ディープ・アイズ 2025年 全26話 原題:深情眼 Deep Affection Eyes
目次
第1話 故郷での新たな出会い
第1話の見どころ
江北で仕事も恋も江露芝に奪われ、故郷へ戻ることを決めた葉濛。ところが実家では、帰るなりお見合いをセッティングされてしまいます。そこから逃げる葉濛を助けたのは、配達員として現れた李靳嶼でした。偶然の出会いを繰り返す二人が、やがて思いがけない因縁でつながっていることが明らかになります。
第1話のあらすじ
江北でコンサルティング会社に勤めていた葉濛は、仕事も恋愛も順調とは言えない状況に追い込まれていました。かつてから何かと競い合ってきた江露芝に、担当していた顧客を奪われてしまったのです。
江露芝は、葉濛を前にして「自分は何もしなくても勾凱がプロジェクトを任せてくれた」と得意げに語ります。その態度に腹を立てた葉濛は、江露芝が自分から奪った顧客について、すでに他社の人間を紹介しておいたと告げます。
二人の口論は激しくなり、江露芝はついに葉濛の頬を平手打ちします。
仕事も人間関係も限界に達した葉濛は、会社を辞めて故郷へ戻ることを決意します。
故郷に戻った葉濛を、親友の方雅恩は大喜びで迎えます。方雅恩は、ちょうど程開然から電話があったことを伝え、「まさか本当に帰ってくるとは思わなかった」と驚きます。
ところが、久しぶりの実家で葉濛を待っていたのは、家族の温かい歓迎だけではありませんでした。
葉濛が帰ってきたことを知った二姑は、すぐさま彼女のためにお見合いを準備します。相手は骨科医の高医師。家族は葉濛に早く結婚して子どもを産んでほしいと考えていました。
兄弟の中で子どもがいない家庭が多く、葉濛の父親には彼女しか子どもがいないため、一族の期待がすべて葉濛に向けられているというのです。
当然、葉濛はそんな状況にうんざりします。
高医師がやって来ると聞いた葉濛は、急いで自分の部屋へ戻ります。そこで偶然出会ったのが、宅配便を届けに来ていた青年・李靳嶼でした。
葉濛は彼に助けを求め、窓から逃げるための手助けをしてもらいます。
家族が葉濛を呼びに来た頃には、すでに彼女の姿はありませんでした。
自由になった葉濛は、以前から気に入っていた店へ向かいます。しかし店はすでに移転しており、どこへ行ったのか分かりません。
そんなとき、再び李靳嶼と遭遇します。
なんと、探していた店は李靳嶼の家だったのです。葉濛は李靳嶼に頼み、店まで案内してもらいます。
家に戻った葉濛は、祖母たちから厳しく叱られます。客が来ているのに何も言わず窓から逃げるなど、葉家の人間がすることではないというのです。
葉濛は適当に言い訳をして、その場を切り抜けます。
そして今度は、方雅恩を利用して家族から逃れる計画を立てます。
「方雅恩が骨折したから、しばらく世話をする」と言えば、家族も納得するはずだと考えたのです。
ところが、冗談のような計画が現実になってしまいます。
なんと方雅恩本人が本当に転倒し、骨折してしまったのです。
葉濛は方雅恩の世話をするため病院へ向かいますが、そこで再び李靳嶼と顔を合わせます。
李靳嶼の家族も入院しており、方雅恩と同じ病室にいたのです。
李靳嶼の祖母は、孫の恋愛事情を気にしていました。恋人からプレゼントをもらったのかと尋ねる祖母に、李靳嶼は恋人同士だからといって相手のお金を使う必要はないと答えます。
祖母は、もしかして今の恋人を気に入っていないのではないかと疑い、別の女性を紹介しようとします。
「いっそ僕を売ればいい」と冗談を言う李靳嶼。
彼がその場を離れた後、方雅恩と李靳嶼の従妹が話をしていると、葉濛は驚くべき事実を知ります。
