この結婚は社内秘で

この結婚は社内秘で

この結婚は社内秘で 21話・22話・23話・24話 あらすじ

この結婚は社内秘で 2024年 全32話 原題:私藏浪漫

目次

第21話 永遠の別れ――母が遺した最後の贈り物

第21話では、ついに紀昱恒(ジー・ユーホン)が最も恐れていた出来事が訪れます。

病状が安定し、退院への希望も見え始めていた紀母。

しかし運命はあまりにも残酷だった。

突然訪れた別れに、紀昱恒も涂筱柠(トゥー・シャオニン)も深い悲しみに包まれることになる。

これまで家族の再生を描いてきた物語は、大きな転換点を迎える。

そして母が息子へ残した最後の愛情が、静かに二人の未来を照らし始める。

涙なしでは見られない感動のエピソードである。


給料日といつもの日常

拓展一部では年明けも営業活動が続いていた。

全員が新規顧客獲得のため忙しく動き回る。

そんな中、給料日を迎えた社員たちは少しだけ浮かれていた。

趙方剛は相変わらず饶静に絡んでいる。

「給料受け取るの手伝おうか?」

もちろん本心は違う。

以前貸したお金を早く返してほしいだけだった。

饶静はそんな魂胆を見抜き、冷たくあしらう。

一方、筱柠も嬉しそうに紀昱恒へメッセージを送る。

「お給料出ました!」

紀昱恒は冗談交じりに自分の給与明細を取ってきてほしいと頼む。

しかし筱柠が給与明細を手にした瞬間、それを唐羽卉に見られてしまう。

思わず怪しむ唐羽卉。

だが筱柠は機転を利かせて話題を逸らし、その場を切り抜けるのだった。


母が待ち続けた息子

仕事を終えた筱柠は病院へ向かう。

今日も紀母の世話をするためだった。

紀母は優しい笑顔を見せる。

「本当に苦労をかけたわね。」

「こんなに毎日来てくれて。」

筱柠は首を振る。

だが紀母の本当の願いは別にあった。

病室の扉が開くたびに視線を向ける。

誰かが来るたびに期待してしまう。

息子が来るかもしれない。

紀昱恒が顔を見せてくれるかもしれない。

その姿を見るたびに筱柠も胸が痛んだ。

「心配しないでください。」

「紀昱恒は必ず来ます。」

そう励ますことしかできなかった。


突然訪れた最期の瞬間

その後、筱柠は病室を離れて洗い物をしていた。

すると病院内に緊急コールが響く。

慌ただしく動く医師や看護師たち。

嫌な予感がした。

急いで病室へ向かう。

すると病室の前には人だかりができていた。

胸騒ぎが止まらない。

そして――

最も恐れていた現実が待っていた。

紀母が心停止を起こしていたのである。

必死の救命措置。

医師たちの懸命な処置。

しかし奇跡は起きなかった。

「申し訳ありません。最善は尽くしました。」

その言葉が全てだった。

筱柠はその場に崩れ落ちる。

涙が止まらない。

昼間まで元気だった。

退院の話もしていた。

それなのに、あまりにも突然だった。


「ごめんなさい」が止まらない

知らせを受けた筱柠の両親も急いで病院へ駆けつける。

筱柠は母親の胸で泣き続ける。

「私が洗い物なんてしなければ…」

「そばにいられたのに…」

自分を責め続ける。

だが誰も責めることなどできない。

命の灯火は静かに尽きようとしていたのだ。

そして何より辛かったのは――

紀昱恒が最期に間に合わなかったことだった。


間に合わなかった息子

紀昱恒は出張先から急いで戻ってくる。

しかし病院へ着いた時にはすべてが終わっていた。

病院で待っていた筱柠は彼を見るなり抱きつく。

「ごめんなさい…」

「本当にごめんなさい…」

何度も繰り返す。

紀昱恒は何も言わなかった。

いや、言えなかった。

母に会えなかった。

最期の言葉も聞けなかった。

それでも必死に感情を抑え続ける。

その姿がかえって胸を締め付ける。


母との別れ

葬儀の日。

多くの人々が紀母を見送りに訪れる。

筱柠は受付や来客対応に追われながらも気丈に振る舞う。

