高潔なあなた 2020年 全24話 原題:一片冰心在玉壺
dim-sumさん |
第17話 あらすじ
萧太妃の遺体を調べ亀に仕込んだ毒で太妃が中毒死したと考えた莫研たちは、入室記録から犯人を探ろうとするが既に証拠は燃やされていた。そこで犯人の目的が遼、宋の婚姻阻止にあると考え、犯人をおびき出すため莫研を犯人に仕立て罠をかけることに。
結果宋側の無実は証明されて、公主の婚姻は太妃の喪が明ける1年後に行われることに決まる。その夜展昭は、宋から遼に潜入している皇帝直属のスパイ「隼」から呼び出された。面会した隼は展昭に南院大王に気をつけろと警告した。
太妃の葬儀で、公主はまた刺客に襲われ危ない所を耶律菩薩奴に救われる。死体を見た莫研は発作を起こして倒れるが、刺客は「暗花」に間違いないと展昭たちに話す。
第17話感想
殺人の小道具の亀は、甲羅に彩色された大きさ30センチくらいの亀で萧太妃はこの亀に指をかまれて中毒死しました。それにしても犯人をおびき出すためと言え、犯人として牢に入るとはさすが開封府一の女性捕快です。遼の太子にも自慢しましたが、この話を聞いた耶律菩薩奴が何故か反応しましたね、莫研のことを知っているのかな?
公主もようやく莫研に心を開き、2人が親しくなって良かった。公主は菩薩奴を嫌いだと口では言っていますが、割れたかんざしを修復したり中々良い奴です。そしてやはり彼が隼でした。仮面を外した顔は意外にも細身のイケメンで、素顔を見たら公主の心が動くかも…。
菩薩奴=隼が仕える南院大王は、善人に見えてかわいがっていた隼を鍋にする残酷さを見せました。もしかしたら菩薩奴=隼に気付いているのかも?不正金の事や滅ぼしたはずの暗花がまだ存在していることも気になります。
莫研を危険にさらしたくない展昭は隼のことは黙っていますが、これで莫研が何か仕出かしたら、今度こそ宋人たちが面倒に巻き込まれそうです、大丈夫でしょうか。
第18話 あらすじ
展昭が自分に隠し事をしていると気にしている莫研は、ある日後をつけて展昭が寧晋王、蕭信と妓楼に入るのを見た。そして夜半に戻った展昭の言い訳も効かずに腹を立てる。
翌日展昭を無視して公主と一緒に街へ出た莫研は、蕭信に声を掛けられその衣装に「暗花」の刺繍を見る。そのころ寧晋王と遺体を調べた展昭は、彼らが暗花だと話した。展昭は寧晋王に遼に潜入した隼のこと、それが耶律菩薩奴だと打ち明けた。
身辺のスパイを探す南院大王は、展昭と密会している人物を捕まえようとした。そこに寧晋王が現れて耶律菩薩奴は難を逃れる。一方蕭信に呼び出された莫研は、暗花のことを聞き出そうとして捕えられ襲われそうになり、間一髪で展昭に助け出された。
婚姻を阻止したい南院大王は、太子主催の狩りに乗じて莫研と展昭を罠にかけて排除しようと考えていた。
第18話感想
口では色々言っても展昭が大好きな莫研は、初めて衣装を仕立てたり、結婚後の生活のために家を買おうと言いだしたり楽しそうです。そんな話を聞いても公主は怒りもいら立ちもせず、余裕の表情でした。すっかり大人になりましたね。
一方の蕭觀音はまだまだ嫉妬とわがままが収まらず、太子や公主に辛く当たり相変わらず唐辛子のように意地悪です。
耶律菩薩奴の調べで、暗花の指導者が刺繍の師匠・方夫人で龐吉とつながっており、南院大王と接触していることがわかりました。南院大王はこの人まで展昭を殺すための囮に使おうとします、怖い人です。自分の身辺に潜むスパイだと断定した手下を自ら殺したり、穏やかな顔をして酷いことを…。一見柔和なこういうタイプが本当は腹黒くて恐ろしいのでしょうね。
この人に狙われてしまった莫研は、蕭信の恨みを買ってしまったし無事に狩りを乗り切れるでしょうか。
第19話 あらすじ
