狼殿下-Fate of Love- 17話・18話・19話・20話 あらすじと感想

狼殿下-Fate of Love-

狼殿下-Fate of Love- 2020年 原題:狼殿下 The Wolf 配信版 全54話 ※オリジナル版は全49話 

NANAさん

第17話 あらすじ

奎州城で舞を酷評され傷付いた馬摘星は狼狩山に向かった。狼仔と初めて出会った日に行ったあの洞窟に着いた時、馬摘星は熱でふらついて倒れてしまった。そこに現れたのは渤王だった。出会った日とは逆に渤王が狼仔に戻って馬摘星を介抱する。

しかし目覚めたときそこにいたのは疾沖で、落ち込む馬摘星は運命を受け入れ馬家軍の為渤王との婚姻を受け入れるしかないと語った。渤王の本心など知る由もない疾沖は馬摘星を慰め、渤王に相馬師をやめると言い金を返す。そして馬摘星を慕っていて心から感服していると伝える。

翌朝耶律宝娜から手紙が届き、渤王は国境近くの伏虎林(ふくこりん)で彼女と落ち合うことになる。しかしこれは允王から依頼された疾沖の仕掛けた罠だった。手紙の書面は馬摘星も確認して耶律宝娜の直筆だと言ったのだが、これは筆跡を似せただけのニセの手紙なのだ。

しかも手紙を届けた使者は迄タン(きったん)国の衣装を着た、溍(しん)国の刺客・程良大将軍だった。直筆そっくりの手紙と令牌を用意した疾沖は用意周到で抜け目がない、これでは罠だと気づきようがない状況だった。

森の中で偶然に耶律宝娜とであった馬摘星は、伏虎林での密会を知らない耶律宝娜の様子に渤王が罠にはまったと気付き耶律宝娜と共に伏虎林に向かう。

第17話感想

ホントは心配でたまらない渤王、馬摘星が行く場所はわかってるはず。あの洞窟は二人にとって一番大切な場所なんだろうから、初めてあった時は狼仔が熱を出していて馬摘星が介抱してくれて、今度は狼仔として渤王が介抱してくれて、やっぱり二人は繋がってるって思ってしまう。

眠っている馬摘星にも狼仔が戻ってきたこと気づかせてあげたかったけど、目覚めたらそこにいたのは疾沖で、これは違うって叫びそうでした。勘違いしちゃうでしょ。これでは疾沖を好きになってしまうかも、渤王は隠れてみてたからわかってるけど、疾沖に邪魔された形になってしまって可哀想すぎです。

でもこんなピンチの馬摘星を支えてくれるのはきっと疾沖なのでしょう。二人のこれからを見守るしかないのかな。渤王もそれでいいと思っているのかも、それが今の馬摘星には一番いいから。

馬摘星の切ない姿に心を打たれた疾沖は渤王にお金を返し相馬師をやめると言いったけど、まるで宣戦布告って感じで自分も馬摘星を慕ってるって渤王に言っちゃうところが男らしくてただ物じゃない感が溢れてます。今のところ悪役っぽいけど、女性を守る姿勢がヒーローみたい。「友として郡主を守る」って渤王に宣言しちゃったシーンにグッときました。

さて伏虎林で罠にはまったかに見えた渤王だけど、すぐに罠だと気づいた様子。このピンチをどうやって逃げるのか見逃せません。まぁ最強の渤王ですから大丈夫だと思うけど・・・

第18話 あらすじ

渤王が耶律宝娜との密会の場所に着くとそこには変装した溍(しん)国の刺客が隠れていて囲まれてしまった。渤王と文衍は絶体絶命の危機に陥ったが、馬摘星と耶律宝娜が命がけで助けに来る。それに気づいた疾沖も作戦を止めようとして伏虎林に向かった。

溍の兵に囲まれ矢を射られた時馬摘星は疾沖をかばって胸に矢を受け倒れる。疾沖は何とか刺客を止めたが馬摘星は危篤状態だった。しかし耶律宝娜が持っていた救命丹のおかげで命は救われた。馬摘星を抱きしめる渤王は本気で彼女を心配している様だ。それ以上に疾沖も馬摘星を心配していた。自分の為に生死の境をさまよっている馬摘星。彼にとっても馬摘星は守りたい女性になっていた。

やっと目覚めた馬摘星は枕元に疾沖だけを残した。でも渤王は彼女が目覚めただけで満足だった。今の渤王にできるのは馬摘星を皇帝の策略から守るという事だけだ。生きていればそれだけでよかった。疾沖は馬摘星の心の淋しさに気づき「君の狼仔になりたい」といった。君のそばには俺がいると・・・その言葉を陰で聴いていた渤王は表情には見せなかったけど心中は複雑に違いない。

