臨江仙 ~宿敵となった愛しき人~ 2024年 全32話 原題:临江仙
第21話 あらすじ
李青月はついにすべての真実を明かす決意をする。彼女が白九思を殺そうとしていた理由、それは単なる憎しみではなく、過去に失ったものへの深い悲しみと復讐心によるものだった。白九思はその告白を聞き、ようやく時画こそがかつて人間界で共に暮らした花如月であり、林桃は二人の間に生まれた子どもだったことに気づく。衝撃の事実を知った白九思は、深い後悔と悲しみに打ちのめされる。
李青月は逐日剣を手に白九思へ向かい、二人はともに命を終わらせようとする。しかし、その瞬間、白九思の乱れた法力が幻境を破壊し、現実世界へ戻る。一方、松鶴県では張酸が偶然にも界碑を破壊し、閉ざされていた空間に変化が起こる。
浄雲宗では龍淵率いる蔵雷殿の軍勢が攻め込み、蒙楚は命懸けで宗門を守ろうとするが、重傷を負い倒れてしまう。その危機に李青月が現れ、圧倒的な力で龍淵を退け、蒙楚を救う。その後、鴻蒙殿では李青月が長老たちと今後の対応を協議し、敵への警戒を強め、山門を守ることを誓う。
一方、蔵雷殿では元神を離れていた白九思が戻り、弟子たちに李青月へ手を出すことを禁じる。龍淵は戦う意思を捨てきれないものの、師命には逆らえず従うしかなかった。浄雲宗では樊凌児が、これまで李青月の命令に従わなかった理由は、彼女を守るため白九思の肉体を倒そうとしていたからだと説明する。李青月は二度と無謀な行動をしないよう諭す。その後、張酸が現れ、李青月への変わらぬ想いを告げるが、彼女は話題を変え、彼の力を得た経緯を尋ねる。張酸は蕭靖山との出会いを語り、大荒碑の欠片を取り出すのだった。
第22話 あらすじ
白九思はすべての真相を確かめるため、小秋山へ向かい、時間をさかのぼる術を試みる。危険を承知で元神を陣へ送り込むと、その力は時間の古神・羲娥をも呼び起こす。羲娥は危険すぎる行為だと警告するが、白九思の決意は揺るがず、彼の覚悟を認めた羲娥は時空幻境への扉を開く。
一方、蔵雷殿では龍淵が白九思の元神離脱は李青月の仕業だと考え、浄雲宗への攻撃を決意する。蒼塗は師命に背く行為であり、そもそも李青月のせいとは限らないと諫めるが、龍淵は聞き入れない。彼は四境尊者へ協力を求め、白九思の仇討ちと神族の威信を守るため、人間界との戦争へ踏み出そうとする。
丹霞境では龍淵が遮天鏡を使い、凡界を暗闇に包む。そして「浄雲宗は神族を敬わない」と宣言し、五日以内に宗門を解散しなければ討伐すると通告する。突然の脅威に人々は恐怖に包まれるが、龍淵は私情と神族の責任、その両方を果たす覚悟を示す。
浄雲宗には各地から問い合わせが殺到する中、李青月は鴻蒙殿で白九思との因縁をすべて語る。そして弟子たちへ三日間の猶予を与え、去る者を責めないと告げる。しかし長老も弟子たちも宗門に残り、浄雲宗と運命を共にすると決意する。その頃、凝煙と隠童子は蔵雷殿を抜け出して浄雲宗へ向かおうとするが、途中で樊交交と出会う。樊交交は脱出を助ける代わりに、凝煙へ協力を求めるのだった。
第23話 あらすじ
羲娥の導きで時空の流れへ入った白九思は、李青月との過去を目の当たりにする。そこには、人間界へ残された花如月が酒に溺れ、白九思を失った悲しみに苦しむ姿があった。そして彼女を支えていたのは孟長琴だった。さらに白九思は、花如月が自分との子を身ごもっていた事実を知り、言葉を失う。
羲娥の力で過去へ戻った白九思は、かつての栖遅斎で花如月が子どもを産む場面を見る。二人の子は「十安」と名付けられた。しかし十安は幼い頃から周囲の子どもたちに「野種」と呼ばれ、いじめを受けていた。白九思は救いたくても時空の壁を越えることができず、ただ見守ることしかできなかった。
さらに時代は戦乱へ移り、荒れ果てた大地には多くの難民が押し寄せる。栖遅斎へ押し入った民衆から十安を守るため、花如月は禁じられた力を使い、襲撃者を退ける。しかしその反動で倒れてしまう。その後、十安が病に倒れても混乱の中で薬を手に入れることは難しく、花如月と孟長琴は必死に看病を続けるが、幼い命を救うことはできなかった。
十安を失った花如月は絶望し、天へ向かって何度も助けを求める。白九思の名を呼び、救いを願う姿を見た白九思は、自分がどれほど彼女を傷つけていたのかを思い知る。助けたいと願っても時空を越えることはできず、ただ苦しみ続けるしかない白九思の胸には、深い後悔が刻まれていく。
第24話 あらすじ
十安を失った花如月は、民衆から災いを招く妖として扱われ、処刑台へ送られる。巫師による火刑にかけられる中、時空の彼方で見守る白九思は苦痛に耐えられず、救えない自分を責め続ける。しかし花如月は炎の中でも生き延び、その後、雨の夜に郊外へ運ばれ土に埋められてしまう。