李靳嶼の恋人は、なんと江露芝だったのです。
葉濛は李靳嶼に江露芝のことを伝えます。江露芝には江北に別の恋人がいるのではないかと話します。
李靳嶼は、葉濛が自分を心配して忠告しているのか、それとも面白がっているのか、あるいは江露芝と葉濛の間に何か因縁があるのかと尋ねます。
葉濛自身も、どう説明すればいいのか分かりません。
その後、葉濛は病院で李靳嶼が病気の少女に優しく声をかけ、飴を渡している姿を目にします。
さらに店で買い物をしていた葉濛は、レジが故障して店員が暗算で商品の金額を計算している場面に遭遇します。すると李靳嶼が瞬時に合計金額を言い当てます。
店員が計算すると本当に正解。
無口で冷静な李靳嶼には、並外れた記憶力と計算能力があることが少しずつ見えてきます。
翌日、葉濛が病院へ行くと、方雅恩から李靳嶼が江露芝と別れたことを聞かされます。
葉濛は自分が余計なことをしたのではないかと気になり、李靳嶼の仕事先を調べて会いに行きます。
ところが、そこへ江北から勾凱がやって来ます。
葉濛は慌てて女子トイレへ逃げ込みます。
窓から脱出しようとする葉濛を、外にいた李靳嶼が助けます。しかし、外には勾凱の仲間たちも待ち構えていました。
そこで李靳嶼は、とっさの作戦を思いつきます。
葉濛に上着を脱がせ、自分の上着で彼女の顔を隠し、まるで二人が親密な関係にあるように見せかけたのです。
そこへ程開然が現れます。
二人の姿を見た程開然は、気まずそうにその場を去っていきます。
危機を乗り越えた葉濛が店へ戻ると、そこでは李靳嶼がステージに立ち、歌を披露していました。
偶然から始まった二人の関係は、まだ恋とは呼べないものの、少しずつ互いの心に残る存在へと変わり始めていました。
第2話 恋人のふりをして
第2話の見どころ
自分を助けるために名誉まで犠牲にした李靳嶼へ、葉濛は思い切った提案をします。それは、家族の結婚攻勢から逃れるために「恋人になってほしい」というもの。しかし李靳嶼はあっさり拒否します。一方、葉濛は過去の因縁を抱える程開然と再会。そこへ李靳嶼が現れ、二人の関係はさらに複雑になっていきます。
第2話のあらすじ
店のステージで歌っていた李靳嶼を見た葉濛は、先ほど自分を助けるために彼が評判を犠牲にしてくれたことを改めて考えます。
葉濛は李靳嶼に連絡先を教えてほしいと頼み、何かで埋め合わせをしたいと伝えます。
その頃、葉濛の携帯には家族から連絡が入っていました。
またしても高医師とのお見合いが設定されていたのです。
何とか結婚話から逃れたい葉濛は、李靳嶼に「別の方法でお礼をするのはどう?」と提案します。
そして、思い切って言います。
「私と付き合ってみない?」
家族から恋人がいると思われれば、お見合いを断る理由になります。
しかし李靳嶼は即座に拒否します。
自分は年下の女性が好きだと言うのです。
葉濛は、本当に李靳嶼のほうが年下なのかと反論します。
すると李靳嶼は、病院で支払いをしているときに葉濛の年齢を知ったと明かします。なんと葉濛のほうが二歳年上だったのです。
そこへ二人の若い女性がやって来て、李靳嶼に連絡先を尋ねます。
李靳嶼はあっさり二人とも登録します。
葉濛は複雑な気持ちを抱えながら、その場を離れます。
食事をしながら昔のことを思い出した葉濛は、店に残された文字を見つめます。
それは、まだ彼女たちが若かった頃の記憶につながるものでした。
当時、葉濛、方雅恩、程開然たちは親しく付き合っていました。
しかし程開然は頻繁に人と喧嘩をし、トラブルを起こしていました。
葉濛は何度も彼を助けようとしてきました。
