承歓記

承歓記~人生最高の出会い~

承歓記(しょうかんき)13話・14話・15話・16話 あらすじ

承歓記(しょうかんき)~人生最高の出会い~ 2024年 全37話 原題:承欢记

13話 あらすじ

第13集「崩れゆく家、結ばれる縁」

姚志明(ヤオ・ジーミン)が腎結石で倒れ入院した。麦承歡(マイ・チョンファン)は夜も眠らず看病し、食事から身の回りまで細やかに世話をした。そこで彼女は、彼の孤独な生い立ちを知る。父は母を捨て、母も彼を見捨てた。父は服役し、母は新しい男を追って事故死。唯一の肉親は陳淑珍(チェン・シューチェン)だけ――その悲しい過去を聞き、麦承歡の胸に同情と温かな情が芽生える。やがて姚志明は回復し、退院の際にはリゾートホテルのマネージャーが直々に見送りに現れた。麦承歡の助言を受け入れたホテルはすでに改革を進め、姚志明も従業員の再雇用を認める。麦承歡はその変化に驚き、彼の中に「人を思う心」を見た気がした。

一方、陳淑珍は二人が和やかに笑い合う姿に安堵するが、その陰で朱宝翘(ジュ・バオチャオ)は再び不穏な動きを見せていた。麦承歡が住むアパートの上階、416号室のオーナーとして現れたのは、なんと朱宝翘だったのだ。偶然を装い挨拶を交わす彼女の裏で、辛志珊(シン・ジーシャン)との密会が続いていた。麦承歡は廊下で二人の親密な様子を目撃し、気まずさを隠してエレベーターに逃げ込む。姚志明がその表情の変化に気づくが、彼女は何も語らない。

朱宝翘辛志珊に執着し、あえて麦承歡に見せつけるように関係を誇示した。麦承歡は「脅しでは愛は得られない」と忠告するが、朱宝翘は聞く耳を持たず、「辛志珊を失えば財産も失う」と脅すように懇願する。辛志珊もまた、関係を隠すために麦承歡へ金を渡そうとするが、彼女は毅然として拒絶した。

その頃、麦家では新たな災難が起こる。老朽化した水道管が破裂し、家中が水浸しに。劉婉玉(リウ・ワンユー)は呆然と立ち尽くし、麦来添(マイ・ライティエン)は修理をしながら不満をぶちまける。麦承早(マイ・チョンザオ)と毛毛(マオマオ)が駆けつけ、どうにか応急処置を施すが、被害は深刻だった。修繕には二ヶ月と十万元が必要――あまりの額に家族は言葉を失う。

姚志明はホテルの部屋を貸し出す提案をするが、麦承歡は自立を貫こうとする。彼は陰で修繕業者を探し、何東雪莉に指示を出した。その優しさを知らぬまま、麦承歡は必死に家族を支え続ける。

一方、麦承早は職場で理不尽な扱いを受け、弁護士・劉豫先(リウ・ユーシェン)に業務を止められ、ついに退職を決意。静かに席を立つ彼の背を、同僚たちはただ沈黙で見送った。

家が壊れ、仕事が失われても、麦家の姉弟は寄り添って生きる。その絆こそが、混乱の中に残された最後の希望だった。

 

14話 あらすじ

第14集「見殺しにはできない」

——命の瀬戸際で揺れる、人間の情と選択——

麦承歡は、再び波乱に巻き込まれていく。妹・麦承早が法律事務所を辞めたその日、偶然の出来事から宅配業を始める決意を固める一方、姉の麦承歡は生活の再建に向け、雪莉の紹介でリフォーム業者を探していた。姚志明はそんな彼女を陰ながら支え、顧客の紹介を通じて感謝の形を作ろうとする。しかし平穏に見えた日常は、辛志珊朱宝翹の不倫、そしてそこから派生した悲劇によって一変する。

朱宝翹が妊娠を告げた瞬間、辛志珊の世界は崩壊した。中絶をほのめかす朱宝翹を止めようと病院へ駆けつけた辛志珊だったが、衝突の末に意識を失ってしまう。そこに巻き込まれたのが麦承歡だった。朱宝翹の必死の電話に心を動かされ、彼女は辛家に連絡するよう促すが、姚志明は「関わるな」と忠告する。それでも麦承歡は「見殺しにはできない」と病院へ急行。医師に家族の署名を求められる中、彼女は一人、命を繋ぐための決断を下す。

