女医明妃伝~雪の日の誓い~ 2016年 全50話 原題:女医・明妃傳
第41話 英宗帰京 静慈師太が救った帰還への道
允賢と朱祁鎮は瓦剌からの脱出に成功したものの、帰京の道は険しかった。雪中で力尽きた朱祁鎮を救うため、允賢は朝鮮商人たちに必死で助けを求める。彼女の誠意に心を動かされた商人たちは二人を保護し、ついに雪原で倒れていた朱祁鎮を発見する。允賢は持てる医術のすべてを注ぎ込み、彼を死の淵から救い出した。
その後も東廠の追手は各地に配置され、二人の行く手を阻む。允賢は朱祁鎮を重病人に変装させて検問を突破し、危険な逃避行を続ける。旅の途中、朱祁鎮は雪夜に思わず打ち明けた想いを忘れてほしいと願い出る。允賢もまた複雑な感情を胸に秘めながら、その申し出を受け入れ、二人は再び友として歩むことを選んだ。
宮中では孫太后が朱祁鎮遭難の知らせに心を痛める一方、朱祁鈺は兄の帰還に複雑な感情を抱いていた。そんな中、允賢は恩師・劉平安と再会し、一時の安息を得る。しかし隠れ家はすぐに官兵に発見されてしまう。
絶体絶命の危機に陥ったその時、突然現れた援軍が官兵を撃退する。援軍を率いていたのは静慈師太だった。彼女は実は先帝の嫡后という高貴な身分を持ち、朱祁鎮にとっては母同然の存在だった。こうして于東陽や石亨ら忠臣たちとの再会を果たし、英宗帰還への道が開かれる。
第42話 兄弟再会 英宗は南宮へ退く
石亨らは朱祁鎮に兵を挙げて皇位を奪還するよう進言する。しかし允賢は武力による復位を諫め、正々堂々と帰京するべきだと説く。朱祁鎮もその言葉に従い、堂々と北京へ戻る決意を固めた。
京城では百姓たちや旧臣たちが英宗の帰還を歓迎する。しかし朱祁鈺は皇帝としての威厳を示すため、豪華な天子の行列を率いて出迎えに現れる。二人の皇帝が向かい合う異様な光景に、その場の空気は張り詰める。
その時、喜びのあまり銭皇后が倒れ、事態は一旦収束する。朱祁鎮と朱祁鈺は表面上は兄弟として再会したものの、その心には大きな隔たりが生まれていた。
一方、汪国公は早くも対策を講じていた。汪美麟は太后の名を利用して小皇子を連れ去り、その命を盾に朱祁鎮へ退位を迫る。息子を守るため、朱祁鎮は復位を断念し、自ら南宮へ退くことを決意する。
実はこの陰謀に朱祁鈺は直接関与していなかった。だが朱祁鎮は弟への疑念を深めていく。ようやく再会した允賢との別れも目前に迫り、英宗は皇位だけでなく愛する女性までも失う苦しみを味わうのだった。
第43話 御薬房再建 朱祁鈺の嫉妬
朱祁鈺は次第に孫太后の干渉を嫌うようになり、朝廷内の対立は激化していく。そんな中、汪美麟は巧みな演技で自らの罪を隠し続け、皇帝の信頼をさらに深めていた。
允賢は朱祁鈺の願いを受け入れ宮中に留まる。しかし彼女の心は南宮の朱祁鎮や銭皇后を案じ続けていた。その態度に朱祁鈺は激しい嫉妬を覚え、ついには怒りを宮女・丁香へ向けてしまう。
その後、朱祁鈺は謝罪して允賢との関係修復を図る。彼は允賢の願いである御薬房の再建を認め、医女育成にも全面的な支援を約束した。允賢は宮女たちに医術を教え、多くの女性を救うために力を尽くす。
しかし汪美麟はその成功を見て危機感を募らせる。皇帝の心が再び允賢へ向かうことを恐れた彼女は、新たな陰謀を企て始める。後宮の静かな日常の裏で、次なる争いの火種が着実に育っていた。
第44話 貴妃冊封 揺らぐ信頼
瓦剌での噂を利用した汪氏父女の策略は見事に成功する。允賢が瓦剌で過ごした日々を誇張した風聞が広まり、朱祁鈺の心に疑念を生じさせた。
かつては誰よりも允賢を信じていた朱祁鈺だったが、皇帝となった今は世間の声や体面を無視できない。允賢は彼の変化に深い悲しみを覚える。
汪美麟はその隙を逃さず、あえて允賢を貴妃に冊立することを提案する。表向きは寛容な皇后を演じながら、実際には允賢をさらに苦しめようとしていた。
やがて允賢の貞節を疑う老女官が御薬房に押しかけ騒動を起こす。允賢は負傷し危険な状態となるが、朱祁鈺が駆け付けて彼女を救う。しかしその後も周囲から届けられる密報によって、皇帝の疑念は消えなかった。
朝廷では允賢の貴妃冊立に反対意見が噴出する。朱祁鈺は怒りのまま忠臣を左遷し、その結果、汪国公の勢力がますます強大になっていく。
信頼を失った允賢は出家すら考えるようになるが、朱祁鈺はその苦しみを理解できない。二人の心の距離はさらに広がっていく。
第45話 太后昏倒 兄弟の決裂
小馬子の助言により、朱祁鈺はようやく允賢との思い出を振り返り、彼女へ謝罪する。二人は一時的に和解し、かつての穏やかな時間を取り戻したかに見えた。
しかし宮中では新たな嵐が吹き荒れる。孫太后は英宗幽閉の責任を追及し、朱祁鈺との対立を激化させる。そこへ汪美麟が巧妙に介入し、双方を操りながら自らの立場を強化していく。
実は孫太后の体調悪化の原因は、汪美麟が密かに盛り続けていた毒だった。彼女は涙ながらに忠誠を訴え、再び朱祁鈺を欺くことに成功する。
さらに汪美麟は允賢の帰省を利用し、朱祁鈺と朱祁鎮を同じ場所へ導く。そこで允賢が英宗をかばう姿を見た朱祁鈺は激しい嫉妬に駆られる。
ついに兄弟の対立は決定的となる。朱祁鈺は朱祁鎮を南宮へ完全幽閉し、衣食住すら制限する厳しい処分を下した。かつて互いを思いやった兄弟愛は完全に失われていた。
そして怒りに支配された朱祁鈺は、允賢に対しても取り返しのつかない行動を取ってしまう。その結果、允賢の心は完全に傷付き、二人の関係は修復困難なものとなった。
それでも允賢は医術を捨てず、御薬房で医女たちを育成し続ける。人を救うという信念だけが、傷ついた彼女を支えていたのであった。
女医明妃伝~雪の日の誓い~ 46話・47話・48話・49話・50話(最終回) あらすじ
















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