そこへ游楽仙が現れ、瀕死の花如月を救い出す。彼女のそばには一冊の「器録」が残されており、その中には失われた命を蘇らせる復生陣の記載があった。十安を取り戻したい一心で、花如月は白九思を利用する計画を立て、彼に近づきながら封印の準備を進めていたことが明らかになる。
天姥峰で花如月は游楽仙の助けを得て復生陣を発動し、十安の元神を少しずつ集めていく。しかし、復活まであと一歩という瞬間、突然飛来した剣光によって陣は破壊され、十安の魂は再び消えてしまう。その剣を放ったのは、かつての白九思自身だった。過去の自分が花如月と激しく戦い、彼女を封印した場面を目撃した白九思は、罪悪感と後悔で法力を暴走させる。
花如月は遠くから白九思が傷ついたことを感じ取り、時空の中で白九思の元神は崩壊寸前となる。そこへ羲娥が現れ、「自らの因果と向き合うべきだ」と告げ、彼に試練を乗り越える覚悟を促す。一方、樊凌児は張酸へ、自分たちは宿命で結ばれた相手だと告げるが、張酸はきっぱり拒絶する。白九思が戻らない中、龍淵は四境尊者を率いて浄雲宗討伐へ向かおうとしていた。
第25話 あらすじ
青陽は自身の恋愛経験を語り、花如月と白九思が再び向き合うよう説得する。しかし花如月は簡単には心を開けず、それでも白九思がなぜ自分へ復讐しに来ないのか疑問を抱く。一方、九重天の文宣宮で白九思は瑜琊仙君に命簿を調べさせ、災民を率いた人物と游楽仙が六百年前の鸓鳥の戦いですでに死亡していることを知る。不自然な事実から、背後で誰かが操っている可能性を疑い始める。
白九思は再び羲娥に頼み、花如月が法力を封じられた過去を見せてもらう。そして游楽仙の行動を追う中で、花如月が誰かの計画に利用されていた可能性に気づく。浄雲宗では樊凌児が受けた魘花の毒を解く方法が見つからず、凝煙は彼女を蔵雷殿へ戻そうとする。しかし花如月は、戻れば龍淵から厳しい処罰を受けると考え、許さなかった。
さらに花如月は游楽仙から渡された「器録」に疑念を抱き始める。自分は白九思を倒すための駒として利用されているのではないかと考え、真の黒幕の存在を警戒する。そんな中、青陽は浄雲宗と蔵雷殿の争いを止めるため、一人で蔵雷殿へ和解を求めに向かう。しかし龍淵によって命を奪われ、翌日には山門前へ血文字とともに遺体が捨てられる。
仲間の死に怒りと悲しみに震える花如月は、ついに九重天へ向かい正義を求めることを決意する。彼女は強大な法力を発揮し、玉梵山そのものを引き抜くという驚異的な力を見せ、天地を揺るがす異変を起こす。その姿を見た文宣宮の神々は、浄雲宗の者たちが次々と仙へ昇る光景に驚愕するのだった。
第26話 あらすじ
瑜琊仙君の配下である書記神官・霊枢が浄雲宗へ赴き、飛昇した者たちの仙籍登録を行おうとする。しかし花如月は「自分たちは仙になるために来たのではなく、神を討つために来たのだ」と宣言し、霊枢を驚愕させる。
一方、蔵雷殿では青陽殺害の犯人について弟子たちの間で疑念が広がり、龍淵が犯人ではないかという声が上がる。しかし龍淵は激しく否定し、すべては花如月が自分を陥れるための策略だと主張する。白九思は翌日、結界を解除し、浄雲宗の者たちを丹霞境へ迎え入れることを決める。
その頃、樊凌児は目を覚まし、父・樊交交によって修為を奪われたことを知る。父への怒りを募らせながらも、仙神同士の決戦は目前へ迫っていた。花如月は赤い衣をまとい、宗門の後事を整えたうえで、玄微ら浄雲宗の弟子たちを率いて九重天へ向かう。
白九思の命を受けた蒼塗は鳳輦で花如月たちを迎える。花如月は皮肉を交えながらもそれに乗り込み、丹霞境へ入る。途中、かつて彼女たちを阻んだ石胎三兄弟を圧倒的な力で制圧し、さらに奥へ進んでいく。
そして到着した蔵雷殿で一同が目にしたのは、戦場とは思えないほど華やかに飾られた婚礼の場だった。白九思は花如月のために、かつて果たせなかった婚礼をやり直したいと告げる。そして龍淵には、今後二度と浄雲宗と敵対しないことを誓わせる。
しかしその直後、白九思は突然、花如月の逐日剣を自らの胸へ突き立てる。青陽の死への責任を、自分の命で償うためだった。花如月の腕の中で、白九思の身体は徐々に光となり、風に溶けて消えていく。丹霞境には雪が降り積もり、一面が白銀の世界へ変わる。
最愛の人を失った悲しみに沈む花如月だったが、そこへ張酸が現れる。彼は契月剣を手に李青月へ斬りかかり、隙を突いて逐日剣を奪い取る。そして黒い霧となって姿を消し、全員を驚愕させる。
張酸は二本の上古神剣を手に天姥峰の広場へ向かい、三界を支える無量碑を破壊しようとする。彼の真の目的とは何なのか、新たな危機が浄雲宗と九重天を襲うのだった。
臨江仙 ~宿敵となった愛しき人~ 27話・28話・29話・30話・31話・32話(最終回) あらすじ
















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