そんな中、饶静も弔問に訪れる。

彼女はすでに筱柠と紀昱恒の関係に気づいていた。

そして紀母と筱柠が本当の親子のようだったことも知っている。

だからこそ今の筱柠を見るのが辛かった。

我慢していた涙が溢れる。

筱柠は饶静の前で大声を上げて泣いた。

親しい人との別れは、何度経験しても慣れることなどないのである。


趙方剛の本気

一方その頃。

趙方剛は饶静を励えようとしていた。

二人でアフタヌーンティーを楽しみながら話をする。

そして趙方剛はついに準備していたプレゼントを差し出した。

高価なブランドバッグだった。

本当はもっと特別な日に渡す予定だった。

だが今日の饶静を見て決心したのである。

ところが饶静は素直に喜べなかった。

「遊びならやめて。」

「本気じゃないなら近づかないで。」

そう言い残して立ち去る。

過去の傷が、彼女を慎重にさせていた。

残された趙方剛は呆然と立ち尽くす。

彼の気持ちは本物だったからだ。


母の味

葬儀を終え帰宅した夜。

紀昱恒は疲れ切っていた。

筱柠は静かに寄り添う。

そして夕食に餃子を作った。

紀母が作っていた味を再現したものだった。

紀昱恒は一口食べる。

その瞬間だった。

抑えていた感情が一気に溢れ出す。

「この味だ…」

「もう食べられないと思ってた…」

涙が止まらない。

筱柠は何も言わず彼を抱き締める。

慰めの言葉など必要なかった。

ただ隣にいること。

それが今の紀昱恒にとって何より大切だった。


母からの最後の手紙

その夜。

筱柠は遺品の中から見つけたアルバムを渡す。

中には幼い頃の紀昱恒の写真がたくさん収められていた。

運動会。

誕生日。

家族旅行。

そこには母の愛情が詰まっていた。

そして最後のページには手書きのメッセージが残されていた。

息子への感謝。

病気のために苦労をかけたことへの申し訳なさ。

そして何より、

「これからは自分の人生を生きてほしい」

という願い。

紀母は最期まで息子の幸せを願っていたのである。


新しい一歩

翌朝。

目を覚ました筱柠は紀昱恒がいないことに気づく。

心配して探すと、彼はすでに朝食を作っていた。

そして穏やかに言う。

「今日は会社を休む。」

「少しだけ自分の時間が欲しい。」

その後、彼は一人で郊外へ向かった。

カメラを手に風景を撮影する。

空。

木々。

光。

母を失った悲しみは消えない。

だが前を向いて歩かなければならない。

撮った写真を筱柠へ送る紀昱恒。

そこには少しだけ穏やかさを取り戻した彼の姿があった。


第21話の見どころ

  • 紀母が突然息を引き取る衝撃展開
  • 最期に間に合わなかった紀昱恒の後悔
  • 自分を責め続ける筱柠の涙
  • 饶静が知る秘密結婚の真実
  • 趙方剛が饶静へ本気のプレゼント
  • 母の味を再現した餃子に涙する紀昱恒
  • 遺されたアルバムと母からの最後の言葉
  • 悲しみを抱えながら歩き始める紀昱恒

第21話は、シリーズ屈指の涙のエピソードでした。

母を失うという大きな喪失の中で、紀昱恒はようやく悲しみと向き合い始めます。

そしてその隣には、どんな時も離れず支え続ける涂筱柠の姿がありました。

母が残した愛情は消えることなく、これからも二人の人生を優しく見守り続けるのでしょう。

 

第22話 転正試験合格へ――二人が描く新たな未来

第22話では、母を亡くした悲しみから少しずつ立ち直ろうとする紀昱恒(ジー・ユーホン)と、そんな彼を支え続ける涂筱柠(トゥー・シャオニン)の姿が描かれる。

仕事でも大きな転機が訪れ、筱柠はついに正式社員への最後の関門に挑むことになる。

一方で、趙方剛と饶静の微妙な関係にも変化の兆しが見え始める。

悲しみを乗り越えた先にある希望と成長が描かれた、前向きなエピソードである。


白月光への嫉妬?

