大明皇妃 9話・10話・11話・12話 あらすじと感想

大明皇妃 -Empress of the Ming-

大明皇妃 9話・10話・11話・12話 あらすじと感想

大明皇妃 -Empress of the Ming- 読み方:だいみんこうき エンプレス・オブ・ザ・ミン   2019年 全62話 原題:大明風華

dim-sumさん

第9話 あらすじ

第9話 大いなる監獄

捕らわれの身となったかのように見えた瞻基であったが、実際は陰の人物をおびき寄せるべく、策を講じていた。しかし、結局その人物に会うことはかなわなかった。瞻基は若微を連れて宮廷へ帰る。

一方、皇太子妃の張妍(ちょうけん)は、息子が連れ帰った女性に会わせてもらえず、ひどく気をもむ。その頃朝廷は、遠洋航海を終え、各国の使者とともに帰還した鄭和(ていわ)を迎えていた。永楽帝はその成果を喜び、大国の貫禄を使者たちに見せつけるのだった。

出典:kandera 大明皇妃 -Empress of the Ming- ストーリー

第9話 感想

孫愚や若微たちが「皇帝」と呼んでいたのは、永楽帝の第二2皇子漢王・朱高煦でした。高煦は皇甫雲和を通じ瞻基殺害を命じましたが上手くいきません。靖難の役の遺児たちを匿い訓練したのに疑うとは恩を仇で返す仕打ちと焦って、自ら瞻基に手を下そうとします。

若微たちの黒幕を捕えようとして罠を張っていた瞻基でしたが、証拠を掴めません。若微は孫愚の「両親のように死ぬな」の言葉を受け入れ、瞻基に付いて行きます。

高煦は弟高燧に、自分を襲った兵士が持っていた札を見せて、永楽帝の命で罠が仕組まれたと話し、永楽帝が自分達を見張っている可能性を考えます。

瞻基は若微を皇宮に連れ込む前、実質は罪人だが誰かに聞かれたら自分の客人だと答えよ、と話し若微は大きな檻、とつぶやきます。瞻基は東宮で食事を共にしながら若微をを説得。曰く先帝を担いでも世は変えられない、だが若微の言う通り朱家は争ってばかりで永楽帝は昔の事を後悔してばかり。だから先帝と和解したがっている。助けると思って協力して欲しい、でなければ辺境の地へ送り兵士に奉仕させる、仲間を殺すと脅します。

皇太子妃は、朴妃の件で話しに来た胡尚儀に、瞻基が連れてきた女性に会って欲しいと頼みます。胡はお腹が空いたと言う若微に菓子を与えますが、作法がまるでなっていない様子に呆れます。善祥は「あなたが瞻基が連れてきた人?」と興味津々。善祥はあっけらかんとした若微にに好感を抱いたようです。

鄭和は異国の皇子でしたが宦官にされ永楽帝に献上されました。大航海を7度行い、宦官でありながら軍人としても有能で、靖難の役では先鋒も務めたようです。3度目の帰国となった今回は、諸国の王族も引きつれ、永楽帝は大満足の様子。その言い分は鄭和が通った航路の国は全て明の属国とのこと。横柄な態度で国の王を勝手に決めては、使者を驚かせます。とても悪夢にうなされる皇帝には見えませんでした。

第10話 あらすじ

第10話 命の恩人

宮中では各国からの使節をもてなすべく園遊会が開かれることに。永楽帝は瞻基に、屋敷に住まわせている女子を連れてくるようにと命じる。若微が難色を示すと分かっていた瞻基は、若微を牢へ連れていき徐浜と面会させる。彼の説得もあり若微は永楽帝の命を奪うことを目的として、園遊会に出席することを決心するのだった。園遊会が始まると早速、若微に永楽帝のそばによる機会が与えられる。だが、突然永楽帝を狙う刺客が現れ…。

