大明皇妃 29話・30話・31話・32話 あらすじと感想

大明皇妃 -Empress of the Ming-

大明皇妃 -Empress of the Ming- 読み方:だいみんこうき エンプレス・オブ・ザ・ミン   2019年 全62話 原題:大明風華

dim-sumさん

第29話 あらすじ

第29話 雪中の戦い

三峡での戦いで聶興(じょうきょう)に守られ九死に一生を得た瞻基は、両親宛ての私信と一緒に若微への文を送る。明軍が苦戦を強いられているその頃、宮中では高熾の病状がさらに悪化していた。公務を執ることは困難だとの侍医の診断に、皇太子妃の張妍(ちょうけん)は戦場から瞻基を呼び戻すべきか善祥と若微に相談を持ちかけるのだが、善祥の言葉を聞いて張妍は声を荒らげる。一方、戦場では永楽帝が瞻基や于謙の反対を押し切り大砲隊を前進させることを決めるのだった。

出典:kandera 大明皇妃 -Empress of the Ming- ストーリー

第29話 感想

瞻基は、若微に靖難の遺児だった聶興の死亡を知らせました。そして戦況が厳しいのに皇帝は撤兵せず、将たちも困っている。自分は死後来世で若微と平民同士で出会いたい、と綴っていました。1年ぶりの私信に笑顔だった皇太子も、瞻基の生還が危ういと知り吐血します。

皇太子は公務ができなくなり、皇太子妃と若微、善祥は対応を考えます。善祥は、皇帝が亡くなったらと口にして皇太子妃を怒らせます。若微は、代筆を通して知った皇太子の性格を考えると、公務ができないと皇帝に知らせ、瞻基を呼び戻すべきと勧めました。

明軍内では、高燧が皇太子派敗戦を予測し、高煦から都を守るため兵隊を入れ替えた、高煦は皇太子に及ばないと言います。更に皇帝の余命が短いと話し、もし高煦が皇位に着いても、自分と戦わないと約束せよと迫ります。

戦場では膠着状態が続き、皇帝は大砲を移動し敵に打ち込む作戦を立て、一度は成功。再び大砲を動かせとの命令に、于謙は反対します。しかし皇帝は耳を貸さず、高煦たちに敵を追わせ大砲を使って敵本陣を責めようとします。

一方敵を纏めるオイラートのマフムードは敗戦を予想し、孫のエセンに精鋭を付け、一族の血統を残すために逃げろと命令します。エセンは逃走中に明が大砲を移動させる所を攻撃し、更に手薄になった永楽帝の本陣に向け攻め上がりました。

宮中では、高煦の妃が善祥を脅して皇太子の病状を聞き出そうとします。善祥は応えず逆に皇帝が危ないとの情報を得ます。姉若微にどうするかと聞くと、若微は瞻基との約束があり、皇太子も厚遇してくれるので逃げないと応えます。善祥は何か別の考えがある様子。

戦場では雪の中、音を立てないよう上半身裸で氷の地面で滑りながらも大砲を引く兵たちが気の毒でした。その上エセンたちに撫で斬りにされ、あまりに哀れです。皇帝は負けを受け入れたくないのでしょうが、撤退以外の選択肢がないと思いました。

第30話 あらすじ

第30話 覚悟の選択

永楽帝の命令により大砲隊の移動を敢行したが、その結果、明軍はエセンの部隊に奇襲され、大量の兵を失うことに。それでも永楽帝は後退を許さず、全力で戦えと命じるばかりだった。宮中では重病の高熾に代わり、若微が楊士奇たちを相手に政務を取り仕切っていた。ある日、永楽帝は戦地にて体の不調を感じ、自らの死期が近いことを悟る。そこで、かつて姚広孝が記した予言書を瞻基に見せ、身内で殺し合いをしないよう約束させる。