ある日、筱柠は書斎の整理をしていた。

そこで目にしたのは、紀昱恒が大切そうに飾っていた人形だった。

以前から気になっていた“白月光”に関係する思い出の品ではないかと勝手に想像してしまう。

少し嫉妬した筱柠は、その人形をこっそり引き出しへしまう。

ところが引き出しの中には、かわいらしいピンク色の消しゴムまで入っていた。

ますます怪しい。

「絶対に女の子からもらった物だ……」

そんな妄想が膨らみ、筱柠は一人でやきもちを焼いてしまうのだった。


夫婦で顧客開拓へ

その夜、紀昱恒は腕の痛みを訴える。

筱柠は優しくマッサージをしながら、翌日の営業同行をお願いした。

最初は断ろうとした紀昱恒だったが、妻の甘えに負けて承諾する。

翌日、二人はガラス製造会社の董事長を訪問した。

しかし相手は融資に興味を示さない。

普通なら諦めてしまう場面だった。

だが筱柠は違った。

銀行業務全般の相談役として関係を築こうと提案する。

さらに理財商品や資金運用について説明し、相手の関心を引き出していく。

押し売りではなく、相手のニーズを探る営業。

その成長ぶりに紀昱恒も驚かされる。


新しい提案

工場のイベント会場を見学した筱柠は、新たなアイデアを思いつく。

銀行カードと工場の販売促進を連携させる企画だった。

利用者には割引特典。

企業側には資金運用による利益。

双方にメリットがある提案である。

董事長も大いに興味を示した。

融資だけに固執せず、多方面から顧客との関係を築く。

筱柠は確実に優秀な顧客マネージャーへと成長していた。


紀昱恒を支えたい

帰りの車の中。

疲れた筱柠はいつの間にか眠ってしまう。

そんな彼女を見ながら紀昱恒は気づく。

今回の同行は単なる仕事ではなかった。

母を失った自分が仕事へ戻れるよう、筱柠が背中を押してくれていたのだ。

紀昱恒は改めて感謝する。

そして自分も前を向かなければならないと決意するのであった。


饶静と趙方剛の距離

一方、趙方剛と饶静の関係は少し複雑になっていた。

告白まがいの出来事以来、趙方剛は意図的に距離を置いている。

以前のように話しかけない。

冗談も言わない。

ところが、その態度に戸惑い始めたのは饶静の方だった。

話したい相手がいる。

喜びを共有したい相手がいる。

それが趙方剛であることに気づき始めていたのである。


大型プロジェクト始動

紀昱恒は新たな政府系プロジェクトを獲得するため動き出す。

担当に選ばれたのは饶静と趙方剛だった。

拓展一部全員が協力し、資料作成や提案準備を進めていく。

筱柠も積極的にサポートへ回る。

部署全体が一丸となって挑んだ大型案件だった。

そして結果発表の日。

全員が緊張しながら会議室の外で待機する。

紀昱恒が戻ってきても何も言わない。

誰もが失敗したと思った。

しかし次の瞬間――

「案件は成立した。」

歓声が上がる。

拓展一部にとって大きな勝利だった。


ついに転正試験へ

そんな中、筱柠にも朗報が届く。

