高潔なあなた 21話・22話・23話・24話(最終回) あらすじと感想

高潔なあなた

高潔なあなた 2020年 全24話 原題:一片冰心在玉壺

dim-sumさん

第21話 あらすじ

展昭の死を忘れようと仕事に没頭する莫研に、寧晋王は遼へ行き事実に向き合うべきと言う。しかし包丞は莫研に任せたい仕事がある、と遼行きを認めない。結局寧晋王が包丞を説得し、2人は龐吉と共に祝いの品を持ち遼へ向かった。

久しぶりに遼で公主や耶律菩薩奴=楚醉と再会を喜んだ莫研だが、展昭のことを思い出し欝々とする。酔った自分を介護してくれた「耶律菩薩奴」が展昭だと直感した莫研。しかし楚醉?に否定された。そこに南院大王の刺客が現れて、楚醉が展昭が莫研に渡した「巨闕剣」で応戦。その太刀筋を見た莫研は…。

第21話感想

展昭は生きていましたね!包丞や寧晋王、公主も知っていてそれを隠し、莫研を心配させまいとお芝居を続けていた、と。でも周囲が予想した以上に莫研が消耗しているので、寧晋王が展昭の生存を教えるため遼まで連れてきた、と。本当にいい奴だなあ。

このなりすまし(入れ替わり?)も不正金を取り戻す作戦でした。展昭を助ける為に楚醉が武功を消耗して今まで通り戦えなくなり、恩を感じている展昭が代わりを勤めるためでした。仮面を利用して2人で1役を演じていたのですね。

ただ、展昭が「巨闕剣」を使って刺客と戦ったことを知って、龐吉に展昭生存がバレてしまいました。龐吉と南院大王の2人は、お金でつながっていて互いに政権奪取を目的にしていますが、南院大王のせいで龐吉の手下・方夫人が死んだり、龐吉が南院大王の手下・耶律菩薩奴を襲ったりする不思議な関係。互いに気を許さず、相手を信じていないのですね。

だから龐吉は耶律菩薩奴が実は展昭と知っても、それを南院大王に知らせず何か悪巧みを考えているらしい。2人が互いに争っているうちは良いですが、本気で共闘して公主たちを陥れようとしたなら面倒なことになりそうです。辛い別れを経てようやく会えた莫研と展昭ですが、まだまだ前途多難なようですね。

第22話 あらすじ

寧晋王は、太子・耶律洪基に共に南院大王と戦おうと持ち掛ける。太子は協力の条件として、耶律菩薩奴を自分に殺させれば協力すると言う。寧晋王は答えを保留し、耶律菩薩奴=楚醉に公主を連れて逃げろと話すが、楚醉は国を守るのが自分の使命と太子の屋敷へ向かった。

龐吉は部下の報告を聞いて南院大王の側近・耶律菩薩奴が死んだはずの展昭だと疑い、宴に招いて仮面を取るよう命じる。しかし仮面の下には火傷の跡も痛々しい楚醉の顔があった。その後龐吉は部下に耶律菩薩奴と南院大王を襲わせたが彼は大王を庇って深手を負って逃げる。

龐吉は大王宅へ行き領土や不正金を渡すと持ち掛けたうえで、婚儀の行列を襲って公主を殺害し、その罪を大王にかぶせ遼と宋の間で戦争を起こそうと誘う。

第22話感想

龐吉は耶律菩薩奴=展昭と考えたのに間違っていました。結果大王は耶律菩薩奴への信頼を深め、龐吉から受け取った不正金のありかを明かそうとします。莫研が仮面の下の展昭に楚醉のお面?を付けさせたことと、彼女が大王を庇った展昭を刺したことでピンチがチャンスに変わりました。お面は、莫研が二十面相のような怪盗を捕まえてヒントを得て用意したとか。相変わらず冴えてる!でも龐吉は更に上を行き、太子と結託して公主を殺そうとしています。

公主は婚姻前夜自分の思いを楚醉に伝えたのに、断られてしまいました。恋に恋して展昭を追いかけていた公主が、初めて恋をして大失恋。実は楚醉公主を慕っているのに、国のためとか身分違いだと言い格好つけて拒否します。全く侠客は面倒な人種ですね!

立て続けに失敗した龐吉は、次はかなり慎重に作戦を立てているはず。対して公主を守る側は楚醉は武功を失い、展昭は深手を負って残るは呉子楚と莫研しかいません。遼国の太子は領地や金に惹かれて龐吉に付くのか。敵味方が入れ替わり二転三転、緊張感が高まっています、

婚姻前夜に大波乱ですね!

