夢織姫 33話・34話・35話・36話 あらすじと感想

夢織姫~秘密の貴公子に恋をして~

夢織姫~秘密の貴公子に恋をして~ 2020年 配信版・全45話 (※BS11・DVD版は全40話 )原題:我就是這般女子

dim-sumさん

第33話あらすじ

仲が良い安楽公主が独身のうちに楽しもうと班婳を迎えに来て、屋敷に居る若い男性たちに引き合わせます。これを杜九から聞いた成容瑕は公主宅へ行き、班婳を連れ戻しました。班婳は容瑕のやきもちが嬉しくなりご機嫌に。その後2人は結婚後の夢を語り合います。

蒋洛の屋敷では、石飛仙が謝婉瑜に会い同情を引こうとします。反発する婉瑜も思わず情に流されそうに。その後蒋洛夫婦は皇后に呼び出され、飛仙のことで叱られたうえ跡継ぎを授かる前に皇太子が皇帝になれば、辺境に送られると脅されました。

焦る蒋洛がをケガをした謝重錦が訪問し、飛仙の策で皇太子を陥れることに。

宮中では式典を取り仕切るように皇帝から命じられた皇太子が、班婳と容瑕を呼び出します。大長公主の誕生日の宴で失敗した皇太子は、もう失敗できないと2人に協力を求めました。

第33話感想

皇帝の娘・安楽公主は、以前は結婚していたらしく、型にはまらないタイプで班婳と気が合うのでしょうね。男性が結婚前夜に友人とパーティーを開くのは聞いたことがありますが、班婳を若い男性たちに会わせたのは、容瑕にやきもちを焼かせるためだったようです。日頃落ち着いている容瑕が、慌てて駆け付けて男性陣に水をかけるのはおかしかったです。

飛仙は着々とと足元を固めていますね。正室の婉瑜を立てるために自分は子供を産めないように薬を飲んでいる、とか罪人で他に行き場がないなんて言われたら、優しい婉瑜は飛仙を受け入れるしかない。また自分がケガを負わせた謝重錦が現れても全く動じることなく、蒋洛の参謀として付き合おうとする。重錦にすれば妹の苦労を少しでも軽くするには働かざるを得ず、良く考えられているというか、ずる賢いなあ。

皇太子が任された宴会でも、飛仙たちは何か恐ろしいことを仕掛けそう。皇太子妃は蒋洛を疑っていますが、善良な皇太子は全く何も考えていない。大丈夫かなこの人。

第34話あらすじ

祭礼の終了後、宴会が始まりました。宴会の料理が粗食ばかりで不満だった班婳は、果汁に喜び飲み干します。様子を見た皇太子が自分の盃を渡すと、飲んだ班婳は毒に当たりました。治療するためには強い毒を飲ませるしかない、と言う医師の言葉を聞いた成容瑕は、その毒を口移しで飲ませます。

班府に戻った班婳は、于医師の治療で意識を取り戻し家族全員が大喜び。皇室では班婳の件を皇帝に伝えずにいましたが、偶然耳にした皇帝が激怒し班家に生薬を大量に贈り、班家では火鍋にして楽しみました。

班婳は容瑕と寺へ参るまで回復しましたが、その後また意識を失い倒れます。医師はかなりの猛毒で、毒の処方箋がなければ解毒はできないと言い、容瑕が心当たりがある、と出かけます。

宮中では班婳の件を調べていた皇太子が、自分は能力不足だと監国(皇帝の代理)辞職を申し出て皇帝もこれを受理。そして班婳が危ないと聞くと自らも倒れてしまいました。

第34話感想

急展開に驚きました。蒋洛が皇太子の果汁に毒を盛り、それを班婳が飲んだのは予想外だった?もし謝婉瑜が阻止しなければもっと多くの毒を摂取して即死していたかも。皇太子がこんな簡単なことも捜査できない(解っていても庇ったのか?)なら、皇帝が国を任せられないと考えても仕方ない。

石飛仙は正室の婉瑜が監禁されて遠慮がなくなり、やりたい放題。解毒剤を求める容瑕に、婚約を解消して班家と断絶し、蒋洛を皇帝に就けよとは残酷ですね。自分を追い出した祖父に牢まで会いに行って辱めたり、芯から悪女に変わったみたい。

