃は、傲一が贅沢と引き換えに自由をなくした他の妃たちと違い、雑草のように踏まれてもめげないところが良い、たとえ妊娠していなくても好きと清流に話しました。その後清流は小仙に結婚を辞退したいと伝えたようですね。傲一の妊娠を疑っている小仙は、一旦は清流の言う通りにして、後から挽回しようと考えます。もう愛というより執念、怖いです。

徳妃は太子が清流を射殺したと偽装しようと考え、護衛に白鹿の真似をさせ矢尻に毒を塗っていました。その矢尻は、昭王が回収して持っています。わんこ体質で笑顔が愛らしかった昭王が失恋や母の悪事を知ってすっかり変わってしまった…。

傲一のウソは清流にばれましたが、互いの気持ちが伝わり誤解も解けて幸せそうです。でも皇帝にばれれば打ち首になる「ウソの妊娠」は、どう決着させるつもりでしょうか。

第32話 あらすじと感想

陵墓崩落

宮中の一角に宦官や女官が気楽に集える場を作ろうとした竜傲一は、徳妃の腹心に意地悪をされたものの、太妃に救われ、印章も貸し与えられていた。その印章で崇文(すうぶん)館に潜入した竜傲一は、亡くなった独孤(どっこ)皇后とその娘、華陽公主(かようこうしゅ)の遺体に赤黒い痣があったという記述を見つける。青竜(せいりゅう)寺で見かけた僧侶の体にも同様の痣があり、李清流は生母の目尻にも痣があったという、ばあやの証言を思い出す。手がかりを求め、青竜寺に向かう李清流だったが…。

引用元:万華楼~金糸が紡ぐ運命の恋~ DVD日本公式サイト

傲一が亡くなった恩人が忘れられないと話すと、感激した太妃は好きなものを選べと宝石箱を見せます。中に錦鯉の簪を見つけた傲一に、それは唐開国当時のデザインで今は無いものだ、と教えます。

宦官の衣装を着て公文書が収められた崇文館に入った傲一と小芹は、皇后と清流の母崔氏、徳妃に関する文書を探します。更に開国時代の文書に錦鯉のページ見をつけますが、破られて持ち去られていました。

2人は清流に皇后と公主の痣の事を伝え、青竜寺で同じような痣がある僧侶を見たと話します。清流はばあやから母の崔氏も同じような痣があったと聞いたことを思い出し、僧侶に会いに寺へ向かいました。

和尚から僧侶=無問が元宦官で皇后が亡くなったころ寺で倒れていたこと、確かに痣があり自分が毒を抜いたと聞きます。そして建築中の皇后の仮墓に無問がいると考え会いに行くと、墓が崩落し、閉じ込められてしまいました。

皆が絶望する中現れた清流は、事故の記憶を失っていました。実は敵を欺き、真相を探るための時間稼ぎで、清滝号の仲間たちと徳妃に関する文書を調べます。そして徳妃が皇后と公主、さらには太子にも毒を使ったこと、その方法を解明します。

清流が亡くなったと、小仙や昭王や大勢が居る前で号泣する傲一をハグするとは、清流も大胆ですねえ。小仙と昭王はかなり傷ついたと思います。あの杜長風が皇帝に婚約解消を申し出ようという程ですから、よっぽどです。その杜長風も徳妃に唆されて皇帝にいい加減な報告をしたため、立場が危うくなりました。

清流に嫌われているのに執着していると自覚する小仙の「傲一に負けるなんてあり得ない」の顔、怖かった。相思相愛の関係になってから、益々仲睦まじい傲一と清流は微笑ましいです。でも段々厳しくなる徳妃や小仙の攻撃から身を守ることができるでしょうか。

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