第23話 あらすじ

屋敷の飾り付けをしていた展昭と莫研は、泣いている公主を見て、楚醉に公主が嫁いだら二度と会えないと言い、行列の護衛を展昭と替わるように説得した。式当日、楚醉は耶律菩薩奴として公主を護衛するが、遼人に襲われ公主は矢で射られてしまう。

遼の太子は、寧晋王から南院大王が吐潘の商人から公主襲撃用の火薬を買っていたとの証拠を貰って南院大王を拘束。その後公主は亡くなり、遺体は宋へと戻された。

楚醉は公主を守り切れなかった辛さで自暴自棄になり酒に溺れ、展昭や莫研の慰めにも耳を貸さない。寧晋王は包丞と囲碁を指しながら、戦争を前に皇帝が風邪で寝込んでしまい、自分もただの飾りに過ぎないと愚痴をこぼす。

その龐吉は南院大王から虎符を手に入れて、彼の私兵を動かせるまでの力を持っていた。

第23話感想

公主の行列を守るため、展昭と莫研と呉子楚は群衆に紛れた刺客を倒しました。己の欲のためにこれだけの数の人間を動かすのだから、南院大王もかなり念を入れて作戦を立てていたのでしょう。そして武功が衰えた楚醉も何とか公主を守ろうとしたのに、その手をすり抜けた矢が当たって、公主は亡くなりました。死の間際莫研に命が助かったら皇女でなく普通の女性になりたいと話し、楚醉には蜀中に行きたいと話していたのに…。

公主の花嫁衣装は、中国の歴史ものに多い真っ赤のものじゃなく、遼風なのか緑色が多く使われた独特のデザイン。冠も美しく、公主の小さくて可愛らしいお顔によく似合い素敵でした。か弱く愛らしいの公主が嫁入り前に殺されたのは気の毒でした。対する南院大王も最後は牢に入り、裁きを受ける身になりましたが、相棒だと信じた耶律菩薩奴に嫌われていたことが一番ショックだったと。大勢を悲劇に追い込んでこの程度!と思いました。

ラスボスの龐吉は着々と謀反の準備を進めていて、展昭たちが阻止できるのか不安です。

第24話(最終回) あらすじ

軍隊が国境へ向かったと聞いた龐吉は、手下に皇宮を責めよと命じ、自分は皇帝に面会して退位を迫る。その場に死んだと思われた公主が現れて、遼の太子は龐吉とは手を組まないと言い、包丞も諦めて降参せよと言う。国境へ向かったと思われた兵も、実は宮殿側に居た。

しかし龐吉は更に切り札を用意していると降参を拒否し、合図に従った手下が宮殿に殺到する。これに展昭や呉子楚が応戦し、一旦は皇帝側が優位に立つ。しかし龐吉は見仙石を服用し続けた無痛の兵を動かし、皇帝と玉璽、そして莫研を龐吉に奪って逃げてしまう。

龐吉を追いかけた展昭は、途中柱に縛り付けられた莫研を見つけ助けようとするが、2人は水没してしまい…。

第24話(最終回)感想

いや、この回は実質3話分くらいの内容でしたね、特に龐吉が皇帝に歯向かうあたりから、息をつく暇がない位の緊張が続きました。宋の兵が国境へ向かったというのは包丞が流したニセ情報で、これに関与した龐吉の娘も開封府に捕まり、絶体絶命。普通ならこれで降参しそうなのに龐吉は諦めない!見仙石中毒の兵士はケガをしても前進し続けるのです、不死身ですね。

公主が生きていたのも莫研の提案だったのですね。楚醉に黙っていたのは公主が自分が嫌われているからだったと。早く気持ちを告げていればこんな面倒にならなかったのに。

玉璽を持って逃げる龐吉を、萧辰と段青衣が捕まえるシーンがカッコ良かった。段青衣は赤ちゃんを産んだのですね。その子をあやす「機械職人」で夫の譚彰と、萧辰の妻・白盈玉がお茶をするシーンに和みました。

最後に公主としては亡くなって平民となった趙渝と楚醉の結婚式。女性たちが侠客とか言いながら男子はだらしないと話すのが面白かった。そして最後3か月の休暇を貰った展昭と包丞のやり取りはコントのよう、包丞は展昭のことが大好きなんでしょうね。上司と部下を超えた2人の関係性が見えた気がします。

長い潜入や血戦を経ても、国を想い清い心を失わなかった展昭や莫研たち。清々しく盛りだくさんな武侠・推理・恋愛史劇でした。

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