出典:kandera 大明皇妃 -Empress of the Ming- ストーリー

第10話 感想

瞻基の屋敷に居る若微は、息が詰まると怒りをぶつけます。瞻基は食事を与え守ってやっているのに何が不満だと応じ、うっぷん晴らしに警備の錦衣衛を殴ります。それを見て笑う若微に、永楽帝が会いたがっていると伝えると若微は拒否。そこで牢に居る徐兵に説得させました。徐兵は皇帝殺害するか否かも若微に任せる、と義父孫愚の伝言を伝え、若微は園遊会に参加します。

各国の使者が集まる園遊会で、若微は永楽帝に気に入られ盃を賜ります。朱高煦はなぜ若微がと呟きます。若微は何度も永楽帝殺害を考えます。その時刺客が矢を放ち、皇帝を庇って若微が矢を受けました。

永楽帝は刺客の出現に怒り、皇太子、高燧には捜査を、高煦には禁足を命じます。高燧は兄高煦の仕業と思い、何故今実行したと責め高煦は否定しました。

瞻基は医者から、若微は肺を撃たれ後は体力頼みだと告げられます。胡善祥は若微の名前を呼びながら看病しますが、若微は苦しそうに息をし眠ったままです。

皇太子妃は、命の恩人を厚遇すれば瞻基が皇太孫になり、皇太子の地位も盤石になると、若微を瞻基の嫁にと考えます。母から話を聞いた瞻基は、意外そうな表情を浮かべます。

しかし皇帝は、揚士奇は皇太子と結託したと言い、東宮付きの官吏も全員取り調べのため連れ出します。永楽帝はお気に入りの瞻基にさえ暫く会わないと言う始末。慌てた瞻基は若微と胡善祥を馬車に載せ、東宮から連れ出そうとしました。

永楽帝は、物怖じしない若微に興味を持った様子。それを見た「皇帝」高煦は焦ったでしょうね、なぜ瞻基はこの娘を永楽帝に近づけるのかと。瞻基が園遊会に出席する若微に見繕った衣装は、白地に金糸がふんだんに使われ華やか。いつも地味な色合いの衣装ばかり着ている彼女ですが、とても似合って素敵でした。

胡善祥は一目会った時から若微を姉と感づいたようですね、若微が元気になり2人が名乗り合える日が来ればよいのですが。

第11話 あらすじ

第11話 死のふち

永楽帝は高煦を呼び出し、高熾から監国の地位を引き継ぐよう命じる。地位を得て有頂天の高煦は、さっそく軍拡のための資金不足を3人の皇子で負担したいと高熾に持ちかけ、彼を困らせる。

一方、矢を受けて刺客から永楽帝を守った若微の意識がなかなか戻らず、朱瞻基はひどく気をもむ。永楽帝は、数々の戦をくぐり抜けてきた自分が若い娘に守られたことに感じ入り、若微の家族を呼び寄せるようにと瞻基に命じる。

出典:kandera 大明皇妃 -Empress of the Ming- ストーリー

第11話 感想

瞻基は姚広孝が居る鶏鳴山へ、若微を運んで来て看病しています。姚は脈は弱いが容体は安定している、心を込め声を掛け続ければ回復すると話し、瞻基は若微を始めて見た時の印象から語り掛けます。自分が幼い頃、人から逆賊の孫と言われたこと。足元を掬われれば一族皆殺しになる恐怖に怯えて生き、若微の人生と比べても幸福とは思えない環境だったことなど。

瞻基は、永楽帝に若微の家族を連れて来いと言われ、遺児の仲間徐浜を牢から連れ出します。医学の心得がある徐は若微は保たない、仲間と弔うと言います。その時若微が目を覚まし、瞻基は徐に刀を突きつけられているのも忘れて駆け寄り、持ち堪えてくれたと感無量な様子。若微は瞻基に仲間を解放して欲しいと頼み、徐は若微はまだ若い、自分達3人の命と情報を与えるから解放してくれと言いました。そこへ使いが来て牢に居た孫愚と聶興を、高燧が連れ去ったと伝えます。これを聞き若微は泣き出します。