そんな過去を整理するため、葉濛は方雅恩に電話をかけ、程開然の連絡先を尋ねます。
方雅恩は結婚後、夫の陳健から程開然たちと付き合うことを止められており、何年も会っていないと話します。
さらに、程開然は以前から葉濛を探していたことも明らかになります。
葉濛が住んでいた昔の家に何度もやって来て、彼女を待っていたというのです。
葉濛は程開然と直接話すことを決意します。
ところが再会した程開然は、昔の出来事を今でも忘れていませんでした。
かつて程開然が誰かに連れていかれたとき、葉濛はその場にいました。
程開然は、葉濛が自分を見捨てたと思っていたのです。
しかし葉濛は警察へ通報していました。
それでも当時の程開然たちは警察に見つかることを恐れ、結局、自分からその人たちについていってしまったのです。
葉濛は、当時は程開然が毎日のように喧嘩をしていたため、ここまで深刻な事態になるとは思っていなかったと説明します。
それでも程開然の怒りは収まりません。
葉濛は、自分を恨んでいるのなら、自分にも同じ傷を残せばいいとまで言います。
程開然が刃物を取り出した、その瞬間。
李靳嶼が現れます。
彼は葉濛と程開然の間に入り、刃物を止めます。
危機を脱した二人は一緒に帰ることになります。
帰り道、葉濛は改めて李靳嶼に尋ねます。
「本当に私と付き合う気はないの?」
李靳嶼は、程開然を敵に回したくないこと、そして誰かの恋愛ゲームに参加するつもりはないことを告げます。
葉濛は家の鍵を持っていなかったため、李靳嶼から梯子を借り、塀を越えて家へ戻ります。
久しぶりの家に入った葉濛は、昔と変わらないものを見つけ、幼い頃の記憶を思い出します。
翌日、葉濛は再び高医師と会います。
何とか相手から断ってもらおうと、葉濛は結婚後の生活について次々と厳しい条件を提示します。
ところが高医師は、その条件をことごとく受け入れてしまいます。
お見合いを終えた葉濛は、家の中の壊れたものを直すため李靳嶼のもとを訪れます。
李靳嶼は黙って修理してくれます。
葉濛はその代金を送金します。
その際、葉濛は李靳嶼の部屋に置かれている記憶に関する本を見つけます。
李靳嶼は記憶力を高めるための方法をいくつか教えます。
葉濛は、その驚異的な能力から、李靳嶼がどこの大学を卒業したのか尋ねます。
しかし、李靳嶼は大学を卒業しておらず、最終学歴は高校だと答えます。
その頃、江露芝から李靳嶼へ電話が入ります。
自分について誤解していることがある、戻ったら直接話したいというのです。
一方、李靳嶼は墓地を訪れます。
そこには、母親とのつらい記憶がありました。
母親に捨てられた幼い自分。
そして父親についていきたいと願った過去。
李靳嶼は、誰にも見せない傷を一人で抱えていました。
その後、葉濛が彼に声をかけますが、李靳嶼は何も聞こえていないかのように反応しません。
異変を感じた葉濛は、彼を心配して探しに行きます。
方雅恩の店では、方雅恩が葉濛に尋ねます。
「あなた、李靳嶼のこと好きなんじゃない?」
葉濛はまだ自分でもよく分からないと答えます。
ただ、家族の結婚攻勢から逃れるには、恋人が必要だというのです。
そこで方雅恩は、李靳嶼にアルバイトを頼みます。
自分は用事があると嘘をついて店を出て、葉濛と李靳嶼を二人きりにします。
しかし、そこへ程開然が現れます。
程開然は、あの日、本当に葉濛に危害を加えるつもりはなかったと話します。
そして、学歴もお金もない李靳嶼を葉濛が選ぶことが理解できないと告げます。
さらに、李靳嶼にこの店で働かないよう迫ります。
こうして李靳嶼は、またしても仕事を失うことになってしまいます。
