太陽と星辰(ほし)-時を越える追跡者-

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太陽と星辰(ほし)-時を越える追跡者- 6話・7話・8話・9話・10話 あらすじ

太陽と星辰(ほし)-時を越える追跡者- 2014年 全18話 原題:太阳星辰

第6話 内通者の正体と、葉誠の告白

凱晴は、景順大厦の火災事件に関係していると思われる裏社会の大物たちを追跡していた。しかし、屋敷での潜入捜査が発覚し、追っ手に囲まれてしまう。絶体絶命の凱晴を救ったのは、陳家傑こと楊光耀だった。光耀は凱晴を逃がすだけでなく、混乱に乗じて黒社会の手下を一人捕らえ、会合に参加していた謎の人物について問い詰める。だが、その男も正体を知らず、これまで一度もその人物の素顔を見たことがないという。

一方、その「謎の人物」は夜の酒場で葉誠と密かに接触していた。今回、警察に捕まりかけたことでボスが激怒しており、さらに手下の一人が凱晴の顔を覚えてしまったという。加えて、最近現れた陳家傑についても素性が分からないため、葉誠に説明を求める。景順大厦を巡る事件の裏側には、警察内部と裏社会を結ぶ何者かの存在が浮かび上がっていた。

その頃、凱晴は陳家傑の身分について調べるうち、彼が語っていた潜入捜査官としての経歴に偽りがあることに気づく。その事実を張天明に伝えるが、張天明はすでに陳家傑の正体を知っていた。彼は凱晴に余計な行動を起こさず、これまで通り秘密裏に調査を続けるよう指示する。

凱晴の負傷を心配した光耀は、しばらく休むよう勧め、自分一人で「盲標」に関する捜査を続けようとする。しかし偉滔から、反黒社会部門との捜査が重なるため、盲標の調査を中止するよう命じられる。光耀は葉誠に詰め寄り、これだけ多くの人間が殺されている以上、自分だけ何もせずにいることはできないと訴える。たとえ処分を受けても捜査を続けるという光耀の強い決意に、葉誠は動揺する。

そんな中、光耀は壊れた携帯電話を修理に出し、そこに盗聴器が仕掛けられていたことを知る。しかも、その携帯電話を彼に渡したのは葉誠だった。光耀はこれまでの出来事を振り返り、葉誠に対する疑念を強める。

その夜、葉誠は光耀が電話で麦志鴻との待ち合わせを話しているのを盗聴する。そして先回りして埠頭へ向かい、麦志鴻を殺そうとする。しかし、そこに現れたのは麦志鴻ではなく、すべてを仕組んだ光耀だった。光耀は葉誠を誘い出すことで、警察内部の内通者が葉誠であることを確認したのだ。

追い詰められた葉誠は、光耀を金で買収しようとする。だが光耀は、葉誠が20年前の事件で聶継天とも関係していたのではないかと問い詰める。過去を振り返る中で、光耀はかつて聶継天の裁判が予定より早まると伝えた際、葉誠が異常なほど動揺していたことを思い出す。さらに聶継天の事件記録は葉誠自身が整理していたにもかかわらず、一部の資料が差し替えられていた。そして台帳に残された「E」の筆跡も、葉誠への疑いを裏付けていた。

ついに葉誠は20年前の罪を告白する。当時、妻を救うために押収品の金を一時的に流用し、後で返すつもりだった。しかし聶継天の裁判が突然早まったため、巨額の金を返せなくなった。絶望した葉誠は自殺まで考えたが、そこへ邓宏発から連絡が入る。邓宏発は葉誠が高利貸しから金を借りていた証拠を握り、さらに小切手を渡して彼を買収した。葉誠は金を返済し、その見返りとして景順大厦火災事件の捜査班に入り、邓宏発の犯罪を隠蔽する役割を担った。

やがて邓宏発の支配から逃れるため、葉誠は彼を山頂まで追い、崖から突き落として殺害した。さらに葉誠は、消防士の張強も同じ組織に加わっていたと明かす。

光耀は葉誠に一晩だけ時間を与え、罪を認めて正しい道に戻るよう説得する。その夜、二人は電話で過去を語り合い、葉誠は自分が道を踏み外したことを悔やむ。そして「必ず自分の手で渡したい証拠がある」と告げる。