容瑕にとってはせっかく手に入れた愛情を手放し、国や民を守りたいという信念まで奪われて、まさに断腸の思いだったでしょう。そうまでして手に入れた解毒剤が、効果があると良いのですね。でもたとえ班婳が目を覚ましても、薬を手に入れ自分を救うために容瑕が失ったものを知って、果たして喜ぶかどうか…。

第35話あらすじ

皇帝の臨終に立ち会った容瑕は、皇帝から遺詔を託されました。蒋洛宅では計画を立ち聞きした謝婉瑜が班家に知らせようしますが間に合わず、蒋洛の計画通りに事が進みます。

皇后の命令で容瑕が読んだ遺詔には、次期皇帝は蒋洛で皇太子は蜀王にとありました。これをニセモノだと言った皇后は連れ出され、反対した官吏は斬首を命じられます。班淮は容瑕を非難して外へ出されました。

石晋が石飛仙から受け取った解毒剤で目を覚ました班婳は、容瑕宅へ行き婚約破棄の理由を確認します。容瑕から目的を達成した今婚約は破棄する、と告げられます。班婳はこちらも願い下げだと言い返しました。

その後家に戻った班婳は、班家が庶民に落とされて財産が没収される夢を見ます。そこで父・班から蒋洛へ財産を渡して官職を返し、一家で都を出る計画を立てます。しかし蒋洛は班家に対する追及の手をゆるめません。

第35話感想

容瑕は、班婳の解毒剤を手に入れるために蒋洛に手を貸すことにしました。前皇帝には国と民を第一に考えると約束したのに、蒋洛を皇帝にしたら国が大変なことになるのでは?解毒剤は飛仙のたくらみで石晋から班婳に渡されました。石晋の班婳への恋心を利用して、容瑕と班婳の間を完全に断絶する絶妙な作戦。石晋は実の兄なのに、自分優先で兄を傷つけるとは、ずいぶん残酷なことをしますね。謝婉瑜に対して皇后位につけと強要する時も、高飛車だし衣装も急にキラキラ派手になり、どんどん嫌な女になって行きますね。

夢に見た悲劇をまぬかれようと班淮は辞職して都を離れようとしますが、蒋洛は民心を味方につける見せしめにするため、班家の爵位を取り上げて財産を取り上げました。悪知恵だけは働くなあ。はじめはやんちゃして眉にキズがあるのかと思ったら、あれはおしゃれみたいだし、なんか嫌な奴です。

第36話あらすじ

班淮が辞職すれば宮中の維持費も減る、庇う謝左相に対して、蒋洛は返上した財産が少なすぎると言い出します。どうすべきか聞かれた容瑕は、家探しを提案。謝重錦が班家へ乗り込みました。

わずかな現金を除き全財産を没収された班家は、ひとまず宿に落ち着くことに。夜になり班婳と班恒が埋めた財産を掘り返すと、箱の中には紙1枚しかなく班婳は容瑕の仕業だと呟きました。

困窮する班家に石晋が自分が管理している屋敷を紹介し、一家は落ち着きます。その後街で食事をした班婳は石晋に、容瑕の行動は班家を守るためかと尋ねます。母が食事を作り父が鳥や野菜を育てる様子を見て、班婳は心を痛めます。

そのころ斉州では困窮した民が軍の食料を盗む反乱が起き、蒋洛は兵を出して鎮圧しようとするも適任がいません。そこに班婳が現れて、自分が斉州を平定すると申し出ます。驚いた容瑕は女子には無理だと言いますが、蒋洛はこれを認め班婳を「公主」にし領地も返上しました。

第36話感想

石晋と容瑕は互いに連携して、何とか班婳を守ろうとしています。恋敵なのにいい感じです。おまけに妓女と駆け落ちした謝啟臨まで班家のピンチに手助けを申し出て、本当はいい奴だと気づかされました。

班婳は今まで美食家だった父母が粗食続きで、蚊やりすら買えないのを知りこたえたのでしょう。蒋洛を「陛下」と呼び自分は「民女」とヘリ下って出征を申し出て、取り合えず公主としての領地を返してもらい、生活に困らないようにしました。本当に強いかっこいい女性です。班婳を守りたい容瑕も跪いて斉州への出兵を願い、許可されました。

自分を助けたのが容瑕だと勘違いしていた飛仙は、実は班婳に助けられたと聞いて悔しそうでしたね。それを見て飛仙の気持ちがまだ容瑕にある、と知ったであろう蒋洛が不気味。「斉州に骨を埋めろ」という呟きが、悪だくみの前兆のようで心配です。

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