紅き真珠の詩 2024年 全40話 原題:珠帘玉幕
第11話の見どころ
燕子京と張晋然、それぞれの思惑が交錯する中、端午は母・八娘の形見に残された秘密へと近づいていく。さらに、燕子京が西域行きを決めたことで端午との距離も少しずつ縮まり、二人の間にこれまでとは違う空気が流れ始める。一方、一族の再起を懸ける崔十九にも新たな危機が迫る。真珠を巡る陰謀の先に待つ、さらなる秘密とは――。
第11話のあらすじ
燕子京は、自分の計画に巻き込みながらも力を貸してくれた張晋然への感謝を込め、酒と料理を用意して二人きりの宴を開く。張晋然も燕子京の真意を察していたが、自分を利用したことへのわだかまりは消えていなかった。崔氏の珠場を潰し、人前で自分に詩を書かせ、さらに南海での出来事を利用して名声を高めたことを次々と指摘する。
燕子京はそれらを否定せず、むしろ張晋然自身も望んでこの争いに加わっているのではないかと問い返す。張晋然は、燕子京が崔氏を激しく憎んでいることを感じ取る。燕子京はまだ計画の途中だと告げ、崔氏だけでなく越氏も過去の因縁に関わっていることを明かす。
一方、端午は母が残した絵を眺めながら、父もそこに描かれたものと関係しているのではないかと考えていた。張晋然から渡された画を見た端午は燕氏とのつながりを疑い、燕子京に尋ねる。しかし燕子京は、本当の燕氏はすでに一族皆殺しとなり、自分とは何の関係もないと答える。実際には、燕子京は自らの素性を隠しながら端午を守ろうとしていた。
やがて燕子京は西域へ向かうことを決める。端午は「西域」と聞くと、自分も連れて行ってほしいと願い出る。さらに文字を教えてほしいと燕子京に近づく端午に、燕子京は思わず胸を高鳴らせる。一方、端午は燕子京が文字を読めないふりをしていたことを見抜き、二人の間には微笑ましいやり取りも生まれる。
その頃、崔十九は咳き込む父を心配し、自分が代わりに一族の重責を担おうとする。しかし父から女であることを理由に軽く扱われ、傷ついてしまう。それでも父から家主の令牌を託されたことで、崔十九は一族を守る決意を新たにする。
張晋然は端午に別れを告げることができず、もう一度会ってから去ろうとする。彼は越氏を調べるため旅立つことになる。一方、崔十九は一族の貴重な珠宝を手にし、家の名誉を取り戻そうと動き出す。しかし、鄭公子に狙われ、ついには気を失わされてしまう。
船では、端午が小虾米とともに仲間たちの武術試合を見物する。小虾米を喜ばせたい端午は、燕子京に「自分が勝ったら、机の上の食べ物を皆に分けてもいいか」と尋ねる。燕子京は笑いをこらえながら挑戦を許し、端午が見事勝利すると約束どおり皆に食事を分け与える。
康琚から剣を贈られた端午は、燕子京とともに舞や武芸を練習するうち、二人の距離を少しずつ縮めていく。商売だけでなく文字や武芸にも貪欲に学ぼうとする端午に、燕子京も次第に心を動かされていくのだった。
第12話の見どころ
西域へ向かう前に韶州へ立ち寄った燕子京は、玉観音と呼ばれる越雲岫に亡き妹の面影を見つける。生き別れた妹かもしれないという思いから、突然婿選びに名乗りを上げる燕子京。事情を知らない端午は戸惑いながらも越家の異変を探り、越雲岫を救おうと奔走する。やがて燕子京の過去と端午の父の秘密が一本につながり始める。
第12話のあらすじ
燕子京は、端午が絵をもとに編み上げた品を見て、その出来栄えを素直に褒める。普段は厳しい燕子京から突然称賛された端午は戸惑い、何度も聞き返すほどだった。二人の距離が少しずつ近づく中、康琚は韶州に、身寄りを失い養女として育てられた三人の女性がいることを伝える。その中でも越雲岫は越家の娘として「玉菩薩」と呼ばれるほど評判の高い玉職人だった。