やがて辛家の家族が到着するも、事態はさらに混乱する。朱宝翹が妊娠を告白し、陳徳晶は衝撃のあまり倒れ、辛家麗は怒りに任せて朱宝翹に掴みかかる。止めに入った麦承歡までもが怒りの矛先にされ、殴りつけられる。姚志明が必死に庇う中、麦承歡は堪忍袋の緒を切り、辛志珊が自分に渡した“口止めの銀行カード”を返して立ち去った。

その後、辛志珊は奇跡的に一命を取り留める。家族の冷淡な言葉を病室で聞いた彼女は、麦承歡に感謝の電話をかけ、涙ながらに謝罪する。「あなたのおかげで、私はまだ生きていられる」と。厚意として大きな紅封筒を差し出すが、麦承歡は静かに辞退した。

一方、毛毛は「他人の問題に首を突っ込むべきではなかった」と叱責するが、麦承歡は「見て見ぬふりはできなかった」と答える。その胸元には、毛毛が贈った小さなネックレスが静かに輝いていた。

辛家では、陳徳晶が人知れず涙を流し、辛家麗は「家を守るためには、兄と麦承歡を復縁させるしかない」と決意する。そんな中、劉婉玉は隣の路地の取り壊しが自分たちの番ではないと知り、安堵と失望が入り混じった表情を浮かべた。

そして夜道で再会する姉妹。麦承歡は買い物袋を抱え、麦承早は大量の日用品を手にしていた。互いに笑顔を交わすが、麦承早は仕事を失った事実を口にできず、ただ「心配させたくない」という思いを胸に隠した。

——それぞれの選択が、静かに次の運命を動かし始めていた。

 

 

15話 あらすじ

第15集「壊れゆく家、揺らぐ絆」

——失われた安定の中で、それでも前へ進もうとする姉妹——

災難は、いつも静かに重なってやってくる。
麦家では水道管の破裂で家中が水浸しになり、長年取り壊しを待ち望んでいた古い家の再開発計画も白紙に戻ってしまった。劉婉玉は疲れ切り、台所で料理中に炊飯器のショートが起きると、叫び声を上げて倒れ込んだ。老朽化した家はすでに限界に近く、麦承歡の胸には「この家族を何とかしなければ」という焦りだけが募っていった。

外食の席で、劉婉玉は涙ながらに訴える。「もうこんなボロ家に住みたくない。辛家亮とやり直して、この家を出ていってほしい」と。だが麦承歡にとって、辛家亮との関係はもう戻れない過去だった。母娘の口論は激化し、劉婉玉は拗ねて店を飛び出す。麦承歡は何度も謝りながら追いかけ、せめて家の改装を進めると約束した。だが、手持ちの資金ではとても足りない。

その頃、麦承早は姉に内緒で法律事務所を辞め、宅配員として働き始めていた。彼は配達会社の責任者から借金し、その金を姉に渡す。家族を支えようとする一方で、失職を知られたくない彼の笑顔は痛々しかった。配達の途中で転倒しても、血を滲ませながら笑って荷物を届ける弟の姿を見て、麦承歡は胸が締め付けられた。

そんな中、配達中のトラブルで麦承歡は客の王氏に罵倒される。偶然居合わせた辛家亮がその場を収め、2万元を支払って解決するが、それでも麦承歡は彼の援助を拒む。辛家亮は彼女を心から愛しており、復縁を望むが、麦承歡は「もう終わった」と告げ、彼が紹介する仕事の話も断った。姚志明はそんな彼女の強さを見て、密かに心を打たれる。

一方、劉婉玉辛家亮からの長いメッセージを受け取り、心を揺さぶられていた。彼はまだ麦承歡を愛しており、母に「説得してほしい」と懇願してきたのだ。翌日、劉婉玉は浮き立つ気持ちで待ち合わせ場所へ向かうが、現れたのは辛家亮ではなく、妹の辛家麗だった。辛家麗は涙ながらに頭を下げ、「お願いです、麦承歡さんを説得して、婚約を急がせてください」と懇願する。