渤王たちは馬摘星に刺さっていた矢が溍国の物だと気づいた様で、兵士たちも溍国の精鋭部隊だったと考える。渤王は味方の中に敵の間者がいることに気づきこっそりと探させるのだった。

一方暗殺に失敗した允王は、ひくに引けない状況で渤王を都に戻さないよう決戦を決意するが、計画を允王妃に知られてしまい言い争いになり、勢いで突き飛ばしてしまうと王妃は流産してしまった。舅に続き子供まで亡くしてしまった允王はどうなってしまうのか・・・

第18話感想

伏虎林の密会場所には、これでもかって言うくらいの仕掛けや罠があったけど、さすが狼仔の身体能力が凄くて敵なし。もう普通の人間とは違うレベルでビックリで見ごたえのあるシーンでした。それから渤王と1対1で戦ったシーンでは疾沖もきゃしゃな体でよく頑張ってた。馬摘星を本気で好きになっている証拠で感動しました。

馬摘星は狼仔が死んだと思ってるから、馬摘星と疾沖には過去に大切な人を死なせたという同じような心の傷を持っているもの同士。孤独を知っている人間だって共感していた。だから二人はお互いを慰める方法を知っているのかも。馬摘星のにメチャメチャ愛の告白してる疾沖も素敵だった。あんなに馬摘星の事大事に思う疾沖に守ってもらえたら羨ましいです。いつの間にか愛があふれています。

それにしても溍国の仕業だとすぐにバレちゃったのには疾沖も内心ドキッとしたでしょ。まぁあれくらい統制のとれた精鋭部隊じゃないと渤王は殺せないから仕方のない選択だったのでしょう。でも精鋭部隊を動かせちゃう疾沖は何者でしょう?。疾沖も自力では渤王にかなわないもの並の人より武術は上。それでも一歩後ろに後退させるのがやっとだったと思う。でも勝負に勝ったのは凄いけど。

第四皇子の楚有禎(ゆうてい)が出てきたけど、渤王の事が嫌いな様でけんか腰、だけど渤王は小さい子どもでも見るような目で見てたのが大人の余裕。馬摘星に対する渤王の態度も切なくて、誰に理解されなくても私だけは渤王を理解してあげたいという気持ちで観てしまう。それから疾沖の馬摘星に対する熱い気持ちも感動するし。渤王と疾沖が共に素敵に描かれていてどちらも好きになってしまいそうです。

第19話 あらすじ

允王妃・敬楚楚の密告で允王の暗殺計画が皇帝の知るところとなり允王は皇陵に送られる。それを知った第四皇子の楚有禎(そゆうてい)は実の兄を罪人として罰した父の皇帝・楚馗(そき)に怒りをぶつける。

楚有禎は皇帝が養子の渤王ばかりをかわいがっている事が許せないのだ。渤王の事も嫌っている楚有禎、実は大兄上が渤王と戦に行き、渤王だけが生き残ったことが許せないのだった。そのため唯一血のつながった兄弟の允王の事を守りたかった。

大兄上と渤王が共に溍を攻めた時、戦場近くまで迎えに行った楚有禎は一人戻ってきた渤王と再会。渤王が大兄上を戦場に残して逃げたことを恨んでいたのだった。(しかしそれには隠された真相があった)

結局都に戻った馬摘星は渤王府で暮らす事になった。門の前で馬婧(ばせい)とこれからどんなふうに渤王と接していいのかわからず悩みながらたたずんでいた。その事を察した渤王は溍国討伐の準備があるため兵部で寝泊まりすると言って自分が王府を出ていった。でも文衍にはそっと馬摘星の怪我を治す為なら金に糸目は付けないとも言っていた。

馬摘星は皇帝からの命で、大兄上の法要を盛大にやる事になり、準備に追われる毎日だった。兵部での渤王は今まで以上に過酷な訓練を自分に課していた。まるで馬摘星の事を忘れたいようだ。そんなある日、渤王は東市の射的の店に弓の名士を探しに行くこととなり馬摘星と再会する。そこで渤王が射的に挑戦することになるのだった。

第19話感想

第4皇子の楚有禎は我儘だけど、とってもいい子みたい。馬摘星の事も姉の様に慕っているし、允王の事も兄として守りたかった様子。でも允王の方は楚有禎が一緒に死んでもかまわないと言っていた。都への帰り道で再び渤王を狙っていたら有禎の命はなかったが、そんな計画を平気で実行しようとした允王の事考えると有禎は可哀そうです。