出典:kandera 大明皇妃 -Empress of the Ming- ストーリー

第30話 感想

エセンの機転と鮮やかな攻撃で、明軍は大砲隊を失い、朱高煦と高燧が率いる左右軍と永楽帝と瞻基が居る本営が引き離されました。皇帝は山の中に隠れながらも撤退など全く考えていない様子。瞻基は于謙に僅かでも成果を出せば撤退しやすいと相談しますが、于謙は勝機は失われた、皇帝と瞻基は都に戻る以外ない、死ねば取り返しがつかないと応えました。

宮中では殆ど寝たきりの皇太子に替わって出てきた若微に対し、楊士奇たちは瞻基の即位後賢妃が支えになる、安心しましたと応えました。

ある日軍営に瞻基が皇帝を尋ねると、横になったまま目を覚ましません。驚いて医師を呼ぶと、医師は皇帝が瀕死の状態だと診断を下します。皇帝は、瞻基に僧姚広孝が記した明朝に関する予言書を読ませ、瞻基の手は身内の血で汚さず、この書を子孫に伝えよと命じます。

自身の命が長くないと知った皇帝は、軍を後退させて揚士奇を呼び寄せます。揚士奇は瞻基から皇帝の命が危ういと聞き、医療が充実した北京に戻り治療を受けさせるべきと進言しますが、瞻基は断固拒否している、揚士奇からも撤退を進めて欲しいと頼みました。

面会した揚士奇に対して皇帝は、皇太子も自分同様体調が悪く、命が尽きかけていると知り、皇太子ではなく高煦を即位させたい、その為に策を建てよと命じます。

皇帝は、「廃人同様の」皇太子が皇位に付けば、高煦たちが反発しまた争いが起き姚の予言どおりになる、と危惧。そのため揚士奇に「永楽帝は皇位を簒奪し、子らはそれを真似て殺し合った」と言われ笑い者になりたくないと訴えます。英邁な皇太孫の瞻基を皇位に付けたい揚士奇は納得できないでしょう。そもそも皇帝がこんな無謀で無駄な戦を始めなければと思ったに違いありません。例え瞻基びいき故でも、女性の政治参加が禁じる宮中でも、若微を侮ることなく共に政治を進める揚たちに好感を持ったので、残念。瞻基と若微、揚たちの政治が見たかった…。

第31話 あらすじ

第31話 巨星、墜つ

高煦を即位させるという永楽帝の意向を受け、楊士奇は奏状を起草。提出する前夜に密かに瞻基に見せ、決断を迫る。明け方、呼び出しを受けた楊士奇は瞻基とともに皇帝のもとへ向かい、高熾の即位を上奏する。2人の決死の訴えを聞いた永楽帝は高熾の即位を認め、この世を去る。瞻基は永楽帝の死を高煦と高燧に隠し、皇太子の即位を画策するも重病の高熾自身が即位を拒んだため、途方に暮れるのだった。

出典:kandera 大明皇妃 -Empress of the Ming- ストーリー

第31話 感想

楊士奇から、次期皇帝を叔父の高煦にとの奏状を見せられた瞻基は反発し、次に皇帝が深く考えた結果と聞いて落胆します。その後皇帝が楊に奏状を作らせたのは、自分なら皇太子や瞻基に近く、何か策を考えると思ったのではと聞き、父を即位させようと決意します。

皇帝は、揚から民が望むのは平和な世、戦好きの高煦が即位すれば民が反発し国が乱れると聞きます。瞻基は、負けたら皇帝の供をして黄泉に行くので、望む生き方をさせて欲しいと頼み、皇帝は皇太子の即位を認めました。

皇帝の死を隠さなければ、高煦たちが反乱を起こすと考えた瞻基と揚たちは、皇帝の聖旨を偽造して高煦と高燧に敵を攻撃せよと命令を出しました。2人は戦慣れした皇帝が出すはずがないと命令に疑問を感じ、問い質そうと本陣へ来ます。瞻基と揚は、于謙と揚たちと協力し皇帝の生存を偽装し、本陣から追い出します。