韶州に到着した燕子京は、越家が越雲岫の婿選びを行っていることを知る。そして彼女の身につけていた玉佩を見た瞬間、表情を変える。それは幼い頃、両親が自分と妹のために作ったものと同じ意匠だった。燕子京は越雲岫こそ生き別れた妹ではないかと考え、突然、自分が婿になると申し出る。
事情を知らない端午は、なぜ燕子京がそこまでして一人の女性を娶ろうとするのか理解できない。しかし、女性の名誉を傷つけることを嫌う端午は、越雲岫を守るため自らも動くことにする。燕子京の望みをかなえるため、端午は越家へ聘礼を持って向かい、越雲岫を求める。越家側が提示した五万銭という法外な金額にも、燕子京は迷うことなく応じる。
端午はこの縁談に何か裏があると感じるが、燕子京は事情を語ろうとしない。端午は越雲岫に近づくため、彼女が美玉を好むことを知ると、玉を巧みに褒めて気を引き、屋敷の中を自由に見せてもらうことに成功する。そして室内に置かれた玉の彫刻が、母の残した画軸に描かれたものとよく似ていることに気づく。
一方、燕子京は越家への警戒を強め、端午に玉を届けるよう指示する。端午はその過程で、越雲岫が毎日羊乳の風呂に入っていることに気づく。不審に思った端午は、残されていた羊乳を持ち帰る。すると小虾米から、その羊乳には毒が入っていると知らされる。
越家の当主・越父は、養女を高く売るため、玉職人としての命ともいえる越雲岫の手を壊そうとしていたのだ。端午は激怒し、燕子京に越家と何の関係があるのか問いただす。
そこへ張晋然も現れ、越家を調べる中で越父を追及する。越父は罪を逃れようと必死に弁明するが、端午は一連の出来事から、燕子京がかつて滅ぼされた燕氏と関係している可能性に気づく。
やがて越雲岫は、自分を育ててくれた父が裏で自分を売り物として扱っていたことを知り、深く傷つく。端午は泣き崩れる越雲岫を連れてその場を離れる。一方、すべての証拠を揃えた燕子京は、ついに越家への包囲を完成させ、過去の真相へと踏み込んでいく。
第13話の見どころ
越家に隠されていた秘密がついに明らかになり、燕子京は生き別れた妹の真相と向き合うことになる。そして端午もまた、自分の父・郁施が過去の事件に関わっていたことを知り、両親を奪った仇への復讐を決意する。過去を背負う二人が同じ道を歩み始める一方、武陵では崔十九が崔家再興のため、ついに実権を握ろうと動き出す。
第13話のあらすじ
燕子京は越族長のもとを訪れ、周郎君から手に入れた美玉を見せる。しかし鑑定の結果、それらがすべて偽物だったことが判明する。周郎君も越氏から購入したものだと証言し、燕子京は越族長に責任を追及する。越族長は罪を逃れようとするが、燕子京は官府に届ければ偽玉を流通させた者が調べられると迫り、逃げ道を塞いでいく。
その頃、端午は越雲岫を密かに屋敷から連れ出していた。越族長は燕子京が養女の美貌に目をつけたのだと思い込み、養女を差し出す代わりに見逃してほしいと懇願する。しかし燕子京は、越雲岫が自分の妹だと告げる。
ところが越族長の口から出た真実は、燕子京が最も恐れていたものだった。越雲岫は本当の娘ではなく、兄の私生児を隠すために養女として引き取った少女だったという。さらに、燕子京と対になった玉佩も越族長自身が作ったものにすぎず、本物の少女は幼い頃に馬から落ちてすでに亡くなったというのだ。
妹が生きていると信じていた燕子京は、その言葉を聞いて激しく動揺する。怒りに任せて越族長を斬ろうとするが、端午が必死に抱きしめて制止する。端午は、最愛の家族を失った燕子京の苦しみを初めて真正面から感じ取る。