葉濛が自分のために動くほど、二人の周囲では少しずつ波紋が広がっていくのでした。
第3話 心の傷に触れて
第3話の見どころ
自分のせいで李靳嶼が仕事を失ったことを気にする葉濛は、彼のために程開然と話をつけようとします。そんな中、李靳嶼の祖母から、彼が母親に捨てられた過去を知らされます。海辺で心の傷を語り合った二人は、互いを理解し始め、李靳嶼もついに葉濛への秘めた想いを明かします。
第3話のあらすじ
程開然によって仕事を失った李靳嶼は、店を出ようとします。
葉濛は自分のせいだと感じ、「今日は本当にごめん。私が程開然と話して、あなたが戻れるようにする」と約束します。
葉濛と方雅恩が一緒に帰る途中、方雅恩は自分と陳健の関係について愚痴をこぼします。
二人が付き合っていた頃から何かと問題が多く、離婚しようとした今になって陳健が復縁を求めてくることに、方雅恩はうんざりしていました。
葉濛は気分を変えようと、「今日は私が料理を作る」と言います。
しかし方雅恩の息子からは、葉濛の料理について「一生忘れられない味になる」と言われ、結局、外食することにします。
その後、葉濛は方雅恩と一緒に病院へ向かいます。
ところが、そこには程開然たちの姿がありました。
葉濛は気まずくなり、その場を離れます。
程開然は方雅恩を見つけ、一人で来たのかと尋ねます。
一方、李靳嶼の祖母は護衛の付き添いで外へ出て、日差しを浴びていました。
祖母は葉濛と二人きりになりたいと考え、護衛を先に行かせます。
そして葉濛に、実は葉家が婿を必要としていることを知っていると話します。
そのうえで、「李靳嶼なら条件に合うのではないか」と冗談めかして言います。
祖母は李靳嶼の過去について葉濛に語ります。
母親は幼い李靳嶼を大切にせず、父親が亡くなった後、祖母自身が彼を引き取ったのだというのです。
葉濛は祖母を連れてカフェへ行きます。
そこで偶然、李靳嶼が女性と仕事の話をしているところを目撃します。
女性は李靳嶼に、一回二千元で仕事を頼むと言っています。
葉濛は思わず、李靳嶼が「身体を売る仕事」をしているのではないかと勘違いしてしまいます。
しかし実際は、女性が李靳嶼をモデルとして雇おうとしていただけでした。
ところが、彼女は李靳嶼の手首にある傷を見つけます。
手のモデルをするなら傷跡があってはいけないため、傷を処理してから契約を考えると言われます。
そこへ李靳嶼が祖母を見つけます。
「どうしてここまで出てきたの?」
そう言って、祖母を連れて帰ろうとします。
葉濛は李靳嶼に一緒に来てほしいと頼みます。
そして彼を船に乗せ、ある場所へ連れていきます。
葉濛の頭には、先ほど祖母から聞いた李靳嶼の過去がありました。
母親から愛されなかったこと。
父親が亡くなった後、祖母が彼を引き取ったこと。
葉濛は、李靳嶼の手首の傷にも何か深い理由があるのではないかと感じていました。
彼女が連れてきたのは、知り合いの店でした。
そこで李靳嶼の傷を処置してもらおうとします。
そして葉濛は、李靳嶼の母親について尋ねます。
李靳嶼は、母親に捨てられた過去を抱えていました。
そんな彼に対して、葉濛は自分の母親のことを語ります。
葉濛の母親は、幼い頃の葉濛にとても優しくしてくれた人でした。
それでも、母親は自ら命を絶ってしまったのです。
母親を失った痛みを抱えているからこそ、葉濛は李靳嶼の苦しみを理解できました。
「傷は、向き合えばいつか癒やせる」
葉濛はそう伝えます。
一方、程開然は酒を大量に飲み、葉濛との過去を繰り返し語っていました。
方雅恩は同じ話を何度も聞かされ、すっかり疲れ果てています。