しかし翌日、光耀が葉誠の自宅を訪れると、そこにはすでに殺害された葉誠の遺体があった。直後に警察が駆けつけ、状況証拠から光耀が犯人だと疑われる。こうして、事件の真相を追っていた楊光耀自身が、殺人容疑者として逮捕されてしまうのだった。

 

第7話 濡れ衣を着せられた光耀と、娘に明かされた真実

葉誠殺害事件の現場にいた陳家傑こと楊光耀は、殺人容疑で逮捕されてしまう。光耀は葉誠の自宅前で不審な白い車を見たと証言するが、警察が捜索してもその車は見つからない。さらに巡回警官は、銃声を聞いて現場へ駆けつけたところ、光耀の目の前に遺体が倒れており、その場で彼を逮捕したと証言する。光耀は自分が何者かによって仕組まれた罠にはめられたのだと悟る。

光耀は、葉誠の家へ向かったのは殺すためではなく、景順大厦に関する重要な証拠を手に入れるためだったと説明する。そして葉誠だけでなく、消防士の張強も裏で金を受け取っていたと訴える。しかし警察は光耀の話を信用せず、翌日には裁判が予定されていた。

このまま法廷へ送られれば、自分の捜査が完全に途絶えてしまう。そこで光耀は、取調室でスプーンを丸ごと飲み込むという大胆な行動に出る。緊急搬送された病院で、護送を担当していた警官たちは、偶然にも麦志鴻の姿を発見する。警官たちは麦を追って分散し、その隙を利用して光耀は逃走する。しかし病院の裏口へ出ると、そこにはすでに麦志鴻が待っていた。

麦志鴻は光耀に、20年前の景順大厦の火災は決して事故ではなかったと告げる。そして今となっては、真犯人を見つけられるのは光耀だけだと言い残し、一枚の紙を渡して姿を消す。光耀は麦が自分を殺すのではなく、何らかの理由で真相へ導こうとしていることに気づき始める。

一方、葉誠から光耀に電話がかかってきた頃から、光耀の周囲はすでに監視されていた。その夜、光耀は葉誠の家へ密かに侵入し、残された証拠を探す。すると酒棚の裏から小さな箱を発見する。中に入っていたのは一つの眼鏡だった。ところが、それはただの眼鏡ではなく、小型の録画装置だった。そこには葉誠と景順大厦の関係者たちが交わした会話が記録されており、20年前の秘密を解き明かす決定的な証拠になる可能性があった。

しかし、その直後、証拠を探しに来た殺し屋が現れる。光耀と殺し屋は激しい格闘を繰り広げ、そこへ凱晴が駆けつける。殺し屋は逃走し、光耀はついに凱晴へ自分の正体を打ち明ける。自分が20年前に失踪した楊光耀であり、彼女の実の父親であることを告白したのだ。

翌日、凱晴のもとに一通の密書が届く。中には光耀が送った家族写真が入っていた。写真を見た凱晴は、これまで失われていた幼少期の記憶を少しずつ取り戻していく。そして偉滔に確認したところ、陳家傑の正体が本当に時を越えて戻ってきた父・楊光耀であることを知る。

凱晴は母・佩潔の墓を訪れる。そこへ光耀が姿を現し、葉誠を殺していないことを改めて説明する。逃亡したのも罪から逃げるためではなく、地下銀行の存在を突き止めるためだったのだという。

その頃、凱晴の養父は彼女の様子がおかしいことに気づいていた。自分が水道を修理している姿を見ながら、凱晴が実父・光耀を思い出していることも察する。凱晴が入浴している間、養父は彼女のパソコンを勝手に調べ、凱晴が「楊光耀」について検索していることを発見する。画面を見た養父の表情には、明らかな怒りが浮かんでいた。

翌日、凱晴は光耀の話を信じることを決意し、張天明に新たな情報を伝える。葉誠の自宅付近には白い車が一度通過し、20分後に再び戻ってきたというのだ。光耀が見た白い車は確かに存在していた。

一方、光耀は朝食を取りながら、そこが地下銀行の関係者がよく利用する店だと気づく。男を尾行すると、あるビルへ入っていく。地下銀行の拠点を突き止めたと確信し、立ち去ろうとしたところ、そこへ張天明と凱晴が現れる。光耀は急いで屋上へ逃げるが、そこには別の一団が待ち構えていた。