允王はなぜそこまで思いつめちゃったのか、自分が実子じゃないかもって考えたらそういう選択になってしまったのか。何もしなければ世継ぎになれたと思うのに。允王妃は自分の夫を告発するなんて本当に善人でいい人。彼女にはもっと幸せになって欲しかった。

楚有禎と言い争った皇帝は、かたくなな態度の有禎をことを思い泣いていたけど、冷酷な人のはずなのに、さすがに自分の実子の事だと涙も出るのかな。それにしても大兄上が亡くなった本当の事を早く知りたい、渤王にも本当はどうしても助けられなかった理由があるはず。早く教えて欲しいです。

東市で蝶に誘われて引き合わせられた渤王と馬摘星が出会うシーンがちょっと素敵でした。蝶が二人を導いて、蝶の羽音もしていましたよね、私たちの聴覚にも訴えてくるようで、狼仔の事思い出す良いシーンでした。

でも疾沖がいつも馬摘星のそばにいるようになりました。渤王から見たら、あの暗殺事件で一番怪しかったのが疾沖だと思うけど、よく王府への出入りを許したと思います。馬摘星の為なのかな・・・

第20話 あらすじ

射的で勝負することになった疾沖と渤王、どんな的でも射抜いてしまう二人のすご技。最後は疾沖が刀を抜いて矢の代わりに射って勝負に勝った。渤王は刀の勝負を避けたかった様で自分から負けを認める形になってしまった。

咳をする馬摘星を心配し体の具合を尋ねた渤王は、偶然拾った馬摘星の匂い袋を捨ててしまった。風に舞ってどこかに飛んでしまった匂い袋。ここまで馬摘星を追い込む渤王に失意の馬摘星を励ます疾沖。

しかし暫くたつと馬摘星は橋の上に立つ渤王を見つける。渤王は風の流れを読み飛ばされた匂い袋を見つけていた。風を読むことができるのはこの世でただ一人狼に育てられた狼仔だけのはずだったのに。そのことに気づいた馬摘星はあの崖に向かう。いつか渤王が馬摘星を背負い飛び降りた崖、そこに立って馬摘星は確信した。この崖から無事に飛び降りられるのは狼くらいしかいという事に。

渤王が狼仔ではと確信した馬摘星は最後に残った疑問を調べる事に。それこそが大兄上が亡くなった時の真相につながるのだ。もし渤王が狼仔なら大事な兄を見捨てたりはしない。馬摘星は渤王を試すことにしたのだ。

翌日疾沖が勲(くん)王府に第四皇子を人質に立てこもり事件を起こす。一人で勲王府に乗り込む渤王、疾沖は二人に毒草の煙を吸わせた。解毒薬は一つだけ渤王はどうするのか?

大兄上・楚有裕(そゆうゆう)の死の真相が明らかになった。それは思いもよらない悲しいものだった。 最後の戦の時、楚有裕は副将から毒を盛られ命が尽きかけていた。敵に囲まれ絶対絶命の時、すぐ近くまで第4皇子が迎えに来たことを知り第4皇子を巻き込まないため。大兄上は自分の命を捨て皆を守ることに。渤王に第4皇子の命を託して・・・

第20話感想

大兄上の死の真相聞いてメッチャ泣けました。毒を飲まされたうえ、自分の命を捨て第四皇子の命を選び、渤王を第四皇子のところに行かせたって、さすがお兄ちゃん兄弟の為には自分の死をもいとわない、乱世では起きてしまう悲劇。皇子たちという立場が生き残ることを許されなかったと思うと切なくなります。あの皇帝の子と思えない良い人です。

渤王だって最後までしんがりは自分が勤めるって言い続けてたし。全然悪くなかった。でもこの真実は第四皇子には知らせたくなかったのもわかりました。本当は自分のせいで兄が死んだなんて聞きたくないし、そんなことして欲しくなかったよね。ほんの少しの気持ちのゆるみが命取りになってしまう。いくつもの不運が重なっていたのです。でもずっと恨まれてても言い返さなかった渤王は本当に男らしくて偉い。お兄ちゃんも渤王も共に本物の英雄だと思います。

東市のシーンでは、前話に続き蝶が渤王と馬摘星の絆と優しさを引き立たせてました。蝶の存在が二人の優しい心と重なり合って美しく感じたシーンでした。

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