そこへ方雅恩の息子が学校から帰ってきます。
方雅恩は程開然に、息子の前で昔話をするなと追い出します。
その頃、李靳嶼は葉濛を訪ねます。
そして、これまで隠していた気持ちを打ち明けます。
「実は、ずっと葉濛のことが好きだった」
ただし、気持ちを伝えてしまえば、友達としての関係まで失ってしまうのが怖かった。
だから、今まで言えなかったのだと話します。
葉濛の気持ちは、少しずつ揺れ始めます。
しかし程開然も、葉濛への想いを諦められません。
彼は方雅恩に、葉濛が自分をどう思っているのか、そして葉濛と李靳嶼は本当はどんな関係なのかと尋ねます。
方雅恩は、葉濛にとって程開然はずっと弟のような存在だったと告げます。
程開然は大きなショックを受けます。
一方、葉濛は車を借り、李靳嶼と一緒に海へ向かいます。
運転に慣れていない葉濛は最初こそ苦戦しますが、二人きりの時間を楽しみます。
しかし、帰ってくると程開然が待っていました。
彼は葉濛に、二人の関係をはっきりさせるよう迫ります。
葉濛はついに、自分は程開然を好きではないとはっきり伝えます。
ずっと弟のように思っていただけだ、と。
程開然は、葉濛が最初から自分の気持ちを知っていたのではないかと怒ります。
しかも、李靳嶼のためなら、なぜ今になってこんなにはっきり言うのか。
彼の心には、悔しさと嫉妬が渦巻いていました。
一方、物語は少し前の李靳嶼へと遡ります。
一年ほど前、李靳嶼は程開然のもとを訪れ、仕事を探していました。
店には李靳嶼に興味を持つ女性が二人おり、連絡先を知りたがっていました。
程開然は、店で働く条件として、客から連絡先を聞かれたら交換するよう李靳嶼に求めます。
店では酒を売る必要があり、李靳嶼はその条件を受け入れます。
こうして李靳嶼は、程開然の店で働き始めることになるのでした。
第4話 揺れ始める二人の距離
第4話の見どころ
葉濛の家の水道管修理をきっかけに、李靳嶼は家族から「恋人候補」として注目されるようになります。二人は買い物や食事を重ね、漁灯節にも一緒に出かけることに。しかし、そこへ江露芝が現れ、二人の間に微妙な緊張が走ります。さらに李靳嶼の母親から突然の連絡が入り、彼の過去が再び動き始めます。
第4話のあらすじ
葉濛の家では水道管が老朽化し、修理が必要になっていました。
そこで葉濛は李靳嶼に修理を頼みます。
李靳嶼が家の中で作業をしていると、そこへ葉濛の家族が帰ってきます。
家族は李靳嶼を見るなり、若くて感じのいい青年だと興味を持ち、仕事や年齢について質問しようとします。
葉濛は慌てて、「彼は恋人ではなく、修理を頼んだ業者だから」と説明します。
家族に余計な誤解をされたくない葉濛は、李靳嶼を連れてその場を離れます。
家族が帰った後、葉濛は李靳嶼に謝ります。
家族から結婚を急かされているため、ただの友人だと説明すれば、逆に余計な想像をされてしまう。
だから修理業者だと言うしかなかったのだと説明します。
その後、二人は監視カメラを買いに出かけます。
葉濛が選んだカメラを見て、李靳嶼は室内用なので屋外では使えないと指摘します。
そして、葉濛に合った別の商品を選んであげます。
買い物を終えた葉濛は、李靳嶼に食事をごちそうすることにします。
李靳嶼は「大きなごちそうがいい」と言います。
ところが実際に選んだのは、庶民的な麺料理の店でした。
葉濛は、そんなところで遠慮しなくてもいいのにと笑います。
そこへ晶晶が現れます。
晶晶は李靳嶼を見つけると、いつ来るのかと尋ね、自分にも葉濛に聞きたいことがたくさんあると話します。
翌日は、町の大きな行事である漁灯節。