彼らと話し合おうとした光耀だったが、相手は話し合いに応じるどころか、突然彼に襲いかかる。真相へ近づくほど、光耀の前には新たな敵が立ちはだかっていく。

 

第8話 葉誠殺害の決定的証拠と、景順大厦の新たな犠牲者

陳家傑こと楊光耀は、地下銀行の手下を一人捕らえると、虎哥に対して「お前たちが探している証拠を持っている。さらに麦志鴻の居場所も知っている」と告げる。すると虎哥のもとに一本の電話が入り、何者かから証拠をすべて処分するよう指示される。虎哥は慌てて関係する物品を破棄し、光耀を連れて裏口から逃走する。

その際、光耀を乗せた車を見て、彼は重要な事実に気づく。それは、葉誠が殺害された夜、葉誠の自宅前で目撃した白い車と同じ車だった。これにより光耀は、葉誠を殺害したのは自分ではなく、虎哥たちの組織だったと確信する。

一方、凱晴は密かに光耀の後を追い、育礼小学校へたどり着く。光耀は虎哥から証拠を受け取るふりをしながら、隙を突いて彼を襲撃する。虎哥は負傷し、足を引きずりながら仲間とともに逃走する。そこへ凱晴が駆けつけ、追跡しようとするが、光耀はそれを止める。実は光耀はすでに虎哥の身体に追跡装置を仕掛けていたのだ。

虎哥の車に残されていたドライブレコーダーを確認すると、そこには葉誠が殺害された瞬間が記録されていた。これによって光耀は殺人容疑を完全に晴らすことができる。しかし追跡装置をたどると、虎哥は埠頭へ向かった後、突然信号が海上で途絶えていた。虎哥が海へ逃げたのか、それとも何者かに消されたのか、謎は残されたままだった。

その頃、腕に傷を負った光耀は現場で応急処置を受ける。法医の陳医師は、光耀が包帯に残した血痕を密かに保管する。後にこの血液が、思わぬ事実を明らかにすることになる。

そんな中、光耀の携帯電話に麦志鴻から連絡が入る。麦は、石達智を自分の手中に収めたと告げる。目を覚ました石達智の前には、何枚もの写真が並べられていた。そこに写っていたのは、20年前の景順大厦火災の調査に関わった捜査員たちだった。

当時、石達智は書記として調査に関わり、張強をさまざまな方法で取り込もうとしていた。景順大厦の火災について、調査班が余計なことを追及せず、見て見ぬふりをするよう仕向けるためだった。麦志鴻は石達智たちの過去をすべて把握しており、ナイフを突きつけて、事件の背後にいる**「ボス」**の正体を吐くよう迫る。

石達智は密かに光耀へ、幼い頃の記憶について語る。そして20年前、彼自身も何者かに騙され、利用された結果、知らないうちに父親を危険な状況へ追い込んでしまったという。最終的に景順大厦の火災原因は「電気系統の老朽化による偶発的な火災」として処理された。

張天明は父・張強について深く罪悪感を抱く。しかし光耀は彼を責めず、「少なくとも張強が金を受け取っていたわけではない」と慰める。その言葉を受け、張天明は翌日から景順大厦事件の捜査に全力を注ぐ。これまでの犠牲者たちが全員景順大厦とつながっていること、そして火災当時、麦志鴻も現場にいた可能性が高いと推測する。

一方、陳法医は、凱晴の髪の毛と、光耀が負傷した際に残した血のついた包帯を調べる。そして二人の間に血縁関係があることを突き止める。陳法医は、凱晴が自分の本当の出生について知っている可能性を察し、ケーキを持って娘を訪ねる。しかし凱晴は「疲れているから早く休みたい」と嘘をつき、父親を帰してしまう。

その夜、石達智が遅く帰宅したにもかかわらず、翌朝には早くからジョギングに出かけるという不自然な行動を見せる。張天明は彼を尾行し、石達智が公園へ向かうのを確認する。一方、石夫人も別のジムへ向かっていた。

二人が別々の場所へ向かったことに疑問を抱いた光耀は、石夫婦はどこかで密かに取引をしているのではないかと推測する。景順大厦の火災から20年――隠され続けてきた秘密が、少しずつ関係者の行動を通じて浮かび上がり始めていた。

 