劉婉玉は広く豪華な新居を案内され、その快適さに心を奪われる。貧しい暮らしから脱する未来が、手を伸ばせば届くように思えた。やがて彼女は「試してみよう」と頷き、密かに婚約の準備を手伝うことを約束する。

その頃、辛家では策略が進んでいた。辛家麗辛家亮に「母親を味方につけた」と告げ、彼を焚きつける。そして劉婉玉は、麦承歡に内緒で弟と妹を上海に呼び寄せ、華やかなボッティチェリホテルでの婚約披露宴に参加させる手配を進めていた。

家族のため、娘の幸せのためと信じながらも、劉婉玉が踏み出したその一歩は、やがて麦家に新たな嵐を呼び込むことになる——。

16話 あらすじ

第16集「裏切られた約束、涙の家出」

——母の願いと娘の自由、その断絶の夜——

劉婉玉の電話は、娘・麦承歡にとってただの家族の食事会の招待に過ぎないはずだった。
しかし、ホテルに到着した彼女を待っていたのは、華やかに飾られた宴会場と「麦承歡辛家亮 婚約披露宴」の横断幕——。劉婉玉が密かに仕組んだ“婚約のサプライズ”だった。親戚や友人、辛家の面々が見守る中、ステージ上には花束を抱いた辛家亮の姿。麦承歡は一瞬にして全てを理解し、顔色を失った。

何東からの連絡を受けた姚志明、そして麦承早麦来添も駆けつける。家族は皆、劉婉玉の独断に怒りを隠せなかった。辛家亮は、麦承歡が知らされていなかったことを知り、何度も謝罪する。だが、彼女は沈黙のままステージに上がり、毅然とマイクを握った。
「ごめんなさい。でも、私はもう辛家亮さんとは終わっています。」

その一言に会場は凍りついた。劉婉玉は娘の手を掴み、「ただの誤解よ!二人には問題があっただけ!」と必死に訴えるが、麦承歡は涙を堪え、首を振る。
「お母さん、私はもう誰かのために生きたくない。」
会場を包む沈黙の中、劉婉玉は羞恥と怒りに震え、「親子の縁を切る!」と叫んで平手打ちを放った。
それでも麦承歡は振り返らず、その場を去った。

姚志明は静かにその光景を見届け、言葉をかけることもなく去る。麦来添劉婉玉に「もう娘の人生を縛るな」と警告し、家族を連れてホテルを後にした。辛家では混乱が続き、辛志珊辛家亮の不倫を咎めようとして倒れ、家庭は再び崩壊の危機に陥る。

夜、川辺に佇む麦承歡のもとへ、姚志明が現れた。「もう我慢しなくていい」と優しく声をかけるが、彼女はただ黙って涙を流すしかなかった。
一方、家では劉婉玉が放心したように座り込み、麦来添麦承早が必死に慰める。だが、麦承歡は決意を固め、荷物をまとめて家を出た。
「私はもう誰の庇護もいらない。自分で立ってみせる。」
その言葉を最後にドアが閉まり、劉婉玉の叫び声が虚しく響いた。

追いかけてきた麦来添は、長年のへそくりを詰めた銀行カードを無理やり彼女のバッグに押し込み、「困ったらいつでも戻ってこい」と涙ながらに言う。麦承歡は受け取らず、背を向けたまま「ありがとう、お父さん」と呟いて歩き出した。

外で彼女を待っていたのは、ずっと気にかけていた姚志明だった。だがそこへ毛毛が現れ、「私が送る」と毅然と割って入る。道中、毛毛は「どんな嵐でも一緒に乗り越える」と誓い、麦承歡陳淑珍のもとへ連れて行った。陳淑珍は優しく迎え入れ、腫れを引くお茶を差し出し、「今度こそ自分のために生きなさい」と諭す。麦承歡は感謝の印に、毛毛からもらったネックレスを彼女に手渡した。

翌朝、向日葵の花束を抱えた姚志明が現れる。陳淑珍は彼の心中を見抜き、黙って洗濯を手伝わせた。
不器用に水をこぼす彼に、麦承歡が笑いながら手を添える。やがて二人は水を掛け合い、久しぶりに笑い合う声が響く——。
だがその頃、麦家では劉婉玉が何も手につかず、ただ娘の帰りを待ちながら一日中ぼんやりと座り込んでいた。

 

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