葉濛は李靳嶼を誘います。
しかし李靳嶼は、仕事があるかもしれないから行けるか分からないと答えます。
そんな中、晶晶も李靳嶼を漁灯節に誘います。
そして祭りの日。
葉濛はきちんと身支度を整え、李靳嶼と一緒に祭りへ向かいます。
晶晶は李靳嶼を見つけて大喜びしますが、李靳嶼は「今日はすでに約束がある」と伝え、晶晶には祭りを楽しんで早めに帰るよう促します。
葉濛は、「私を利用しているんじゃない?」と冗談を言います。
李靳嶼にとって、葉濛はいつの間にか、誰かを遠ざけるために利用するだけの存在ではなくなっていました。
祭りでは李靳嶼の従妹が灯籠を売っていました。
二人を見た従妹は、正式にデートしているのかとからかい、李靳嶼に葉濛へ灯籠を買ってあげるよう勧めます。
しかし李靳嶼は、あくまで自分はアルバイトをしているだけだと否定します。
さらに花を売っている少女から、恋人に花を買ってあげるよう勧められます。
葉濛は「私たちは恋人じゃない」と慌てて否定します。
そんな楽しい時間を過ごしていた二人の前に、江露芝が現れます。
江露芝は葉濛に、李靳嶼へ「自分には江北に別の恋人がいる」と言ったのかと尋ねます。
その後、江露芝は李靳嶼に、自分には別の恋人などいないと説明します。
葉濛が嘘をついたのだと言う江露芝に対して、李靳嶼は冷静に尋ねます。
「それなら、どうして僕たちは付き合ったの?」
二人が一緒になった理由を、江露芝自身も分かっているはずでした。
実際、二人はお見合いで一度会っただけ。
そこに深い恋愛感情があったわけではありません。
一方、葉濛は方雅恩に江露芝が現れたことを話します。
方雅恩は葉濛に、今の自分の気持ちを考えるよう促します。
「本当は李靳嶼が好きなんじゃない?」
葉濛自身も、まだ自分の気持ちをはっきり言葉にできません。
しかし、李靳嶼のことが気になって仕方がないのは確かでした。
方雅恩は息子が宿題で分からないところがあるという口実を作り、李靳嶼を呼び出します。
もちろん、息子は本当は何も困っていません。
方雅恩は二人を残して、その場を離れます。
その後、昔の同級生の結婚式に葉濛と江露芝が出席します。
二人の服装がよく似ていたこともあり、周囲はまたしても二人を比較します。
さらに江露芝の恋人について話題になると、彼女は「もうすぐ来る」と答えます。
そして江露芝は李靳嶼に電話をかけ、出演予定だった人が来られなくなったため、代わりにステージへ出てほしいと頼みます。
やがて李靳嶼が会場に現れます。
その姿を見た葉濛は、なぜか胸の奥がざわつきます。
李靳嶼は一人で酒を飲んでいた葉濛のところへ行き、「どうして一人で飲んでいるの?」と尋ねます。
二人は一緒に外へ出て歩きます。
そのとき、李靳嶼の携帯電話が鳴ります。
電話の相手は母親でした。
母親は、自分が非常に重い病気になったので、一度会いに来てほしいと伝えます。
「何があっても、あなたは私の息子だから」
その言葉を聞いた李靳嶼の表情が変わります。
葉濛は彼を心配しますが、李靳嶼は「大丈夫」としか言いません。
葉濛は彼を自分の部屋へ来るよう誘います。
しかし、二人が向かったのは葉濛の部屋ではなく、酒を飲める店でした。
李靳嶼は「部屋に行くんじゃなかったの?」と尋ねます。
葉濛は何も答えず、店員に並んでいる酒をまとめて注文します。
そして二人は、互いの心にあるものを忘れるかのように、一緒に酒を飲み始めます。
李靳嶼の母親からの突然の電話は、二人の距離が縮まる中で、彼の過去を再び引き寄せることになるのでした。
















この記事へのコメントはありません。