正式採用試験の最終面接通知だった。

これまで努力してきた成果が試される最後の関門。

緊張しながらも面接へ臨む。

そして結果は――

見事合格。

ついに正式な顧客マネージャーとして認められたのである。

同僚たちも大喜び。

饶静は真っ先に祝福した。

「早く家族に知らせなさい。」

その言葉に筱柠は嬉しそうに笑う。


拓展一部の快進撃

政府案件成功と筱柠の転正。

さらに部署全体の成績も好調だった。

二期連続でトップ成績を達成。

昇進と昇給が決まり、全員が喜びに包まれる。

記念撮影では饶静が気を利かせる。

こっそり紀昱恒と筱柠を隣同士に並ばせたのだ。

もちろん二人は照れながらも嬉しそうだった。

誰にも言えない秘密の夫婦。

それでも互いを見つめる笑顔は隠せなかった。


齊郁の新たなスタート

齊郁にも嬉しい出来事があった。

ついに警察官として正式に勤務を開始したのである。

凌惟依はその記念として高級な革靴をプレゼントする。

「人生で一番大切な日だから。」

彼女らしい愛情表現だった。

二人もまた、それぞれの未来へ向かって歩き始めていた。


競聘行長という新たな挑戦

夜、散歩しながら筱柠は紀昱恒へ尋ねる。

「次の目標は?」

紀昱恒は静かに答えた。

「競聘行長だ。」

銀行内でも大きな昇進のチャンスである。

決して簡単な道ではない。

だが筱柠は迷わず応援する。

実は彼女にも嬉しい理由があった。

もし紀昱恒が別部署へ異動すれば、二人は堂々と交際できる可能性が高くなるからだ。

夢と希望に満ちた未来が少しずつ見え始めていた。


新たな顧客との出会い

イベント会場では筱柠が準備したノベルティが大好評だった。

顧客満足度も高く、営業成果は順調に伸びていく。

一方、紀昱恒と趙方剛は夏総との商談に向かう。

しかし相手は現れない。

普通なら無駄足に思える状況だった。

ところが紀昱恒は諦めなかった。

相手の次の行動先に目を付け、新たな突破口を探し始める。

優秀な銀行マンらしい鋭い観察力だった。


第22話の見どころ

  • 白月光の思い出に嫉妬する筱柠
  • 紀昱恒と筱柠の夫婦営業コンビ
  • ガラス工場への新しい金融提案
  • 母を失った悲しみから立ち直る紀昱恒
  • 饶静が気づき始めた趙方剛への想い
  • 政府案件獲得による拓展一部の快進撃
  • 筱柠が正式採用試験に見事合格
  • 齊郁の警察官デビュー
  • 紀昱恒の新たな目標「競聘行長」
  • 二人が思い描く未来への第一歩

第22話は、悲しみを乗り越えた後に訪れる“再出発”の物語でした。

母との別れを経験した紀昱恒は、筱柠の支えによって少しずつ前へ進み始めます。

そして筱柠自身も転正という大きな夢を叶え、新たなステージへ進むことになりました。

仕事も恋も順調に見える二人ですが、競聘行長という新たな挑戦が待ち受けています。

果たして二人の未来はどのように変わっていくのでしょうか。次回の展開にも注目です。

 

