それでも、恋をするには近すぎる 2025年 全29話 原題:双轨
第11話
林歳は靳朝への想いを断ち切れず、「先に海辺のナイトマーケットへ着いた者が姜暮と祝う権利を得る」という勝負を挑む。二人は山道で壮絶なカーレースを繰り広げ、互角の戦いの末、靳朝が見事に勝利を収める。敗れた林歳は潔く結果を認め、世界最高峰の耐久レースへの出場を目指す自身のプロチームへ靳朝を誘う。しかし靳朝は車への情熱を否定し、「もうすぐこの世界を離れる」と告げ、林歳を驚かせる。その夜、姜暮は学校のイベントで歌を披露し、大成功を収める。客席に靳朝の姿を見つけると、『月亮代表我的心(あなたを想う月)』を心を込めて歌い上げ、言葉にできない恋心を歌へ託す。公演後、二人は海辺へ向かい、潮風に包まれながら姜暮は遠回しに自分の想いを伝え、二人の距離はさらに近づいていく。
第12話
酒を飲み交わしていた姜暮と万青はすっかり酔ってしまい、駆けつけた靳朝はふらつく姜暮を迷わず抱き上げる。彼の腕の中で姜暮は「帰ってきたよ。これからはずっとあなたのそばにいる」と無意識のまま本心を打ち明ける。やがて大みそかを迎え、靳強たちは帰省するが、姜暮は靳朝と一緒に過ごしたい一心で同行を断る。雨の中を車工場へ向かうと、靳朝たちは仲間と鍋を囲み新年を迎える準備をしていた。濡れた姜暮を心配した靳朝は、自らタオルで髪を拭き、冷えた手を自分のポケットへ入れて温める。その時、姜暮は長い間探し続けていたキーホルダーを見つける。そこには「朝朝暮暮」と刻まれており、それが靳朝の本当の気持ちを示していると知った姜暮は、胸のつかえが一気に消えていくのだった。
第13話
元日の朝、靳朝は姜暮を迎えに来て春節の縁日へ出かける。その前に姜暮は新年の贈り物として、自ら車を操り、華麗なドリフトで地面に大きなハートを描いてみせる。予想外のプレゼントに驚いた靳朝は、「最高の新年の贈り物だ」と素直な笑顔を見せる。そして今度は自らハンドルを握り、姜暮が描いたハートへ矢を射抜くような軌跡を重ね、キューピッドの矢が貫く二つのハートを完成させる。その粋な返礼に姜暮は幸せそうな笑みを浮かべる。続いて二人は三頼と合流し、春節で賑わう中華街の縁日へ。人波の中ではぐれないよう肩を寄せ合って歩くうち、互いの存在をより身近に感じ、姜暮の胸は高鳴り続けるのだった。
第14話
レースではトップを走る梁彦豊が巧みに進路を塞ぎ、靳朝は追い抜く機会を失っていた。しかし靳朝は夜道で突然ヘッドライトを消すという危険な作戦に出る。観客が息をのむ中、唯一その狙いを理解していた林歳だけは静かに勝負の行方を見守る。そして靳朝は絶妙なタイミングで再びライトを点灯し、インコースから一気に追い抜いて逆転勝利を飾る。祝勝会では仲間たちがバーベキューで盛り上がり、酒に酔った姜暮は靳朝を追って人気のない場所へ向かう。「もし私がカナダへ行ったら寂しい?」と問いかけると、靳朝は一瞬だけ寂しげな表情を浮かべる。その反応を見た姜暮は勇気を振り絞り、自ら靳朝へそっとキスをする。二人の関係は、ついに後戻りできない新たな一歩を踏み出す。
第15話
昨夜のキスを胸に秘めたまま、姜暮は大量のお菓子を持って車工場を訪れる。ようやく戻ってきた靳朝は真剣な表情で、「もし昨夜のことを後悔しているなら、まだ引き返せる」と告げる。しかし姜暮は迷うことなく「後悔なんてしていない」と答え、その気持ちをはっきり伝える。靳朝は大切にしまっていた白玉のペンダントを取り出し、自ら姜暮の首へ掛けてあげる。それは亡き実母が残した唯一の形見であり、幼い頃には決して手放さなかった宝物だった。その特別な品を託された姜暮は、彼の覚悟と愛情を深く受け止める。夜になっても互いを想う気持ちは止まらず、靳朝は米を届ける口実で家を訪ねる。別れた後も彼は姜暮をベランダへ呼び出し、車のトランクいっぱいの風船を夜空へ放つ。幼い日の思い出がよみがえった姜暮は、あふれる涙を止めることができなかった。
それでも、恋をするには近すぎる 16話・17話・18話・19話・20話 あらすじ
















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