崖から落ちそうだった蕭觀音を公主とが助け上げた。頑なだった蕭觀音が2人に礼を言い、公主は蕭觀音の立場を思いやって太子には内緒にすると話す。同じ頃展昭は南院大王の文を持つ方夫人を追いかけて毒針を受け、耶律菩薩奴と斬り合って川に転落する。
狩り場では蕭信の罠にかかった莫研と寧晋王が洞穴に転落、さらにトラに追いかけられ林の小屋に逃げ込んだ。莫研はトラを引き離す囮になるため小屋から出て、河に飛び込み大勢の遺体のそばで倒れている展昭を見つけた。
莫研は公主や寧晋王と合流し、その場にいた耶律菩薩奴が実はスパイの「隼」であり自分の兄弟子で死んだと言われていた蜀中六悪の六悪・楚醉だと知って驚く。
展昭は、莫研と寧晋王が見つけた品から南院大王と龐吉の陰謀に気付き、対応策を考えた。
第19話感想
暗花の指導者・方夫人と会ったのは龐吉の3女でした。公主に親切にしたのはウラがあったのですね。展昭は方夫人から毒針を受け、死にかけました。偶然トラから逃げた莫研に助けられ、その後耶律菩薩奴=スパイ隼・楚醉の内功で救われます。これで楚醉と展昭は今まで鍛えてきた武功(武力)が弱まり、これから本格化する戦いへの影響が心配。
耶律菩薩奴がスパイそして莫研の兄弟子だったとは、驚きましたね。公主も驚いていたし嬉しそうでした。南院大王は龐吉と結んで謀反を計画、見仙石と「虎府」の跡がその証拠でした(虎符は兵を動かす「兵権」の証です)。展昭たちは、まず南院大王の前で寧晋王が一芝居打ち、蕭信退治に動きます。南院大王が寧晋王、そして耶律菩薩奴=隼の話を信じだのか、疑わしいなあ。
弱った展昭を見て不安になった莫研がプロポーズして、2人は結婚しました。公主は自分の装身具を質に入れて花嫁衣裳を用意。ささやかな結婚式は微笑ましく、幸せそうなだけに今後厳しくなりそうな展開が思いやられます…。
第20話 あらすじ
南院大王は、兵を連れて公主を助けに向かうが、公主を狙うはずの蕭信は寧晋王と結託し、公主殺しを命じた南院大王は逆に窮地に立つ。だが南院大王は更に上を行き多くの兵を潜ませていて、今度は展昭たちがピンチに陥ってしまう。
公主たちは無事に逃げて太子に会えたが、展昭と莫研は毒ガスが発生している山へと追い詰められた。山に住む元兵士に救われた2人だったが展昭は弱っていた。そして莫研が自分の死を見て悲しまないように黙って姿を消す。莫研は蜀中で萧辰と白盈玉に看護を受け、その後開封府に戻って捕頭に昇進、仕事に没頭する。
そんな莫研を心配した寧晋王は、公主と太子の婚儀に祝いの品を送るため、莫研に護送を頼みたいと話す。莫研は多忙を理由に断るが…。
第20話感想
前話の唐突な結婚にも驚きましたが、急転直下展昭が死ぬとは!髪型を新婦風に変えて幸せそうだった莫研が気の毒。結局ずる賢い南院大王に逃げられてしまいました。
公主は遼で様々な経験を積み、本当に大人になりましたね。太子・耶律洪基に女心が解ってない、蕭觀音に気持ちを伝えるべきだ、と言い2人の仲を取り持ちました。皇帝は公主の気持ちを尊重しなかったと悔いていますが、彼女の成長には良かったかも。そして久しぶりに登場した萧辰と白盈玉、死罪をまぬかれたとは言え確か流罪だったのに、蜀中まで戻って一緒に暮らしていました。莫研は展昭の死の衝撃で昏睡状態になるほどだったので、2人の存在は大きな癒しだったでしょう。
開封府に戻った後も、包丞や公孫策が居てよかった。2人はまるで実の娘のように莫研をいたわり、莫研も前向きになったか、展昭の死を乗り越えようと必死なのか。薬の効果もあり死毒から精神面でも回復して、捕頭に出世して検死ができるようになりました。
遼に戻ったら展昭のことを思い出して辛くなるだろうなあ。結局不正金はどうなるのか、南院大王と龐吉を捕まえられるでしょうか。
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