やがて燕子京は、端午自身の身の上を聞き、自分と彼女がともに大切な家族を奪われた者だと知る。そして、かつての珠奴たちは苦しい仕事を強いられていたものの、父親は命を投げ出すよう強制したわけではなかったと語る。康琚は端午の言葉によって燕子京の心が少しずつ癒やされていく姿を見守る。
一方、崔十九は武陵へ向かい、崔八公が民から厳しく搾取している現実を目の当たりにする。彼女は崔八公に家へ戻って一族をまとめるよう求めるが、崔八公はかつて自分を見捨てた一族への不満を募らせていた。崔十九は家中で奔走した自分のおかげで帰還の道が開けたと告げるが、崔八公は彼女を軽く見て相手にしない。
その頃、越族長は過去の事件についても口を開く。かつて自分は何者かに命じられ、飛天菩薩像を彫刻したという。そして、その事件の背後には「驪龍盗」がいたことが明らかになる。
さらに、端午の父・郁施もこの事件に関わっていたことが判明する。郁施は過去の陰謀に巻き込まれ、命を奪われていたのだ。父の死を知った端午は大きな衝撃を受けるが、同時に両親を殺した者への復讐を誓う。驪龍盗を追う燕子京とともに西域へ向かうことを決意するのだった。
一方、崔十九は崔八公の前に姿を現し、家主の令牌を掲げて一族の実権を握る。崔八公が跪いた隙を逃さず、崔十九はついに自らが武陵を動かす立場へと踏み出す。
第14話の見どころ
崔家再興を目指す崔十九が武陵で実権を握る一方、端午たちは父・郁施の仇を追って西域へ向かう。旅の中で燕子京と端午の距離はさらに近づき、張晋然の想いとの間に微妙な緊張が生まれていく。そんな中、越雲岫は父の本性を知り、信じていた家族との関係に大きな亀裂が生じる。過去と恋心、それぞれの運命が大きく動き始める。
第14話のあらすじ
崔八公が突然倒れ、郎中の診察によって毒を盛られていることが判明する。しかし解毒薬がなく、このままでは命が危うい。そこへ崔十九が現れ、自分が解毒薬を持っていると告げる。周囲から毒を盛ったのではないかと疑われても、崔十九は一族に関わる秘密だとして詳細を明かさない。
崔十九は、家主の令牌を得たとはいえ、武陵には自分に従わない老獪な者たちが多いことを理解していた。まずは現地を完全に掌握し、その力を利用して父を救い出すつもりだった。そのためにも、鉱山の地契を手に入れる必要があると考える。
一方、端午たちは西域へ向かう準備を進める。越雲岫も同行を決めるが、姉妹はそれぞれの事情から別れることになり、端午は寂しさを隠せない。燕子京はそんな端午の様子を気にかけるが、端午はなぜか彼を避けようとする。燕子京はその態度に思わず笑みを浮かべる。
旅の中で、燕子京は端午に商売の心得や珠の組み合わせ方を教える。端午も燕子京から少しでも多くを学ぼうと、懸命に彼の機嫌を取ろうとする。そんな二人を見た小虾米は、端午が燕子京に惹かれてしまうことを心配する。越雲岫は気が合う者同士なら一緒になるべきだと言うが、小虾米はむしろ張晋然と端午のほうが似合っていると考えていた。
そこへ張晋然が現れる。端午が嬉しそうに張晋然に接する姿を目にした燕子京は、思わず嫉妬する。二人は互いに譲らず、端午を挟んで火花を散らす。燕子京は端午に弓を教え、張晋然はそれを「大したことではない」と皮肉る。燕子京は張晋然に民を救えばいいと返し、二人の対立はますます激しくなる。
張晋然は端午に鮫人にまつわる物語を聞かせる。しかし端午は、物語と現実は違うと語り、無理に一緒にいる必要はないと考えていた。張晋然は自分の想いが届いていないことを悟る。
一方、越雲岫は父のために食事を運ぶが、父からは厳しい言葉を浴びせられる。自分を娘ではなく価値のある「物」としか見ていない父の姿に、越雲岫は深く傷つく。