第23話 忍び寄る危機――暴かれ始めた秘密の結婚

第23話では、順調に見えていた紀昱恒(ジー・ユーホン)と涂筱柠(トゥー・シャオニン)の秘密の結婚生活に、少しずつ危険な影が忍び寄る。

何気ない証拠が次々と現れ、周囲の人々が二人の関係に疑問を抱き始める。

さらに唐羽卉はついに二人の関係に気づき、行動を起こそうと決意する。

一方で、饶静(ラオ・ジン)と趙方剛(ジャオ・ファンガン)の関係も大きく前進。

恋愛模様と職場の緊張感が交錯する見逃せないエピソードとなった。


発表会で見せた筱柠の気配り

大型イベントは無事成功を収めた。

著名な司会者も参加し、会場は大いに盛り上がる。

イベント終了後、その司会者は記念にガラス工芸品を購入しようとしていた。

ところが決済がうまくいかない。

何度試しても支払いが完了しないのである。

困っている様子を見た筱柠はすぐに駆け寄った。

カードの状態を確認し、原因を説明する。

さらに時間を取らせたくないと考え、自ら代金を立て替えた。

その親切な対応に感激した司会者は、筱柠の連絡先を交換したいと申し出る。

思いがけない人脈が生まれた瞬間だった。


車内に残された証拠

その頃、紀昱恒と趙方剛は車で移動していた。

ふと趙方剛が助手席を見る。

すると一つのヘアゴムが落ちていた。

女性用のヘアゴムだった。

「誰か女の人を乗せたのか?」

鋭い質問が飛ぶ。

紀昱恒は一瞬動揺するが、すぐに話題を変える。

そして逆に趙方剛へ質問を返した。

「饶静のことが好きなんだろう?」

見事な話題転換だった。

しかし趙方剛の疑念は完全には消えなかった。


大写真が呼んだ騒動

後日、部署の集合写真が完成する。

社員たちは楽しそうに写真を眺めていた。

すると誰かが冗談交じりに言う。

「紀部長と筱柠、まるで結婚写真みたいだな。」

周囲から笑い声が上がる。

だが唐羽卉だけは笑えなかった。

すぐに話題を変えようとする。

「全然似てないですよ。」

その反応が逆に不自然だった。

本人も気づかないうちに、二人への執着が強くなっていたのである。


齊郁と凌惟依の本音

一方、凌惟依は少し不機嫌だった。

買い物をしても齊郁が遠慮ばかりするからだ。

「どうして何も買ってくれないの?」

つい不満を口にしてしまう。

呼び出された齊郁は真剣な表情で話し始めた。

「俺は結婚を前提に付き合っている。」

「だから君のお父さんのお金には頼りたくない。」

「自分の力で幸せにしたいんだ。」

その言葉に凌惟依は胸を打たれる。

二人は改めてお互いの気持ちを確認し合うのだった。


饶静の本当の気持ち

夜遅くまで残業していた趙方剛は、偶然饶静の社員証を拾う。

連絡を取ると、彼女はかなり酔っていた。

家の鍵すら開けられない状態だった。

心配した趙方剛は急いで駆けつける。

饶静は酔った勢いで本音を漏らした。

以前、自宅に泥棒が入ったこと。

もし家にいたら危険だったこと。

そして恋愛への不安。

「付き合って別れたら、友達にも戻れない。」

過去の経験が彼女を慎重にしていた。

趙方剛は無理に答えを求めなかった。

「気持ちが整理できるまで待つ。」

そう優しく伝える。

ところが次の瞬間――

饶静が突然キスをした。

趙方剛は驚く。