その後瞻基は密かに北京に戻り、若微に極秘に皇太子と妃との面会を依頼します。瞻基は皇帝が亡くなったこと、高煦を即位させ自分たちは南京で幽閉されると話すと、皇太子は皇帝の判断は正しいと言います。反発する瞻基に対し、自分と妃が死んだ後に好きにせよと話します。母である皇太子妃も、皇太子の病気が重いのに、瞻基は自分の事ばかり考えていると叱りつけ、瞻基は跪いて床に額を打ち付け、気を失いました。

皇帝は瞻基に愛情と期待を持ち、死なせたくないのでしょう、皇太子ではなく高煦を即位させる決心をしました。まだ若い瞻基は、残りの人生をまな板の上の鯉で居たくないと反発し、隠してきた野心をむき出しにします。一方病に伏す皇太子の元には、亡くなったはずの皇帝が現れ皇帝への即位を促します。しかも皇太子が好きな匈奴の遺跡からの出土品を持って。これが正夢なら仲が悪そうに見えて、実は皇帝と皇太子は互いを想っていたことになります。生きている間は想いが通じ合わなかった親子の情が切ないです。

第32話 あらすじ

第32話 新帝の誕生

目を覚ました瞻基は再び高熾のもとを訪れる。高熾は瞻基に、自分の即位は一筋縄ではいかないことを言い聞かせ、己の決断を瞻基と張妍に告げるのだった。その頃、戦場では高煦と高燧が楊士奇から永楽帝のお達しとする言葉を受け取る。しかし、近頃の永楽帝の周辺の者や高熾の動きに不信感を持った2人は楊士奇に頼み、今後の戦い方を相談するべく永楽帝の天幕を訪ねる。だが、そこに待っていたのは…。

出典:kandera 大明皇妃 -Empress of the Ming- ストーリー

第32話 感想

若微は、目を覚ました瞻基に皇太子の体調には皆が細心の注意を払っていたのに、昨日瞻基の話を聞いて大量の吐血をした、皇太子妃に叱られても反論しないようにと諭します。そしてこの1年奏状を代筆して戦況を知っている、瞻基は皇帝になりたいのかと尋ねました。瞻基の決心を聞き、夫婦は一蓮托生、処刑も流刑も共にすると話します。

戦いは膠着状態が続き、オイラートのマフムードとエセンは部族長たちと話し合います。マハムードは、明の主力が辺境に集中している今こそ中原へ攻め込む好機と説得しますが、戦に疲れた部族長たちはこの話に乗らず、食料不足や放牧のためと言い撤退を始めました。

高煦と高燧は皇帝が自分たちを陣から遠ざけ、揚士奇や于謙と軍議をすることを奇妙に感じています。直接皇帝に会いに出向くと、樊忠以下瞻基に従う死兵が待ち構え、高煦たちに刃を向けます。対する高煦は、予て用意していた三千営に狼煙を上げて攻め込むよう命じますが、誰も来ません。それは、この展開を予測した揚が新皇帝から三千営の将軍たちに向けた聖旨を持ち、兵たちを都へ帰還させると発表していたから。2人は現れた瞻基に従い、皇帝の葬儀のため都へ帰還することになりました。

永楽帝が亡くなり、病弱な皇太子を次期皇帝にし高煦たちに反乱を起させないため、揚士奇や瞻基は急ぎ新帝即位の準備を行います。瞻基が北京へ向かい、揚は皇帝が顔を見せなくなり疑問を抱く高煦たちに対し、皇帝が生きていると見せかける芝居を続け、そのやり取りは緊迫感がありました。

そして皇太子が新皇帝・洪熙帝に即位する儀式と、高煦たちと于謙、樊忠との戦いが同時並行で描かれる場面には手に汗を握る緊迫感があります。今回はギリギリのタイミングで事が成りましたが、洪熙帝が言った通りこの後もまだ薄氷を踏むような日々が続きそう。永楽帝の死を悼む事もなく、親族で争うのが朱家の宿命なのでしょうか。

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