それでも、恋をするには近すぎる 2025年 全29話 原題:双轨
第1話
大学生の姜暮(ジャン・ムー)は、何事にも干渉してくる母・姜迎寒への反発から、東南アジアの察国へ向かうことを決意する。本当の目的は、実父・靳強を訪ねること以上に、幼い頃に兄妹のように育ちながら離れ離れになった靳朝との再会だった。機内では同年代の少女・娜娜と意気投合し、思い出の中の優しく明るい靳朝について楽しそうに語る。しかし現実の靳朝は、家族を支えるため将来を犠牲にし、危険な地下格闘技で戦う孤独な青年へと変わっていた。一方、姜暮の来訪を知った靳強は靳朝に空港への迎えを頼む。久しぶりに再会した二人だったが、長い歳月の隔たりからどこかぎこちない空気が流れる。帰宅途中には靳朝の友人・金疯子と出会うが、その派手な見た目や自由奔放な振る舞いに姜暮は不安を覚え、靳朝が危険な世界に足を踏み入れているのではないかと心配するのだった。
第2話
靳朝ともっと一緒にいたい姜暮は、わざと自宅の給湯器を壊し、修理に靳朝を呼び出すことに成功する。靳朝は細工に気づきながらも何も言わず、新しい給湯器の手配だけを済ませて地下ボクシングの試合へ向かう。彼を案じた姜暮は密かに後を追うが、異国の街で見失ってしまう。それでも偶然再会した金疯子に連れられ、地下闘技場へたどり着く。リングでは靳朝が強敵・賀彰と対戦していたが、ある極秘任務のため実力を隠し、防戦一方の戦いを続けていた。その様子を見た林歳は逆に勝機を感じて大金を賭け、会場は騒然となる。殴られ続ける靳朝を見ていられなくなった姜暮は思わずリング際へ飛び出し、万青とぶつかってしまう。異変に気づいた靳朝は試合を放棄して姜暮を連れ出し、観客たちは突然の出来事に騒然となるのだった。
第3話
靳朝に連れられた姜暮は、頭巾を巻いた若者たちが集まる危険な現場へ足を踏み入れる。初対面の姜暮を彼らは警戒し、靳朝にも規律を忘れるなと釘を刺す。疑いを避けるため、靳朝はとっさに姜暮を「自分の恋人」と紹介し、その言葉に姜暮は胸を高鳴らせる。さらにレーサーの梁彦豊が現れ、姜暮の助手としての才能を褒めながら引き抜こうとするが、靳朝は「彼女は誰にも譲れない」ときっぱり断る。その後、二人は丘の上で静かに向き合い、姜暮は危険な生活を送る理由を問いかける。靳朝は、察国へ渡った当初は父・靳強と極貧生活を送り、ようやく中華料理店を開いて暮らしが安定しかけた矢先、妹・靳昕が重い病気を患ったことを明かす。学業を諦めて車工場や地下レース、ボクシングに身を投じたのは、すべて家族を守るためだった。その壮絶な人生を知った姜暮は、自分の知らない年月に思いを巡らせ、靳朝への想いをさらに深めていく。
第4話
靳朝に会いたい気持ちを抑えきれない姜暮は、妹の靳昕が描いてくれた手書きの地図を頼りに、深夜の車工場を訪ねる。そこで一人働く靳朝に、母と一緒に帰国しなかった理由を尋ねられた姜暮は、「まだ伝えたいことがある」と静かに切り出し、「誕生日おめでとう」と祝福する。実は靳朝は孤児で本当の誕生日が分からず、実父はレーサーとして事故死していた。養父・靳強に引き取られた後も居場所を見失いかけたが、幼い姜暮が泣いて引き留めたことで家族として迎えられた過去があった。それ以来、二人は同じ誕生日を祝い、「朝朝暮暮」という特別な絆で結ばれてきた。何度も大切な人に置き去りにされてきた靳朝にとって、どんな時も自分を選び続けてくれる姜暮の存在は何よりも温かいものだった。久しぶりに祝われた誕生日に、靳朝の凍りついていた心は少しずつ溶け始める。
第5話
万青は恋占いが得意な娜娜に恋愛運を占ってもらうが、「運命の相手は“Moon”」という意味深な結果を告げられる。その隙に娜娜は姜暮を母校へ案内し、校内を見学していると、展示された写真の中に若き日の靳朝の姿を見つける。リレー競技で仲間からバトンを受け取る瞬間を写した一枚には、今とは違う明るく真っすぐな笑顔が残されており、姜暮は本来の靳朝はこんな青年だったのだと胸を熱くする。二人の名前が「朝」と「暮」であることから、「朝朝暮暮」という言葉をからかう娜娜の一言をきっかけに、姜暮は察国へ残り、この学校へ通う決意を固める。一方、三頼は今後のレースに備えて練習を始め、姜暮を助手席へ誘う。姜暮はその機会を利用し、靳朝の恋愛事情やこれまでの生活について少しずつ聞き出そうとするのだった。
それでも、恋をするには近すぎる 6話・7話・8話・9話・10話 あらすじ
















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