ようやく気持ちが通じたのかと思った。

しかしその直後、饶静はそのまま眠ってしまう。

結局、趙方剛は一晩中看病をすることになるのだった。


夏総プロジェクトの壁

紀昱恒が進める夏総との案件は難航していた。

複数の銀行が競争している。

普通の提案では選ばれない。

紀昱恒も頭を悩ませていた。

そんな彼を励ましたのは筱柠だった。

「必ず方法はあります。」

その言葉に紀昱恒も少し元気を取り戻す。

どんな時でも支え合える存在になっていた。


唐羽卉が見た決定的瞬間

ある日の帰り道。

信号待ちをしていた紀昱恒と筱柠。

周囲に誰もいないと思った二人は自然に抱き合う。

ほんの数秒の幸せな時間。

しかし、その光景を見ていた人物がいた。

唐羽卉だった。

彼女は立ち尽くす。

そして今までの出来事を思い返す。

給与明細。

意味深な視線。

職場での距離感。

すべてが一本の線につながる。

「やっぱり……」

ついに唐羽卉は真実へたどり着いてしまったのである。


饶静の作戦

翌日。

趙方剛は昨夜のキスについて聞こうとする。

しかし饶静は平然としていた。

「何かあった?」

まるで覚えていないような態度。

趙方剛は呆れてしまう。

だが本当は違った。

饶静はちゃんと覚えていたのである。

ただ恥ずかしくて認められないだけだった。

そんな不器用な反応に、趙方剛はますます振り回されてしまう。


唐羽卉の行動開始

唐羽卉はますます筱柠への態度を険しくしていく。

突然冷たく当たるようになり、周囲も違和感を覚え始める。

そして彼女はある決意を固める。

二人の関係を上層部へ伝えることだった。

その前に、自分の価値を紀昱恒へ示したい。

そう考えた彼女は積極的に行動を始める。

紀昱恒が接触しようとしている賈老師を紹介できると申し出たのである。


賈老師との面会

週末。

紀昱恒は出張へ向かう。

もちろん筱柠の分の航空券も用意していた。

だが先に賈老師へ会いに行ったのは紀昱恒と唐羽卉だった。

賈老師は財務顧問として協力する意思を見せる。

しかし話題は別の方向へ向かった。

最近流れている紀昱恒と唐羽卉の噂話である。

紀昱恒は即座に否定しようとした。

だが唐羽卉は曖昧な返事をする。

まるで誤解を解こうとしていない。

その態度に紀昱恒は困惑する。

一方で唐羽卉は、自分に有利な空気を作ろうとしていた。


第23話の見どころ

  • 発表会で評価を上げる筱柠の気配り
  • ヘアゴムから始まる秘密結婚発覚の危機
  • 集合写真で話題になる紀昱恒と筱柠
  • 齊郁が語る結婚への本気
  • 饶静が酔った勢いで趙方剛にキス
  • 夏総案件を巡る激しい銀行間競争
  • 唐羽卉が二人の秘密に気づく衝撃展開
  • 饶静の素直になれない恋心
  • 賈老師との重要な面談
  • 唐羽卉が動き出した新たな策略

第23話は、秘密の結婚が少しずつ周囲に知られ始める緊張感あふれる回となりました。

これまで巧みに隠し続けてきた紀昱恒と筱柠ですが、唐羽卉という最大の障害がついに真実へたどり着きます。

一方で、饶静と趙方剛の関係は着実に前進し始めました。

恋愛も仕事も大きく動き出す中、二人の秘密はいつまで守り続けられるのでしょうか。

次回の展開からも目が離せません。

 