第9話 相次ぐ殺人と、麦志鴻が残した少女の肖像

楊光耀は、石夫人が通っているジムのロッカーを調べるが、目的のハードディスクは見つからなかった。どうやら「ボス」は警察より先に人を送り込み、すでに回収していたようだ。一方、石夫人は自宅前で凱晴と張天明を見つけると、弁護士を伴って二人を追い払う。捜査を切り抜けたと考えた石夫人は、夫の石達智とワインで乾杯し、事件が解決したかのように海外旅行の計画まで立てる。

しかし、その夜に二人が泥酔した翌朝、事態は一変する。目を覚ました石達智は、ベッドの上で血まみれになっている妻を発見する。石夫人は手首を切って自殺したように見えたが、現場を調べた警察は、首元に注射針のような小さな痕があることに気づく。何者かに麻酔を打たれた後、手足の大動脈を切られ、出血多量で死亡した可能性が浮上する。

「注射痕」という言葉を聞いた光耀は、すぐに麦志鴻の関与を疑う。一方、張天明は、麦志鴻だけでなく事件の背後にいる「ボス」にも動機があると考える。石達智は何かを知っている様子だったが、恐怖心から警察には真実を語ろうとしない。着替えてから署へ行くと言って、その場を取り繕おうとする。

ところが直後、光耀は家の中から物音を聞く。急いで駆け上がると、そこには殺害された石達智の遺体があり、そのそばには法医の陳子俊が倒れていた。警察は陳子俊を犯人として疑うが、詳しい検死の結果、石達智の死因は「山埃」と呼ばれる毒物による中毒だと判明する。さらに、本人が使っていた水の入ったコップには何者かが細工した痕跡が残っていた。

毒が体内に入ってから、およそ3分ほどで症状が現れることも判明する。光耀は犯行時刻を絞り込み、その場にいた人物全員を疑う。もちろん、現場で倒れていた陳子俊自身も例外ではなかった。一連の事件は、単なる麦志鴻の復讐ではなく、複数の人間がそれぞれの思惑を抱えて動いている可能性が高まっていく。

その後、凱晴は父親の陳子俊と一緒に街へ出かける。ところが、途中で陳家傑から電話が入り、凱晴は呼び出しに応じてその場を離れる。その直後、陳子俊は麦志鴻に襲われ、麻酔薬を打たれて意識を失ってしまう。

光耀は凱晴を職場まで送ろうとするが、道端で陳子俊の公文書かばんを発見する。電話をかけても一向に出ないため、不審に思った光耀は監視カメラの映像を確認する。そこには、麦志鴻が陳子俊を連れ去る姿が映っていた。

警察は急いで西営盤山へ向かう。そこは以前、麦小娟とその娘が誘拐された場所でもあった。現場に到着した凱晴は、無事に父親を救出することに成功する。しかし、肝心の麦志鴻はすでに姿を消していた。

その場に残されていた一つのバッグから、重要な手掛かりが見つかる。中に入っていたノートには、20年前の景順大厦火災に関する詳細な情報と、事件に関わった人物たちの名前がびっしりと記録されていた。麦志鴻は、関係者を一人ずつ追い詰めながら、同時に光耀へ事件の真相を見せようとしているようだった。

さらに光耀は、麦志鴻の姉・麦小娟を訪ねる。目的は、麦志鴻が大切にしている一枚の「少女の肖像」に描かれた女性について聞き出すことだった。最初、小娟は「そんな女性は知らない」と嘘をつく。しかし光耀から、麦志鴻が家族や娘の生活まで脅かす可能性があると告げられると、ついに口を開く。

その少女は、かつて麦志鴻に勉強を教えていた家庭教師だったという。麦志鴻は彼女のもとで勉強をした後、いつも嬉しそうに帰ってきていた。小娟自身も、その少女が現実に存在する人物なのか、それとも麦志鴻の記憶の中だけに存在する人物なのか、確信を持てずにいた。

20年前の火災、現在の連続殺人、そして一枚の少女の肖像。
麦志鴻が追い続ける「過去」には、まだ誰も知らない重大な秘密が隠されていた。

 

第10話 麦志鴻の「もう一人の人格」と、謎の家庭教師

陳子俊は凱晴のもとを訪ね、海外移住に必要な書類を渡す。娘を危険な事件から遠ざけ、できるだけ早く国外へ移住させたいと考えていたのだ。しかし凱晴の頭の中は、景順大厦事件と麦志鴻の捜査でいっぱいだった。そんな中、警察から新たな「少女の肖像」に関する手掛かりが見つかったとの連絡が入り、凱晴は光耀とともに急いで署へ戻る。その姿を見送る陳子俊は、娘が実の父親である光耀と行動を共にしていることに、複雑な思いを抱いていた。