そんな中、康琚はかつて端午を苦しめた曹大と再会する。曹大は過去の行いを悔い、心から謝罪する。端午は彼を許し、仲間として残すことを認める。曹大はその寛大さに感謝する。
張晋然は端午に想いを拒まれたことを受け止め、武陵へ向かって過去の問題を片づけることを決意する。燕子京と張晋然が同時に端午へ食べ物を差し出す場面では、端午が二人の喧嘩を避けようと小虾米の耳を塞ぐなど、微笑ましい一幕も生まれる。
やがて一行は武陵に到着するが、崔八公が倒れたとの知らせを聞き、事態の異常さを察する。曹大は集団の中に不審な人物がいることに気づき、張晋然も八方楼に何か秘密があると疑う。燕子京は真相を確かめるため、崔八公との面会に向かう。
第15話の見どころ
武陵で崔家との取引に臨んだ燕子京は、毒を仕込まれながらも冷静に次の一手を打つ。しかし、その身を案じる蘇幕遮は危険を顧みず燕子京を救おうと奔走する。崔十九もまた一族を守るために暗躍する中、燕子京が突然姿を消し、蘇幕遮と崔十九は鉱山に閉じ込められてしまう。敵同士だった二人が手を組むことになり、武陵の闇に隠された秘密が動き出す。
第15話のあらすじ
燕子京が武陵に到着すると、周囲の者たちは表向きは歓迎の態度を見せる。しかし、その様子を崔十九が密かに観察していた。彼女は崔家を立て直すため、燕子京の動きを慎重に見極めようとしていた。
燕子京は人の案内を受けて崔八公のもとを訪れ、まずは滞っている代金の支払いについて話を切り出す。崔八公は意外にも気前よく応じ、自家製の米酒まで振る舞う。燕子京は警戒しながらも酒を口にするが、それこそが崔家の仕掛けた罠だった。
燕子京がその場を離れると、崔十九が姿を現し、酒に毒が入っていたことを明かす。さらに彼女は、燕子京が持っている貴重な珠宝についても探りを入れる。
宿へ戻った燕子京は、ついに毒が回って吐血する。周囲は驚くが、燕子京は動揺せず、三日ほど耐えればよいと考え、康琚たちに三つの重要な指示を与える。自分の命が危険にさらされても、崔家との戦いを止めるつもりはなかった。
一方、蘇幕遮は燕子京の体調を案じて看病する。燕子京が激しく咳き込む姿を見て水を差し出し、珠宝が失われた件についても報告する。しかし、燕子京はすでにその事態を予測していた。
やがて屋敷の外には珠宝を探す者たちが押し寄せ、武器を持った兵たちまで配置される。蘇幕遮は燕子京を守りながら仲間たちを逃がす方法を考え、隙を見て援軍を探しに出ようとする。
しかし燕子京の病状は悪化し、高熱まで出始める。蘇幕遮は族長に助けを求めるが、協力を拒まれてしまう。そこで彼女は族長の茶に細工し、命を助ける代わりに崔八公のもとへ向かうよう迫る。
ところが、族長が崔八公のもとへ行くと、そこにいたのは崔十九だった。状況が大きく変化する中、眠っていたはずの崔八公が突然目を覚まし、屋内へ武装した者たちが押し入ってくる。蘇幕遮は危険を承知で燕子京を守ろうとする。
その後、蘇幕遮は燕子京の姿が突然消えたことを知る。彼の行方を追って崔十九のもとへ向かうが、途中で待ち伏せされ、捕らえられてしまう。
意識を取り戻した蘇幕遮が目にしたのは、同じように捕らえられていた崔十九だった。互いに敵対する立場でありながら、二人はこのままでは脱出できないと判断する。そして、まずは鉱山に閉じ込められている人々を救い出し、その後に失踪した燕子京の行方を探すことを決意する。
こうして武陵を覆う陰謀の中心へと足を踏み入れた二人。燕子京の安否、崔家が隠している秘密、そして鉱山に仕掛けられた謎が、次なる戦いへとつながっていく。
















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