第24話 揺れる恋心――迫られる選択とそれぞれの覚悟

第24話では、紀昱恒(ジー・ユーホン)と涂筱柠(トゥー・シャオニン)の関係がさらに深まる一方で、唐羽卉(タン・ユーフイ)の執着が新たな波乱を呼ぶ。

大学時代の思い出をたどる二人。

そしてようやく本当の恋人として歩み始めた趙方剛(ジャオ・ファンガン)と饶静(ラオ・ジン)。

それぞれの恋が前進する中、仕事では紀昱恒に大きな試練が訪れる。

恋愛と仕事が複雑に絡み合う見応え十分のエピソードとなっている。


大学時代を巡る特別なデート

唐羽卉は紀昱恒を食事へ誘う。

しかし紀昱恒ははっきりと距離を置いた。

「私たちは上司と部下の関係だ」

その言葉に唐羽卉は傷つきながらも諦めようとはしない。

一方で紀昱恒は、以前から約束していた通り涂筱柠と母校を訪れていた。

キャンパスを歩きながら、学生時代の思い出を語る紀昱恒。

教室。

中庭。

研究棟。

そして学生寮。

大学生活のほとんどを勉強に費やしたことを打ち明ける。

「恋愛する時間なんてなかった」

そう語る紀昱恒だったが、

「でも心の中にはずっと君がいた」

その言葉に筱柠は思わず微笑む。


ついに公認となった恋人

キャンパス内で偶然同級生と再会する。

同級生は驚きながら尋ねた。

「隣の女性は?」

紀昱恒は迷うことなく答える。

「僕の彼女です」

堂々と紹介された筱柠は少し照れながらも嬉しそうだった。

これまで秘密にしてきた関係。

しかし今は違う。

ようやく自然に恋人として振る舞えるようになったのである。


唐羽卉が知る残酷な現実

その頃、唐羽卉は同窓会を企画していた。

学生時代の友人たちは今でも唐羽卉が紀昱恒を想い続けていることを知っている。

かつて紀昱恒に助けられた出来事。

それが恋心の始まりだった。

ところが会場に現れた同級生が衝撃の事実を口にする。

「紀昱恒なら彼女と一緒だったよ」

「すごく仲が良さそうだった」

会場の空気が一変する。

唐羽卉は表情を崩さなかったが、その胸中は穏やかではなかった。


紀昱恒がずっと想い続けた人

紀昱恒は筱柠を大学時代によく通っていた図書室へ案内する。

そこで当時の先生と再会した。

先生は懐かしそうに笑う。

「紀昱恒は学生の頃から好きな人がいると言っていたよ」

驚く筱柠。

さらに先生は続ける。

「その子は君と同じように目がきれいだった」

紀昱恒の長年の想いが、改めて明らかになる。

筱柠は胸がいっぱいになるのだった。


饶静が心を開いた夜

一方、趙方剛は饶静の家を訪れていた。

壊れていた電気メーターを直し、

詰まった排水口も修理する。

さらに健康を心配して外食ばかりの生活を改めるよう助言した。

そんな趙方剛の姿を見ながら、饶静は静かに自分の過去を語り始める。

一人暮らしの孤独。

空き巣被害への恐怖。

誰にも頼れなかった日々。

長い年月をかけて築いた心の壁だった。

しかし今は違う。

目の前には信頼できる人がいる。

饶静は趙方剛を見つめる。

そして自ら唇を重ねた。

「ちゃんと恋愛してみたい」

その言葉とともに、二人は正式に恋人同士となる。


警察官として歩み始めた齊郁

凌惟依と齊郁の関係にも変化が訪れる。

警察官として働き始めた齊郁は多忙な毎日を送っていた。

以前は仕事の大変さを理解できなかった凌惟依だったが、今は違う。

休日も十分に取れない。

食事の時間すらない。

それでも市民のために働く齊郁の姿に胸を打たれる。

警察署の前で待ち続けた凌惟依は、自分の未熟さを素直に謝罪した。

二人は改めて互いを理解し合う。

より強い絆が生まれた瞬間だった。


紀昱恒に訪れた最大の危機

仕事では大きな問題が発生する。

苦労して進めていた夏総との大型案件。

しかし突然、相手企業の責任者が退職するという情報が入った。

これまでの交渉が白紙になる可能性もある。

紀昱恒は急遽対応に追われる。

成功目前だっただけに打撃は大きい。


唐羽卉の危険な提案

そんな中、唐羽卉が紀昱恒に近づく。

彼女は人脈を使えば問題解決に協力できると話す。

そして交換条件を提示した。

「涂筱柠と別れてください」

「そうすれば私が力になります」

あまりにも身勝手な提案だった。

紀昱恒の弱みにつけ込み、自分の想いを押し通そうとする。

唐羽卉の執着はますます危険なものになっていく。


涂筱柠の決意

紀昱恒が苦しんでいる姿を見ていた筱柠。

自分の存在が負担になってはいけない。

そう考え始める。

しかし彼女はただ見守るだけではなかった。

以前助けた有名司会者・耿小姐に連絡を取る。

すると耿小姐は夏総と親しい関係にあることが判明する。

筱柠は勇気を出して協力を依頼した。

紀昱恒のため。

そして二人の未来のため。

自分にできることを全力でやろうと決意するのだった。


第24話の見どころ

  • 紀昱恒と筱柠の甘い母校デート
  • 「彼女です」と紹介する紀昱恒
  • 学生時代から続く一途な想いの真相
  • 饶静と趙方剛がついに正式交際
  • 警察官として成長する齊郁
  • 夏総案件に訪れた予想外の危機
  • 唐羽卉が突き付けた衝撃の交換条件
  • 紀昱恒を支えるため動き出す筱柠

第24話は、恋愛面では大きな前進が描かれた一方で、仕事面では新たな試練が幕を開けた回でした。

特に饶静と趙方剛がようやく本当の意味で結ばれた場面は大きな見どころです。

そして紀昱恒と筱柠の関係も、もはや誰にも揺るがせないほど強いものになりつつあります。

しかし唐羽卉の執着はさらに激しさを増しており、今後二人にどのような影響を与えるのか目が離せません。

 

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