その後、凱晴と光耀たちは、肖像画の女性として疑われている鍾怡の自宅を訪れる。鍾怡は玄関先で「この肖像画は自分ではない」と否定し、麦志鴻についても「精神的に正常ではない人物だ」と語って、自分との関係を徹底的に否定する。しかし光耀は、彼女の髪に隠されたイヤホンを発見する。さらに麦志鴻の名前が出た瞬間、鍾怡がわざと驚いたような反応を示したことにも不自然さを感じる。

捜査を終えた後も、光耀は鍾怡に疑念を抱き続ける。そこでドローンを使って彼女の家の中を確認すると、驚くべき光景が映し出される。なんと麦志鴻が鍾怡の部屋にいたのだ。

麦志鴻は手に刃物を持ち、鍾怡の幼い子供を抱えていた。しかし彼は殺害するつもりではなく、「自分は鍾怡を助けに来た」と繰り返す。鍾怡は必死に子供を返すよう懇願する。そこへ光耀が突入すると、麦志鴻は驚くどころか「来るのが遅すぎる」と冷たく言い放つ。そして突然、子供を後方へ放り投げると、自分は裏壁を越えて逃走する。

光耀はすぐに車へ飛び乗り、逃走する麦志鴻を追跡。車内で激しい格闘を繰り広げるが、やがて車は道路脇へ激突する。麦志鴻は負傷し、ついに警察に逮捕される。

警察は鍾怡こそが麦志鴻の家庭教師だった女性だと考える。しかし本人に確認すると、鍾怡は「麦志鴻に家庭教師をしたことなど一度もない」と証言する。では、麦志鴻がずっと探し続けていた少女は一体誰なのか。謎はさらに深まっていく。

そこで光耀は、麦志鴻が子犬の**「栗子(リーツ)」**に特別な愛情を持っていることを利用する。手錠を栗子の首輪につなぎ替えると、麦志鴻の中にあった子供のような一面が突然現れる。彼は泣きながら、「どうして母さんは僕の友達を殺したの?」と訴える。光耀は、そこに20年前の事件を解く鍵があると感じる。

麦志鴻は家庭教師について話そうとするが、その瞬間、別の人格が現れ、彼の言葉を遮る。どうやら麦志鴻の中には、互いに異なる記憶と感情を持つ複数の人格が存在しているようだった。

そこで周曼儀が取り調べを担当する。彼女は紙とペンを用意し、麦志鴻と一種の「ゲーム」を始める。麦志鴻が腕をかきむしって血を流すと、周曼儀は彼に絆創膏を渡す。その小さな優しさが、麦志鴻の記憶の奥に眠っていた「あの少女」の存在を呼び起こす。

さらに周曼儀は一つのケーキを用意し、「大切な三人に分けてあげて」と麦志鴻に渡す。すると彼は、そのケーキを家庭教師だった女性に渡す。そして、「たくさんの先生がいたけれど、本当に自分を大切にしてくれたのは、この先生だけだった」と語る。

一方、光耀は20年前の事件について新たな疑問を抱く。麦志鴻のDNAを調べたところ、20年前に光耀が刺傷した覆面犯と一致しなかったのだ。光耀は検査結果の誤りを疑い、取り調べ室へ直接乗り込む。そして麦志鴻の服をめくって腹部を確認するが、そこには光耀が記憶していた傷跡が存在しなかった。

つまり、光耀が20年前に追っていた犯人と、現在逮捕された麦志鴻は、別人だった可能性が浮上する。

警察は麦志鴻を逮捕したと正式に発表する。しかしその一方で、事件の背後にいる「ボス」は、麦志鴻が法廷で証言する前に口を封じようと動き始めていた。

本当の犯人は誰なのか。そして、麦志鴻が探し続ける家庭教師とは何者なのか。
20年前の記憶と現在の事件が、ついに大きく交差し始める。

 

太陽と星辰(ほし)-時を越える追跡者- 11話・12話・13話・14話 あらすじ

太陽と星辰(ほし)-時を越える追跡者- 各話あらすじとキャスト・相関図

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