高燧は、皇甫雲和に2人を高煦に渡してくれと頼まれていました。そこへ徐を連れた瞻基が来て、2人を渡せと要求。拒む高燧に徐が何かを囁き2人は解放されます。

永楽帝は、身体が弱い皇太子高熾を休ませるため、高煦に監国の地位を引き継がせ、瞻基も若微の看護の為会いに来なくてよいと言った様子。なのに瞻基を遠ざけていると噂になり、皇帝が周囲からいかに恐れられているかが伝わりました。

高燧はこれまで高煦と近かったのに、高煦が遺児を使って暗殺を計画したり、宴会での暗殺を皇太子のせいにする高燧に不審感を持ったようで、それも孫愚たちを瞻基に引き渡した原因かも?それとも徐から何か取引を持ち掛けられたのかな?

仲間を助けるために永楽帝を守った若微。皇帝が寝ている自分を見守り、かつ目覚めた後死の淵からよく戻ったと言われ、敵討ちの信念が揺らぐのか?それとも仲間の徐と共に遺児たちの元へ戻るのでしょうか。

第12話 あらすじ

第12話 皇帝の苦悩

ケガをした若微を永楽帝が見舞い、互いの心中を語り合う2人。永楽帝は、靖難の遺児を弾圧した苦悩を吐露する。

一方、瞻基は、孫愚、徐浜、聶興に協力を呼びかけ、彼らを都から逃そうとする。だが高燧が孫愚たちを襲撃し、捕らえてしまう。そんな中、高熾は資金を捻出するため、市中で家具を売る。その様子を見て憤慨する瞻基に高熾は、皇帝の心中は計り知れないこと、臆病なくらい慎重にしなければ生き残れないことを説く。

出典:kandera 大明皇妃 -Empress of the Ming- ストーリー

第12話 感想

永楽帝は若微に、自身が領土を広げ運河を作ったのは国を強くし民を豊かにするためだと説きます。若微は民の目にはどう映るのかを話しました。皇帝は自分にとって不快な事も恐れず口にする若微に、腹を立てつつ素直な娘だと感じ入ります。

瞻基は、嘗て先帝建文が使っていた若微に琴を渡します。若微は琴を弾き、自分達遺児の流刑地ヌルガン郡司での悲惨な生活を語りました。瞻基は、もし先帝に会わせれば3万人の遺児たちを赦免し都に戻す、と孫愚たちに約束したと話します。実現できるか尋ねる若微に、瞻基は難しいなと答えます。

翌日孫愚の店で護衛の錦衣衛が殺害され3人が連れ去られたと知らされ、瞻基は鶏鳴山の永楽帝を訪ねます。そこで皇帝に園遊会での暗殺の件を報告した高熾と会い、皇帝から金牌を取り上げられ、面会も拒否されました。

家に帰り父の皇太子に不満をぶつけると、皇太子からは皇帝からの寵愛さえあれば上に行けると思うな、人から与えられるものは人から奪われると諭されました。

一方皇帝は、石遊びをしながら若微に自分は一番の武功を遺したと言い、対して若微は武功で並ぶ者無しでも、その裏で何人が骨になり何人が泣いたかと応じます。皇帝は靖難の役では自分は大きな過ちを犯した、償いたいと呟きます。

永楽帝が先帝に会って誤解を解きたい、殺したくないと思っていても、国の状況から殺さざるを得ないと瞻基や皇帝自身も判っているはず。それでも償いたいと繰り返すのは、為政者としての自分と本来の自分の使い分けが出来ない程疲弊しているから?

そして凡庸で無能と見られている皇太子は、長年父に代わり国を治めただけあり強かでした。自分の立場よりも家族を守りたいと話し、瞻基に淡々と皇帝との付き合い方を語るのも、知性と忍耐力、政治力があればこそ。それにしても皇帝の手を取り兄弟と瞻基が涙で和解したのは何だったのか?朱家が怖いです。若微や孫愚たちはどうなるのでしょう?

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